今までマレーシアには何度行ったんでしょうか。5,6回?
長期で滞在したことはなくて、せいぜい4泊から6泊程度。行ったのはKLとペナンだけ。
マレーシアは食べることが面白くて、また日本から渡った日本人には信じられないでしょうが、美味しい日本食には縁がない生活を24年間も続けていますと、マレーシアの日本食が「素晴らしい~~~~」と感じるようになります。
ゴールドコーストの日本食事情ですが、1990年代はまだ良かったんです。良いお店がたくさんありましたから。でも日本企業が撤退し、日本のバブル崩壊が深刻化してきてからはそういうお店も消えていきました。今でも美味しいと思う日本食店は数件ありますが、逆に数件しかないんですね。なんちゃって和食はいくらでもありますが。また日本人の購買力がまるっきりありませんから、例えばそこそこ美味しいマグロを置いている店は私はニ件しか知りません(かなり高い)。またマレーシアの和食店みたいにあれもこれもあるという感じじゃないのね。ホテル内の和食店でさえそう。
嘘みたいでしょ?日本にはかなり大量のオーストラリア産ミナミマグロとか入っていて、オーストラリアの海産物は豊富だと多くの人達が信じている。
ま、それはそうなんですが、畜養マグロはほとんど全部海外に輸出されて地元には流れてこないんです。いや、仕入れようと思えば仕入れられる。でも仕入れない。天然物も同じく。
理由は簡単で、客がいないから。
ゴールドコーストに日本人はそれなりの人数がいますが、購買力がないんですね。これは世界中どこでも同じですが、日本料理店を支える顧客層は駐在組なんですね。地元の日本人は文句はいうけれどお金を出さないのは世界共通。でも地元の外人(この言い方は変だけれど)にリッチが多く、日本食を好む傾向があればまた話は別ですが(マレーシアみたいに)、どちらにしても普通の日本人が好むそこそこの日本食はゴールドコーストには稀。
ありゃ、また話がずれてる。(笑)
マレーシアのローカルフードの話でした。
ま、そんなことでマレーシアに和食を食べに行くという行動パターンが我が家にはあるわけで、短い滞在日数の中で何を食べるかとなった場合、ローカルフードは優先順位がかなり下になるわけです。またオーストラリアは移民大国ですからアジアの食べ物って結構あるんですよ。これは日本以上に多い。
ですから面白いと思ったのは、マレーシアのローカルフードを今回初めて食べましたが、一緒に行った息子はメルボルンに住んでいた6年間にしょっちゅうマレーシアンフードを食べていたと言ったこと。ゴールドコーストは田舎町でやっぱり大都市とは構成人種が違うんですね。シドニーやメルボルンの街を歩いていると、ここはマレーシアか?なんて思うことがあるくらい。だからシドニー・メルボルンにはなんでもあるってこと。
ゴールドコーストにもマレーシア料理店は結構あるんですが、そういう店に行けばやっぱり海南チキンとか食べるわけで、ローカルフードをあえて頼むということはありません。
前置きがいつものように長いですが、今回初めて食べたのがナシレマとパンミー。
ナシレマはSNSやこのブログで知り合った友人夫婦に連れて行って頂きました。店に入った時にはそんなに混んでいなかったのですが、12時を過ぎたら恐ろしいくらいの人。道まで溢れかえっていました。
私が頼んだのはナシレマッアヤム。アヤムは鶏の意とのこと。
鶏にしっかり火が入っていますからパサつくかと思いましたが、そんなことはなく結構美味しかったです。右上にある小魚も日本食と通じるところがあって懐かしい感じさえしました。でもやっぱり味付けは甘いのね。
息子が頼んだのはカレーラクサ。
スープの味見だけしましたが、これも美味しかった。でもやっぱり甘いのね。
これらは10リンギかそこらですし、ランチとして食べるには良いと思いました。もちろん「御食事」ではありませんが、地元の人がごっそり利用しているように普通に食べるには全く問題なしで、「この味は苦手」みたいな感じは皆無。アジアのローカルフードが苦手な人でもマレーシアは大丈夫じゃないかなぁ。
ただ周りの地元の人達が食べているのを見ても、やっぱり炭水化物が中心なのね。そして味付けは甘い。今回は血糖値測定器を持って行っていませんでしたが、かなり凄いことになっているだろうことは簡単に想像出来ました。
もし完全な糖尿病になっているとしたら、マレーシアでは何を食べたら良いんだろう・・なんてことを考えてしまいます。いつの日かKLに住むことになったら「ローカルフードでいかに糖質制限をするか」なんてのを調べてみたいと思いました。
お店はこんな感じで混んではいませんでしたが、12時を過ぎたら凄いことになりました。
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この御店に連れて行ってくれたご夫婦にはかなりご迷惑をかけてしまいました。HSBCでのトラブルであっちに行ったりこっちに行ったりアッシーをして頂き、銀行でも長い時間掛かりましたが、ずーっとお付き合い。このご夫婦がいなかったら我々親子は大きなスーツケースを持ったまま途方に暮れていたはず。
また前にも書いたようにKL在住の日本人グループが行っている「ボランティアマッチングクラブ」の方々にもお世話になりました。赤の他人で知り合いでもなんでもないのに、「ここまでやる?」ぐらいの手厚いサービス。いやサービスというより「おもてなし」ですね。本当に感謝、感謝で、お礼のしようがないくらい。
午前、午後と違う方にあちこち連れて行って頂きましたが、昼食は「ここが美味しい」というパンミーのお店。デサスリハタマスの駐車場に面しているお店で、日本人の間でも有名らしいお店。
私が食べたのはこれ。なんとかチキンパンミー(笑)。正確な名前は忘れました。
味はかなり~濃厚で「スープの素」がごっそりではあるのでしょうがかなり美味しかったです。私好みの味。そしてですね、麺が半端じゃない美味しさ。こういうしっかり腰がある麺ってアジアンフードとしては初めて食べました。きしめんみたいな薄い麺ですが、これで色々食べてみたいと思いました。これがあれば日本のウドンを食べたいなんて思わないんじゃないかなぁ。
息子が食べたのはこの一番オーソドックスなパンミー。乗っている具材は海藻らしい。
これは私が食べたのに比べたらかなり淡白で、麺は腰があるしっかりした麺ですし、これって和食?みたいな感じもありました。こういうウドンを出す店って日本にあるんじゃなかろうか。
ま、そんなこんなで初めてマレーシアのローカルフードを食べましたが、相性としては全く問題はないですし、価格を考えたら頼もしい「味方」であるのは間違いなし。今回はインド料理は食べませんでしたが、マレーシアはどんなレベルの食べ物でも問題なく美味しく食べられるのを確認しました。そして和食はいくらでもあるわけですから、マレーシアって我々からすると本当に天国みたいです。
って、食べることしか考えていないオヤジ。(笑)