食料品の輸入-ガゴメ昆布

古いエントリーが表示されているかもしれないので、是非、「投稿日」を確認してください

ガゴメ昆布って知ってます?

テレビで何度か見たことがあって、いつか食べてみたいとは思っていたのですが、また最近テレビでこれの紹介をやっていましてそれを見た我が家のわがままオバサンが

「注文して~~~~~~~~~」

だとさ。

注文しようと思うのだけれどどう?

ってことなら良いんですよ。いいんじゃない?って答えればそれで終わり。ところが敵は自分では何もしないで、私にやって欲しいことを命令するだけ

毎度のことだし、私も興味があるのでインターネットで検索。

ただ、問題があるんですよ。前にも何度か書きましたが、現在オーストラリアには日本の食品がすんなり入ってこない状況。ましてや昆布は去年からいろいろあって、こちらの日本食良品店でも入荷が止まっている様子。これは輸入禁止ということではなくて、検査にお金が掛かるからとのこと。

では個人輸入は?

ここなんですね。ややこしいのは。駄目なものは絶対どんな理由があろうとも駄目で個人輸入ならOKなんてことはない国がオーストラリア。

前に何度か輸入禁止、あるいは検査が必要な成分が含まれている健康食品を個人輸入したことがあるのですが、オーストラリアの厳しさを実感しました。

もちろん絶対に輸入禁止だと私もわかっていればそれを買うことなんかしませんが、健康食品、たとえばマルチバイタミンみたいにそれこそ何十種類も成分が入っているものがあるでしょ。ああいうものを一つ一つ成分を調べて、それが輸入可能かどうかなんてわからんわけです。

だから、危ないものじゃない限り注文しちゃうという方法を今までとっていました。で、それが到着すればOKだし、駄目な場合はそれの駄目な成分が入っている商品だけ輸入検査の時点ではじかれる。

個人の小さな小包まで開けてきっちり調べるんですよ。この国って。

でも当然全部調べているとは思えないのだけれど、日本人的には想像できない高い確率で調べているのは確か。

で、色々な成分が入っている健康食品の場合、それを一々調べるんでしょう。

「この商品には輸入禁止(あるいは制限)の成分が入っているので、これを送り主に返送するか、破棄するか選んでください。」

大丈夫な商品はそのまま届きますが、商品が足りないぞーーなんて思うとこういう文書が入っていたりするわけです。で、そういうときには当然破棄します。

これって彼らにしては大変な作業ですが、まぁ、私としてはどれがOKでどれが駄目か調べるのはほぼ不可能ですので、輸入できなければ出来ないでいいや、みたいな簡単に考えて今まで世界中からいろいろ買っていました。

自分用の健康食品をアメリカから買ったり(アメリカはメチャ安い)、ヨメさんの乾癬を治すわけのわからん薬をイスラエルから買ったり。

でもねぇ、これもヤバイと思ったことがあるんです。

私はデブですから、痩せ薬なんてのに興味があるわけです。痩せ薬というより代謝を良くする健康食品って感じね。

アメリカもデブ社会でその手の商品がいろいろありまして、何種類か買ったことがありました。まぁ、この手はややこしい成分が入っているだろう事は想像したのですが、アメリカで認可されているなら大丈夫だろうという適当な判断で買いました。

で、オーストラリアでは駄目ってことなら、前の様にその商品だけ輸入検査ではじかれるだろうと簡単に考えていたわけです。

ところがーーー

ある時、手紙が来ました。税関からです。弁護士を連れて出頭せよと。

ガーーーーーーーーーーーーーーーン

びっくりなんてもんじゃありませんでした。

慌てて弁護士と一緒に税関に行きました。

犯罪者と同じ扱いだと思いました。いや、容疑者か。

個室に案内されて、そこにはきっちりしたテープレコーダー、つまり家庭用のじゃないプロが使うようなのが二台並んでいまして、それに録音しますがいいですね?と確認をしてから、名前は?住所は?生年月日は?と質問され、

