KLで食べた美味しい物 その2

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前回の「KLで食べた美味しい物」は伊勢丹で買ったお寿司でした。マレーシアに行って日本食が美味しかったなんて話も珍しいんでしょうね。

ということで第二弾。

これです。

あはは、また和食です。どうもすいません。でも本当に美味しかったんだからしょうがない。場所はスターヒルギャラリーにある権兵衛。築地から直送のネタを使っているとの話。かなり大きな店で、もしかしたら一軒の日本料理屋としてあそこまで大きな店は我々は入ったことが無いかもしれないくらい広々とした店でした。コーナーが4つかな、寿司、鉄板焼き、天ぷら、炉端焼きに別れていました。

ゴールドコーストには炉端焼き屋って無いんですよ。昔はあったんですが潰れました。で、何年ぶりかで炉端焼きが食べたいということで迷うことなく炉端焼きコーナーに直行。お客さんは我々だけでした。他のコーナーにもお客がほとんどいないというくらいガラガラ。雰囲気は申し分なくて、日本酒の瓶がまさに壁のように並んでいました。そういうのを見ると我々夫婦はワクワクドキドキしちゃいます。女房はもしかしたら20年ぶりかもです、こういう本格的な居酒屋風の店は。

座ってメニューを見てびっくり。良いお値段。いや、これははっきり言いたいですね。高すぎ~~。昔、接待で使った赤坂の高級炉端焼き屋を思い出しました(おおげさか・・)。私は小心者だし大蔵省だから、ああ今の言葉で言えば財務省ですか。とにかくKL和食調査隊としてはとにかく支出は出来る限り抑えたいのだけれど、20年ぶりに居酒屋に行って食べたい物も食べられない女房にあとでどれだけブツブツ言われるか考えるとそっちの方が怖ろしかったですわ。

とは言うものの、それなりに女房もわかっているわけで目の玉が飛び出るような物は頼みませんでした。一通り頼んで出てきたのが上の写真。お刺身、板わさ、手羽焼き、つくね、魚はブリだったっけ(ヒラマサかも)。

問題はお酒。我々夫婦は結婚した当時二人で2升飲んでしまうぐらいだったのですが、今では減ったとしても1升近くは開けちゃいます。で、酒のメニューなんですが、これはびっくりしましたね。私らは浦島太郎・花子ですから日本でどんな日本酒が流行っているのかもわかりませんが、まぁまぁ、純米酒、吟醸酒、全部で何種類あったでしょうか。その数何十種類。それも値段がこれまた半端じゃないわけで、一番安いのから2,3番目の日本酒を一升瓶で頼みました。銘柄は忘れた~~。高いのは何万もするようなのがゴロゴロあったっけ。

飲み始めたのは良いのですが、上の写真みたいに全部いっぺんに持ってくるわけですよ。これは私たちの頼み方も悪かったのかもしれないけれど、一升瓶を頼むような客に、定食じゃあるまいし全部持ってきたら駄目だっていうのがわからないんですね。マレーシアはそんなもんだと言われそうですが、まぁ値段だけは超高級ですから、その辺のことはわかっているかと思いました。

私らはおしゃべりですし、他に客もいなかったことから仲居さん(って言う感じじゃないなぁ)や焼場に立っている若いローカルの板さん達(3人いたかな)とあーじゃこうじゃ、冗談を言ったりして結構楽しい時間を過ごしました。

で、余計なことですが、飲みに来た客と食べに来た客との違いの見分け方。注文された物の出す順番、間の取り方なんてのも無駄とは思いながら、笑いを交えて教えてやりました。

まぁ、良い店だと思います。値段が安ければ、の話ですが。お会計はいくらだったでしょうか。忘れましたが、多分今時の日本なら高級店でももっと安いかもしれないなぁ。

高い高いと文句を言いつつ、何日かしてからまた行きました。というのは他の和食屋も行ったのですが、権兵衛の方が美味しかったねという話になったから。

しかしこの店の刺身の高さは凄い。

刺身ですが、メニューを見た時にそんなに高くないなぁって思ったんですよ。でも刺身だけ安いわけはないし、聞いてみたところ、なんと一枚いくらという値段。これは生まれて初めての経験。いくら安いと言っても一枚の値段じゃ、あれじゃこれじゃと頼んだら怖ろしい値段になります。

