日本経済は再生できるかどうか厳しい分岐点にあると思う

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好景気が続いていると言うけれど、庶民の所得は上がらず購買力はまだ下降線上にあるんじゃないですかね。また好景気の期間を過去と比べても「成長率」がまるで違うのだから期間の長さだけ比べても意味がない。

でも失業率は下限いっぱいまで下がり、大卒の内定率は最高。有効求人倍率も地方によっては2を超えているところも出てきた。日経平均も高い。

確かに景気は上向きなのは間違いがないと思うんですよ。そして収入が上がらないというのも今は過渡期でこれから賃上げに拍車が掛かるのかもしれない。だから【このまま行けばどうにかなるのかもしれない】とは思っています。

ところがですね、この楽観論が世間に広がってくると非常にまずいことが起きるんじゃないかと。

私が気になったニュースがありました。

これです。

借金膨らまない試算で大丈夫?財政健全化を先送りへ (ここをクリック)

安倍政権が税収と歳出が見合う財政の黒字化を2027年度に2年、先送りし、しかも、借金が膨らんで見えないような試算を行っている

日本政府の借金が多いのは周知の事実ですが、これには裏があるってことが最近やっと広まってきましたよね。誰でも個人、会社の財務を見る時にはバランスシートを見るのに、国の場合は「負債」だけ見て騒いでいる。個人だって、例えば「1億の借金があるんですよ」と聞けばびっくりするけれど、でも「資産は1億以上あります」となれば話は別。日本政府が借金以上に資産を持っているわけではないけれど、バランスシートを見たら驚くほどひどい状況にあるとは思えない。でも借金の額だけを大げさに騒いで国民の不安を煽る。

これの弊害は「誰しもが【財政健全化を急がないとならない】と考える事」だと私は思っていて、そりゃ収入より支出が多い状態を続けて良い訳はないのだけれど、今、財政健全化を旗印にするべきなんですかね。

そもそも消費税の増税があった時に、「社会保障に回す」という話だったのに、借金返済に回していましたよね。これって安倍政権の嘘というより「財務省サイド」の圧力だと思うんですよ。そもそも安倍さんのアベノミクスも中途半端なのは「財政出動ができないから」だと私は考えていて今は緊縮財政中。とにかく財務省の「金は使うな。税金を上げろ」という基本方針の圧力が半端じゃない。またそれに賛同する政治家、財界人、専門家も多い。そしてそれに多くの国民が後を追う。

2019年の消費税増税も、安倍さんはそれを決めて財務省は大喜びしたけれど、子育てに回すという出費のおまけが付いた。これって財務省がわから見ると「してやられた」ということじゃないですかね。

私は安倍さんは「増税したら大変なことになる」「財政出動をするべきだ」と考えているはずだと思っているのですが(側近の漏れ伝わる話から)、彼がそれを押し通すことは出来ない。

安倍一強だの独裁的だの巷では言われていますが、私はそれはとんでもない勘違いで、我々国民からみれば「国」というくくりで安倍さんも内閣も自民党もそして官僚までも一つのまとまりと見てしまうけれど、中身は種種雑多で常に権力闘争が行われていて、そして「妥協」も行われつつ進んでいるだけのことだと思うんですよ。森友問題だってあれは財務局のミスだと私は何度もここに書いて来ましたが、「財務局が悪いのは安倍のせい」みたいになんでもかんでも首相に責任を取らそうとする。

ま、最高責任者なんだからそれはスジが通っているのかもしれないけれど、「安倍憎し」の感情論の高まりは半端じゃないようで、それを煽るマスコミも安倍さんが憲法改正をはっきり口に出した頃からなんですね、総攻撃を始めたのは。

私は安倍さんは「日本経済を立て直すためには何をしないとならないのか」はわかっていると思っているのだけれど、それを実行するのは簡単ではない。

それが今回紹介したニュースにも現れていると感じました。

要は「安倍はインチキをしている」という風潮を作ろうとしている。でもインチキっぽいのはその通りで間違いじゃない。

でも安倍さんは「財政健全化は先送りしないと大変なことになる」と考えているはずで、あのようなインチキに見えることも「苦肉の策」でしかないと私には思えるのです。

でも景気はそこそこ良いですから、「健全化にまっすぐ進め」という声は今後益々強くなるだろうし、当然、「消費税増税はしょうがないだろう」という国民的コンセンサスが出来上がってくるはず。

6月には安倍さんの「成長戦略と経済財政運営の基本方針(骨太の方針)をまとめる」ことが行われるはずで、ここが山場だろうと私は考えていて、もしここで「財政健全化、消費税増税」への方向がきっちり決まってしまったら、また日本は奈落の底へ落ちると私は心配でしかたがありません。これって国民からお金を絞り上げて、国はそのお金を国民のためには使わないってことなんですから。

