椰子農園投資 その4

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今まで何度かブログで取り上げている椰子農園投資ですが、今でも読者の方とそれ関係でメールのやり取りが続いています。

ある方は、私と全くスタンスが違っていて「純粋な投資としてどうか」という観点で見ていらっしゃる。

スタンスが違うって、じゃぁ、お前は?ってことになりますが、今回この日記を書くのもその辺をはっきりさせたいと思ったからです。

うーーむ、結構ややこしい話で、うまく順序だって書けない、説明できない私ですから、どこからどう書いたら良いのかわかりませんが、興味のある方には是非伝えたいポイントでもあります。

投資と一言で言っても、それにはかなり幅があると思うんです。

純粋に利益追求型の投資もあれば、「楽しみ」とか「夢」がそれなりの部分を占めている投資もある。

○ ある先端技術を持っている会社を後押しする投資。これの例として私が一番上に挙げたいのが「藻から石油を作る」あのオーランチオキトリウムです。この手の話は山の様にある。また、東北大震災の復興を助ける投資もありますね。被災した牡蠣養殖業者や魚肉加工業者への投資とか。これらの投資は当然リターンを考えるわけですが、リスクを取ってもやるべき投資だと私は考えていて、これから黄泉の国へまっしぐらに進む私としてはこの部類の投資に重点を置きたいと考えています。

○ 自分の楽しみや夢を実現する投資。これの代表格は私は一部の不動産投資だと思っています。別荘を買うのを投資だと言う人は少なくないし、リターンの確実性も大事ですが、自分が「不動産を買うこと」そのものに価値があると考えるタイプの投資。

○ 純粋な利益追求型の投資。ま、これが本来の投資といわれる投資でしょう。

この3つはまるで性格が違うわけですが、どれも投資という枠でくくられている。私はこれらの違いをはっきり理解することが大事だと思ってて、これらをごちゃごちゃにして、夢を追う投資でしかないのに自分は「絶対に儲かる」と思ってしまうとか、純粋にリスク/リターンを考えるべき投資なのに、簡単なしかも一方的な企業や代理店のパンフレット、巷の噂、評論家の話、煽るマスコミの情報だけで決定してしまうとか。

これって非常にうまくないと私は思うわけです。でも「自分が何をしているのかわかっている」のであるならば、全く問題がないとも思うんです。

私の友人に(大昔の話ですが)宝くじが大好きなのがいまして、サマージャンボとか年末ジャンボとかいつも10万単位で買うのです。で、彼女曰く、これは「投資」だ「貯金」だとのこと。この辺の真意が私には読めなくて、本当にそのつもりでいるようにさえも思えて、今でもその後どうなったか気になっています。「投資」「貯金」だなんて冗談だとは思うのですが、そうでもなさそうな部分がありました。

そんなバカな、と普通は思うはずですが、でもそれと似たようなことを我々は常にしているのかもしれないと考えるのは大事だと思うのです。宝くじが悪いわけでもないし、本当に倒産の危険性もあるような会社のジャンク債投資も同じ。またギリシャ危機の時にあえてギリシャ国債を買ってみるなんて人もいましたし、これはこれでリスクをきっちり理解し、リスクがあるのにどうして自分はそれに向かうのか、その理由を自分ではっきり理解していれば全く問題がないと思います。

それどころか、そこに「楽しみ」を見つけられない投資は私は面白くも何ともないと思うくらいです。

実はここがポイントで、このブログでもいろいろ書いていますが、私はそういう風に投資を見ることが決して少なくないということ。その辺に気が付かずに、私が「面白い」と書く対象を「そうか、かなり有望なのか」と思われたらうまくない。

だったらそれなりに書けば良い訳ですが、そもそも物書きでもなければ評論家でもない私が、大事なポイント、注釈をつけながら書くなんてことは不可能なんですね。

私を信用するなとは自分でも書きづらいですが、私自身、私が持っている知識、経験、ノウハウ、価値観など、それらはかなりいい加減で単なる思い込みかもしれないと常に危機感を持っていますし、チェックすべきは相手、対象じゃなくて自分自身そのものであると考えているくらいです。

で、話は椰子油農園投資に戻りますが、前にも書いたように私はこれを純粋な投資という観点では見ておらず、「興味」が大きな部分を占めています。この投資というより、この投資スキームを考え、実行している母体そのものに興味があります。だから良い悪いの前に「関わってみたい」という気持ちがあります。

当然、どんなに興味があっても投資そのものがお話にならなければ興味そのものも消えるわけですが、私は未だにこのスキームは面白いと思うのです。でもリスクはあるし、十分な情報もないですから、最終的にどうするかの結論を出せる状態にありません。

これは不動産に話を変えて言えば、「マレーシアの不動産投資は面白そうだ」というところで止まっているようなもんです。椰子農園投資そのものに関してはネットで調べてもマレーシアだけではなくてインドネシアやアフリカに飛び火(?)していますし、面白そうだとは思うのですが、では、「値上がりする不動産市場だとして、では何を買うか?」という決定打が無い状態。これって、マレーシアの不動産は凄いことになるという雰囲気に呑まれて、目の前にある薦められたコンドミニアムを買ってしまうのはうまくないのに似ていて、着目点は良いにしても、実行面では大いに問題ありです。

