今日のランチタイムは一人でパビリオンの散策にでかけました。
オシャレでも何でもないただのジジーの私が嬉しくなるような店がパビリオンにあるわけでもなく、やっぱり結局とどのつまりは飲食店しか興味はなし。
6階にそこそこの店、そしてTokyo Streetがありますが、食指が動くような店は見当たらず(インド料理はディナーで行きましたがハズレでした)、ちょっと前々から気になっていた準高級路線の「勘八」に行ってみました。
一人だしランチだし、初めてだし、寿司カウンターに座って「チラシ」にしました。KLに来てからは初めての和食店では「チラシ」を食べるのが決まりになりました。これでその店が見えてくるし、チラシなら外れてもがっかりすることはありませんから。
メニューとにらめっこしていましたがやっぱり勘八は高いですね。準高級路線の和食店には間違いがなく、楽膳グループなどの大衆店とは随分違う。
チラシには二種類あって、安いのは72リンギット、高いのは180リンギット。さてどうしましょうか。一人のランチで180リンギットなんてバチが当たりそうだし、他店との比較ができないので72リンギットのチラシに決定。
運ばれてきたチラシを見た瞬間、チラシを食べる喜びはなく挫折感に襲われました。
上の写真をよーく見てください。どれほどのネタが乗っているか。
多分、大衆向けのチェーン店でももっと良いんじゃないですかね。そして料金はほぼ半額。
72リンギットのチラシにカニカマですか。良い度胸してます。
マグロは回転寿司レベル。タコは水気がなくて硬いタコ。
勘八は準高級店ですから、この価格帯のメニューで他店とは勝負しないつもりなのかと思いました。美味しいとかまずいとか言うなら400リンギットは出せ!みたいな。(笑)
でもねぇ、安いメニューと高いメニューと「違うタコ」を使う店って私は知らないわけで、もし180リンギットのチラシにあのタコが入っていたら暴れまっせ。
しょうもない店だ・・と思いつつ食べていたところ、寿司カウンターの中に立っているローカルの板さんが私に話しかけてきました。「どちらから来たんですか?」ですと。
これって正直びっくりで、KLに来てからローカルの板さんと話したのは初めてだから。ましてや向こうから話しかけてきたんですよ。
確かに板さん連中の手を見ていると「なんちゃって和食店」とは違う感じを受けるし、寿司カンターに座った客とは二言三言話を交わすのが日本の習慣だというのは教えられているんでしょう。
でもねぇ、私が答えて、逆にちょっと話を投げかけてみたんですよ。するとニッコリ笑うだけで返答なし、話を続けられるだけの技量はなし。
中途半端に話しかけるだけなら黙っておけ!アホ!
と思いつつお会計。お茶代を含めて78リンギットなり。
あ、そうそう。勘八と言えばKLCC公園の東にあるTroikaにお店を構えていますよね。ですので「こことあのTroikaの店とメニューは同じですか?」と聞いたんです。すると女性フタッフが「いえいえ、まるで違います。あちらはFine Diningですから」ですと。
そうか、あちらは金持ち相手でパビリオン店は貧乏人相手でこの価格、内容ってことなのか。
でもその返事を聞いて余計なことを聞いてしまったと恥ずかしくなりましたわ。
でもどういう値付けをしているのかは想像できますし、一人何万円も使える私達ではありませんから、勘八はリピートなしだろうと思います。
かといって楽膳グループももう一息感があるわけで、困りましたねぇ。知り合いの板さんがいる店で「グレードアップ」を頼むのが一番効率が良いかもしれない。あるいはプラザモントキアラにオープンした「鮨家」。まだ二回しか行っていませんが、私のツボにはまっています。
鮨家のチラシは勘八の安いチラシと同じ価格かな。いや安かったか。でもネタが全然ちがいますし、また勘八のそれはチェーン店と同等かそれ以下ですから、鮨家と勘八を比べたらコスパは倍以上違うはず。
