性風俗を見ればその国の実態がわかる

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長男がある日、面白いことを言いました。

「(日本の)性風俗は綺麗な子がいくらでもいるけれど、それだけ景気が悪いんだね」

ですと。

なんで長男が日本の性風俗のことを知っているのかわかりませんが(笑)、ちょっとネットで調べてみるとそれらしきことは簡単にわかる。

こんな綺麗な子がいるのか・・・・

って思いました。

これだけ綺麗なら風俗なんかにいかなくてもいくらでもチャンスがありそうだけれど、なんで?と思っていろいろ調べだすと、ここでも日本の貧困が見えてくるんですね。

私は性風俗とは全く縁がありませんし、今の水商売の世界もわからない。でもかつての水商売の世界はそれなりにわかっていて、まぁ綺麗な子がそろっている店もあったけれどそれは有名店で、一般的には大したこともなく、適当に良い子がいるって感じで、それぞれ問題を抱えている子ばかりで、普通の女性が行くような業界じゃなかった。

でも話を聞いてみると、今では普通の子がキャバクラで働く時代になったようで、大きめのお金が欲しければ性風俗に行く。この動きがかなり大きくなったようで、昔なら「女でありさえすれば出来た仕事」がそうではなくなって、例えば「学校のクラスでも美人の部類」じゃないと性風俗でも食えないとのこと。

ホントですかねぇ。

でも性風俗のサイトをネットで見てみると、確かに時代は変わった様子。女優か?みたいな子を揃えている店がある。写真なんてのはどうにでもいじれるので「紹介ビデオ」を出しているところも見てみた。ってダボも好きだねぇなんて言われそうだけれど(笑)、ビデオを見ると修正はほぼ不可能でその子の「素の姿」がわかる。

こんな子がいくらでもいるんだ・・・・

ってのが私の感想。不思議なのは個人特定が出来ないように顔の一部を隠す写真や動画もあるけれど、平気で顔出ししている子も多い。これが信じられないなのだけれど、整形しているのかな?なんて思ったり。田舎から都会に出てきてその手の仕事をして金を稼いで整形してしまったら、地元の親族、友人も気が付かないかもしれない。

こんな記事を読んでみると信じられないけれど、まんざら嘘でもなさそうに思えてきます。

「格安デリヘル」に流れ着いた25歳女性の現実 | 貧困に喘ぐ女性の現実 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

シングルマザーの世界も酷いようで、

「母子家庭の貧困率は5割を越え、就労による収入は平均181万円で、所得は全世帯の半分を下回る。その5割以上が非正規雇用だ。」

「経済協力開発機構(OECD)のデータ(10年)を基に各国を比較すると、就労していないひとり親世帯の相対的貧困率は米国が90.7%、ドイツが54%などと高く、日本は50.4%でOECD平均の58%を下回っています。しかし、就労しているひとり親世帯の貧困率は、米国が31.1%、ドイツ23.8%、OECD平均も20.9%と、それぞれ大幅に下がっています。就労すれば所得も増えるため、貧困から抜け出すのが自然な流れです。ところが日本は50.9%と逆に上昇しています。日本のひとり親世帯は、働いても貧困という例のない状況です。(東京新聞2014年10月15日付)」

売春にハマる、最貧困シングルマザーたち | 今週のHONZ | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
“経済協力開発機構(OECD)のデータ(10年)を基に各国を比較すると、就労していないひとり親世帯の相対的貧困率は米国が90.7%、ドイツが54%などと高く、日本は50.4%でOECD平均の58%を下 …

そしてなんと、最近は「主婦」がその業界に流れていると。またかつて流行った言葉で「援助交際」があるけれど、最近は「謝礼交際」というのが主婦の中に広がっているらしい。

風俗嬢も真っ青!主婦に蔓延する「謝礼交際」の荒稼ぎ|JAPAN Another Face|ダイヤモンド・オンライン

この辺になってくると嘘ではないにしても一部の話を大げさに書いているだけのような気もするけれど、ネット検索するといろいろ出てくるわけで、この動きは無い、嘘だとはいえない様子。

また食えないのは歳をとっても同じで、こんな記事も見つかる。

震災で職を失いAV女優になった66歳の現実 | 貧困に喘ぐ女性の現実 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

でも考えてみると夫婦にもいろいろあって、本当に愛し合っているのか、「別れたら生きていけない」から一緒にいるのかと思う夫婦もかなりの%存在するわけで、前に「シニアの結婚相談所」みたいなテレビ番組をみたけれど「優しくて【資産がある人】が良い」なんて素直にニコニコ笑うシニア女性がいたのを思い出します。また別れたいけれど別れられずに「床を一緒にする夫婦」っていくらでもいるわけで(知り合いにもいる)、これって食えなくて性風俗に流れる人たちとどこが違うのかと思ったり。

沖縄は昔から所得も低く、生きるのが難しいと言われていたけれど、この業界も凄いことになっている様子。中高生の売春も多いと。

ま、こんな話はネットを探すといくらでも出てくるけれど、近年の日本、ましてや夜の世界とは全く縁が無くなった私にはさっぱり実態はわからない。

でも統計の数字はいろいろ出ていて、日本の貧困がどのくらい進んでいるのかはすぐわかる。それから考えれば、食えない女性が何を考えるかの想像は簡単にできる。

そしてこりゃ酷いと思ったのは、かつての「愛人契約」みたいで、身体の関係は無しという形態の付き合いがブームになりつつある様子。それを「パパ活」というらしい。

こんなサイトもある。

パパ活.com

パパ活をキーワードにして検索すると出てくる出てくる。

「食事だけでお金がもらえる」「月に100万稼ぐ人もいる」なんて文句で募集をしたり、そういう出会いの場の紹介、ノウハウの伝授みたいなサイトがごっそり出てくる。

こういうことを平気でやるようになるとその次の段階へ簡単に移っていくのは想像できるわけで、恐ろしいと思いました。

ではこれらの動きを止めるべきか?というとそこは私には良くわからなくて、真面目な人達、人権派はこれに反対の運動をするし、風俗そのものを潰そうとするけれど、それは「働く場を奪う」ことになるという考え方もわからなくもない。