この刺身は盛り合わせを頼んだのでは無くて、蛸2枚、シマアジ2枚、ボタンエビ4尾、ミル貝2枚(大好物)、そして左上の魚はなんだか忘れましたが、とにかく別々に個数を言って頼むわけです。この量で日本ならいくらぐらいが妥当なんでしょうか。もちろん質によりますが2800円って感じ?近年、大阪が好きで良く行くんですが、道頓堀のちょっと気の利いた店でこの程度の刺身だったら2000円で食べられるかな?ところがこの権兵衛ではこれだけで5000円は超えたはず。

ただし、このシマアジのうまさには唸ってしまいました。ほんとーーに美味しかった。女房なんかそれこそ20年ぶりかも。私は一人で日本に帰ってはコソコソと美味しい物を食べて来ますが、これだけのシマアジにはちょっと会ったことがないくらい美味しかった(二度目より一度目の方が美味しかった)。確かに高いけれど、私らみたいな浦島太郎・花子としては産まれてから離ればなれになった親と再会したようなもんですから、まぁ、しょうがない。しかし、KLに住んだらまずこういう値段の店は1年に一度ということになりそう。

この二回目に行った時は、前回教えたように注文されたものを全部一度に出すこともなく、そろそろ焼いて良いですか?と板さんが聞くようになったので、結構学習が早いじゃんと思いました。まぁ、我々も少しずつ頼むようにしましたので、彼らも日本人のノンベェの食べ方は覚えたでしょう。っていうか、今まで言う客はいなかったのかなぁ。

それと我々も二度目ですから学習しまして、安く上げるコツがわかってきました。まず絶対良いと思うのは板わさ。これは結構量が多いのに安い。我々はそれこそワサビが美味しければそれだけで酒が飲めちゃう夫婦なのですが、この板わさは良かったなぁ。焼き物は日本から送ってきた魚類は極力避けて、ナスとか鶏系を焼いてもらうとかなり安く抑えられました。女房が横目でチラチラみていたのがキンキの一夜干し。30センチぐらいの物でしたが、値段を聞いたら7000円。食べたいなぁ~~という女房に、イイヨと蚊の鳴くような声で答えた私ですが、女房は私の気持ちを察してくれてパス。

しかしまたこの店に行くとしてもこの炉端焼きコーナーにしか座れないと思いますわ。こんな高い店で寿司でも食べて飲もうものなら、一人2,3万は軽く行っちゃうかも。お好みでお腹いっぱい食べて飲んだら5万の上ですかね。とんでもない値段だと思いますが、香港の友人は香港も良い店で食べるとそんなもんだと言ってましたっけ。ま、我々には関係のないこと。

板前に聞きましたが、スターヒルギャラリーのオーナーがこの権兵衛をやっているとのこと。また日本人の板前は一人しかいないみたい。寿司カンターの方にいたようです。

まぁ、美味しかったけど、コストパフォーマンスはかなり低いと思います。こんな値段で良くやってると思うし、本当に暇な店でした。オーナーがクソ大金持ちの道楽でやってる店でしょうから潰れることもないのかもしれませんね。KLにはこの程度のネタ、雰囲気を持っている店が他にもあるのかなぁ。それを発掘するのもこれからの楽しみ。

ケチケチしながら食べてる、出す時には出せと思われるかもしれませんが、滞在期間中は昼夜日本食の店を渡り歩いてチェックしないとならなかったので、その辺はご勘弁を・・・・。

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その後知ったことは、権兵衛はどうもJWマリオットの経営らしい。また食事もお好みではなくてコースだとかなりお得な設定もあるらしい。ただし、寿司で赤貝一貫60RMなんて話もあり、やっぱりマレーシアとしてはかなりの値段。

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