我が家は経済難民

NO IMAGE
古いエントリーが表示されているかもしれないので、是非、「投稿日」を確認してください

最近ちょっとご無沙汰していたマレーシア関係のSNSに戻り、その中の皆さんの書き込みを見ていて思ったことがあります。

やっぱり皆さん、マレーシア滞在を楽しんでいるし、これから行こうとしている方々も夢と希望に溢れて楽しそうであるということ。

私達みたいに暗い経済難民はいない。(笑)

あるいは経済難民は表に出てこないだけなのかもしれませんが、少なくともSNSを見ている限りでは、我々は異質なんだろうな、みたいな感じがしちゃいます。

もちろんマレーシアでは格安で生活をエンジョイできるというのが根底にあるとは思うのですが、格安だから行く、税金が安いから行くとはっきり私のように口に出す人はいない。

ああ、一人思い出しました。テレビで見たマレーシアへ渡った方々の紹介番組。なんていう番組でしたっけ。その中でペナン在住の方がおっしゃった一言が忘れられません。

「お金があったらここには来なかったよ」とのこと。

これは私たちの本音でもあり、はっきりとこの言葉を聞いてドキッとしたのを覚えています。住み慣れた土地を本拠地にして、行きたいときに行きたいところへ、行きたいだけ行くのが一番だという考え方だと思うのですが、私もそれに賛成。

ただ、この方はあえてこういう言い方をしただけで、この言葉を真に受けてしまうのも間違いだというのはわかります。ペナンでの生活を楽しんでいるからこそ、そしてそこに後悔が無いからこそこの言葉を吐けたのだと思っています。また現実問題として、行きたいところへ行く生活が出来る余裕がある人は世の中に多くはないわけで、どこかに妥協点を見付けるとしたら、それはマレーシアへ渡ることであり、結果的に予想した以上の生活環境を手に入れることがこの方もできているのだろうと思っています。

私たちが願うのはまさにそれで、青い鳥はどこにもいない。マレーシアが天国であるわけもないのはわかった上で、いやーー、思ったより良いじゃん、もっと早く来れば良かったね。と、まぁそんな感じになれば上出来。

私は誰の言葉も信用しません。また宣伝文句をそのまま聞くなんて事もありません。

でもどういうわけか先にマレーシアへ渡ってしまった80もとっくに過ぎた私の父であるあの頑固オヤジがマレーシアから出たくない、日本に帰りたくない。マレーシアが一番良いっていうのだけは信憑性があると思っています。あの頑固オヤジの性格はよーーくわかっていますから。あのオヤジが好きになるくらいなんだから、間違いなく誰が行っても大丈夫なんじゃないかと思うくらい。お袋も「良いと思うわよ」なんて言ってる。

でも経済的にたいした余裕がないにしろ、収入が確保され、その中での生活設計できる場合は良いと思うんですよ。多くの方々は厚生年金+企業年金+自己資産がある。日本との二重生活は大変だろうとは思うけれど、マレーシアで生活するならそれで充分であろう事は想像が付きます。

ただ国民年金しかない場合はそれなりの資産が必要であり、その運用をうまくやらないと大変なことになるのははっきりしている。今までは良いにしろ、これからどんどん歳を取って頭も呆けてくるのにちゃんとした資金運用ができるのかどうか。病気で寝込んだらどうなるのか、そんな事が心配になります。

今まででさえ、角栄の列島改造論、オイルショック、バブルとハイパーインフレと言っても良い時代があった。でもその頃は現役で稼いでいるわけだから、収入は物価の上昇に合わせて増えたのでそんなに恐怖はなかった。でもあの当時、年金生活をしているようなお年寄りはどうだったんでしょうか。かつては100万円持っていたら金持ちと言われる時代の方々はどうやって生き抜いたのか。

で、我が家の場合はその国民年金さえない。子ども達はまだ学生であと2,3年は金食い虫。そして定収入も無い。だから家も売らなくてはならない。計画を建てようもないドンブリ勘定。3重苦みたいな感じです。これはどの国に住もうが同じなわけですが、少なくとも今、生活が安定している場所から動かなければどうにかなる予測は付く。でもオーストラリアにいたら物価高、そして高率の税金、それに我々が耐えられるとは思えない。

先日定例の飲み会があって、どうしてマレーシアへ行くの?という質問攻めにあいましたが、やっぱり「経済難民だから」、この答えしかありませんでした。

そんな綱渡り状態でマレーシアへ行って大丈夫なのか、これが私の不安の根っ子なわけですが、なぜか行こうと思うんですね。常に大事なところは抜けているマヌケな性格だと思うのですが、結果的に耐乏生活になろうとマレーシアへ渡りたい。

なんでなんだろうか。それがわからない。物価が安いから?税金が掛からないから?でもそれだけじゃないような感じ。リゾートしての環境の良さなら私はゴールドコーストの方がずっと良いと思うし、マレーシアの何に惹かれているんだろう。

でもま、今までも設計ができる生き方なんかしたことがないし、もしかしたらそういう状態が好きなのかもしれない。玉手箱を開ける瞬間のドキドキ。これがたまらない誘惑なのかも。(笑)

ちなみにうちのヨメさんは全くお金に執着心が無い人。あればあったで値札も見ずに買い物をしちゃうけれど(本人はそれを認めない)、無ければ無いで文句も言わない変な人。だから難民生活も大丈夫そう。似たもの同士のような気がするんだけれど、私としてはお金の心配から開放されたい。って、無理か・・・・

「にほんブログ村」のランキングに参加しております。是非、応援のクリックをお願いします。

にほんブログ村 海外生活ブログ マレーシア情報へにほんブログ村 海外生活ブログへにほんブログ村 海外生活ブログ ゴールドコースト情報へ