最近、客家料理の迎客楼が手を広げてあちこちに開店させていますね。ワンモントキアラも開店したしチッタモールでも開店準備中。
「迎客楼」の客家料理は美味しいと聞いて、一昨年、初めて行ったのがザ・カーブにあるお店。
その時は客家料理のいろいろを食べてみようと思ってわけのわからないものを注文し、なんだか我が家には合わないねぇという結論だったのですが、それでも何度か行っているうちに「食べ方」があるんだろうと気が付きました。
客家料理と言えばすぐに頭に浮かぶのが「擂茶(レイチャ)」ですが、初めて食べた時には「なんじゃ?これ」と思ったんですよ。
確かに野菜いっぱいで健康には良さそうなんだけれど、なんとも言えず楽しみのない食べ物だなぁと。
ところがですね、ある時、気がついたんですよ。
これって日本でいうと「ご飯+お新香+お茶」だろうと。
つまりこの「擂茶(レイチャ)」だけを頼んで食べたら全然おもしろくないってこと。
でもこれは「ご飯+お新香+お茶」だと考えて、「他の客家料理」と一緒に頼めば本領を発揮するんじゃないかと。だから「私は擂茶がよい」と一人で食べるものじゃなくて、みんなで分ける白いご飯とかチャーハンだと思って、他の料理と一緒に食べる。
我が家で一番気に入っているのは「豚の角煮」です。
これと擂茶と一緒に食べるとそれぞれの美味しさが倍増することがわかりました。この角煮も味付けがかなり変わっているのだけれど、擂茶と一緒だから美味しいような気がします。普通の角煮だと思ってこれを食べると、なんだかなぁ・・って感じがしないでもない。
そんなこんなで食べ方で随分変わると思った「迎客楼(Ying Ker Lou)」ですが、ワンモントキアラにオープンしたので行くのを楽しみにしていました。
ということで行ってきたのですが、店の雰囲気は決して豪華じゃないけれど安っぽくもなくて、「迎客楼(Ying Ker Lou)」の他店とイメージは同じ。
息子と二人で昼間ですから、客家料理を食べようって感じじゃないのね。かといってセットもののランチは食べたくない。
ところが、飲茶をやっていて点心もあるのね。これってザ・カーブのお店もそうだったかなぁ。思い出せません。
メニューを見た所、普通の中華料理屋の点心とは違うなと思いましたが、値段の安さにびっくり。1セイロ、6-7リンギですと。こういう値段の店って私は知りません。
客家の店だからそれらしい点心をと思うのですが、やっぱり初めて食べる場合は「点心の定番」を頼むのが我が家の決まり。
ということでいくつか頼んだのですが、「安いのは量が少ないから」だということがわかった。(笑)
写真ではわからないけれど、セイロも小皿も普通の店より一回り小さくて、量が少ない。普通なら3個ある点心が2個しかない。
でも定番中の定番のハーガオ(えび餃子)は3個入っていたけれど9リンギ。
こういうことだったのか・・・。
でもこれって一人でも点心を食べたい私、いつも少人数の我が家としてはこの方が助かるんですね。多くの種類を頼めますから。
で、味そのものは客家らしさは感じませんでした。
でも饅頭はあのクソ甘いチャーシュウパオ以外に日本の肉まんみたいなのもあった。嬉しいなぁ。(でも肉まんは鼎泰豊の方が間違いなく美味しい)
ハーガオ(えび餃子)も大きなエビが入っているわけでもなくてコストを落としているのかなと思いましたが、点心がモントキアラで食べられるだけでも私は嬉しい。
麺類も豊富で、客家らしいものがあったのでそれを頼んでみました。
スープもなくて、なんじゃこれ?と思ったのですが、2種類の豚のミンチがそれぞれ違う味で、スープはなくても美味しく食べられました。量も丁度良い。
やっぱりこの店は点心と言えどもちょっと違うわけで、私としてはこれから通うのが楽しみです。
結局、「擂茶(レイチャ)」も「豚の角煮」も食べませんでしたが、家で待っているヨメさんのために「お持ち帰り」で注文。
先程、チンして食べましたがお店と変わらない味。これって高得点ですわ。普通、持ち帰って食べると美味しくないのがいつのもパターン。(でも持ち帰りますが)
このお店にもどうしようもないトンチンカンなスタッフがいましたが、マネージャーらしき人、キャッシャーもちゃんと英語が通じるしまともな感じがしたのでそれも高得点だと思います。
客家料理って癖があってしょっちゅう食べる料理じゃないとは思うのだけれど、この店がワンモントキアラに出来たのは嬉しい。
なぜか擂茶に惚れ込んでしまっている息子も大喜び。(笑)