あれほど好きなマグロなのに、ここのところ「家で食べる」ことが減っていました。
ということで「マグロ丼」。
今回のマグロは「インドネシア産のインドマグロ」で、私としてはこれも「本マグロ」の内。
いつもは「ヅケ」にするのですが、今回はマグロそのものを味わいたくて、切って酢飯の上に乗せただけ。
ワクワクしながら一口・・・。
ん?
そしてもう一口・・・・。
駄目だこりゃ。(┰_┰)
味は薄いわ、スカスカでいかにも「冷凍マグロ」の歯ごたえ。(┰_┰)
なんでこんなに美味しくないんだろうか、これでもインドマグロなのに・・。
この前食べた「ドンキのマグロ」の方が美味しかった。それも大差でドンキの勝ち。
日本から空輸された「本マグロの赤身」なら間違いなく美味しいけれど、価格が・・・。(┰_┰)
インドネシア産のインドマグロでも「大当たり」することはあるんですよ。これなんて美味しくてびっくりしたくらい。
見た目もぜんぜん違うし、中トロの部位もあって本当に美味しかった。
結局、同じ店(商社)から買ってもこういう「違いが大きい」のが困るのね。それも買って解凍して食べてみないとわからない。
こういうのを仕入れた和食店って、美味しくなかった場合どうするんだろうか。返品できるのかもしれないけれど、もう二度と買うまいって思うんじゃなかろうか。
ハズレを引いたにしても「時々そういうこともある」のならまだしょうがないですが、「ハズレのほうが多い」のって本当に困る。
そういう意味では「ドンキの方がまだまし」で【大外れ】も今まであったけれど、概ねオッケイ。
ドンキでマグロの柵って売っているんだろうか。売っていればそれを買ってきて、マグロ丼でもづけ丼でも、あるいは巻いても良いかもしれない。
マグロってほんと~~~~に難しいと思う。
それも「赤身」の方が当たり外れがあるのね。冷凍でも大トロって結構大丈夫なのに。
はぁ・・・・・・・・
がっかり。
しかし不思議ですわ。インドマグロの残りを冷蔵庫で1日寝かしたら、赤い色も鮮やかで鮪の赤身らしくなったし、身もしっとりしてきました。
それを「ヅケ丼」にしたら結構美味しく食べられた。美味しいというか、「十分ごまかせる」って感じ。
なんなんですかね、これって。
「空気に触れると色が鮮やかになる」のは肉も同じで、その理屈はわかるものの、歯ごたえや味が変わるのは本当に不思議。
ただ最近は漁業関係者が魚を冷凍する場合、【すぐに冷凍をする】わけで、普通なら起きる「死後硬直」が起きる前に冷凍をするケースが多いというのは聞いています。
そして「解凍をすると死後硬直が始まる」らしいのね。
今回のマグロも不思議だと思ったのは、解凍したあとにブヨンブヨンになるかと思ったら【硬い】と感じるほど身がしっかりしていたのね。それを切り分けて食べたわけですが、ギンギンに切れる「刺身包丁」で切ってもスッと切れないぐらいだったんですよ。
やっぱり「寝かすことが重要」なのかもしれない。
あああああああ、思い出した。テレビ番組で見たのだけれど、【マグロは寝かさないと全く美味しくない】のですってね。そういえば「ためしてガッテン」でも見た覚えがある。かつて「マグロ船」に乗っていたという有名な演歌歌手も「その通り」って言ってましたっけ。
もし今回のマグロが「解凍してから死後硬直があった」としたら、ちゃんと寝かせなくてはならないのかもしれない。
また死後硬直は関係無いにしても、寿司店で「マグロを仕入れた後は寝かすのが普通」だと聞いているし、「すぐ食べる」「新鮮なのが一番」というのは錯覚なのかもね。
店に水槽を置いて「生きている魚をすぐに捌いて出す店」って結構あるけれど、当然、全く寝かさないわけで【そんなの美味しくない】という人は多い。でも歯ごたえは抜群。ヒラメや鯛はその代表格かもね。
でもアジやサバ、そしてイカは「新鮮なほど美味しい」と私は思っていて、活き造りで食べたいと思う。
これもまた「地域差」があるみたいで、いつも見ている漁師ユーチューバーである小豆島の「はまゆう君」が、「この地域は寝かさずに食べて、あの歯ごたえを好む人が多い地域」だと言っていましたっけ。だから「鯛やヒラメ」は漁で捕れても【活かしたまま】にすることに拘る。死んだ大量の真鯛は学校給食で出す地域。