鮨家の社長はゴールドコーストでもやり手で有名ですし、ちゃんと居場所を狙ってやっているんだろうと想像します。でもKLの天には行ったことはありません。KLの天とゴールドコーストの天とはコンセプトが同じなのか違うのかわかりませんが、ゴールドコーストの天は「フュージョン色」が強く私の好みではありません。だからKLの天も同じかなと思って、行く気がしないのです。ま、そのうち行こうとは思いますが・・。
どちらにしても鮨家、天、のスシトレイングループの社長はやり手ですし、半端じゃない負けず嫌いですから、きっとKLでも面白いことをしてくれるんじゃないかと楽しみにしています。
勘八を出てから欲求不満のままうろうろしていましたが、シュークリームを食べたいとヨメさんが言っていたのを思い出し、飲食店がごっそりある1階へ移動。まだお腹が一杯ってわけでもないし、どこかおもしろそうなところがあれば梯子してもよいかと思いつつ、再びウロウロ開始。
でもやっぱり食指が動かない。
あーーあ、と思いつつある一軒の店が目に止まりました。「新上海」ですと。おもしろそうじゃないですか。店の様子を見ると点心がいろいろあるみたいなので、点心ならちょこちょこっと食べられるし、ここで食べることに。
初めての店ですからお決まりのものでチェックから入ります。まずはハーガォ、エビ餃子。
(T_T)(T_T)(T_T)
期待が音を立てて崩れるような感じ。エビはプリプリしているのですが、これ以上やっすいエビはないだろうと思うようなエビ。それを重曹を使ってプリプリ感だけは出しているみたいな。
小籠包も頼んでみました。
鼎泰豊もドラゴンアイもここと比べたら申し訳ないような違いがあります。
そしてシャークフィンの餃子。これもどこにでもあるやつですが、シャークフィンと名はついても「若干」フカヒレが入っているだけの餃子ですね。
上に乗っているネギを見てください。いつ刻んだんでしょうかね。乾いています。
でも味は結構良いと思ったんですよ。
ところが~~~~~~~~
完全に温まっていない。(T_T)
冷たい感じがするほどじゃありませんが、40度以上に上がっていないところがところどころにあるのがわかります。これって蒸したんじゃなくてチンでしょうね。熱いところと冷たいところとの差がはっきりありますから。
なんだか最近、行く店行く店、空振りばかりで(昨日一軒良い店を発見)、意気消沈しています。
新橋のど真ん中の飲食店の家に生まれた私としてはこういう店はどうしても許せないんですよ。もう行かなければ良いじゃないかってのはその通りなんですが、同業者というか、同じ世界に生きたことがある者として、こういう店は「この職業を馬鹿にしている」と感じて腹が立つんです。
でも文句も言わずに店を出ました。「黙って店を出て、もう二度とこない」、これが一番の私の意地悪。改善点なんて絶対に教えてやらない。聞きたくも無いんでしょうし。(笑)
これがパビリオンかよと一人で文句を言いながら歩いていたら、あの店がありました。客家料理の店。我々がカーブで入った店と同じで、我々はがっかりした店。
ところがですねぇ、いま出たばかりの新上海ってっ店はガラガラ。でもこの客家料理の店は7割り程度の席は埋まっている。
美味しいのかな・・・。
あの店って、私のオヤジも姉もそこそこ美味しいと言っていますから、我々がたまたまおかしなものを食べたのか運が悪かったのか。また飲茶も良さげなのでこのパビリオン店にはそのうちチャレンジしてみようと思っています。
ということで、今日のランチの梯子は空振り。撃沈。玉砕って言って良いくらい。(T_T)
でも帰りに買ったシュークリームが美味しかった。なんとかパパとかいう日系のお店。
あ、そうそう、最近、気がついたのですが、同じチェーン店でも店によって結構違いがあるみたいですね。前にxxxの鼎泰豊は美味しいけれど、xxxは駄目、みたいなことを聞いて、嘘だろ?って思ったのですが、どうもそういうことがどの店でも起きている様子。
そして、「同じ店」でも行くたびに味が違うとか。(笑)
ま、このへんは文句を言ってもしょうがないですし、違いを楽しむぐらいになろうと思っています。美味しかったらラッキーと思うしか無いんでしょう。