自民党が安倍一強で困るというのは私は逆だと思っていて、安倍さん以外の政治家が「日本を立て直すことは出来ない」と思うくらい。もしも考え方が真逆の石破氏が次期総理になろうものなら経済再生は不可能どころじゃないと私は思うし、人気のある小泉ジュニアも「こども保険」という保険ではないただの増税を声高らかに叫ぶトンチンカン。でも「喋り」に関しては天才。

流れは「財政再建と増税」であって、その中で安倍さんは孤軍奮闘していると私には見えます。

財政再建は絶対にしなければならないこと。そして増税もそれに関係していてそこからきっと逃げることは不可能なんでしょう。

でも私は「今じゃない」と思っているわけで、もしここで安倍さんが腰砕けになると、前回の消費税増税で日本が再び冷え込んだのと全く同じことが起きるだろうと想像しています。そして次に出てくる首相は「100年の計が重要。ここはしっかり我慢して将来へ繋ごう」なんてことになったら(石破氏)、失業率も倒産件数も増え、そして「自殺者も間違いなく増える」。当然、下流老人、老人破産、孤独死も増える方向に動く。

でもそれでもやらねばならないとその他大勢は考えているのかもしれませんが、ろくな計算もせず、見通しもまるでない左派が「人権中心に動く」のも私には滑稽に見えて仕方がないのです。「市民のため」に活動するなら、市民がこれ以上、あるいは再び奈落の底へ落ちるようなことは避けるべきなのに。

もし安倍さんの(私が勝手に想像する)狙い通りにプライマリーバランスの黒字化は先送りし、消費税増税も「凍結」したとしたら、そして前に約束した「国土強靭化」も含めて財政出動をすれば、今やっと動き出した日本経済もこのまま伸びると思うんです。

でもそれが出来たとしても日本って問題山積みで、「景気が良くなったら誰が儲かるのか」という点で全く「あるべき国家としての体裁」が出来ていないと感じるのです。それは利権を握っている官公庁であり、それにぶら下がる団体、政治家、企業群。彼らは「利権を守り」「自らの発展にしか興味がない」「自己保身だけは一生懸命」と感じるし、それを変えるのはほぼ不可能じゃないんですかね。これに関しては今までの政権は皆、改革に失敗している。

だからこそ安倍さんは公務員の人事権を握ったり、直属で動かせる特区を作って「もっと自由に誰しもが動ける日本」を作ろうとしていると私には見えるわけで、それを「安倍一強で悪いこと」と決めつけるのは、まさに「既得利権者の反乱」にしか思えないのです。そしてそれに乗ってしまう国民がいる。

出来ることならまず財務省を解体して、お金の出入りを分けるだけで日本は変わると思うんですよ。いわゆる歳入庁を作るってことですが、この案は出てきては潰されるの繰り返し。また各省が持っている外郭団体が酷いのはこれまた周知の事実で、こういうところに巣食う人たちをどうにか一掃しないかぎり、日本は彼らに食い尽くされるとしか思えないのです。

でもそういう「大掃除」が出来るとは私には思えないわけで、安倍さんとて無理じゃないですかね。でも国民が現状をはっきり把握して立ち上がれば日本は変わる。

でも国民は立ち上がらない。うまくいかないことは全て現政権のせいにして終わる。左派は「俺にやらせろ」とろくな指針も出さずに理想論をばらまいて騒ぐだけ。

最近、韓国のいろいろで韓国をディスる人たちが増えていますが、私には日本と韓国ってそっくりに見えるのです。

ですから日本の将来に関しては私は大きな不安を持っていて、もし景気が回復しても獅子身中の虫が利益を貪るだけで一般市民は取り残されると考えています。あるいは「彼らのおこぼれ」をもらって命をつなぐのか。

安倍さんは一強ではなくて「孤立している」としか私には見えないわけで、その安倍さんが頑張っているのは今回のニュースの裏読みで見えてくるわけですが、6月に出す基本方針で何をいうのかそれが気になります。

日本には外交問題も含めて問題山積みなのに、未だにモリカケ問題で騒ぐ人達がいるのが不思議でしかたがありません。でも安倍さんも対応が悪いわけで、昭恵さんでもだれでも国会に引っ張り出してさっさと話を進めれば良いはずなんですね。安倍さんの言動を見ていると、やっぱり変なプライドの高さがあると私は感じるわけで、それが彼自身の障害となっているような気がします。

ま、私個人としては日本という国は大好きだけれど、「自分は自分で生きる」しかないし、小さな小さな理想郷を自分の家族中心に作り上げたいと思うしかない。

でも本来そんなことを考えるべきではなくて、「自分がやりたいことをし、行きたい道を選んでも生きていける世界」が理想。北欧にはそういう国があるみたいですが、一体どうしてそんなことが可能なのかとっても不思議。

日本って経済大国なのは間違いがないしても、内情は三流国かもしれない、そんなことをオーストラリアに住んでいる頃にも感じていました。

頑張れニッポン!!

安倍さんも正念場。頑張って将来への道筋を築いて欲しい。そしてちゃんと後継者を育てないと大変なことになる。

なーーんてことを私は常日頃考えています。

 
 
 

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