最近、買い物に行って感じることは「牛肉が高くなった」ってこと。
我が家はなぜかマレーシアに来てから「牛のステーキ」を食べなくなったのですが、価格だけは気になるので見ています。で、高くなったなぁ、と。
今まで「ステーキ肉ならワンウタマのイオン」が安いと思っていた所、イオンでも高くなっているのが「マレーシア情報のランキングトップクラスのブログ」にも書いてあった。
株で暮らすマレーシア 快適超長期滞在
オーストラリア産の無印リブアイステーキですが、キロ単価が103.9リンギから129.9リンギに「半年」の間に値上がっていた様子。
この無印リブアイステーキって私達がゴールドコーストでいつも普通に食べていた肉で(オーストラリアには【輸入牛肉】は存在しない)、マレーシアでもこれがあれば十分だと思っていました。別にオーストラリア産和牛である必要もないし、日本からの和牛である必要もない(脂が多すぎて逆に不得手)。この無印リブアイは価格的にも(なぜか)オーストラリアとほぼ一緒。
イオンが一番安くて、大体100リンギ前後と考えていました。100リンギ以内のことも多い。そしてこれは「最近、いろいろとずいぶん高くなってきたビレッジグローサー」でも似たようなもの。ちょっと高い程度。でもこの価格帯のリブアイがなくなっていたのは私も気がついていました。
肉的には良いものを置いているB.I.G.ですが、なんと無印なのにキロ単価170とか190リンギのが出てきた。これってかなり高い。でも実はオーストラリアでも「普通のリブアイ」に値幅があって、それを考えると「質の違うオーストラリア無印肉」が入ってきているのかと思っていました。
でも比べてみることはしていませんし、オーストラリアでも「ほとんど違いはわからない」状態でしたから。
ちなみにB.I.G.ですと、オーストラリア産でも数種類あって、無印、Grass Fed(牧草で育てた)、Grain Fed(一定期間、穀物で育てた)、そしてアンガス牛、和牛(ランクが数種類)あるのですが、どれも高い。ま、和牛が高いのはわかるにしても、無印、Grass Fed、Grain Fedの価格は「そりゃないんじゃないの」って感じ。
我が家はステーキよりも「煮込み系」ばかり作っていますし、焼くのなら「ローストビーフ」の方が好き。(焼肉は大好きですが煙の問題があってやらない)
ところがそれ用の肉って「極端に少ない」のね。これが我が家の悩み。
あったにしても結構高い。これって不思議で、ステーキ用の肉って「ステーキの形」になっていないと駄目で三角だったり2センチX10センチってわけにはいかない。テンダロインに関しては別にしてもです。だから「美味しくても形の悪い【ステーキには使わない部位】は安い」のが世界共通のはず。
本来、牛肉って頭の先から尻尾の先まであるわけで、また美味しさもいろいろで料理によって使いたい部位はいくらでもある。そして「綺麗な形の肉の方が少ない」のにそういう肉は殆ど売っていないと言っても良いくらい少ない。
ま、これは日本も同じで、海外から輸入する時には一頭そのまま、あるいは枝肉でもなくて「部位ごとのパック」で入ってくるのが多いから「他の部位は無い」ってのもわかるんですが、それにしても他の部位が少なすぎる。
私が輸入商なら「その他の部位を中心」にしたほうがビジネスチャンスはあるんじゃないかと思うくらい。いやいや、やっぱり売れている部位は圧倒的にリブアイ、サーロイン、テンダロインに集中しているってことなんでしょうね。
ま、そんなわけで我が家は「欲しい肉を探せていない」状況です。
ところが~~~~
牛肉王国であるオーストラリアでも見たことがない肉があるんです。
それはすじ肉。切り落としどころか「白い筋」の部分。関西ではすじ肉って普通にあるようですが、私は東京でもそれを肉屋で見たことがなかったし、オーストラリアでもありませんでした。捨てるのか、飼料用なのかわかりませんが、「スープ肉」として売っている「半端物」でもすじ肉はみたことがありませんでした。
ところがビレッジグローサーで売っている「スープ用の肉」がすじ肉なんですね。見た目は「クズ」にしか見えませんが(笑)、これを見つけて大喜びしていたのはこのブログに何度も書いた通り。めちゃくちゃ安い。
書いてある通り、それでスープを作るのも良いのですが、「その肉だけでシチューやカレー」を作っても、私は「絶品」だと思うぐらい。