冷凍技術もどんどん進化しているし、家庭でも「マイナス60度を維持できる超低温冷凍庫」が普及すると、劣化も殆どない美味しい魚介類、肉類が食べられるようになるんでしょうね。
近年、中国製ですが、「安い超低温冷凍庫」が売られて、日本でも個人宅(釣り好きが多い)はもちろん寿司店にも広がっている様子。
それはマレーシアでも売られていて、それを見つけてこのブログに書いたところ、ある高級和食店の板前さんから連絡が来て、「その販売店を教えて欲しい」と。
私も欲しい。(笑)
ああ、まえにちょっと書きましたが、ある有名な和食材輸入商に行った時、大きな倉庫にいた現地スタッフに聞いたんですよ。「この会社の冷凍庫って何度まで下がるんですか?」って、そうしたら「マイナス20度です」と。
私はそれを聞いて「嘘だろ?」と思ったのですが、すぐに納得しました。その輸入卸商から買う「冷凍もの」は【美味しくないことが何度かあった】のね。「冷凍焼け」「酸化」「臭うもの」まであったんですが、それは冷凍庫の温度だろうと思ったんですよ。
だからその輸入商からは「日本からの空輸モノ」とか、マレーシアで在庫しているものとしては「乾物」や「その輸入商でしか扱っていない特別な冷凍モノ」だけを買うようになりました。
では他の和食材輸入商はどうかと言うと、小売部門のサイトを持っている【千里】の「冷凍本マグロのページ」を見て気がついた。
このページ。
ここの注釈にこう書いてある。
Important Note:
Upon receiving the product, please place directly into your freezer. We suggest consuming within 3 days. Due to the delicate nature of this cut of tuna, the saku is vacuum-sealed and stored in a deep-freezer (-70 F). A regular home freezer will not be able to preserve the color and taste of this tuna for more than 5 days.
和訳をするとこんな。
重要なお知らせ
商品到着後、そのまま冷凍庫に入れてください。3日以内にお召し上がりください。このマグロの切り身はデリケートなため、サクは真空パックされ、冷凍庫(-70F)で保存されます。一般家庭の冷凍庫では、このマグロの色と味を5日以上保つことはできません。
このマイナス70度って、摂氏じゃなくて華氏なのね。で、摂氏で言えば【約マイナス67度】。
ビンゴ!!じゃないですか。
だからこの業者、千里から買う「マレーシアで在庫を持っている冷凍モノ」で問題があると思ったことって無いのね。ただし「そもそも元が悪いモノ」はあるし、年々「質を落としてきている」と感じるものがありますが、ま、それは「実質的な値上げ」でしょうがないと思っています。「もっと良いものはないの?」なんて聞くと「取り寄せ可能ですが、非常に高いです」なんて驚かされる。(笑)
そういうことを考えると、ローカルの業者から冷凍モノを買うのは難しいのも当たり前だと思います。
ましてやスーパーみたいに「オープンケース」に入っている冷凍モノがどうなっているのかなんて簡単に想像できる。
でもねぇ、通販で買うにしても「御社の冷凍庫は何度まで下がる冷凍庫ですか?」って聞くのに躊躇しちゃうんですよ。私は気が弱いですから。(^_^)v
また「聞いても意味がない」ぐらいに私はそもそもローカルの業者を信用しておらず、「おかしいと思う冷凍モノがあったかなかったか」を基本に判断することにしています。これって重要で、「同じものを扱っている業者が何件かあっても、【モノは違う事がある】ってこと」なのね。
