我が家の基軸通貨は「米ドル」にすることにした

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このブログの読者の中には私が米ドル嫌いなのをご存じの方もいらっしゃいますが、我が家の基軸通貨は米ドルとして考えようかと思っています。

ただ米ドルを多く持つということではなくて、「米ドルを基本」にして考えるということ。

我が家の資産は日本円はゼロで全体を10とすれば豪ドルが7、米ドルが3ぐらいでしょうか。元々は豪ドルが10でした。浮気はしないつもりでした。(笑)

でも世の中に何かがあると真っ先に売られるのが豪ドルで、リーマンショックの時には3ヶ月の間に日本円に対して半分になる恐怖を体験しました。あのような大きな出来事でなくても、世の中の雲行きがおかしくなると豪ドルはすぐ売られるんですね(豪ドルが高い時は世界経済も安定して平和な時のみ)。ましてや資源国が弱い昨今の世界情勢だと良い所無し。挙句の果てに金利が恐ろしいことになりました。日本人には信じられないでしょうが、私は6%でも低いなぁと感じるほど、かつての豪ドルって凄かったんですね。でも今では2%台が普通。そんなこともあって、このブログにも紹介しましたが米ドル建ての債権を買ったり、嫌いな米ドルとも付き合うようになってきました。

でもやっぱり基本は豪ドルで考えていました。

ところがですね、その豪ドルをヘッジしようとした場合、わけがわからなくなるんですよ。「何に対してヘッジする?」ってところ。

私は将来的には日本に帰ることになると思っていますから、日本円に対して豪ドルが弱くなるのが気になります。でもなんだか日本円って・・・、何と言ったら良いのでしょうか。日本の将来に明るい未来を感じていない私は、日本円を中心に考える事に何か変な不安を感じるのです。日本円換算で資産をヘッジしても、それに何の意味があるのか?みたいな。(円高傾向だからそれに意味があるにしても、日本円そのものを中心に考えることが気になるのです)

それとですね、豪ドルを基軸通貨だと考えて、そして豪ドルを持っていると、豪ドルが他の通貨に対して弱くなってきても「ま、いっか」みたいな気になってくるんですよ。これは日本で日本円を持っている多くの日本人もそうなはず。貿易も何もしていないのに為替を毎日見ながら生活する日本人は変人。これはマレーシアも同じで、前にもそのことを書いたことがありますが、リンギットを持ってリンギットで収入を得ていますと、為替がどう動こうと「毎日の生活に大した影響はない」のが普通ですから、真剣に「ヘッジをしよう」なんて気が出てこないんですね。

でもここで「米ドルを基準」とした場合、私の資産の70%は豪ドルで30%が米ドルですから、その差の40%は常に危険に晒されているってことなんですね。30%が米ドルってことは「AUD/USD」がどのように変化しても関係ない。つまり、その40%の豪ドルに関して対米ドルのヘッジを考えれば良いということになります。

そして米ドルを基準に考えるということは、米ドル絡みの先物、オプションが世界の中心ですから何をやるにも非常にやりやすいんですね。マレーシアリンギットは国際通貨ではなくて鎖国状態で、「とりあえず為替交換は【マレーシア国内において】できる」というまことに融通のきかない通貨だとしても、とりあえずFXは存在する。IG証券ですが「USD/MYR」は存在する。

え?海外で為替交換できないのにFXはあるの?って思いますよね。これがFX業界のいい加減なところで、我々が売買しても、実際の相手は証券会社なんですね。つまり「ノミ屋」と全く同じ状態で、証券会社の向こうに同じようなトレーダーがいるわけでもなく、当然現金化(現引き)も出来ない差金決済。

ま、それでもFXが存在するだけでも良くて、それを使えば「先物を使うのとほぼ同じ様に」ヘッジは可能。でもそれは「USD/MYR」であって、対日本円、対豪ドルは存在しない。

やっぱり世界は米ドルで動いているのは間違いがないって最近感じるんですよ。

そして今現在は中国はあんな調子だし、日本も将来は暗いし、イギリスはあんなことをやっているし、ユーロも問題がある。世界の不景気、我々が経験したことのないような大きな動きが世界に起きつつあると私は考えているのですが、資源国家が表舞台に出る時代はまだ先でしょうし、やっぱり「今は米ドルかな」と考えています。

でも米ドルを持つって意味じゃないんです。

もちろん米ドルで良い投資案件があればそれはそれで一向にかまわないのですが、もし1ドルたりとも米ドルを持っていなくても、「米ドルを基準に考える」ようにしようと思うんです。つまり「アメリカ人が海外投資をしている」のと同じような考え方でやろうと。

