【冷凍マグロ】のリベンジ開始

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最近、私の「刺し身・寿司欠乏症候群」の症状がかなり悪くなってきていて、寝ても覚めても頭の中で「刺し身と寿司」がグルグル回っています。

なーんてことはないのですが・・。(笑)

私は江戸っ子ですので、やっぱり刺し身だ寿司だと言えば、「マグロ」なんですね。これがないと何も始まりません。

それもですね、25年間のゴールドコースト時代に「マグロがない」のにはかなり悩まされたんですよ。1990年代はまだ良い寿司屋もありましたし、美味しい刺身もあったし、当然、オーストラリアでは「インドマグロの蓄養」が行われていますので、マグロがないなんてことは想像もできなかった。ま、普通の日本的な食生活は出来たわけです。

ところが1990年代後半から様子はかなり変わってきて、「良い寿司屋は全滅」したし、ホテルの中の有名寿司店でも「マグロがない」なんてことが始まりました。ホテルの中の、日本でも有名な寿司屋にマグロがないなんて信じられます?

でもそれが普通で、刺し身・寿司氷河期がゴールドコーストにはありました。でもどこでも「サーモン」だけはあるのね。当初はそれが救いだったのですが、「何は無くてもサーモンはある」という生活が何年も何年も続きますと、「サーモンを見るのも嫌」になってくるんですね。

だから私は今でも寿司屋ではサーモンは食べません。(子どもたちはサーモンがあれば幸せ 笑)

今の我が家のマレーシアの食生活はその延長線上にあるんですよ。

私の魚介類への思いって、きっと多くの人が異常だと思うだろうけれど、私の「欠乏症」はこの20年以上の積み重ねがあるんですね。普通の日本人が普通に食べているものを食べられない生活がなんじゃかんじゃもう30年になるわけです。

だからマレーシアに来ても「マレーシアらしい新しいもの」を探して食べようというより、この30年間に失った「日本人の普通の食生活」を取り戻したい、そんなことばかり考えています。

でもまだマレーシアは良いと思います。それなりの店に行けば、「大間のマグロ」だってあるんですから。

ところが私としては、マグロなんてのは、というか刺し身も寿司も「仕事帰りにちょっといつもの店に行ってちょちょっとつまんで一杯飲んで家に帰る(あるいは夜の街に出ていく 笑)」ような普通の庶民の生活の中にあるもので、「かしこまって良い店に行って食べるものじゃない」と言う考え方があります。と同時に、そういうお店に行って好きに食べたら我が家の家計は恐ろしいことになる。

だからいかにコスパが良いマグロ、魚介類を手に入れるかにこだわる訳ですが・・。

マレーシアに来て、それなりにマグロを買うルートも開発しましたが、なかなかうまく行かないのね。

そもそも私は「キハダマグロなら食べなくても良い」と昔から考えていましたし、ではバチマグロや本マグロが簡単にリーズナブルな価格で手に入るかというとそうでもない。

ということで、どこにでも売っている「キハダマグロ」で我慢してそれを食べては一喜一憂してきたわけです。キハダマグロは絶対に駄目ということでもなくて、かつてはまず殆ど食べなかった「ヅケマグロ」にするとそこそこ食べられるのがわかりましたし、今では「ヅケマグロを食べる」のが普通になってきました。

それでもたまにちゃんとしたマグロを和食店で食べると、「寝ていた子が起きてくる」のね。

バンサショッピングセンターにある「厨(くりや)」で食べた「マグロ丼」が私を変えてしまったと言っても大げさじゃありません。

これです。美味しいなんてもんじゃなくて、「ああ、これがマグロだったんだっけ」と目が覚めてしまった。

となると味も素っ気もないどこにでも売っている、好きでもない「キハダマグロ」を食べ続けるって、自分に対する背信行為でもあると思うようになりました。(笑)