でも今の時点では、私の場合、同じ様なスキームを販売している会社の違いもよくわかりませんし、会社そのものを対比することもできない。これで投資を決定するのは、日本株式市場が良いと言われて、「どの会社と気にせず、何でも良いから買っちまえ」というのと同じことになります。これを投資と呼ぶ人はいない。

ま、私は今現在そういう状態なのですが、メールでこの件でやりとりしているこの日記の一番上に書いた方は、ご自分でその辺を調べ上げています。たいしたもんです。

各社の違い(スキームや財務)を調べ上げ、また理解できないところは会社に質問状を送って回答をもらったりしています。投資家サイドとしては気になる「どうして会社は大赤字なのか」という点も、一般的には「収穫までの数年は売り上げが上がらない」ということだろうと「想像」するわけですが、この方は直接会社から具体的にいくつかの要因があったと答弁をもらっている。

ま、この方の目の付け所はまさに真面目な投資家そのもので、きっちり「自ら」データ収集から入るのをいとわないというスタンスは尊敬します。でもきっとまだまだそれらは入り口で、前に紹介した新聞記事にもあるように、では運営者の能力は?とか、中には開発地域そのものに問題があると指摘された方もいらっしゃいますし、真剣に投資を考えるのであるならばもっと突っ込んだ情報を得る必要があると思います。

「パーム農園投資はおもしろいみたいだ」というのは最初のとっかかりはそれですが、どの会社のどのスキームに、そしていくら投資するのかと言う判断材料にはならないわけです。

その方は、その方の判断基準で「パスする」という結論を出されています。これはこれで私は納得できます。

ただ、私の場合、これからマレーシアに行くわけです。そしてリンギットを持たないリスクを軽減するためになんらかのリンギット建ての投資が必要だと考えているわけです。また、マレーシアそのもの、マレーシアの経済、マレーシアでの投資、そういうものに心情的に興味があるわけで、投資と言う言葉の影に「楽しみ」や「夢」、「興味」があるんですね。

で、私はそれはそれで大切にしたいと思うんです。だから私は椰子農園投資を「パス」するのではなくて「ゴー」するつもり(マレーシアに行ってからね~)。

すでにこの手のスキームに投資なされた方の多くは同じ様なことを考えているんじゃないかと思うんです。投資案件って世界中にゴマンとあるわけで、どうして椰子農園投資なのか?という答えは純粋な投資の観点からでは説明できないものがあるんじゃないでしょうか。

「やってみたいと思ったから」

私はこの辺が大方の答えだろうと想像していますし、私自身はそういう考え方。

でも裏を返せば、「投資としてトップレベルのリスク/パフォーマンス」だとは思っていないってことじゃないでしょうか。

また、「信用している方、あるいは代理店からの勧めがあったから」というのもアリだと思います。実は私はこれこそが投資の究極だと思っていて、なんでもかんでも自分で裏取りをしなくてはならないようでは困るんですね。外部だろうが内部だろうが、きっちりした情報を握っていてリスクコントロールをできる人、出口戦略(撤退方法)も理解している人たちの脳みそを利用せずに、自分で情報収集し、自分の頭だけで判断するのは絶対に無理。私は素人投資の難しさはここにあると思っていて、なおかつそこを逆手にとって素人から儲けようとする連中もいる。素人にとって大事なのは、企業では無いけれどそれぞれの分野で自立できる能力を持った個人たちの統合、横のつながりだろうと思ってます。

だからと言って、ネット内の情報や、販売サイドの自画自賛の上辺だけの広告で判断してはうまくないわけで、難しいところではあると思います。

それと「パス」を決めた方と私と共通して考えている問題点ですが、それはやっぱり「流動性」。つまり出口が無いんですね。自分の都合だろうと、世界情勢の変化だろうと、この投資スキームを中止したい、止めたいと思っても、自分の権利を自分の責任において転売するしかないってところ。そしてその売買市場は市場と呼べるようなものが存在しないという点。ま、「売りたいと思うときは皆同じ」ってのが相場の決まりごとみたいなもんですし、決して撤退は簡単では無いと思います。

と言いつつ、この方は、ある会社は「買取保証」を付けているとも書いています。これって大事な点ですよね。どの会社のスキームを買うか考えるときに忘れてはならない点のはず。

まぁ、よくここまで調べてまとめたなと感心するばかりで、全てをここに転載したいぐらいですが、その方はご自分のブログに書いているのにも関わらず、URLの紹介はしないでくださいと言われています。

でもネットの中ですから、検索するとヒットするんじゃないかなぁ~~? v( ̄ー ̄)

ま、真剣に投資として考えるならこういう事を調べるのは当たり前と言う考え方には大賛成です。

でも「夢」「興味」「期待」、そんなものが先行する投資もアリだと私は思うのです。

投資をするしないの二者択一じゃなくて、どの程度関わるかという選択肢もあるわけで、興味があると思えば手を出してみるのも良いんじゃないでしょうか。でも火傷しても文句は言わないお約束。

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