新年初めての「外食」 【Sou Omakase Resutaurant@Gardens】

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近年、なぜか正月は【Sou Omakase Resutaurant@Gardens】に行くのが習慣になりました。

とりあえず、小さな「門松」がお出迎え。

我が家にしてみると【Sou Omakase Resutaurant@Gardens】は高級店で、日頃行ける店じゃないのですが、なんだかこの店って好きなんですよ。

なんていうのかなぁ。「職人魂」を感じる店なのね。年々、味は落ちているにしてもです。

正直なところ、半年前に次男坊がシドニーから来たときも行きましたが、「また味が落ちた」と今回も感じました。行くたびに感じることは同じなのだけど、他に行く店を知らないと言ったほうが良いのかもしれない。

味が落ちる店に行くのか?ってことですが、なんていうのかなぁ、こんなご時世で苦労しているであろうことはわかるし、でも「限られた中で頑張っている」のが見えるのね。だから「応援したい」という気持ちが強いのかもしれない。

SOU OMAKASE DINING…

それも半端じゃなく暇な店で、客は私達以外に一組なんてことも珍しくない店で、今回も私達3人ともう一組。帰る頃にもう一組入ってきたような暇な店。でも器としては結構大きくて、30人や40人は入る店。個室もいくつもある店で、当然、スタッフは10人以上居て、客よりも多いのが普通。いつもこんな感じの店。

ここからスタートですが、このお店の【箸】を見るといつも笑ってしまうのね。我が家にもある「箸」でダイソーで売っているお箸。(笑)

そしてビールで乾杯。

でもやっぱり正月は日本酒ですよね。勧められた大吟醸。

うーむ。大吟醸の良さはあるけれど、私としては【喉】に刺激が強い日本酒であんまり好きじゃないかも。

そしてお正月らしい「八寸」。

去年は、小さな食材一つ一つに手がかかっていて、「こんなのありか?」と思ったのだけれど、今年は「普通」の感じ。でもヨメさんは上機嫌。そもそもヨメさんは「マイナス面」をいちいち言う人じゃない。

この「茶碗蒸し」は美味しいと思った。フカヒレ、鱈の白子が入っていて、こういうのに食べ慣れていない私は嬉しいと思った。

私は「タラバガニコース」だったのだけれど、この「焼きガニ」は美味しいと思う。そもそも私はカニ好きだけれどタラバガニって大味で好きじゃないのだけれど、焼きガニは美味しいと思うし、ここのタラバは量が少ないにしても美味しいと思う。

お吸い物。正月だから「お雑煮」が出るのかと思ったら、「ワカメ入のお吸い物」で美味しかったけれど、正月のこういう店で「ワカメ」を食べたいとは思わない。たとえなかなか手に入らない「生ワカメ」だとしても。ま、雑煮ってまさに字のごとく「雑煮」だからコース料理としては合わないのはわかるけれど、ヨメさんの雑煮のほうが美味しいと思った。

アワビの刺し身。近年、韓国を筆頭に「アワビの養殖」が大流行で価格的にもかなり安いのね。このアワビもその類だけれど、【前回よりも小ぶり】でがっかり。これって居酒屋で出るレベルで、こういう店の「アワビコースのメインを張れるレベルじゃない」と思うなぁ。

フグの唐揚げ。う~~~む、言葉にならない。

お刺し身だけれど、大トロは水っぽく、赤貝は味がしない。それはフグ皮や、テッサも同じで、どうしちゃったのかと思ったけれど、息子は美味しいと言う。九州生まれでフグには詳しいヨメさんは無言。

3人共「同じ刺し身」が出たはずなのに、私だけ「ヒラメのエンガワ」があって、【これは美味しいね~】と言ったら、ヨメさんも息子も「そんなのないよ」とわけのわからない返答。こんなのありか?

お寿司も出てきたのを見てびっくり。三貫ですか。それも私のは海老(多分赤えび)が入っていて、高級店らしさのないお寿司。ヨメさんと息子は「白身(多分ヒラメ)」。あああ、ヨメさんと息子は「アワビコース」で私は「タラバガニコース」だから、刺し身やお寿司も微妙に違うんですね。

コースの中で選べる「和牛か本マグロのカマ」だけれど、どちらも感動はなかった。

そしてデザート。なんてこともない。

変わっていなかったのは、必ず料理についてくる「折り紙のツル」。これってかなり小さいのだけれど、「真剣に折ってある」のがわかるのね。まさにこの店の特長がこのツルに出ていて好きでした。

この店に来ると、コースのお寿司だけだと満足できないのでお寿司だけ追加でお願いするのだけれど、今回はパスしました。前回もそうだったのだけど「最低限のネタしかない」のがはっきりわかったわけで、【同じ物】を食べたいとは思わなかったから。

来るたびに「段々と落ちている」のがわかる店だけど、【とうとうここまで来たか】って感じ。

ああああああ、ヘッドシェフも変わったかもしれない。

料理の傾向としては変わっていない気がするんだけれど、「手の入りようが違う」というか、なんだか全てがイマイチで「普通の店」になってしまったような感覚が、一番最初からあったのね。

この店って正月でも「お節はありません」と言うけれど、お節風の八寸が出てくるのね。今回もそうだったのだけれど、「お節じゃない感」が強かったんですよ。お節って日本の伝統料理で「約束事」があるじゃないですか。そして味付けも甘いものは甘く、酸っぱいものは酸っぱいと思うのだけれど、今回はそれもなかったような。

甘いのも酸っぱいのも好きではない私はその方が嬉しいのだけれど、「お節みたいな感じ」の八寸。

思い出すのは、もう何年も前だけれど「コスト削減を間違いなくしている」とこのブログに書いたのだけれど、それを当時の店の日本人スタッフが読んでいたのね。それを言われた時に私は「やべ~」と思ったのだけれど、なんと「そのとおりです」と笑って小声で言っていた。(笑)

そしてコスト削減は「行くたびに必ず感じる」ようになって、今に至る。

世界中のインフレの中で「価格据え置き」ってのは「コスト削減」をしているのに間違いはないのだけれど、高くなるのと味が落ちるのとどちらが良いのかって、意外にはっきり答えは出せないと思っています。

でも「とうとうここまで来たか」と思った。

それでいて、お会計は3人で2000リンギ超え(約6万円超え)。う~~~む。

他の店ってどうなっているんだろうか。

この店の「オママゴトみたいな小さな料理」に【惜しげなく技術を使う】感じが何よりも好きだったのだけれど、もうそれは終わったかも。

寂しいなぁ・・・。

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