ハーブ類の栽培がうまくいかない理由がわかってきた

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長年ゴールドコーストで育てていた「カイワレ大根」がマレーシアではうまく育たない。またスーパーで売っている「イタリアンパセリ」や「コリアンダー」の苗を買ってきて、移植したとたん突然死。まるで毒を盛ったように一気にダメになる。

不思議だ・・とずーっと悩んでいたのですが、カイワレ大根をどうにか育てられるように試行錯誤しているうちに

気候が違う

というアタリマエのことに気が付きました。マレーシアは「暑すぎる」んですね。今になって思えばそんなこともわからなかったのか、バッカじゃないかと思いますが、ゴールドコーストの日差しの強さはマレーシアどころじゃないんですよ。で、温度は似たようなもんだし、正直な所、「楽勝だろう」と思っていました。

ところがうまくいかない。

結局ですね、「温度も同じ」「日差しも同じ」。ところが「湿度が違う」んですね。ゴールドコーストの日差しは凄いですが、日陰に入るとヒンヤリする。だから日が強くても大丈夫だったのでしょう。

つまりですね。サウナを考えてみればすぐわかるんですが、(ドライ)サウナは100度でも私たちは平気ですよね。ところが湿気の多いスチームサウナだったら50度になるとかなり厳しい。60度だったら命に関わるはず。

結局それと同じことが植物にも起きていたのだと思います。

日本在住の方々は真夏の東京とか、京都や名古屋にしても暑い時って半端じゃないので菜園の管理も大変なのは知っていますよね。沖縄も同じく。ところが私は東京に住んでいる頃に「家庭菜園」なんてやったことがないですから、そういうのが全くわからないんです。趣味でやりだしたのはゴールドコーストで、今思えば家庭菜園には適していた場所だと思います。真夏もさほど暑くなりませんし、冬も10度以下になるようなこともない場所ですから。

それが当たり前みたいな感覚を持ち続けていたのが失敗の原因だと思います。

それとですね、私が育てようとした「大根」「イタリアンパセリ」「コリアンダー」ですが、そもそも「高温多湿に弱い」のがわかりました。私はコリアンダーなんて南洋の植物だと勘違いしていましたが、ヨーロッパ原産なんですね。そして寒いところでも大丈夫な野菜。びっくりです。

それでも「半日陰」を選んで涼しい場所ならどうにかなるんでしょう。でも本来は「日当たりが良い場所」を好むんですね。イタリアンパセリは「乾燥に強い」なんて、そもそも選ぶ品種が大間違い。

それでも日当たりをうまく調節すれば良いと思って、朝の2,3時間だけ日が当たるところに出しておいたのですが、それでも「煮えている状態」だと朝に観察しているヨメさんに教えてもらいました。「鉢が凄い熱くなってるわよ」ですと。

高温多湿には弱いのに、スチームサウナに入れてしまったようなもんなんでしょう。

それがわかってからまた苗を買ってきて、今度は若干の朝日が「ガラスを通して当たる場所」を選んで育ててみたんです。そうしたら何の事はない、うまく育っていました。

こういうことか・・とわかったつもりになりながら、ちょっと乾燥気味だったのである日、しっかり水をやったんですよ。そうしたらなんと、次の日にはまた「死にそう」な様子。

なんなんだ~~~~~~。

イタリアンパセリにしても今回が初めての栽培で、私はそもそも調べ魔ですからネットでかなり情報を収集してから初めたのですが、やっぱり「どうにかなるさ」という頭があったからちゃんと見ていなかったんですね。でも何度も失敗してからまたネットを見ますと、あらま、全然だめじゃんというのがわかった。(笑)

そうこうしている時に、パブリカのB.I.G.の横にあるフラワーショップに行ったんです。あの店って結構好きで、私の好みの草花を置いているんです。だから買わなくてもちょくちょく見に行っていたのですが、ある日、スタッフの女性と話し込んだ時に、私の育て方は駄目だと言われました。

まず、ハーブ類は室内では駄目。日が当たらないとうまくない。ところが「直射日光は駄目」だと。水のやり過ぎも駄目だと。

なーんだ、私がやっていたことほぼ全て駄目だったんですね。

じゃぁ、どうするのかと聞いたら、「明るい日陰」という言い方をしていました。なるほどね~。(当然、種類によっていろいろで、バジルは簡単らしい。「シソ」も暑さには強い)

