大事なこと

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ポーのスクーターさんという相場で食うことが出来ている稀有な方の話題が続きます。

一般的にはこの方も、もしかしたら私もまともな仕事もせずに尋常じゃない生活をしていると言って良いかもしれないですが、なぜそんな風になったのか一番大事なところ、もちろん私が単にそう思うだけの話なのですがそれを書こうと思います。

ポーさんにお会いした時の事を書きましたが、その中で彼の簡単な経歴も書きました。ここに大事なことが隠されていると私は思うんです。

彼は大学を卒業後、出版社に勤めましたが、企業には嘘がつき物で自分はどうしてもそれに耐えられずに辞めたと書きました。ここです。

常識的には嘘も方便であり、また企業として生きていくためにはいかに世間に過大評価されるかというのが大きなポイントでもあるし、悪いところは隠し、良いところは大げさにアピールする。これって企業だけじゃなくて一個人でも同じだと思うのですが、そういうことに何も抵抗を感じない人が世の中には多くいるし、そうすることが生き残る術であってそれになんら疑問を感じない人も決して少なくない。それどころかそういう技術を磨こうとする人さえいる。

でもポーさんはそういう人ではないんですね。それが会って話し始めてすぐに私にはわかりました。私と同類だと。(笑)

ただ同類と言っても、私の場合はそういう世間の常識を否定する強さは全くなくて、その常識を受け入れられない自分が異常だからだそう感じるのだと思っていたのです。それを突き詰めると自分の生きる辛さはその異常さが理由だと思ったし、自分はこの社会には全く存在価値がない人間だと私は小さいときから感じていました。

でも自ら消えることは簡単じゃないんですね。

で、私が選んだ道は何かというと、逃げること。それだけなんです。

社会は大きく強い。自分の周りの人間の凝り固まった常識や価値観も半端じゃなく強い。これを変えるなんてことは不可能で、自分に出来ることは逃げることだけでした。

そんなひ弱な男ですから、就職だってできないですよ。怖くて。

だから独立するしかなくて、学生時代から自分で生きる道を探した。また社会に出てからも普通の事業での勝負はできないんです。自分の周りに存在するのは恐ろしい固定観念に凝り固まった人たちだし、その中で彼らと同じやり方で自分が勝負できるとはどうしても思えず、今の言葉で言えばニッチとでもいうのでしょうか。常識では考えられないような領域、手法、アイデアで仕事をしました。

でもこれってユニークであるわけで、それがうまい具合に作用することは少なくなかったんです。サラリーマンをやったこともありますが、それは私の商売上の技術というか(ちょっと変った)企画力というかそれを買われてサラリーマンをやったのですが、ある意味、その業界ではありえない販売方法だったので快進撃が出来た。宝石業界です。

オーストラリアへ渡ったのも同じです。日本の村社会で生きていくことが出来なかった。それだけなんですよ。私は開拓精神が旺盛で海外に活路を見出したなんてことは皆無で、日本から逃げ出しただけ。

つまり、負け犬がさまよい続けている。これが私の本性なんです。

(実はこの劣等感を長い間持ち続けていまして、それは墓に持っていくことになるんだろうと思っていました。ところが東日本大震災で私の価値観が大きく変りました。それはこのブログを読んでいる方は気が付いたかもしれませんが、まさに自分はほんまものの甘っちょろいヤツでもしかしたら劣等感を持ち続けることそれがまさに大事な勝負から逃げる口実でしかないということに気が付きました。何もしない、そして人としてやるべき大きな仕事から逃げるために自分の弱さを利用している、それが真相だと気が付きました。このブログで書いているある私の夢はそれを実現することによって私も救われるのです。だから私も一生懸命にやりたいわけ。)

で、これを書いたら失礼ですが、お会いしたポーさんにも似たようなものを会った瞬間感じ取りました。社会から逃げた結果として今のポーさんがあるんじゃないかと思ったのです。だから最初からこの人とは話が合うだろうと直感しました。そしてそれは的中したと私は今でも思っていて、初めて合って延々12時間以上もあれやこれや、相場や仕事の話だけじゃなくて心の中の話、自分の夢を語れたというのは分かり合える同類の何かがあると思ったからです。

彼はトレーダーという観点から見たら成功者と言っていいはずですが、彼はそれを否定する。これは決して謙遜ではなくて、本当にそう思っているんじゃないかと思うんです。社会から逃げた結果、いや言葉がそれでは悪いですから「社会を否定した結果」そうなっただけみたいな。

人間の才能が発揮できる切っ掛けって一体何なのでしょうね。

世の中はポジティブ思考は良くてネガティブな思考でいいことはないと考えるのが常識ですが、その常識さえも私は嘘に思えるんです。どこを見渡してもいいことなんかそうそうありませんし、臭いものには蓋をして良いことばかり考えようなんてのは非常にずるい、そして危険な思想だとさえ私は思うんです。特に相場の世界でポジティブ思想、言葉を変えて楽天家だとしたらどうなるかは簡単に想像付くと思います。でもそれって相場の世界だけじゃなくて世の中ってそういう風に出来ているんじゃないでしょうか。