そして「こだわりのある業者」は【超低温冷凍庫を持っている】ことをアピールするからわかることもあるのね。
マレーシアには「和食材輸入商」が結構多いですし、小売部門を持っている大手も多い。しかし「一切小売はしない」という【当たり前のことを言う業者】もあって、またそもそも卸商ですから、私達一般人が「卸価格で買える」事自体、本来ありえない。
そんな中であの手この手を使い、紹介もしてくれる人がいてどうにかやりくりするわけですが、それに「冷凍庫の問題」もあるのね。
ややこしいなんてもんじゃないです。
きっと板前さんに聞けば、「XXXはA社」「YYYはB社」とかわかっているだろうし、「C社のZZZは買わないほうが良い」なんてのは、もしかしたら板さん同士の横のつながりで共有されているのかもね。
でも私達はそこまで入り込んで「聞くことは出来ない」ですよねぇ。私は気が弱いし。(^_^)v
しかしまぁ、マグロひとつでこれまで苦労するなんて、日本在住者には全く理解できないでしょうね。
街に出ればいくらでも売っていて選ぶのは簡単だし、「そこそこの店で食べればかなり美味しい」はずですから。
そして日本では「値段がこなれている」のもユーチューブを見ているとわかるんですよ。
皆さんが、私がマレーシアでは「こんなレベルのものにそんなお金を払っているのか」を知ったら驚くと思う。
私は「アジ」も大好きなんてもんじゃないのはいつも書いていますが、日本の方々は「じゃぁ、買えば良いじゃん」って思うでしょ。
私もそう思う。
こんなアジを空輸してもらうと一尾300グラムぐらいの良型が二尾で4000円以上にはなる。家族で6尾、1万円を楽に超えてしまう。それも卸商から買ってもですよ。
こちらの仲の良い和食店では「なんでも取り寄せますからいつでも言ってください」というお店もあるんですが、こんなアジを一尾、刺し身してもらったらきっと3000円以上にはなると思う。アジがですよ、普通のアジ。当然、「関アジ」も入手可能ですが、とんでもないことになる。
私はどんなにお金があっても精神的にそれに耐えられないし、もし「奢ってくれる人」がいたとしても「いやいや、止めましょうよ」という。(笑)
そもそも私が欲しいアジは、中型のアジが一皿4-5匹盛ってある1000~1500円程度のアジだし。(笑)
キンメダイも大好物なんですが、やっぱり手が出ないのね。
日本ではかなり良型のこんなキンメダイ二尾が3000円くらいで売っている(ピンキリで色々あるとしても)。でもこちらで卸商から買ったら2万円にはなってしまう。(┰_┰)
刺し身でも煮ても焼いても抜群で、家族3人で良型のキンメダイ二尾で十分だと思うけれど、私は2万円にはビビって手も足も出ない状態。(┰_┰)
私は70歳になりましたが、現役トレーダー。
「日本産魚介類ファンド」でも設定しましょうかね。
で、それで出た利益は「躊躇せずに空輸された和食材に使う」と。(笑)
マジでやろうか・・・・・
実は「欲しいカメラを買うのにも躊躇」していて、前から「カメラファンド」を立ち上げようかなんて考えているのですが、実行には移せていない。
ひとまとめにして「贅沢ファンド」にするとか?
でもねぇ、そういう思考方法にこそ問題があって、バチが当たりそうな気がするんですよね~~~。
「精神的な余裕を持つファンド」「たまには好きに使えばいいじゃんファンド」「いつもご苦労さまファンド」にすっか?
でもねぇ、本当に思うんですよ。儲けた時、勝った時には「見えない偉大なるものに感謝しないと」って。うまく行かない時には気づきも多いし「気づくチャンスを有難うございます」って本当に思うし、そして私にそういうチャンスを与えてくれるのには「理由がある」って。
調子に乗って、アジじゃ、キンメダイじゃ、カメラじゃなんてやりだしたら、「何かが大きく崩れだす」ような気がする。
まさか神様は(いるとすれば)こんな私を見てケラケラ笑っているような気がしないでもない。
ま、こんなアホの私の愚痴につきあわされる読者の方々には大変申し訳無いと思っています。
いつもどうもすいませんです。m(_ _)m