前の「醤油」に続く話ですが、大好きな「フィッシュソース(魚醤)」を売っていたのを見つけました。
そもそも、皆さんのお宅ではフィッシュソース、魚醤、ナンプラー、ニョクマムの類を使います?
我が家はもしかしたら結構使うほうかもしれません。
昔から「アンチョビ」を結構使う家で、でもヨメさんではなくて私ね。
ピザもアンチョビ入りが好きですし、イタリアンを作る時にちょっとアンチョビを入れたり。でもいつの頃からかアンチョビではなくて「フィッシュソース」を使うようになりました。それは使いやすいということと、いろいろな種類があるので面白いから。
美味しいフィッシュソースを探していると前にも書いたことがありますが、これも醤油やソースと同じで、「それぞれ特徴がある」から難しいんですよね。味は良いと思っても「塩分が凄かったり」、また日本のしょっつるは使ったことはないのですが、「鮎の魚醤」とかあって、それが洋食にも合ったり。また韓国料理が好きですが、韓国料理とフィッシュソースって切っても切れない関係にあって、イワシから作ったもの、アミ海老から作ったものとか、いろいろあって、使い分けると面白いのね。
でも基本的には「隠し味」として使うもので、醤油よりかは遥かに出番も少ない。だからなかなか減らない。しかし、無いと困るのね。
特に我が家は「ベトナムのフォー」を食べることが多くて(デリバリ&自作)、その時には必ずフィッシュソースを使うから絶対にないと困る。
ところがですね、「これがあればオッケイ」というフィッシュソースが見つからないんですよ。どれもこれも「帯に短し襷に長し」みたいに感じるし、そもそも醤油やソースと同じで、「使う場面によって違うものを使う」のは当たり前といえば当たり前。
だとしても市場に出ているフィッシュソースってあまりにも種類が多くて、その中のどれを常備しておくべきかがなかなか決められない。
ま、私が優柔不断ということもあるのだけれど、ある一つ二つを使っていても、「必ずその味に飽きる」のね。これってある意味不思議で、醤油やソースって「これが我が家には合う」と決めたらそれは結構変わらずに何年も何十年も続くけれど、「使い続けると飽きるもの」ってあるんですよね。
それが我が家にとっては「フィッシュソース」であり、実は最近、「マヨネーズ」や「ケチャップ」にもそれを感じるんですよ。
マヨネーズもケチャップも「定番」があって、それで何の問題もなく何十年もやってきたわけですが、自分が調理実験をやるようになってから「なんで同じのものしか使わないんだ?」と思うようになったのね。マヨネーズはキューピーと味の素のと両方あればまず問題はないのだけれど、ある時、外食でレストランで出てきた「タルタルソース」の美味しさに驚いたことがあるんですよ。
それまではタルタルソースはあくまでも「脇役」でしか無いし、何に使うにしても「味の素のマヨネーズ」で作れば美味しいと思っていたんですよ。ところが「他の美味しいタルタルソース」を知ってしまうと、「なんて我が家のタルタルソースはいつも同じで、つまらないのか」と思うようになって来たのね。
でもマヨネーズを自作するほどのやる気はないし、市販品を買うしか無いのだけれど、これまた「どれを選ぶべきか」がなかなか決まらないしわからない。
これはケチャップも同じで、我が家はいつの頃からか、「ハインズのケチャップ」ばかり使うようになって、ケチャップってマヨネーズと同じで非常に使う頻度は多いのだけれど、最近、「何を作っても、何を食べても同じ系統の味」だと思うようになったんですよ。それは「同じケチャップ」を使うからそうなるのも当たり前なのに気がついた。
私はそもそもトマトソースを作ったり、ピザソースも自分で作っていたのですが、それも面倒になって市販のものを買うのですが、これもまた種類が多くて、でも「何を選ぶか困ることはない」のね。「違いを楽しめる」から不思議。でもケチャップを使うと「皆、同じような系統の味」になって面白くないと思うようになった。
もちろん自分で「ハーブ類」を使えばよいのだけれど、残念ながら私にはハーブ類の知識も経験もないから良くわからない。またイタリアンパセリとオレガノが好きなので、自分で作るとその系統で風味が決まってしまうだろうとも思う。
例えば「鶏の唐揚げ」にしても我が家は食べる時に「マヨネーズ」を使うことが多いのだけれど、私は「ケチャップ派」なんですよ。でもやっぱりそればかりだと、「鶏の唐揚げを作ろうか」と考えた時点で、「出来上がりを食べた味」も簡単に想像できて、つまらないなぁと思うようになった。
だから鶏のから揚げも「味付けを変える」「粉を変える」ことで多くのバリエーションを作るようになったのだけれど、「ケチャップを変える」とまた大きく変わるのね。で、私は「ピザソース」とか「パスタソース」をケチャップ代わりに使うことが増えたのですが、これが私としては「ヒジョ~~~に美味しい」と思う。