もしかしたらポジティブ思考推進論者とは、人間をバカな状態で維持してコントロールしようとしている人たちかもしれない、そんなことまで考えます。嫌なことは早く忘れて、細かいことは考えずに、行け行けムードで本当にこの世の中を生きていけるのでしょうか。もしかしたらその方が楽かもしれません。臭いものには蓋をして無い物として面倒なことは考えない方が簡単ですから。

でも私にはそれが出来ない。臭いものは蓋を開けて、いかに臭いか、匂いの原因はなんなのか確かめるべきだと思うし、下手をするとそれに掛かりっきり、つまりドツボにはまるってそういうことだと思うのですが、私は物事の真実を把握するにはそれしかないと思うんです。

でも怖いこと、出来ないことって一杯ありますから、私は逃げることを選んだ。そして今も逃げ続けています。マレーシア行きも同じです。私がマレーシアに逃げようとしているだけなのはこのブログの読者はすぐに気が付くはず。

相場も同じです。いかに勝ち逃げするかというのが私の戦法で、たとえて言えば、戦場では後ろの方から様子をうかがって、味方が勝ちそうなときだけ前に出て行って一発殴ってすぐ逃げる。こういう卑怯なやり方が私の相場でしかありません。もし正攻法で戦うとしたらそれは自分の命を賭けることになるわけで、私にはそんな度胸は全くありません。

ポーさんのオプション戦略をそれと比べることはできませんが、彼の相場に対するアプローチが、最初に個別株のデイトレから入ったと聞きますが、その手法そのものが普通の人と違う。彼はあえて他人と違う方法を選んだのではなくて、そういうものが見えてしまう性格なのかもしれない。そもそも他人と狙うもの、物事の選択基準、価値基準が違うんでしょう。その根本は世間の常識を自分の中に取り込まないようにすることから始まる。私が感じるポーさんとの最大の共通点はここ。

それを私と似ている部分だというのは大変失礼ですが、彼も書いているように、それは秀でた部分なのか、それとも(他人と比べて)劣っているからそうなるのか、その辺はどちらとも言えないってのが正解のような気がします。

私は人間は強くなる必要はないと思っています。弱くて欠点だらけなのが人間。でもそれを隠そうとすること無く、それを利用したほうが良い結果がでるのかもしれない。それが今日書きたいポイント。

もしかしたら、逃げることが出来るのは強いからかもしれないとも思いました。弱ければ長いものに巻かれる方を選ぶかもしれません。でも私は決して強いとは思っていないし長いものに巻かれようと思ってもどうしても出来ないんです。私は生まれてこの方小心者のままですし、小心者だから優柔不断だし、自分の強さを感じたことは生まれてこれまで一度もありません。

同じような理由からいつも孤独を感じていました。自分は変人だとよく言われたし、自分もそう言われることを受け入れてきたし、きっと事実なのでしょう。でも変りようなんかないんですね。変人だと言われて、そうなんだろうとは思っても、やっぱり本音としては自分にはこれが当たり前だとしか思えないんですから。

でも疎外感は常に付きまとっていて、人付き合いが良さそうだとよく言われますが実はそうでもないんです。孤独って一人のときに感じるものじゃないんですよね。孤独って多くの人の中にいるときに感じるもの。だから私は多くの人の中に入ることは好きじゃありませんでした。一人でいるときに寂しさを感じたことがありません。だから逃げるしかないんです。寂しさから逃れるために逆に皆から逃げる。そんな感じ。

私が子離れできないのもこの辺が理由かも。子供って私が生まれて初めて出会った自分そのものなんですね。でもその命は自分のものじゃない。だからこそ自分より大事にしなくてはならないし、そうしたいと思っています。

ま、また変人がわけのわからんことを書き出したと思われますからこの辺にしておきますが、相場にしても仕事にしても、決してポジティブ思考になる必要もないし、駄目なやつは駄目なりに生きる方法があるってこと。それは私自身で証明していますし、そういう意味からもあの夢をどうにか実現させたいのです。

今から準備をしている方も慌てず、焦らず、うまく行かなくても落ち込まず、今のうちに自分の欠点を洗い出して把握していただきたいと思います。初めが順調だと後で大きな穴を開けるのが普通ですから、失敗は最初のうちに嫌というほど経験するべきだと思います。

何度も書きますが、諦めないでくださいね。

またポーさんに私が感じたことは、もちろん私が勝手にそう思っただけの話でこれまた事実は別のところにあるのでしょう。失礼があったらごめんなさい。

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