アメリカからXXXを輸入しましたね?と質問は続きました。

どうも私が買った健康食品に「成長ホルモン」が入っていた様です。これってアメリカでも日本でもそんなに五月蝿いものじゃなくて、どこでも売っているはず。ところがオーストラリアでは駄目ってこと。

つまり私には輸入禁止(もちろん販売禁止)の成長ホルモンを密輸しようとした容疑が掛かっていることがわかりました。

どの業者から買ったのか、これは初めてなのか、転売するつもりはあるのかなど質問が続きましたが、質問を受けながらおかしいなぁと思いましたよ。私が買ったのは全部で4,5種類の健康食品でそのうち一つに成長ホルモンが入っていたのですが、買ったのは2つづつですよ。ケースで大量に買ったわけでもないし、普通に健康食品の店で売っているようなプラスチックの瓶に入っているのを二つづつ。

でもまぁ、質問(尋問か?)を受けながら、聞いている彼らもバカらしいと思いつつ聞いている雰囲気を感じ取りました。私が密輸業者でもなんでもないのは状況からすぐにわかるはずだし、でも禁止品目なのは禁止品目で、はい、廃棄してくれればOKです、ってわけにはいかない彼らの立場も想像できました。

30分ぐらい話をしたでしょうか。後で再び出頭してもらうかもしれないと言われ、その場は終わり。

その後、2週間ぐらいしてからでしょうか。係官がわざわざ我が家まで来まして、結局どういうことになったのかの説明を受けました。結局何も問題ないということで終わったのですが、場合によっては起訴なんてこともあったんでしょう。

係官に聞いてみました。健康食品には様々な成分が入っていて、その中には今回のように輸入禁止の成分が入っているものもあるだろうし、それを知らずに個人が買った場合、常にこのようにあなた方は行動するのですか?と。

まぁ、オーストラリア人って日本人と違ってザックバランですから政府の係官だぞ~!みたいな堅苦しさはなくてコーヒーを飲みながら雑談をしたのですが、彼の話によると、ちょうどシドニーオリンピックでドーピング問題があったので、成長ホルモンとかその手のものの検査、調査を強化しろという方針が上から降りてきたということでした。

彼らも指示通りにちゃんとやっていますという事実が必要なのでしょう。普段なら単に手紙を同封して破棄(あるいは返送)させるだけの案件でも詳しい調査をしていますという実績を作らなくてはならない。組織ってどこでも同じなんですね。(笑)

ご苦労様です、と心底思いましたっけ。

まぁ、こんな感じでオーストラリアって本当に厳しいです。この国はステロイドも五月蝿いんです。目薬ですぐに目の赤いのが治まるやつがあるでしょ。なんて言いましたっけ。あれもオーストラリアには売ってないくらい。もちろん輸入も禁止。

食料品に関しては、肉(特に牛肉)、牛乳関係を材料に使っているものは完全にアウトですし、オーストラリアに来たことがある人はご存知だと思いますが、税関の検査が非常に厳しくて、食べ物は絶対に持ち込まないでくださいと説明する旅行業者も多いくらいなんですね。

土とか植物にも非常に神経質な国で、まず土がついているようなものは絶対に駄目。靴についている土にも神経質ですし、みやげ物として買った木工細工もかなり神経質にチェックして虫がついていないかを見ているようです。

以前バリ島から帰ってくるときにもびっくりしましたっけ。絵を買って来たのですが、それの木枠を丁寧に調べていました。

でもあれも駄目これも駄目ってことはなくて、もちろん大丈夫なものは大丈夫。でもそれを調べるのはかなり面倒ですから、食べ物は駄目とか植物の種子は駄目とか言う人も多いです。でもそんなことでは私としては面白くありませんから、結構詳しく調べて持ち込んでいいものは持ち込みます。

面白いのは、税関の係官にもいい加減なのがいて、たとえば旅行者に対しては、これは駄目って言っちゃえば良いと思っているのもいそうな感じです。でも大丈夫なものだという確信があった場合、その場でそれをはっきり主張するとコンピューターで調べて、あるいは上司なり専門官を呼んできて、結局OKになったなんてこともありました。

