ドンキで売っている【和牛の牛串】は「成型肉」だった。(┰_┰)

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やっぱりねぇ。

先日、Lot10のドンキからお寿司をデリバリしてもらった時に、その他、いろいろ頼んだんですよ。

その内の一つが「和牛の牛串(Japanese Wagyu Skewer)」でした。

Grab Foodのメニューを見た時に、美味しそうに思ったのね。

この5pcsRM67.80ってのを注文しました。

そういえば、ドンキの店舗でも「屋台」で牛串を売っていると何かで見た覚えがありますが、きっと同じものかもね。

イワタニのガスコンロである「炙りや」で焼いて食べようと思ったんですよ。イワタニの炙りやってマレーシアでも売っていますが、焼き鳥とか串焼きにはかなり良いのね。

ただ牛串は5本しか無いし、ちょっと触ってみたらフニャフニャしているのね。いわゆる「牛肉の塊を切ったものじゃない」のは明らか。

これじゃ焼いている間にボロボロ、バラバラになるだろうと思って、串から外してフライパンで焼こうと思ったわけ。

そうしたら、まぁ、ひどいもので、「どんどん、ほどけてバラバラになっていく」んですよ。つまり「屑肉を圧着した肉」ってことなのね。

フライパンに入れてちょっと触っただけでこんな。

箸で混ぜたらどんどんバラバラになる。

屑肉を集めて圧縮した肉って、良く火を通さないと危ないのね。いくら生肉が好きな私でもミンチは生で食べないのと同じで、圧着した肉って【中にも雑菌が入っているのが普通】だから。

だからよく火を通して、そしてバラバラにならないように気をつけて出来上がったのがこれ。

ミンチになる一歩手前みたいな・・。屑肉でもここまで細い屑肉って酷いんじゃないかなぁ。

味は確かに和牛の味がしますが、脂の量がハンパじゃないのね。豚でも牛でも私は旨さは脂にあると考えるタイプなんですが、それは脂であって「油」じゃないのね。でもこれは「油を飲んでるような感覚」があるほどギトギトでした。

でもま、日本でも昔からある「安いサイコロステーキ」がまさにこれで【圧着肉】【成型肉】なんですよね。

昔からある安いサイコロステーキ。懐かしい。(笑)

でも「焼いているうちにバラバラになる」なんてのは聞いたこともなくて、なんなんだこれは。接着剤が入っていないのかな?

しかし、「やられた・・・」と思いましたよ。

ドンキって「インジェクション成型肉」も売っているのね。これを製造して卸しているのはあの十九代目鈴木商店だけれど、この圧着肉も鈴木商店のかな?

私はこういうのは好きじゃないんですよ。そういう肉というか、売り方が好きじゃない。

そりゃ商売だから、「売れるものは売る」のでしょうし、「食品ロスを減らすために屑肉も使う」のはわかりますが、ここに「製造者、販売者としての誠意」を私は感じないのね。

肉屋だって半端な肉を売るけれど、「ちゃんと表示する」のがお約束でしょ。「インジェクション成型肉、圧着肉ですが、お安く提供できます」というのならわかる。

ところが「何も表示せずに売る」場合って、製造者、販売者の心が読めるような気がしませんか?

「これなら普通の肉との違いはわからないだろう」ってのが透けて見えるようなきがするわけです。

そしてそれは「価格に現れる」のね。

この触るとミンチみたいになってしまう屑肉。それも脂肪分がたっぷりでいかにも「和牛」みたいな雰囲気はあるけれど、あの量で68リンギです。2000円。下手すりゃ捨てる屑肉だし、串にするなら5本で30リンギ、1000円だって私は高いと思う。

これってまさに鈴木商店が製造してドンキが販売している「インジェクション成型肉」も同じで、多分、「オーストラリア牛の赤身肉に脂肪分を注入」していると思うのだけれど、結構良い値段するんですよ。キロ単価はRM200。6000円ぐらい。

この写真は読者が送ってくれたもの。「ドンキで売ってましたよ~」って。

気にしてよーく見ないと日本人でもわからないはず。ましてやマレーシア人はこういう肉の存在自体を知らないかもね。

パッと見は「美味しそうな霜降り肉に見える」のね。でも霜の入り方が不自然だからこの手の肉はわかる人にはすぐわかる。

鈴木商店のフェイスブックに写真が出ています。(ここ)

Dokaというブランドで、お米やお酒を売っているあの会社。

霜の入り方が不自然でしょ?慣れればすぐに分かる。

牛串の肉もこれかもですね。でもこの肉を使ってWagyu Skewerと表示するのは「◯◯」かもしれない。

圧着肉やインジェクション成型肉ってこうやって作る。

日本ではスーパーなどでこの手の加工肉の販売時には、「成型肉であることの表示が義務付け」られています(食品衛生法)が(レストランにその義務はない)、マレーシアにはそんなルールはない。だから鈴木商店もドンキも「表示をする義務はない」わけです。

でも「表示しない」と知らん顔している業者を私は信用出来ないんですよ。「加工することによってお安く提供できるようになりました」と宣伝すればいいだけのことじゃないですか。でもそれをしない。