で、いろいろ悩みつづけているのはこのブログに書いてきた通りですが、最近、「解凍方法」と「切り方」でかな~~~~り美味しさが変わるのがはっきりわかりまして、「マグロ探しの旅、第二章が始まった」、そんな感じです。リベンジと言うか、今まで失った時を取り戻そうとしていると言うか・・。

とりあえずは、「リセット」することが重要だと思いました。

そして手に入らないわけでもない本マグロ、バチマグロが「どれほど美味しいか」、「キハダとどれほどコスパが違うか」をはっきりさせようと。

ということで、その第一弾ですが、「本マグロの赤身」を手に入れました。

そして食べ方はこの数年、慣れている「づけ丼」です。これなら違いがすぐわかりますから。

う、う、旨い・・・。やっぱり本マグロは違う。全く違う。

ところがですね、この本マグロは、「前回の半端じゃなく不味い本マグロ」と同じものなんですよ。色も悪くなって生臭くて捨ててしまおうと思ったあの本マグロと同じ業者から買いました。(その時の日記)

なぜ同じものにしたのかですが、それは前回の本マグロは「冷凍庫の中でかなりの月日が経っていた」ということがあるから。ましてや我が家の冷凍・冷蔵庫が壊れて、「冷凍物の多くは解凍してしまった」なんて事故もありましたから。

普通の家庭の冷凍庫で長期保存は出来ないと言われているのに、数カ月間放置しましたし、なおかつ温度変化どころか、解凍に近いことまで起きてしまったわけで、色も悪い、味も不味いのは当たり前にしても、【元の本マグロは決して悪いものではない】のをまず確かめたかった。

この考えは大当たりで、新たに手に入れた本鮪の赤身はきっちり美味しかった。

とは言え、冷凍物ですし(冷凍物は赤身の方が違いが出る)、「ちゃんとした寿司屋の冷凍物ではない本鮪の赤身」と比べれば、点数は70点ぐらいでしょう。でも70点でも私には上出来で、マレーシアに来てからこれほどの本マグロを家で食べたのは(出前を除き)初めてでしたから。

本当に美味しかった。そして安心しました。もしこれもやっぱり駄目だなんてことになったら、私にはもうどうしたら良いのかわからないから。

でもお財布的にはかなり厳しいのね。

一般的などこにでも売っている「キハダマグロの冷凍」はキロ単価は60~90リンギぐらいですかね。こんな値段なら、それこそ「朝食はアジの開きか塩鮭があればオッケイ」みたいに、好きな時に食べられる。この価格帯はマレーシアで売っている「サーモン」と同じ価格帯ですから。

ところが本マグロの冷凍となると、どうしてもそれの4~5倍の価格になってしまう。ちなみに今回の本鮪の赤身のキロ単価は280リンギで、このヅケ丼には210グラムの赤身を使いました。どうも一般的なお店でマグロ丼というと、刺し身の量は80~100グラムらしいですから、今回のヅケ丼ではほぼ2倍の刺し身の量。そしてそのコストは大体60リンギ。日本円で1600円ぐらいですから、決して安くはありませんが、日本料理屋では量も少なく100リンギ超えは当たり前ですから、かなりコスパは良いということになる。

でもやっぱり高いですよねぇ。アジの開きや塩鮭みたいに気楽に食べるわけにはいかない。キハダマグロなら同じ量を使っても15リンギ、400円程度で出来ますが。普通の量なら10リンギ270円以下。

普通、「ちょっと高くても美味しいのを食べよう」なんて思っても、まさか4-5倍のお金は出さないですよねぇ。せいぜい受け入れられるのは、20~30%の価格の違いでしょうか。

でもま、私の「刺し身・寿司欠乏症候群」の原因の一番は「私がケチだから」というのも最近、わかるようになったんですよ。(笑)

だからそこそこのマグロを食べたいのなら、このぐらいの価格(キロ単価は280リンギ以上)を出すしか無いと、白旗を揚げることにしました。そもそも(そこそこ良い)牛肉に比べれば、単価も安い、食べる量も少ないんですから。そして満足度は牛肉の比じゃない。

