タイの「新設されたビザ」では【税制の特典】もある。これなら良いかも。

マレーシアのMM2Hとタイのスマートビザと比べられることがよくありますが、私はそれは「ロングステイ」という観点からの比較であって、腰を据えて滞在し、しっかり稼ぐことを考えた場合、タイを選ぶ選択肢はないと思っていました。

ところが、タイが「新しいビザ」を新設。【国外での収入に対する課税免除などの税制特典も付与される。】【就労も可能】

これの簡単な特徴を見ただけですが、マレーシアの新MM2Hより良さそう。またマレーシアの内務大臣はMM2Hとは別のビザも考えているというのはこれに関係あるんでしょう。

タイはやる気満々に見えます。

新たな景気刺激策として、潜在的な富裕外国人や専門家を長期滞在者としてタイに誘致する措置を承認した。2026年までに100万人誘致を目標に、国家経済社会開発委員会(NESDC)など関係省庁で制度設計を行う。

これは9月14日の閣議で承認されたものらしく、関係省庁で制度設計を行うとありますから、細かいことはまだわからない。

ただ大きな枠組みは以下の通り。

誘致措置の対象となる外国人長期滞在者を4グループに分類し、グループによって資格要件を定める。

(1)富裕外国人

  • タイ国債または外国直接投資あるいは不動産に少なくとも50万ドルを投資したこと。
  • 過去2年間に少なくとも年間8万ドルの収入(所得または年金)を得ていたこと。
  • 少なくとも100万ドルの資産を持つこと。

(2)裕福な退職者

  • タイ国債または外国直接投資あるいは不動産に少なくとも25万ドルを投資し、年間4万ドル以上の年金を持つこと。
  • 投資がない場合は、少なくとも年間8万ドルの年金を持つこと。

(3)タイを拠点として働く者

  • 過去2年間の個人所得が年間8万ドル、または修士以上の有資格者で個人所得が年間4万ドル、あるいは知的財産権を保有またはシリーズA(事業が本格的にスタートした段階)の資金調達をしていること、のいずれかの要件を満たしていること。
  • 5年以上の実務経験があること。

(4)高度専門家

  • 過去2年間に個人所得が年間8万ドル、または修士以上の有資格者は個人所得が年間4万ドルであること。
  • 次世代自動車、ロボティクス、デジタルなど誘致対象となる業界で5年以上の実務経験があること。

ビザ申請時に上記資格要件を満たした者には、長期滞在ビザが与えられる。新たに創設する長期ビザの保有者はタイでの就労が認められ、タイに90日以上滞在する場合の移民局への報告が免除されるなど、ビザ関連手続きの利便性が向上するとともに、国外での収入に対する課税免除などの税制特典も付与される。

新MM2Hもそうですが、「これが世界の流れ」なんでしょうね。そういう意味では新MM2Hは問題ばかり。十分吟味すること無く慌てて立案したんでしょう。本来ならタイの様に【インセンティブを明確にして】2026年までに100万人とか目標を言うべきなのに、「儲からないから値上げする」と【なんのインセンティブも付けず】にハードルを上げただけ。

タイって私にしてみるとかなり魅力がある国で、マレーシアより洗練されていて楽しみも多い印象を持っています。そして田舎に行けば田舎の良さがある。ただ【言語】が気になります。

どちらにしても我が家はマレーシアから他の国へ移る選択肢は(今の所)ないわけで、当分、マレーシアに住むしかありませんから、【MM2Hの更新条件が今後どうなるか】が一番の心配です。

でも「ロングステイを楽しむ」という目的なら他にも多くの国がある。もし私が「遊び中心」のロングステイヤーだったらマレーシアにこだわることはないと思う。

あるいはこれから海外に出ようと考えているまだまだ稼ぐつもりの【ノマド】の人たち、アッパーミドルの人たちは選択肢が増えましたね。タイは、今までの香港、シンガポール、ドバイ、そしてマレーシアに渡るような人たちを取り込むことも考えているんでしょう。

他の国々でも【デジタルノマドビザ】ということで、一時滞在ビザを出すところが多い様子。

若い人たちはこういうのを利用して世界を転々とするなんてのも良さそう。

「税制優遇措置」があるのかないのかがポイントだと思いますが・・・。

どちらにしても世界は大きく変わってくるようですね。

「大きな投資も資産も収入も必要なく」、「老後を楽しく生きられる」。なおかつ「ほぼ一生そのまま住むことも可能」なんて【条件が良すぎるビザ】は終焉を迎えるのでしょう。

でも逆を言えば、多くの国々は【金儲けに熱心過ぎる】かもしれなくて、その合間を縫ってうまい具合に条件を整備すれば【MM2H】は今後も発展するし、今まで以上の「国の利益を得る」ことも可能じゃないんですかね。それには何よりも「マレーシアの立ち位置を理解する」ことが重要だと思いますが。

今の時点での新MM2Hは、私にしてみれば【やっつけ仕事】にしか見えないし、内務省に焦りがあるのはわかるにしても、「マレーシアが置かれた立場も無視した机上の空論」にしか思えません。

マレーシア政府に新MM2Hの条件を提案したのはKPMG(世界トップクラスの会計と経営のコンサルティング会社)らしいですが、当然、KPMGは世界情勢、世界の国々の「長期滞在ビザの動き」もよくわかっているんでしょう。

でも内務省は「その目の前に出された人参に多くを考えること無く飛びついてしまった」感があります。

「2番じゃだめなんですか?」と言った日本の政治家がいますが、マレーシアはトップに挑戦するなんてことはせずに、【しっかり2番手、3番手を確保する】という戦略のほうが良いと思うんですけどね~。実績はちゃんとあるんだから。

商売も同じで「金持ちをターゲットにする」と儲かりそうだけれど、実はそれは半端じゃなく難しく競争も激しいわけで、実は「お金持ちではない人」をターゲットにしたほうが簡単なのは世界の真理だと思う私。

マレーシアが「これからの時代は新MM2Hで行くぞ!」なんて張り切るのも良いですが、他国との競争から脱落する可能性もしっかり考えるべきだと思う。

やっぱり世界の流れに乗った「新しいビザを新設する」のが正解だと思うなぁ。そして古すぎるMM2Hの条件は「今の時代にあった程度の手直し」で、これからもWin-Winの関係で続けることは出来るはず。

でもま、「更新時の条件は申請時の条件を維持する」というのはあってしかるべきだし、「人質の定期預金の金額アップ」もしょうがないと思う。そしてVISAの料金の値上げとか。

それさえもやるな!現行のまま行け!という気持ちはよくわかるけれど(私もそう思うけれど 笑)、それってあまりにも虫が良すぎるんじゃないですかね。世界の国々は「外国人が住むことさえ出来ない」のが常識だというのも忘れるべきではないと思うわけです。

 

     
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