また私はシチューなどを作る時にトマトピューレはあまり使わないのだけれど(トマトホール缶を使う)し、【トマトペースト】の出番が非常に多いのね。で、トマトペーストをケチャップ代わりに使うと美味しいと思ったり。だから鶏の唐揚げにもトマトペーストで食べたり。(笑)
調味料って不思議で、「昆布や鰹節」みたいに、【これだ!】と決めたら変わらないものがあって、それは醤油やソースもそうで、「和風の料理」では定番のものを使うし、逆に知らないもの、新しいものを使おうとは全く思わないのね。でもマヨネーズやケチャップは「同じものを使うと飽きてしまう」という不思議なことが起きる。
で、前置きがいつものように長いのですが、「フィッシュソース」も同じで、「これがあれば良い」というのが無い。
いや、無かったというべきでしょう。かつて、「フィッシュソースはこれで決まり」と思うほど家族全員が気に入っているものがあったんですよ。それはもう随分、前のことですがバンサショッピングセンターで売っていたのを偶然見つけたもの。
これ。「BLUE ELEPHANT」というブランドのフィッシュソース。
これが不思議で、何に使っても「これでオッケイ」と思うほど気に入っていたのですが、バンサショッピングセンターでも売らなくなったのね。これって慌てるわけで、これの瓶の裏のシールを見て「輸入商(PIKZERN)」を特定して、そこに連絡を取った。ところが、「もう輸入しない」というので、どうにかならないか聞いたところ、「ワンケース買ってくれるのなら輸入できる」とのことで、ワンケース注文したこともあるんですよ。
確か12本入りだったと思うけれど、知り合いに分けたりしながらそれを使い続けましたが、飽きそうで飽きないのね。でもそれがいつの日か全て使い切った時に、「また12本買う」気にはなれなかったわけです。
で、フィッシュソース探しの旅が再び始まったのですが、つい最近、その「BLUE ELEPHANT」のフィッシュソースをShopeeで売っているのを発見。\(^o^)/
その輸入商がShopeeの中に店を持っていて売っていたのね。200mlで10リンギ。約350円だから全然高くない。
PIKZERN – BLUE ELEPHANT Fish Sauce (72% Pure Anchovies) (200ml)
私以上に食べる時にフィッシュソースをよく使う息子がかなり喜んでいました。(笑)
で、いつもだと2,3本は買っておく私ですが、良く息子やヨメさんに怒られるんですよ。なんでたくさん買うんだ?と。とりあえず1本で良いじゃないかと。
だから「一本だけにしておこう」と言ったら、いつも買い過ぎだと怒る息子が「3本買っておいても良いんじゃない?」なんていう。
まったくよぉ。自分が欲しいものは多めに買えと言うのに、私が欲しいものは買い過ぎだと文句を言うのね。( ̄ヘ ̄)
ま、世の中はそういう風に出来ているのはもうわかりきっていますから、息子殿の言う通り、3本買うことに。
この「BLUE ELEPHANT」というブランドには私は大きな信頼をおいていて、タイ料理に使うペースト類も売っているから、興味がある方はちょっとトライしてみるのは良いと思います。
「BLUE ELEPHANT Fish Sauce」との再会。なんだか昔、涙を流しながら分かれた彼女に再び会えたような感激があります。(^_^)v
これ、本当に美味しいと思う。
でもま、これまた「人それぞれ趣向が違う」から万人向けとは思えず。でも我が家にはこれが一番合うと思う。でもいつか飽きることもあるのかな。いやいや、飽きるほど使わないから大丈夫なのかも。
こんな感じで、醤油だのフィッシュソースだの、そして相変わらず日本から調味料類を買っているけれど、問題がある。
主役の肉、魚介類などが「以前よりも手に入りづらくなっている」という点。
これって価格の問題じゃないんですよ。例えばシチューやカレーを作る時に「A5和牛のリブロース、サーロイン」を使う家庭ってまず無いと思うのね。我が家では和牛である必要は無いし、やっぱりモモ肉とかスネ肉、スジ肉(マレーシアで言うSoup meat)を使うじゃないですか。当然、価格も安い。我が家で一番食べる機会が多い「ローストビーフ」も同じ。
ところが、今までも十分選べるほどはなかったにしても、「どうにかなった」のね。これがあれば我が家は安心、なんて思う肉もいろいろあったのですが、それらが今、全く見つからない状態。
一体全体、何が起きているのかさっぱりわからず。
そろそろ「ユッケ」の禁断症状も出てきそうな、危険な状態。(笑)