客は「まさか加工肉だなんて思わない」わけで・・・。

私はそもそもドンキが好きじゃないと前にも書いたことがありますが、日本に行って初めてドンキの大型店に行った時にびっくりしたんですよ。

確かに安いものがたくさんあって品揃えも凄い。ところがよーく見ていると、東南アジアの街角で売っているような【駄物】も混じっているのね。また安い商品の中に変に高いものが混じっていたり。

ドンキって商売がうまいなぁというのが私が持っている印象。

そして同じ様に十九代目鈴木商店にもそれを感じます。彼らはきっと相通じるものがあるのかもしれない。

あ~~~あ、しかしがっかりです。

絶対に彼らの作戦には乗りたくないと思っていたのに、ものの見事に乗せられた。(┰_┰)

良いんですよ。インジェクション成型肉だろうが圧着肉だろうが、美味しくてリーズナブルな価格ならそれで十分だと考える人も多いはず。

でも価格は決してリーズナブルじゃないと私は思うし、客は「加工された肉だというのを知らされていない」っておかしいと思いませんかね。

カニカマを「本物の蟹」と間違えるようにして売っているのと似てると私は思うわけです。

でも間違いないのは、彼らはマレーシアの法律を犯しているわけじゃないってこと。ここは重要な点で、日本なら問題になるってだけのこと。(肉の販売店は【表示は義務(食品衛生法)】で、レストランなどの外食産業では「義務ではない」「指導があるだけ」)

そしてこの手の肉は「添加物の問題もあるかもしれない」ってこと。だからこそ、日本では販売店での表示が【食品衛生法】で義務化されているんでしょう。

参考。

こういう肉がマレーシアでも広まるんでしょうね。

レストランからの需要が増えると思う。食べたら「サシが入っていて美味しい」と多くの人が思うわけだから。

私がマレーシアの食品に関して神経質なのは、こういうことなんですよ。「マーケットで買ったら新鮮で安い!!」なんて多くの人が大喜びしているけれど、「安全性に関してはどうなの?」と思うわけです。

日本でも中国や韓国からの輸入品で問題が出たことは何度もあるでしょ?

農薬やその他諸々の薬品、肉類で言えば「成長ホルモン」とか。マレーシアは魚の養殖も盛んですが、そもそも養殖業者が何に悩んでいるか、どういう薬品を使うか、どういう問題が世界で起きているかのちょっとでも注目してみると、かなり多くのことがわかってきますよね。

例えば日本だと、そういう危ない食品が日本に入ってこないように水際で頑張っているのは私達もわかるじゃないですか。

さて、マレーシアは?

個人が育てた野菜が流通するマーケットって大丈夫?レストランで使う食材に問題はないのかどうか。

私は趣味で家庭菜園をやっていたからわかるのですが、「商業栽培で農薬を使わないやつは馬鹿だ」ぐらいに思います。それだけ農薬っていろいろあって、「抜群に効くのもある」のね。だから各国は規制を作るし、輸入物も厳しくチェックを受ける。

でも素人が見ても何もわからない。

綺麗で新鮮で美味しそうに見える。

今回話題にした「牛肉」も同じ。

マレーシアには「食の安全に気を使う生産者」も決して少なくないのは私も知っていますが、でも「オーガニック認証」を取っている生産者って少ないのね。つまり、【安全です】というのは「生産者の自己申告」だということ。

じゃぁ、マレーシアのオーガニック認証ってどうなっているのか調べてみると、それはそれは厳しいのね。そういうところはちゃんと世界基準を考えている。

でもその認定を取るには「来年からオーガニックにします」なんて簡単には行かないのね。土壌改良はもちろんのこと、今までの施設も大改造しないとダメだったり。

私は鶏肉に関してちょっと調べたことがあるのですが、オーガニック認証を取っている生産者は【一社のみ】でした。

鶏卵にしても同じで、「生で食べられます」という生産者の宣伝文句をそのまま信じている日本人が多いのに驚きます。「あの農園のオーナーは素晴らしい人だ」とかね。

日本人は海外で良く騙されるわけですが、食品に関しても全く同じだと思っています。あまりにも日本人って無防備で、「他人の言うことをすぐ信じてしまう」傾向がある。では「生産者が騙そうとしているのか」というとそうでもなくて、「古くからの慣習」や「他の業者との違い」を元に【私の生産物は安全】と言っているだけのことだろうと私は思っていて、現代の基準で食品衛生を考える上で、それで問題がないのかどうかは疑問。

ま、私としてはお好きにどうぞというしかありませんが・・・。

でも年寄りは心配する必要はないとは思っています。どうせ、人生の終わりは見えているわけですから。(笑)

もし、我が家に小さな子供がいたら、今まで以上に神経質になって食品を選ぶと思います。これは親の責任で、生産者の責任でもマレーシアの責任でもありませんから。

私が、最近マレーシアにオープンした「業務スーパー」に期待をしているのはそれにも関係があるんですよ。

彼らの商品は「日本の基準をパスしている」から。そして会社そのものを調べても、社会的責任とか美味しいもの、良いものを追求する姿勢がちゃんと見えるから。

でも農薬に関しては、日本の基準って世界に比べると甘いのね。中国のほうが厳しい基準もあったり。ま、それが守られていなければ何の意味もありませんが。

そういう意味で、マレーシアにおいては「Secai Marche」や日本人がやっている農園の野菜は安心かもしれないと思ったり。

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