私は「水が悪くなる」のがわかっていましたし、土を使う場合は「サボテン用の土」を使っていたんです。これって水はけが良いどころじゃなくて、水をいくらやっても保持できないんじゃないか?と思うくらい。だからこまめに水やりをしたのですが、それがまた駄目だったんですね。

私の家庭菜園の経験ってほぼ全てがハイドロポニックス(水耕栽培)なんです。それも地下の日が入らない部屋に栽培装置を並べて電気を煌々と照らして「自然環境」を作っていました。でもマレーシアでそんなことをやる気は全く無くて、でも、外に出すと管理が逆に難しいのなら、そして室内がだめな理由は日当たりの問題だというのなら、「室内でLEDで照らせば良い」と考えるに至りました。

これはまさにかつてやっていたハイドロポニックスと同じなので、でも大掛かりにすること無く、とりあえずLEDでやってみようと思っています。

LEDライトが到着したので早速初めていますが、どうなりますでしょうか。温度的には「暑ければ冷房」を入れますし、直射日光が当たるわけじゃないですから煮えちゃうようなことはないはず。(笑)

ただ、水やりをどうしたら良いのか、そこはまだ思案中です。

基本的には、朝夕の水やりみたいなことはしたくなくて、「底面給水方式」を使って1ヶ月ぐらいは放置できるようなやり方でやろうと思っています。

また私がハイドロポニックス(水耕栽培)から離れている間に、ハワイ大学のKratky教授が新しい方式を発表したらしく、それが急速に広がっています。今までは水は循環させたり、金魚の水槽のあのボコボコを取り付けたりしなくては駄目だったのですが、Kratky教授の方法は「完全放置」、それも植え付けから収穫まで6-8週間も放置するという嘘みたいな方法。当然、途中で水もやりません(チェックは当然する)。

それでイタリアンパセリやコリアンダーを育てる人たちは大勢いる。ただし、こういう高温多湿のマレーシアでそれが可能かどうかわかりませんが、それもやってみようかと。タンクの水が腐ればアウトなわけですから簡単にはいかないとは思っています。

とにかく、基本的に手をかける、常に面倒を見るやり方はもうやる気もありませんしできません。でも究極の手抜き栽培方法があるなんて知れば、それならやってみようと思うわけです。(笑)

Kratky methodがわかる動画。子供でも簡単にできるので世界中に広がっている様子。電気、モーター、ポンプのたぐいは一切使わない、まさに「水耕栽培」の新しい考え方です。一般的に水耕栽培の最大の問題点は水ではなくて「酸素」なんですが(だからポンプを普通つかう)、植物が水分を吸い上げれば下のタンクの水位は当然下がるわけで、本来はそこで水を補給しますがこの場合、放置します。でも水位が下がるのと一緒に根も下に伸びて水分を得ることは可能。そして空いた空間に多くの根が出たままなので空気から酸素を得ることが出来るという理屈。

しかしま、マレーシアのこの気候にあった植物はあるわけで、上にも書きましたがバジルは簡単だとのこと。またシソも暑さには強いと。ま、シソに関しては「発芽試験」は終わっていて順調ですが、これを大きくするべきかどうかは思案中。

一番欲しいのは「三つ葉、イタリアンパセリ、コリアンダー」ですが、どれも「涼しい気候」を好む種類。バジルは簡単と言われてもバジルは欲しくないし・・・。

でも「育てて楽しむ」という考え方もあるわけで、何か暑さに強い種類も育ててみようとは思っています。今、種を日本から取り寄せているところですが、「小松菜」はかなり暑くても大丈夫ですし、ビレッジグローサーで売っている小松菜はひと束15リンギもしますから、やる気満々でいます。(笑)

本当はほうれん草が欲しいのですが、これはKLの気候じゃ無理だと思う。でも室内でLEDを使って育てて、小さなうちに収穫するなら大丈夫かも。こちらでほうれん草の「ベイビーリーフ」ってかなり高いし、なかなか手が出ません。

いやいや、この温度じゃそもそも発芽しないかも・・・・

それと、食べる目的ばかりじゃなくて、「花」も育てようかと。何がいいかな・・・・

 
 
 

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