やっぱり「贅沢をしてみたい」って思うことが多くなりました。
食べる話ですが・・・
サンマの塩焼きを食べたい
アジのタタキを食べたい
タコがいっぱい入ったタコ焼きを食べたい
そんなことを考え出すと止まらない。(笑)
大好きな焼き肉だけれど、高級店で食べたいとも思わない。でもこんな大衆店(食べ放題で税込み5800円)に行ってみたいと思う。
大衆店だけれど和牛のA5、A4ばかりで、冷凍肉でもない。どうしてこれで商売が成り立つのか不思議。
なんでそんな事を思ったかというと、オーストラリアに3週間の旅に出た長男の「食事の写真」を見たから。
シドニー在住の次男坊家族は日本では考えられないほどの高収入なのに(35歳で年収2000万円超)、生活は苦しいと地域では一番安い小さなコンドに住み、贅沢もなしで、毎月の小遣いも25000円程度でしかないと嘆く。
そんな次男坊家族を毎日、毎晩、「美味しいご馳走」に長男が招待しているようで、次男坊夫婦も舞い上がってる。(笑)
こんな焼き肉店はマレーシアにもあるけれど、我が家には敷居が高すぎて行けないし。長男はもちろんダボ家ではこのマレーシア生活9年の内、この手のお店には一度しか行ったことがない。
長男はシドニーで贅沢をしたいと思っているわけじゃなくて、でも同じ兄弟なのに自分はマレーシアで「のほほんと生きている負い目がある」んだろうと思う。それは私も同じ気持ちで、次男坊家族だけが苦労しているような気がしている。
でもその流れをこの2,3年でどうにか変えないとならないと思ってはいるものの、簡単にはいかない。
我が家での最近のご馳走は「グアム料理のチキンキャラグィン」。本当になんてことのない料理だけれど、私が若い頃入り浸っていたグアムでは「週に2、3度は必ず食べる料理」で、私達が結婚する前にヨメさんも3ヶ月だけグアム生活を経験し、ローカルのグアメニアンの家での居候中にヨメさんが覚えた料理。これが美味しいなんてもんじゃなくて、グアムに行ったことさえない息子たちも大好きな料理。「生のココナッツ」が絶対に必要で、乾燥モノやパウダー、ココナッツミルクでは作れないもの。
シドニーから長男が送ってくる「贅沢な料理の写真」を見ながら、我が家では「これだよ」とチキンキャラグインの写真を送り返した。
それを見た息子たちは「良いなぁ~。食べたい!」ですと。
どっちが良いものを食べているのかは良くわからないけれど、やっぱり「家の味」「家族の味」があって、それが一番の満足を与えてくれるのかもね。
ヨメさんも、「彼が帰ってくる前に骨付き皮付きの鶏ももと生のココナッツを買っておいてね」と私にいう。長男が帰ってきたらすぐに作ってやるのだそう。
マレーシアの生活では「秋刀魚の塩焼き」も「アジのタタキ」も「大きなタコが入ったタコ焼き」もないし、美味しい和牛の各部位を楽しむような焼肉店に行くようなこともない。
でもみんなでチキンキャラグインを食べながら、「なんでこれってこんなにメチャ美味しいんだろうね」なんてニコニコ食べるのが一番の幸せのような気がしないでもない。
サンマの塩焼きを食べたい
アジのタタキを食べたい
タコがいっぱい入ったタコ焼きを食べたい
こういう「悪魔の囁き」にいつまで私は対抗できるか。(笑)