ややこしいのはイクラなんです。これは輸入できないと思っている人もいるんですが、ちゃんと瓶詰めされたものならOKなんです。不思議でしょ?でも瓶詰めのイクラって高いじゃないですか。だからプラスチックケースに入った徳用の500グラムとか1キロとかを買って持ち込むわけですが、そういうイクラはまずアウトです。

ブリスベンの飛行場で2キロのイクラを破棄した経験がありますが、あの悔しさってないです。

またかつては梅干が駄目だった時期があります。梅干の種が駄目だというんですね。それを聞いた旅行者が、税関で梅干の種を全部取り出して捨てたなんてこともあったと嘘みたいな話を聞いたことがあります。

家庭菜園が好きな人は日本や海外から様々な種子を輸入したいわけですが、これもOKなもの、駄目なものとかなり細かく分類されていて、普通我々が欲しいようなものならまず間違いなくOKだと思っていいはずです。詳しいことは税関のホームページで検索できます。

でも、根がどんどんはびこる様な竹を代表するような植物。これはアウトですね。では竹はすべて駄目なのかというとそうじゃなくて、地下茎がどんどん広がらない竹もあるんですね。それはOK。

日本人社会ではミョウガが広がっていますが、あれって本当は輸入禁止品目のような気がします。あれは元々は根っこを誰かが密輸したのが始まりではないでしょうか。ミョウガって美味しいけれど、あれって放置して雑草化すると地下茎が広がって凄いことになるはず。オーストラリアには広くて放置されているような土地はいくらでもありますから、ミョウガを黙って植えてしまうなんてどうだろうとバカなことを考えたり・・・。(笑)

まぁ、かなり細かく分類されているので、あれも駄目これも駄目と諦めることなく、ちゃんと調べてOKなものはOKですから輸入するなり持込を恐れることはないと思います。

ということで、ガゴメ昆布。

ちゃんと着くのだろうか。それとも破棄しないとならないのか。税関のホームページを調べてもイマイチ良くわかりません。去年の10月頃に日本からの昆布は輸入禁止になったという噂を聞いていますし(どうもそれはガセネタ)、実際に日本食良品店でも昆布の輸入が難しいと聞いていますから、楽天で買った私の昆布もすんなり税関を通らない可能性はあるかもしれません。

福島原発のこともあって、オーストラリアはかなり神経質になっているようです。

ガゴメ昆布。粘り、ぬめりが凄いんですね。ドロッドロ。

私は実はヌルが大好きで、納豆、山芋、あの手の物は大好物。楽しみだ~~。

実はなんで私がその気になったかというのは、このガゴメ昆布を紹介していたテレビ番組。このガゴメ昆布って北海道のある地域(函館近辺)でしか採れないらしいんですが、そのテレビに出てきた地元の漁師さんや町の人々。ちょっと皆さん異常なくらい若くて元気なんです。

ああいう映像って初めて見ました。80代の人たちが皆さん行動的で背筋が伸びてて顔がツヤツヤ。どうみても10歳以上若く見える。

彼らの食卓は毎日ガゴメ昆布が出るそうで、ありとあらゆる食べ方をしていました。それこそガゴメ昆布餃子からガゴメ昆布饅頭まで。(笑)

長寿村の映像をテレビで見ることが良くありますが、あのイメージとはちょっと違うんです。いわゆるヨイヨイのお年寄りが多く、みなさん元気で「どうにか」生きているって感じじゃないんです。そのガゴメ昆布が取れる地元のお年よりは本当に皆さんピンピンしていて健康的。顔つきが違うんですよ。年寄りの顔じゃないのね。皺も少ないし。

あれを見ると、もしかするとガゴメ昆布って本当に凄いのかもしれない、なんて思っちゃいます。(笑)

「にほんブログ村」のランキングに参加しております。是非、応援のクリックをお願いします。

にほんブログ村 海外生活ブログ マレーシア情報へにほんブログ村 海外生活ブログへにほんブログ村 海外生活ブログ ゴールドコースト情報へ