ゴールドコースト時代に私達が住んでいた自宅ですが、「フルリノベーションをされて売りに出されているようです」とゴールドコースト在住の読者からメールを頂きました。
その売りに出ている家が「私達が住んでいた家」だとその方が「推測した」のは大したもんで、私は【大体の地域はわかる】ような書き方をしていましたが、まさかピンポイントで見つけるとは想像もしていませんでした。
売りに出されていた「かつての我が家」ですが、「フルリノベーション後」とは言え、あまりにも素晴らしくなっているのに驚きました。美しい。しかもあちこち手を入れて「豪華」になっている。その代わり、「売値」も恐ろしいことになっている。売値の「桁」が違う。
私が2015年に売却した価格は非常に安い「たたき売り」みたいな価格で、売る前に「リノベーションしたほうが良いんじゃないか」という案もあったのですが、シロウトが考えてもどうしたらよいのかわからず、逆に「余計なことをしない。お金もかけない」で【現状のママ】で売るのが良いと判断しました。すぐに売れましたが、買ったのは不動産屋で、彼らは半年ぐらい掛けてリノベーションして転売。その後の売値にも驚いたのですが、こればかりはどうしようもないんですね。素人に「どの程度のお金をかけたらいくらぐらいで売れるか」なんてわからないし、改造費もボラれるのが落ちですもんね。また「リノベには最低5000万円は掛かるだろう」なんて言われてビビったのも確か。(笑)
でも「こういういじれば化ける家」を【叩いて安く買って、リノベして利益を出す】のが非常に流行っていて、不動産屋に限らず、大工や電気技師、水道屋が仲間でそういう物件を買い、皆の「仕事の合間にそれぞれが仕事をする」ことによって「コストを抑え利益を最大化する」のが良く行なわれているのがわかった。
やっぱり「家の進化」って結構早くて、【時代のニーズに合った家にリノベする】ノウハウは不動産屋や建築関係の人達は良くわかっているわけですね。それは「家電の変化」も含まれる。リノベーションはそういう「流行の先端」を行くような家に古臭い家を変貌させて売るスキームで、まぁ「着せ替え人形」みたいなものですが、【流行りの先端を行く新築に見える家】って結構話題にもなるし【海外からの金持ち】はそういうのに惹かれるんじゃないですかね。でも「一皮剥くと何十年も前の家の名残りがあちこちにある」なんて想像もしないのかもね。
我が家の西側の家も似たようなもので、オーナーはシドニーから来た老夫婦でしたが、「買う時は結構高かった」し、でも売る時には叩き売ったのを聞いたし、建築関係の仲間同士でリノベして2倍ぐらいの価格で売っていたのは、私も当時は住んでいたので間近で見ていました。その隣の老人が「私達みたいなよそ者に不動産を高く売りつけて、後に安く買い叩いて、リノベしてまた高く売るのがゴールドコーストの常識。私達よそ者は所詮カモですよ」と言っていたのを思い出します。国内、国外からの「何も知らない金持ちのカモに高く売りつける」という【観光地あるある】なんでしょうね。
実際に家をリノベするのは多く行われていて、「新築に見えても実はリノベ」なのは我が家を買ったときも同じで、「土台や柱、水道管など」は古いものをそのまま使って「着せ替え人形」みたいにするのね。その方がコストは安いし、税金面でも有利だそう。だから我が家も土台をひっくり返したら50年ぐらい前の土台がそのまま使われているなんてこともあるのかも知れない。大きな改造は行なわれていないし、柱は40年以上前のをそのまま、なんて感じかも。
ただ桟橋が崩れたままだったので、桟橋ぐらいは直そうと思って200万円ぐらいの桟橋を考えていたのですが、他の不動産屋に「このレベルの家を買う人が200万円程度の桟橋で喜ぶと思う?」と聞かれ「そりゃそうだ」と思って、壊れている桟橋もそのままで売却。
不動産屋が買ってリノベした家も売れて、また数年後、今回もフルリノベーションしたのがわかります。今回はかなりお金がかかっているのはひと目でわかりますが、それにしても「販売希望価格」が半端じゃない。
「あのまま持っていれば・・」なんてことも頭をよぎりますが、当時マレーシアに居を移すのは決定でしたし、あの家をそのまま保持することは不可能で、また「賃貸に出すタイプの家でもない」ので、やっぱり売却は正解だったと思います。でももう少し高く売れたんじゃないかみたいなことは考えています。また保持し続けたとしても「改修すべきところはいろいろあった」わけで、それらを「修理する程度」で維持をしていたら、良くても今の売値の2分の1以下だろうと思う。オーストラリアは日本の様に「不動産の価格は土地の価格」ということはなくて【上モノのほうが高い】のがふつうですし。
今の売出価格はとんでもない価格ですが、実はリーマンショック前には「その約半額」の値で「売ってくれ」という話が来たことがあります。ゴールドコーストでは「見知らぬ人が突然家に来て、売ってくれ」なんてのは普通のことで、当時は不動産も絶好調でどこでも凄い値上がりをしていましたが、「売ってしまったら住むところはない」し、「買い替えるところでその家も高い」わけですから、ま、「相場はそのくらいなんだ」というのがわかっただけでも良しとしました。
