オーストラリアでも和牛が段々と増えてきたのは良いのだけれど、いつも不思議に思うことがあります。
売ってる部位がリブアイばっかりなのね。たまーにサーロインがあるけどいわゆるあの筒状のフィレもほとんど見た事が無い。
不思議ですよねぇ。リブアイなんて多分重さで言えば全体の3-4%しかないのに、他の部分はどこに行っちゃうんでしょう。輸出かなぁ。
で、先日、和牛のランプを見つけました。初めてかも。場所はバーバータウンの横の、ゴーゴーマートがある一角、あの高級店ばかり入っているHarbour Side Market。値段はリブアイに比べるとかなり安くて、でもキロ39.99。グラムで言えば今の為替で400円ってことでしょうか。うーむ、やっぱりオーストラリアとしては高いですね。オージービーフならこの半分ぐらいかな。
私はリブアイが一番好きなんですが、やっぱり和牛はサシが多いこともあってかなり脂っこいんですね。でも日本で言うA5だA4に比べたら脂も少なく健康そのものなんだけれど、でもこっちの肉に慣れていると和牛はやっぱり脂っこい。
ということでランプ。ランプって腰の肉なわけですが、これを安物で美味しくないという人もいるんだけれど、それって先入観があるんじゃなかろうか。赤身でこれはこれで美味しいと思うんだよね。安いし良いと思う。私は味で言えば柔らかい部位のフィレよりよっぽど美味しいと思います。
ただ焼き方が難しいかもね。私はそもそもレアなんだけれど、ランプの場合は強火で焼き過ぎないような弱めの焼き目をつけて、あとはミディアムレアぐらいに火を通すのが美味しいような気がします。焼きすぎると草履でも食べてるようになっちゃうし。
美味しかった~~。でも美味しさがやっぱりリブアイと違うのね。でもこれはこれで良いと思うなぁ。
私が欲しいと思うのは和牛のミンチ。あるいは和牛のタンとかオックステイルってどう違うのか食べてみたい。ま、それはただの興味でしかないけれど、ミンチがあったらいいのにって思うのにまず売ってない。たま~~~~に和牛のハンバーグに整形したものが売ってる程度。これって牛肉100%だから、日本のハンバーガー好きには嬉しくない。是非、和牛で日本風ハンバーガーを作ってみたいのだけれど、ミンチがない。
ミンチってどこの肉を使うのかもしらないけれど、和牛だとしても安いと思うんですよねぇ。どこかに売ってないですかね。知っている方は是非教えてください。
それと最近、気に入っているのが頬肉なんです。普通の牛の頬肉なんですが、これでシチューを作るのにはまっています。コラーゲンたっぷりで柔らかいからシチューもそんなに煮込む必要がないのね。あんまり煮込むと溶けて消えちゃうかも。逆にすね肉みたいに煮込みすぎると肉の繊維が残るばかりみたいにならないし、頬肉よいと思うなぁ。
なんせ安い!どこのスーパーでも売ってるし。
和風フレンチのココットって店がありますが、あの店の定番でもあるのね、頬肉の煮込み。確か4,5時間煮込んであると書いてあったような気がするけれどそんなに煮込んでも大丈夫なのか不思議。ココットは日本の味噌が隠し味で使われていて、これでコク、深みが出るのね。それをちょっくら真似してみたりして、安くて美味しい煮込みシチューが簡単にできちゃう。
ランプのステーキはHarbour Side Marketで買ったわけですが、やっぱりああいう高級スーパーも良いなぁと思うようになりました。フェリーロードマーケットもそうだけれど、やっぱり置いている物が違うのね。
先日の友人宅のパーティですが、どういうわけか彼のところのパーティにはお寿司か生牡蠣を持っていくと決まっていて、今回はいつもの平禄寿司で買おうと思ったらイースターで休み。仕方が無く、高いのは分かっていたけれど寿司を持っていかないわけに行かないのでフェリーロードマーケットに行ったんですよ。そうしたらやっぱり寿司もぜんぜん違うのね。美味しい。握りはビッグフィッシュ(ヒラマサ)の腹の部分があるし、巻物や最近の流行の巻物と握りの中間みたいな寿司も半端じゃなく美味しい。
子供がいる頃は値段を考えないで買うと大変なことになったからフェリーロードマーケットなんてよっぽど変わったものを買うときぐらいにしか行きませんでしたが、子供もいなくなり夫婦二人で、それも食べる量が極端に減っていますから、やっぱり多少高くてもよいものを食べたいと思う今日この頃。