でも日本人が考える「すじ肉」とはちょっと違うのね。小さな「スジ」「筋」「腱」など、なんと呼ぶべきかわかりませんが若干入っている程度。
やっぱり「スジは食べない」のがマレーシアでも普通なのかと思ったり。
ところが~~~~~~~~~~
Lot10の地下にある「田丸屋」ではまさに「すじ肉」と呼べるようなものを売っているのね。「白くて分厚いスジ」が付いている肉。これもメチャ安い。
このことをブログに書いた時に、読者の中にもそれに気がついていた人もいたし、先日行った和食店でも「あのすじ肉は使える」と板さんが言っておりました。
余計な脂は切り捨てて煮込んだカレーは絶品。\(^o^)/
見た目じゃ何もわかりませんが、コスパ抜群なんてもんじゃない。
そして「頬肉」、「牛タン(恐ろしく大きい)」はB.I.G.でも売っていますし、「オックステイル」もどこにでもありますから、煮込み系はこれでどうにか良いだろうと思っています。またすじ肉で作ったシチューやカレーに「美味しい肉」を別途焼いて合わせても良いし。
どちらにしても「A5の和牛が美味しい~」的な人には全く関係のない話ですが。(笑)
ただ日本からの和牛に関して、「いろいろな部位」があるのが最近わかりまして、また「焼肉屋の需要」があるんでしょう。ステーキ用ではない「安い和牛」を輸入商が扱っているのもわかってきました。普通のステーキ用、あるいはシャブシャブやすき焼き用の肉はA3辺りでもキロ(卸価格で)400リンギ、A5だとキロ600リンギ程度しますが(オーストラリア産の和牛の【小売価格】と同程度)、形が不揃いでも全く構わない焼肉用はかなり安い様子。
つまりですね、オーストラリア産の「無印」が高くなると、そういう「安い和牛」と価格差がかなり小さくなってきたってことなんですね。(ただしステーキ用の和牛は高い)
我が家はオーストラリア牛に慣れていますし、昔は「全くサシが入っていない」様なステーキも泣く泣く食べていたくらいで、いつの間にか年齢もあるんでしょう。A5の和牛なんて美味しいどころか「恐怖」を感じるぐらい。マグロの大トロも食べたいと思わなくなったのと一緒。
ただ「和牛の味」は美味しいと思うのは変わりにはないので、「安い和牛」「(極度の)霜降りでない和牛」をこれから探そうと思っています。
また「A5」だなんて聞くと「おおーー」と思いますが、そもそもあの分類は「歩留まり」と「サシの入り具合」が基本なわけで、「美味しさ」の基準ではないんですね。和牛との付き合いは、そんな規格を忘れるところから始まると私は思うくらいで、何か面白い和牛がないかこれから探そうと思っています。
それと巷の店では「我々が知らない牛肉」を使っている店が結構あって、トニーローマの「恐ろしく硬いステーキ」は南米産だと言っていました。また先日行った和食店で使っていたのは「インドの肉」で、だからといってまずいわけでもない。
スーパーでもインド産(水牛?)がありますし、またオーストラリア牛でもTTDIは安く売っていますので、安さを求めるのであればまだまだ道はあるとは思っています。
外食が主であれば好きな店を探せば良いわけですが、我が家のように家食が主で、肉はごっそり食べる習慣がありますので、コスパの良い肉を探さないと大変なことになります(3人分で最低1キロは必要)。美味しいと言われる田丸屋ですがパブリカにある直営店で食べれば、ステーキだって肉の3倍の料金は取られるわけですから。それも大して手を掛けていないにも関わらずです。美味しくて安い肉を探して、家で手を掛けたら「店で食べるより美味しくて、なおかつコスパの良さは半端じゃない」ことが起きますもんね。
私が今気になっている肉は、TTDIにあったオーストラリア牛の「腿肉」です。大きな塊をテーブルの上に置いて売っていまして、あれを適当に切れば「最高のローストビーフ」ができそうなんですが、どうも店を見ていると「衛生面」が心配で仕方がありません。我が家は牛肉を「よく焼いて食べる」なんてことはしませんし。(笑)
ワンウタマの「イオンビッグ」に行ってみますかね。イオンビッグってフランス系のカルフールを買収したできた店のはずですが、「イオン」とは品揃えが違うんですね。肉も「ブロック肉」を多く置いてあったり。
なかなか難しいですね~~~。