しかしその後、リーマンショックが起きて、不動産は大暴落で、特に一般的ではない我が家みたいな家ほど「下落率は大きい」という状態で、私達のマレーシア行きは決まっていましたが、「その半値に落ちた価格で自宅は売りたくない」と思い、売りませんでした。でもそれも大失敗で、「不動産はまだ下落を続け安くなるばかり」で、さっさと売って「債券でも買っておけば良かった」という結果。売って自由になってマレーシアに渡れば当時の債券は7%以上で回りましたし、所得税はゼロですから、「10年で2倍になる」計算。でも、結局2015年までダラダラとそして悶々としながらゴールドコーストに住み続け、もうこれ以上このままではしょうがないと判断し「安い値で叩き売る」ことにして2016年にマレーシアに渡るという最悪の結果となりました。
ちなみにオーストラリアでは「自宅を売って出た利益は非課税」です。
つくづく「不動産」に関しては「ついていない」というか、縁がないというか、私には難しすぎる世界。
で、売り出されてる「かつての我が家」ですが、下の写真の様になっていました。良く見ますと6つあったベッドルームを一つ潰してダイニングに改造。また外のエンタメエリアを広くしてあって、そこそこの「改造」がなされている様子。庭もちゃんと「土留め」が作ってあっていい感じ。
敷地は1312平米で397坪、床面積は926平米で280坪。正直なところ我が家には大きすぎた家でした。ヨメさんは今でも「あんな大きな家、掃除する身にもなってよ」と文句を言う(掃除を外注するのは必須。庭も同じく)。実は「買う時」にはヨメさんに相談しないで決めたのね。相談していたらきっとこの3分の1ぐらいの家で、ゴールドコーストらしいこういう家に住むチャンスを逃したと思う。子どもたちは「最高の思い出ができた」と喜んでいますが。(笑)
私には後悔なんか一切なくて、「良くぞ、決めた」と今でも思っています。「売るのには失敗した」とは思っていますが。(笑)
私の一番の思い出は、頻繁にヨメさんと桟橋で夜に「飲み会」をしながら大好きな釣りをして過ごしたこと。ヨメさんも釣りキチで、40センチ級のクロダイやキス、マゴチ、大きなマッドクラブは一年中、簡単に釣れたし、夏には生き餌を使って大きなシマアジ(トラバリー)を釣ったり、たまに「イルカ」が泳いでいたり、自分の家でゴールドコーストの自然を堪能できた。
今の販売価格はあえて書きませんが、気の遠くなる恐ろしい価格。でも二度のリノベーションで、直近のフルリノベーションはかなりお金をかけているのもわかりますので、高いだろうとは思うものの、異常な価格。
そんな価格の家は我らには絶対に買えないし、こういう家に住むこともないでしょう。
この写真を息子たちに送ったら「嘘~~~~~~~~」ですと。また売出価格にも驚いていた。
ま、いろいろ考えちゃうことはあるものの、この家に住んで家族4人の楽しい歴史を積み重ね、刻めたことに感謝しようと思っています。今でもあの家に対する愛着はありますし、「有難う~」と声をかけたい。
2015年に売って引き渡すときの「最後のお別れの時の我が家」はこんなでした。
新しく生まれ変わったあの家にはどんな人が住むんだろうか。
やっぱり中国人かなぁ。
しかし、投資も何でもそうだけれど、この【値上がり、値下がり】を読む、乗るって難しいですね。
「あのまま持っていれば何倍にもなった」なんて株はいくらでもあるし、ビットコインも同じ。でも不思議に「何倍にもなるだろうと期待して抱いていたものは値上がりしない、値下がりする」なんてのも普通で、「良いことより悪いことのほうが圧倒的に多い」って何なんだと思う。
ただ少なくとも「それは何十年も前から同じ」なのが私の人生だから、「大きな値上がりを狙う」ことそのものをやめようと思う。不動産の場合は「買ったときが買い時、売ったときが売り時」だと思うしか無いと諦めています。
「真面目に、ひたすら日銭を稼げ」というのが商人の世界でもトレードの世界でも同じだと思う。
開き直りも良いかと。(笑)
ちなみにゴールドコーストにはこのようなウォーターフロントの家が数百件、いやもっとかな?あって、当然、大きさもレベルもいろいろだけれど、ウォーターフロントの家が珍しいとかそういうことは全く無い場所で、そういう家に住む日本人も多い。プールに関しては本当に多くて、「プールがないと家の価格が下がる」とそのためだけにプールがある家を持つ人も多い。我が家も「プールを良く使った」のは最初だけで、子どもたちも「たまに入る」程度で、それでいてメンテナンスは面倒でお金もかかるし「お荷物でしかなかった」のが正直な話。だから「プールを池にしてしまう」友人もいたけれど、それは最悪で「復帰」にとんでもないお金がかかるのね。私としては「家庭菜園」の方が良かった。プールの水を抜いてしっかり蓋をして、そこで家庭菜園(水耕栽培)をしようかと真剣に考えたこともあった。(笑)
プールって結構危険で、小さな子供が溺死したり、周りも水浸しになるから「漏電」で感電死があったり、友人の子供も「大きなパーティー」を開いていた時に娘の姿が見えなくなって気がついたら「プールの底に沈んでいた」なんてこともあった。そのときは発見が早くて助かったけれど、我が家も次男坊が溺れそうになったり、ある頃からプールの周囲は「子供が簡単に開けられないようなフェンスで囲う」のが法律で定められたり。子供がプールを使う時には「大人が監視する」のは絶対のお約束で、「プールがある?いいねぇ」なんて単純じゃないのね。「プールとは危険な飾りものでしか無い」のが正解だと思う。私も歳を取ってから「海が恐ろしく綺麗なバヌアツの波打ち際」で溺れそうになったことがあって、今じゃ、「水が怖い」と思うようになった。大好きだったスキューバダイビングも素潜りももうやろうとは思わないし。(笑)