この本鮪の赤身は「日本食材を扱う卸業者」に聞いて手に入れました。でもその業者はこういう本マグロの赤身の冷凍を売っていると公表はしていない。つまり小売向けの商品ではないということ。(でも聞くと【あります】というのはどの業者も似ている)

本マグロを普通に小売している輸入業者もあるわけで、それは「旬鮮マーケット」で、親会社はJMGという業界ではかなり有名な卸問屋。

こんな価格です。(この価格表は旬鮮マーケットに頼めばもらえる)

本マグロの赤身はこの中の「本マグロ天身柵」がそれ。キロ単価は380リンギ。赤身としてはかなり良い部位で、牛肉で言えばシャトーブリアンみたいなもの。

本マグロトロ2番とはどういうマグロかというと、こういうマグロ。1キロ単位で売っています。

1キロ580リンギというと、高いと思う人も多いと思いますが、この価格は画像のように「赤身」「中トロ」「大トロ」を含めた価格ですから、マレーシアで大トロのお刺身を買ったらいくらするかご存知の人は「意外に安い」と思うかもです。

どちらにしても、キハダマグロならどこにでも売っていますが、バチマグロや本マグロとなると、状況はガラッと変わって、「どこにも売っていない」のと同じレベル。もちろん「売っている魚屋」はありますが、そういう小売価格より安く買うのは至難の業なんですね。逆を言えば、小売店価格を基準に考えれば、高級な和食店で食べるより安いわけで、それで十分という考え方は成り立つ。

でも私はもっと安く買って気軽に食べたいからあの手この手を考えています。

とりあえず、今回食べた本マグロの赤身の「質と価格」をこれからは基準にして考えるつもりです。

そして今、改めて食べてみたいマグロがあるんですよ。

私はその冷凍赤身柵を「キハダマグロ」だと思いこんでいたのですが、どうもそれは「インドネシア産の本鮪の赤身」の可能性があるんです。

その情報の出どころはなんとこの私のブログなんですが、その情報を得た時のことをもう忘れていて、本当かどうかわからなくなっています。ま、業者に聞けば良いことなんですが・・・。

それは皆さんご存知の「Focal Marketing」で売っている「冷凍赤身柵」です。

このキロ単価が130リンギって、よくキハダマグロを買う人なら「高いんじゃない?」って思うはず。普通スーパーでも売っている「キハダの赤身」ならキロ単価は70~90リンギのはずで、100リンギ以上ってかなり珍しいのね。私はキロ単価が130リンギというキハダマグロは見たことがありません。

この輸入卸問屋のFocalで130リンギということは、他の店の「冷凍赤身柵」とは違うと見て間違いがない。そしてかつてFocalでは「二種類の冷凍赤身柵」を売っていたんですよ。今は一種類しかなくて、それは上に出したものですが、以前は、もう一種類「安い赤身柵」も売っていました。だから、それが他の店で売っていのと同じ「キハダ」ではないかと。

で、このマグロですが、私は3週間ぐらい前に食べたんですよ。その時に、「あれ?これは他のキハダとちょっと違う」と感じたのは覚えていて、でもまさかそれも本マグロ(インドネシア産)だとは思わなかった。(その時のマグロも何ヶ月も冷凍庫の中に忘れられていた)

ということで、次のマグロチャレンジはこのFocalのこの冷凍物を改めて試す予定。

きっちり解凍して、ちゃんと食べたら、今回の本マグロの赤身の冷凍と大差はないかもしれない。

もしキロ単価130リンギで、そこそこ美味しいとなれば、これが最強となるし、週に二度三度食べてもお財布は安泰。(笑)

これだけたっぷりマグロを使ってもコストは20~25リンギ程度で出来る。

楽しみ~~~~~~~~~~~~~。

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