たとえ豪ドルやマレーシアリンギットで面白い投資案件があったとしても、「為替でやられたら全く意味が無い」わけで、また前にも書きましたが、結局は「為替をコントロールできたものだけが勝つ」と私は考えていますので、為替と向き合うには米ドル以上にやりやすいものは無いんですね。またヘッジがいろいろ出来るってことは利益も出しやすいのは間違いがない。

AUD/USDの先物、オプション、FXはそこそこの大きさの市場ですし、マレーシアリンギットはUSD/MYRのFXもあるので、ヘッジが可能となる。

なんでこんなことを書いているかというと、読者にも関係あると思うから。日本円を持つ方だけじゃなくて、マレーシアリンギットを多く持ち(定期、REIT、ヤシ農園投資とか)、あるいは不動産などに投資している方々はかなりの数ですよね。

でもそれをヘッジする方法がないじゃないですか。

投資と言ってもいろいろで、「海外投資している」「海外に不動産を持っている」そのことに満足感を得てる人は、多少の為替のことは笑って済ませるのでしょう。ところが私のように「利益のために投資」をした場合、「結局は為替にやられました」なんてのはお話にならないわけです。為替は難しい、対処は出来ないと諦めるならば外貨投資そのものをするべきじゃないと私は考えます。でも不思議なもんで、結果的に利益はでなくても「なんだかわけのわからない満足感(投資をすることによる利益以外の満足感)」があるのはわかりますが、私はそれを徹底的に排除したいのです。

リンギットが弱いから、じゃぁ、明日、あの不動産を売って日本円にしようなんて考える人はいないし、わざわざ定期を解約して日本円にしても、日本円からは金利も生まれないし、どうにもなりませんよね。またマレーシアの資産を売却、あるいは日本に引き上げる時に、「その時点の為替を受け入れなければならない」ってのはかなり苦痛だし、行動が制限されますよね。「しょうがないからリンギットはこのままにしておいて様子を見よう」なんてことも起きる。そんな余裕がなければ、交換レートが悪くてもそれを受け入れなければならない。「円高だから日本に帰れない」なんてことも起きる。

でももしリンギットと日本円のFXがあったら、「とりあえずリンギットを売っておこう」ってことが出来る。あるいは円の収入があって、それをいつもリンギットに替えて生活費を作っている人でも、為替の動きを見ながら、「ここで多めに替えておこう」なんてことは必ず考えるはず。あるいは「今は替えたくないけれどしょうがない」と替える人もいるはず。

でもFXがあれば良いですよね。レバレッジを利かすことができますから、5分の1、10分の1の資金で、「まとめて替えておいたり」「替えるのを先延ばしにしたり」できますから。

そしてもしオプションでもあれば、カバードコールとしてリンギットの高いところを常時売っておけば、その行使価格にヒットしなければ利益がどんどん積み上がりますし、もしヒットしたら、「替えようと思った時より良いレートで替えられる」わけですから、いいコトずくめ。

でもオプションはない。orz

ま、銀行からオプションみたいな金融商品を薦められたことがありますから、何らかの手はあるのかもしれませんが、あの手の「仕組債」に似た金融商品は「銀行が儲かるだけ」だと私は思っています。もしオプションがあれば自分でやればよいのだけれど、存在しないのだからしょうがないかもしれませんが。

でもFXがあるだけでも嬉しい。

でもそれは対米ドル。

どうしても日本円とリンギットのFXをやりたいのであれば、頻繁に売買するわけでもありませんから、USD/JPYとUSD/MYRを同時期に売買すれば良いかもしれない。

ま、私としてはこのマレーシアリンギットって本当に困った通貨で、マレーシアとしては世界のハゲタカから守れるのでしょうが、先物もオプションも無いって困りますよね。

私がマレーシアリンギットを多く持とうと思わない理由はそれがあるからなんです。マレーシアの銀行も全く信用できませんが、もしマレーシア以外でリンギットを持ち、運用できるのならやっても良いと思いますが、それは不可能。

ま、USD/MYRのFXが存在するってのは、私にしてみると唯一の救いみたいなもんで、これはしっかり利用してやっていくつもりです。

IG証券はここ。

FX | バイナリーオプション | CFD | IG証券

IG証券で今日の時点でのUSD/MYRの日足を表示しています。

とりあえずボリンジャーバンド、MFI、があればこれだけでも十分(一目均衡表もあるからOK)。IG証券ではMT4も使えるのですが、なぜかMT4の場合はマレーシアリンギットは売買できない。残念です。でもま、ヘッジに使うには大雑把な動きが見れて、オシレータでタイミングが取れればそれで十分でしょう。

パラメータですが、BBはデフォルト、MFIは5に変更してあります。

2016-08-20_16h01_05

これはUSD/MYRだから意味が無いじゃないかなんて思ったら駄目なんですね。もしこれが日本円だとしても「動く場所」「動く方向」は同じですから、米ドルに対するヘッジをしても、日本円に対してヘッジしたのと同じことなんです。

 
 
 

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