海産物、お刺身、お寿司は大好物ですが、いわゆる「コース」であるとか、盛り合わせみたいなものに私は縁がありません。
もちろん嫌いなわけはありませんが、そういうのって「家では無理」じゃないですか。だからどうしても「単品で勝負」みたいになってしまうし、それは子供の頃からダボ家の傾向でした。家でいろいろ食べる時って「出前を取った時」ぐらいなもんで、家で食べる場合は多くの種類を用意することは難しい。
また好きなものだけが身近にあれば私は嬉しくて、いつもあれじゃこれじゃと食べたいと思うことはないし、それこそそういう時には気心がしれた寿司屋で好きなものを食べればオッケイ。でもマレーシアではここぞと思うお店はないし、カウンターで好きなものを注文できるほど種類はないし、マレーシアって寿司屋のカウンターに座っても「セット物」を食べるのが普通な変な国。
いやいや、「お好みで食べる」のは【回転寿司のみ】という時代なんですかね。
最近、やっと好きな海産物を手に入れる方法がわかってきて、段々と自分が好きなものは常時冷蔵庫・冷凍庫に入れておけるようになってきました。それはマグロであり、タコ、イカ、エビ。それにイクラや明太子、塩辛などがあればほぼ完璧。それ以上、品数を増やすというより、それぞれのグレードを上げたい気持ちのほうが強い。でも様々なグレードを選べるほど、日本から輸入されているわけでもない。「手に入れられることだけでも素晴らしい」と思うしか無い。
でもなんとなく気まぐれで、いろいろ食べてみようと思って、今回、刺身を注文してみました。和食店ではなくて刺身類を売るお店でKL内に二店舗あるそこそこ有名なあの日系ではないローカルのお店。
頼んだのは「ブリ」「真鯛」、そして「バチマグロの赤身(我が家のマグロと比較の為)」。
これに我が家にある「本マグロの赤身」「エビ」「タコ」「イカ」「イクラ」その他諸々を足せばお刺身パーティみたいになりそうで、そういう食べ方って随分長い間自宅でやったことがなかったので楽しみでした。
でも並べだしてから、多すぎることが気がついて(笑)、頼んだものとマグロ、エビ、イクラだけにすることに。タコとイカは中止。
当然、これは一人前。私のね。(笑)
でもまだ食べられそうなら出すつもりでいたし、エビ、本マグロの赤身は冷蔵庫にごっそりあるので準備万端。追加はいくらでもある。
でも意外に食べられないもんですね。この量でお腹いっぱいになってしまった。
小売店に注文したお刺身で、美味しいと思ったのは「ブリ」でした。これは意外でした。バチマグロの赤身は(小さくてペラペラだけれど)そこそこで、手前の大きなのがFocalのBluefin tunaですが、いい勝負。
でも全く美味しくなかったのが「真鯛」。失敗でした。
手に入れたばかりの「活エビ」ですが、もちろんもうすでに死んでいますが、「茹でたもの」と「刺身」を用意。これまた意外だったのが「茹でたのが甘くて美味しかった」こと。エビの刺身はほんの一口二口あれば十分ですね。やっぱりエビも火が入ったもののほうが味がある。
ま、全体的に満足は満足ですが、「刺身を買う必要は無かった」かもしれない。
そもそもこの手の刺身って和食店でもない(いわゆる魚屋)のに結構良い値段がするのね。この魚屋はローカルの経営で、KLに二店舗あってかなり繁盛している店。刺し身はここから買うという日本人も多い。
でも価格は驚くほど高い。刺し身で数枚づつ買うのが普通だから、しょうがないとは思いますが。
バチマグロ キロ単価 RM400
真鯛 キロ単価 RM380
ブリ キロ単価 RM380
