今日はデサスリの「浜笑」に行こうと思ったのに、大西さんは仕事をさぼって家で飲んだくれているみたいだし(笑)、しょうがないので先日行った、今、泊まっているモントキアラのコンドPinesの中のレストラン「Casa Rosa」へ息子と二人だけで行ってきました。
ビールでも飲んで、ちょろっと食べて寝ようやということで・・・。
ところがですね、まずはソーセージとラムシャンクを頼んだんですよ。もちろんビールのつまみとして。
ポークフリーの店なのでソーセージは鶏と牛肉。これがバカウマ。特に鶏のソーセージだけれど、こういうのはオーストラリアで食べたことがない。つーか、きっと(健康的でない)鳥皮たっぷりのソーセージだと思うのだけれど、ジューシーで美味しい。ソースも美味しい。
このパンは必ず出てくるみたいだけれど、そこそこ美味しいので、バージンオイル+バルサミコ酢をもらって食べたのだけれど、スタータとしては文句なし。
ビールも進むうちにラムシャンクが出てきた。
私は昔は「マトン」でも食べたのだけれど、いつのころからかラムもダメになっていて、息子が好きなラムシャンクも横目で見ているだけにするつもりだったんですよ。でもちょっと食べたら、美味しい~~~~~~。
付け合わせのスクランブルエッグみたいに見えるのは何だと思います?私は初めて食べましたが、これはオーストリアの名物らしいのだけれど、中華の刀削麺に似た、小麦粉の塊を削って茹でたパスタ。これがまた美味しいのなんの。
一体この店ってなんなんだ?って話になって、ちょっと小指を立てる系のマネージャーにうんちくを聞いたんですよ。そうしたらやっぱりかなりこだわりがあるのがわかってきた。こうなると他のものも食べたくなって、おすすめを試してみることに。
久しぶりのエスカルゴ。殻には入っていませんが、美味しい~~~。
牛肉のナチョス。ちょっと甘かったけれど、ファーストフードのナチョスとは全くの別物。これも美味しい。
そしてスモークダックのパスタ。スモークダックそのものはこんなもんかと思ったけれど、パスタが美味しい。ガーリックの使い方も良い感じ。
お恥ずかしい話、これだけのレベルの料理って、ゴールドコーストではそこらの店では食べられないレベル。でもグルメの人にはなんてことないのだろうけれど、我々にしたらこんなのは久しぶり。嬉しい~~。
スタッフとも今まで以上に話すようになっていろいろ話を聞きましたが、この店にはそれなりのこだわりがあるのがわかってきました。そしてこの店の親会社みたいなのがあって、それはステーキが売り物のJakesという店。ただここはステーキが売り物で、その支店にあたるPinesのCasa Rosaの方がヨーロッパ風でバラエティがある様子。
しかし、なんでそういう店をコンドミニアムの中に開くんですかね。正直なところ、今日は暇で他には客は一組だけ。これじゃやっていけないんじゃないですかね。
でもスタッフは真面目で店をきれいに保っているし、それは窓やドアのガラスを見るとすぐにわかります。ピッカピカで手垢や水滴なんてまるで付いていない。また我々はタバコを吸いますが、そとのテーブルでタバコを吸うにしても客もいない外をちゃんときれいにたもっているのね。そして我々の為にわざわざ扇風機を回そうとしてくれたり。
この気の使いかたってマレーシアらしくないし、ゴールドコーストでもこういう店って思い出せないくらい。
そんな時に、一人の女性が私たちに声をかけてきたんですよ。「音楽がうるさくてご迷惑じゃないでしょうか」って。迷惑どころか音楽は私の好みだし、ちょうどその時は「Stand by me」が掛かっていて、どうもその女性の知り合いたちと小さなパーティを開いていた様子。
「私も若いころを思い出す曲だし、全く問題ありませんよ」と伝えたのですが、彼女が我々の席に来て、恐縮して謝っていました。
ところが段々と店の話になるのね。
この女性、お客じゃないんだってのがわかってきた。どうもこの店「Casa Rose」の本当のオーナーみたい。
じゃ、親会社のJakesってなんなんだ?と思ったのですが、どうもこの女性がJakesと組んでオープンした店の様子。1年前はここには和食店があって、まだCasa Rosaは1年しか経っていないのもわかってきた。
かなり趣味性の高い、というか道楽でやっているように感じたんですが、どうしてまたコンドの中で・・って思うわけです。でも金持ちが道楽で始める商売って理解できないところがあるし、逆にわけのわからない人たちに来てほしくないなんて思う部分もわかるわけで、「隠れ家」みたいな店を模索しているのかと思ったり。
でもその女性と話していて感じたことは・・・
「うざい」ってこと。(笑)
スタッフも真面目にちゃんと仕事をしているから、彼らに任せた方が良いような感じ。オーナーがオーナー面して正面に出てきて店の采配を振るうみたいなことはしない方がよいんじゃないですかね。そんなことを感じました。
結局、彼女が彼女の趣味で始めた店を彼女が壊しているような感じ。
でも良い店だと思いました。モントキアラに泊まって、そのコンドの中のレストランを気に入った私たちですが、確率からいうとこういう出会いって頻繁にあるものではないし、もしかしたらそれが頻繁にあるのがマレーシアなのかもしれない。つまりそれだけクアラルンプールのレベルが高いってこと?
あるいは我々、ゴールドコーストから来た田舎者のレベルが低いってことなのかも。(笑)
でも、店のスタッフがちゃんと料理の説明もできて、客と話をかわせるって私が知っている限りでは他には本当に経験がないんですよ。チャンカットブキビンタンのエルセルドもそういう店でしたが、いわゆるマレーシアンスタンダードからいうと、「言われたことをやるだけ」みたいなスタッフしかいない店が多いと思うし、こういう「商売のプロ」がいる店って我々はまだ知らないわけで、結構感激していますし、これからマレーシアを知っていくことに楽しみがあります。
声をかけても、何か聞いてもうんでもなければすんでもなく、笑えみを客に向けることもなく、ただ単にそこにいるだけみたいなスタッフが多い店ばかり見てきましたので、このCasa Rosaとの出会いはインパクトがありました。
こういう店がいくらでもあるのがマレーシアだったら嬉しいなぁ・・・・。。
ここで一つ忘れてはならないこと。この店のスタッフの多くはフィリピン人だということ。そして前に行って気に入った一風堂のスタッフもフィリピン人だということ。そして今日、ソラリスのコーヒー専門店に入ったのですが、そこでちゃんとコーヒーの説明もきっちりしていた若い子はやっぱりフィリピン人だったこと。
マレーシアでフィリピン人が多く働いているのを知らなかった私は結構びっくりしています。英語が話せるメイドさんはフィリピン人程度の事しか知りませんでしたが、町の中の普通のレストランやショップのスタッフにこれだけフィリピン人が多いとは驚きです。