昨日は日本式肉まんの食べ放題なんてわけのわからないことをやりましたが、やっぱり中華も日本式が良いなぁと思うことがよくあります。
昔々、香港へ行って本物の中華を食べた時にはびっくりして美味しいと思ったけれど、海外の中華って中国人が作るし、ほぼ中国の中華に近いと思います。オーストラリアもそう。本場は美味しいかどうかの違いはあっても、基本的な中華料理として違いがあるとは思えません。
でもねぇ、それがたとえ「本物」だとして、私は時々日本風の中華を食べたくなるんですよ。中華丼、天津丼、八宝菜もそうだし、特に違うのが餃子ですよね。私が美味しいと思う餃子は日本の餃子であって、中国のそれじゃありません。いや、本場はやっぱり違うなぁと思うことがあっても、飽きてしまう。ああ、エビチリもそうですよね。日本のエビチリの味は本場とは違うし、私は日本のエビチリが好き。
ゴールドコーストにも日本風中華料理がありました。古い人はみんなお世話になったはずだけれど、「ハッピーハウス」という日本式中華料理店がサーファーズパラダイスにあった。オーナーは(有名な)南川さん。繁盛してましたよね。そして安くて美味しくて量もあって、ファンは多くいたはず。その店がなくなってから場所を変えてやっていましたが、忘れられないのはサウスポートのTSSの向かいでやっていた店。大きな和食の店を経営しながらその横に小さな、なんていうんでしょうか、ああいう形態を。カウンターだけで南川さんがオープンキッチンで料理をして、あーじゃこうじゃおしゃべりしながら酒を飲み、料理を食べる。料理が主体だか酒が主体だかわかりませんでしたが、細々とした注文というか要望を言っても南川さんは必ずそれに応えてくれたし、またそういうやりとりを彼自身が楽しんでいた様子。
そんな店も閉めて10年以上経ちますが、今はシェブロンアイランドへ行く橋のある交差点の角に店を持っている。メニューは豊富で、どちらかというと日本食、居酒屋系かな。でもメニューになくても「南川さんのエビチリを食べたい」というと、嬉しそうに作ってくれる。彼とは付き合いが長いですが、また彼は手広く商売をしていましたが、経営者というより基本的には職人気質の強い人。客のワガママにいかに応えて客を唸らせるかに喜びを感じる人なのは間違いなし。
その内、行こうと思うのだけれど、南川さんの店に行くとたいてい日本酒なら一升、焼酎でも一本は軽く空いてしまう。だから車では行けないし、また次の日が大変なんですよ。もう若くはないですから。
南川さんも飲兵衛で話し好きですから、自ら焼酎のボトルを持ってきて飲み始めて、さぁ飲め飲めが始まって、ボトル持ってきて~~が始まってメチャクチャになるのね。行ったら最低でも4時間は居座ることになるし。
でも、彼の店に行って、彼の作る日本式中華だけ食べて帰ってくるなんてことも出来ないわけです。これも困るのね。(笑)
日本式中華が食べたい・・・・・・。本場の味?もうそんなのどうでも良いですわ。