ちなみに家にある(インドネシア産)本マグロはキロ単価 RM130で、今回のバチマグロの3分の1。エビのキロ単価はRM50だし、安いなんてもんじゃない。ちなみに、このお店の(日本からの)本マグロの赤身はキロ単価RM640もする。中トロはRM980、大トロはRM1080。
このお店から買うと100グラムから買えるし、いろいろあるから「高くても仕方がない」とは思うけれど、この価格で調子に乗って刺し身を食べたら大変なことになる。そして値段の割には「普通レベル」であって、ちゃんとした和食店の食材とは【質】に大きな違いがある。
つまり、もう少し出せば、ちゃんとした和食店で食べられるんじゃないかなぁ。
例えば私が結構好きなSS15の「寿楽」だけれど、大衆店だからといって馬鹿にできなくて、こんな刺身の盛り合わせも200リンギぐらい。寿楽って結構ちゃんとしたものを出すのね。(一時期酷くなったこともあったけれど)
上の宅配してもらった刺身はあの程度の刺身3種で120リンギットぐらい。で、満足度はほぼ「無い」ことを考えると、どうするべきかはすぐ分かる。
つまり、我が家の場合は、例えば寿楽からこういう刺身盛り合わせを頼んで、それに自分の家のマグロ、イカ、タコなどを足したら、かなりのものになるってことですね。ましてや「冷凍で持っておけるもの」って結構あるわけで、そして我が家はいろいろな種類を食べたいわけじゃないことを考え合わすと、「自分で単品を買い集める」「足りないものだけ和食店から取り寄せる」のが正解となる。
ま、それが良くわかったのが今回の「刺身食べ放題トライアル」でした。
来年は、今の「マグロ、イカ、タコ、エビ」に加えて「ホタテ、ボタンエビ」その他、冷凍で常時、持っておけるものをいくつか揃えてみようかと。
そしてたま~~に「日本からの普段とは違う冷蔵物」を足せば、良いと思うなぁ。
問題は自分もヨメさんも「板前みたいな腕がない」ことで、刺身もプロとは大きな差があるのをどうするかですね。ま、私は「手が込んだもの」より、まず日本の普通のものを食べたいと思っているから「刺身ぐらいはどうにかなるようにしたい」けれど・・・。
実は今日も、刺身包丁の使い方ってかなり難しいと悩んでいました。(笑)
来年は是非とも、たまに「ヒラメの活け締め」「シマアジの活け締め」(養殖物で十分)とかを手に入れて、そしてどうにか目処がついたマグロ、タコ、イカ、エビ、そして冷凍でオッケイな「ボタンエビ、ホタテ等」を常備したいなぁ。あああ、冷凍の「生食用牡蠣」も良いかもしれない。
楽しみ。
来年も「外食はせずに、家でどうにか満足できる海産物、そして刺身を食べる」のが目標。当然、コスパ重視。(笑)
ああああ、お寿司の握り方も練習しよう。
センスのない私にはかなり難しいことばかりなんだけれど、「歩いていける道が目の前にある」のは幸せだと思っています。
今回のFocal Trading で買った「インドネシア産ミナミマグロの赤身」ですが、前回のとは微妙な違いがありました。前のほうが美味しかった。
これは同じ時に買ったマグロですが、「柵が違う」のは「ロットが違う」のと同じなんでしょう。やっぱり当たり外れがあるのがわかりました。
難しいですね。
(注)この日記を書いた時点では「自宅の冷凍庫でマグロの冷凍物を長く保持するのは無理」ということを知らない。
でもどこにでも売っている「キハダマグロ」のがっかり感は皆無。それだけでFocalのは十分意味があると思います。キロ単価RM130という激安ですから(どこでも売っているキハダマグロはRM60~RM100)。
日本からの本マグロの赤身(冷蔵もの)なら抜群に美味しいにしても価格が2.5倍以上になる(キロ単価RM320以上)のは当たり前ですから(でも今回の魚屋みたいにキロ680リンギなんてことはありえない)、これはこれで良いかと。うまく使い分ければオッケイ。