まったくも~~、今頃になって「やっぱり正月用の食材が欲しい」とヨメさんが言い出した。
どうすりゃ良いんだよ~。
我が家は未だに引きこもりで「一切外出しない」から、買い物には行けない。通販のみ。
旬鮮マーケットで「お節料理用食材の予約」をやっていたけれど、もうとっくに締め切った。でもま、旬鮮マーケットの食材って、「栗きんとん1キロ」「一口ニシン昆布巻100個」とかがほとんどで個人で買えるようなものは少ない。
ヨメさんが欲しいと言い出したのは
(我が家に現時点で無いもの)
◯ カマボコの白と赤
◯ 出世魚のブリ
◯ 銀鱈 (銀鱈はほぼ入手不能で銀鱈と言われている魚のほぼ全ては「メロ」)
◯ 金目鯛 (金銀を揃えるんだと)
◯ スジコ(イクラじゃなくて、固くて塩っぱいアレ)
◯ 数の子
◯ 栗
◯ 干しスルメイカ
後は何だっけ。
私はいつも「欲しいものはほぼ何でも手に入る」なんてヨメさんに言っているし、でもヨメさんは実際に何が手に入るか知らないから、好きなことを言う。
どうしよう。
調べてみたらスジコと数の子はどこにも売っていない。(先月までスジコは売っていたのだけど・・)
私としてはカマボコぐらいで誤魔化したいと思うのだけれど、ヨメさんの「正月料理をちゃんと作りたい」という気持ちはよくわかるし、本来は私も協力すべきなんだよね。
私が思うに、お節の具材って通販では売っていなくても、伊勢丹やビレッジグローサー辺りで売っている、もしくは売り出すんじゃないですかね。店頭で見た覚えは何度かあるし。また大量に欲しいわけじゃないし、伊勢丹あたりで売るであろう「お節料理」を買えばそれに必ず入っているはず。
「買いに行けば売っているかもしれない」とヨメさんに言っても返事は無し。我が家の「外出禁止令」を発しているのはヨメさん。(笑)
でも我が家はワクチンを打っていないし、オミクロン株の事もあって私も弱気と言えば弱気。
「任せておけ~~」ってなんで私は言えないんだろうなぁ・・・。
それともこの際、買えるものは買うか?
正月は必ず毎年来るとは限らない年齢になったわけだし・・・・。
ちょっとお節のことを調べてみたら、考え方を変えないと駄目かな?みたいな気がしてきました。
お節ってなんとなく「正月に食べるもの」という感覚しか私はなくて、これって寒い正月だから持ちも良いし、作り置きできる料理でもあるし、ま、縁起物を集めたのだろうみたいな。
ところが、「紀文」のサイトを見ていたら、私は罰当たりみたいな気がしてきた。
「おせち料理」は年神様へのお供え
「おせち料理」は、もともとは季節の変わり目の節句(節供)に神様にお供えした料理でしたが、正月が一番重要な節句であることから、やがて「おせち料理」といえば正月料理をさすようになりました。
おせち料理は年神様へのお供え料理であり、また家族の幸せを願う縁起ものの料理でもあります。五穀豊穣、子孫繁栄、家族の安全と健康などの祈りを込めて山海の幸を盛り込みます。
「お屠蘇」は邪気をはらう薬酒
「お屠蘇」は中国から伝わった漢方薬を酒に浸して作った薬酒の一種。「屠蘇」という字には「邪気を屠(ほふ)り魂を蘇らせる」という意味があり、1年の健康を願って飲みます。
お屠蘇は、市販のティーバッグ状の「屠蘇散」(とそさん)で簡単に作れます。飲む時は若い人の生気を年長者に渡すという意味で、若い人から順にまわし飲みます。
「雑煮」で年神様のご利益をいただく
年神様に供えた餅のご利益を頂戴するために作った料理が「雑煮」です。元旦に初めて汲む「若水」で煮るのが本来の習わしです。
地方色豊かな料理で、大きく分けて、白みそ仕立ての関西風としょうゆ仕立て(すまし仕立て)の関東風があります。餅の形も関西では丸餅、関東では切り餅(のし餅、角餅)が一般的。この他にも全国に特色ある雑煮があり、また家庭によっても様々です。
ヨメさんと結婚してから、毎年、必ずヨメさんは数日間掛けてお節を作ったのが印象に残っています。ダボ家はそこまで真面目じゃなくて、でも毎年父方の実家で親戚一同、子供、孫(私がそれ)、ひ孫も含めてが30人ぐらい集まって様々なご馳走を食べたっけ。でもヨメさんはそれとは別に我が家用を作っていた。
ゴールドコーストに渡ってからもそれは同じで、2-3日前からお節の準備をするのが決まりでした。ところがですね、ゴールドコーストの正月は夏真っ盛りで、お節ってすぐに駄目になるのね。
それがはっきりわかってからは、家で作るのはやめて正月は「和食店」でみんなでお節を食べて新年の挨拶を交わすのが慣例となった。
マレーシアに来てからもそれは毎年やっていたっけ。両親や姉も交えて集まって和食店で正月を祝う。
それが止まったのは母が他界してからですわ。それは12月だったし、正月は「喪中」でお祝い事は無し。
でも次の年、今年ですが、コロナもあって外食はしなかったものの、なんじゃかんじゃとごっそり食材を集め、なおかつ和食店からお節料理を取り寄せ。
そして今回。
コロナのこともあるし、去年は食材を買いすぎていささか正月料理には食傷気味になったこともあって、和食店からお節を取り寄せようという話になった。ところが当てにしていたお店は「お節の宅配はしない」ということから「今回は無しで良いよね?」ということになった。
それを言い出したのは私。そしてヨメさんも納得。
でも今になってやっぱり作ろうと考えを変えたのがヨメさん。
まったくよ~と思ったけれど、正しいのは間違いなくヨメさんで、私は日本の伝統じゃ文化じゃとギャーギャー言う割にはいい加減な奴。ここはマレーシアだから、今は真夏だから、食材を手に入れるのは大変だから、宅配のお店も見つからないとか、それって「言い訳」でしか無い。
ヨメさんってワガママで人の言うことは聞かない頑固者だけれど、もしかしたらヨメさんだけが我が家では「日本人らしい日本人」なのかもしれないと思ったり。(笑)
やる「べき」とは思わないけれど、できることなら子供たちにもこういう習慣は末永く受け継いで欲しい。正月ぐらいは真面目に神様と向き合うのは良いと思う。ご先祖様にも是非お節を味わっていただこう。
私は私でヨメさんに文句ばかり言うけれど、今回ちょっと「ヨメさんがヨメさんであって良かった。大事なことを忘れるところだった」と思ったので、それを直接伝えたんですよ。
そうしたら・・・・。
ドヤ顔。(笑)
慌てて日本で「お屠蘇のティーバッグ(屠蘇散)」を買ったけれど、年末までにマレーシアに届くかどうか・・・・。