悩ましい豪ドル

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豪ドルの外貨預金、債券をお持ちの方、そしてトラリピを行っている方は多く、豪ドルの動きが気になる方は多いと思います。

で、今の時点の豪ドル。またややこしい動きになってきましたね。

円の売り介入があったので当然豪ドルは上がった。でも84円弱の値って高すぎる感があったわけで案の定ダラダラと売られ続けて円売り介入時の価格どころかそれ以下に売られ、今はちょっと戻った位置。

これからどう動くのか考えてみてもややこしい感じがします。

一時間足で見るとその辺の動きが良く見える。

上のチャートで見るとこれは押し目買い近しのポイント。インジケータウインドウ(赤丸)でもそれは見れて、短期のインジケータが陽点したところが出撃場所。

日足を見ても久しぶりに移動平均も陽点し、位置関係から見ても上昇トレンド確定の様子。

ところがそう簡単には問屋が卸さないのが、はっきりダイバージェンスが見えているし、日足のインジケータの長期も陰転中。実際の値は円売り介入もあって9月の高値を抜けたもののすぐ売り戻されてこの辺にかなり強い抵抗があるのも簡単にわかる。つまり上がってきたものの上昇力はさほどなく、上値も限定的であろう事が見える。

こういう時に買い出撃するべきでしょうか?

私にはわかりません。(笑)

せいぜい「陽点を確認後」小さな試し玉、斥候隊を投入って感じでしょうか。これが一分足のスキャルピングだとしたら当然出撃となりますが、でもすぐに逃げられる準備をして出撃をすることになると思います。

9月の高値も終値で完全に抜いて、全て緑になったら突撃だと思うのですが、そこまで行くのかどうか。悩ましいポイント。

週明けの動きには注意が必要ではないでしょうか。

ところで昨日のオプションの彼との話の続きですが、って本当はこの話のほうがメインなのですが(笑)、私が彼に一番聞きたかったことは豪ドル資産のヘッジに関してです。

上昇してきてここらが天井、あるいはこの値なら納得と思える値になったら先物でもFXででも豪ドルを売ればいいわけですが、金額が非常に大きくなりますから、そしてそれプラス、スワップの支払(先物だと値にそれが含まれている)がありますから、言うのは簡単でも実際にはかなり難しい。

だからいつもバカみたいに見ているだけ(私の場合)になるのですが、オプションでも使ってどうにかならないかというのが私の知りたいこと。

オプションと言っても銀行などが扱っている通貨オプション(なんだかこれってインチキ臭くて問題があるようですね)ではなくて通貨先物のオプションがCME(シカゴ市場)で上場されていますのでこれを使う手があるんじゃないかとずーっと考えていました。

でも彼曰く、それは難しいとのこと。

考え方としてはいいのだけれど、豪ドル・日本円の通貨オプションの市場が小さすぎるとの事。まぁ、その市場が小さくてもこちらの方はもっと小さなゴミみたいな投資家ですからどうにかなるんじゃないかと思うものの、市場が小さいということは値動きにもそれが関係してきて、自分がやりたい売買が出来ないことを意味するようです。

彼の案としては、S&P500のオプションを使うのはどうでしょう、とのことでした。

私は全く知りませんでしたが、豪ドルとS&P500の動きには相関があるとのこと。つまり豪ドルが上がるときにはS&P500も上がり、下がるときもそう。

言われてみるとそうだろうと思うのは、豪ドルって世界中の投資家から常に注目されいるわけですが、世界が安定しているとお金がどんどん集まって豪ドルは上がる。しかしリーマンショックの時もそうですが、世界に不安が広がるといの一番で売られるのも豪ドル。これは豪ドルに投資した資金の回収でもあるでしょうし、またそういう動きのパターンを読んでる投機筋の動きによってもそれに拍車が掛かるのでしょう。

この考え方は円も同じで、円の動きで日経平均は敏感に動きますから、円のヘッジを日経平均で行うという考え方と同じなんですね。それを言うならオーストラリアにはASXというオーストラリアの日経平均に相当するものがありますから、これも相関関係にあるはずでそれでも良いかも知れない。でも市場規模を考えればS&Pに勝るものは無い。

つまり、コールを売るということになります。どのくらい遠くのコールをどのくらい売るべきかとかその辺は難しい問題だと思いますが、この戦略はいつか試してみたいです。

ただ、私の場合は円建ての収入は皆無ですが、年間を通してそれなりの円が必要ですので、やっぱり本当は豪ドルのオプションを扱いたいという思いがあります。コールを売って、インした場合にそれは行使されるわけですが、その時には円を持つことを繰り返してもいいかもしれません。

しかし彼のこの考え方を聞いて、彼がどういう視野を持って世界を見ているのかが良くわかりました。私のような近視眼的な見方からは豪ドルのヘッジを株式指標で行うなんて発想は絶対に出てきません。でも彼は世界の大きな流れを見てそれを掴んでいるのですね。これってまさにオプション投資そのものだと思いました。私のようなスキャルパーは目先の小さな動きをとる事を繰り返しますが、彼のようなオプション戦略だと長い目で大きな動きを常に見ているわけで、その辺の違いがはっきりわかります。

この考え方はマレーシアへ渡ってからのリンギット防衛にも使えるはずです。リンギットはデリバティブは一切存在せず、交換そのものも制限されている箱入り娘みたいなものですから、先物やオプションでどうにかしようと思っても無理。もちろんFXでもリンギットの通貨ペアは存在せず(ですよね?)。

今は円高でリンギットとの交換は有利ですが、これも時代の流れと共に変ってくる時が来るかもしれない。また、リンギットに交換した円資産をどうにか下がらないようにしたい時も来るでしょう。そんなときにリンギットと相関するものを見つけられたら、それをリンギットだと思って売買すればヘッジになるのではないでしょうか。

リンギットはドルペッグからバスケット制へ移行したということですが、その構成比は公表されておらず内容は不明。ただ貿易が大いに関係するはずですから、輸出入の額、その割合を加味したバスケットの構成がなされているはず。

この辺を調べた結果を聞いたことも見たこともないのですが、マレーシアの輸出入の相手国、規模を見つつ、円、米ドル、ユーロ、あるいは中国人民元の動きと照らし合わせると何か見えてくるかもしれませんね。

誰が是非やってみてください。(笑)

どうせ暇なんだからお前がやれ?はいはい、そのうちやりますよ~。

一時間足ではもうすでに陽転していました。どこまで行くのかな~。

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