韓国で「売春婦がデモをした」ニュースは記憶に新しく「売春を合法化しろ」という声があるのも理解できるわけです。

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私が住んでいるオーストラリアはクイーンズランド州だけれど、売春は合法化されている。合法化されているってことは職業として認めるわけで、この仕事に従事しても差別はされず、ローンも組めるし社会保障も受けられるってことなんですね。そして「麻薬の合法化」と同じで、国が法律で管理することによって「闇の世界」を無くすことが出来る。

だから売春を合法化しろというのは「スケベなオヤジ」が言うのではなくて、意外なことに「女性を守るため」という「女性達」の動きが目立ったりする。性犯罪も減るという理屈。男性の(一般女性との)浮気も減るという考え方もある様子。

では世界はどうなっているのか調べてみると、これまた恐ろしいことになっている国がいくらでもあるんですね。

アメリカはもちろん、フランス、イタリア、ロシアも酷い。道路に立ちん坊がずらりと並んでいるなんて光景が普通にある様子。

スペインの路上に立つ女達。

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なんと夜道は暗く危険なので、彼女たちに蛍光色のベストを着させる規制を作った街もあると。

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日本ではかつて新大久保辺りに外国人の立ちん坊が多くいたなんて時代もあったけれど、日本人の若い女性も街角で男に声をかけるのをあちこちで見かけるようになるんですかね。

年寄りは年寄りがどういう状態になっているかが気になるけれど、この若者たちの現状を考えると、「俺達の年金を減らすな」なんて簡単に言えないのがわかる。延命治療がいかに馬鹿げているかもよく分かる。

こういう時代になると「自分だけ助かろう」と思う人は増えるし、金も利権も握ったら離さないし、人を騙してでもって思う人は増えるし、ましてや「納税」なんかしたくない、ごまかして当たり前みたいな考え方も広まるんじゃないですかね。

金持ちは他人の貧困には無関心で、どうにか自分の子供、一族を固めて、より一層儲けようとなるんでしょう。

そして諸悪の原因は「現政権」だと叫ぶ。これってなんか違うと思うんですよ。金持ちや大企業に妬みがあるのはわかるけれど、彼らも生き残りに必死で、濡れ手に粟で儲けていると決めつけるのは間違いじゃないですかね。トリクルダウン理論(富める者が富めば、貧しい者にも自然に富が滴り落ちる)が有効とは思わないけれど、金持ちや頑張ってる企業の力を削いだら、全体が沈むと私は思う。

我々は今、資本主義の限界を経験しているはずで、誰かのせいにしても解決しないんじゃないですかね。現政権を倒したらもっとひどい世界になるかもしれないという発想も大事なはず。私としては右じゃ左じゃなくて、今とは全く違う発想がないと将来はないと思ってます。だから今のままで良いとも思わない。また中国の横暴が目につきますが、彼らはそうしなければ生き残れないという現実を直視しているからだと思うんですよ。だからそれを認めるってことじゃなくて、答えを性急に出すのではなく、世界の現状をまず認識することから始めたいと思うわけです。

でもま、こんなことは大昔から大なり小なり常にあることでしかなくて、今更大袈裟に言うことでもないのかもしれないけれど、少なくとも私が若いころはこんな世の中じゃなかったし、世の中の片隅ではいろいろ起きていたにしても、こんな大きなムーブメントになるなんてこともなかった。

若者たちはバブルを知らないどころか、頑張れば豊かになるという時代も知らない。親を見れば、偉そうに言っていたのが肩叩きにあって簡単に折れてしまったのがわかってしまうし、一体、将来に何の夢があるのかと思う。昔は、身近に真面目に働いて、頑張って大きくなった人がいるから「俺もああなりたい」って思うことはいくらでもあった。でも今は周りにそういう背中を追いたい人っているんだろうか。

ちょっと世の中をごまかして儲けた連中を見て、ああすればよいのか・・・、なんて思うのだろうか。

食えなければ盗んででも食おうと思うのは自然であって、そういう状態にある人、そこまでには至らないけれどギリギリの人たちが多い社会で、「恵まれた世代の我々」はどうあるべきなんでしょうね。俺達だって頑張ったんだから・・ってのはちょっと違うと思うんですよ。

ご褒美人生も良いけれど、それって自分の子孫の将来を食っているのと同じだと私は感じるわけです。

でも腹の空いている人たちに自分の血肉を切り裂いて食べさすわけにもいかないし、世界に貧困があるからといって日本の富を切り崩して分け与えることも出来ないし、でも何かをする余力があるなら、なんらかの事はしたいと思ったり。それは国も個人も同じであって、そういうのは国がやってねって訳にはいかないと思う。

さて、自分には何ができるんだろうか。

自分はかなり欲深いほうだし、ボランティアに生きるような人たちと同じことが出来るとは思えない。でも何もしないでいるわけにもいかないのはわかる。

自分の身近な人たちがああいうふうにならないように願うだけ、なんてのは「9条があれば平和だ」「平和を祈れば平和になる」ってのと変わらないと思ったり。

どうしましょうかねぇ。って計画が無いわけでもないし、それって口だけの偽善者と同じレベルだとは思うけれど、なにもしないわけにはいかないと思うわけです。大きなことは出来ないけれど、小さな一歩を前に出したい。今の世の中をこのまま子どもたちに渡すわけにはいかない。

 
 
 

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