久しぶりの飲茶~~

古いエントリーが表示されているかもしれないので、是非、「投稿日」を確認してください

昨日は本当に久しぶりの飲茶を食べに行ってきました。二人だけの生活になると飲茶にも行かなくなってきます。中華そのものも行かないなぁ、最近。やっぱり人数がいないと面白くないですもんね。

で、昨日は友人を誘って3人で久しぶりの飲茶に行きました。場所はオーストラリアフェアの中にある第一楼、Top Oneです。

こんな感じの店。この写真では見えない奥の方にも席があってゴールドコーストとしてはかなりの人数が入れる大型店です。

そこのオーナー。

彼女とはもう20年近くの付き合いになります。初めて会ったのは彼女がサーファーズパラダイスにあるGolden Fortuneという店でウェイトレスをしていた頃。当時から光っていた女性で、他の従業員とはまるで違っていました。中国本土から来た留学生だと言っていました。今ではいくらでもいる本土からの留学生ですが、当時はかなり裕福な家庭の子じゃなければ来られなかった時代。どんな家に育ったのか知りませんが、頭の切れる女性で、サービスも完璧でしたっけ。

そんな彼女が同僚のウェイターと結婚して独立。小さな店を二人でやっていましたが、どんどん大きくなって今ではゴールドコーストの一番店と言ってもいいくらいの店を構えています。やっぱりやり手ってどこの国でも一緒。大したもんです。

点心はカートに載せてテーブルの間を回っていますが、メニューもあってなんでも注文が可能。

まず我々が頼んだのはいつもの定番。ハーガォ(エビ餃子)とホタテのシュウマイ、そしてはじめて見たシュウマイ(海鮮だったかな?)。

そして我が家が中華を食べるときには絶対に必要なラーチュウシーヤォ。どういう漢字を書くか忘れましたが、いわゆる英語で言うと Fresh Chili with Soy Souce。今ではこれが無いと食べる気がしないくらいです。ジャブジャブ使います(笑)。マレーシアでは必ず出てくるサンバルはこちらではまず見ません。

それとコレも定番。鶏脚。ニワトリの足でジャンケンするとチョキしか出せないやつ。これも白と茶とあって、これは茶の方(赤だけど)の味付き。私は味がついていない素の鶏脚が好きなんですがこの店には無し。

そして排骨、スペアリブ。これはたいていお替りするぐらい好き。

そして北京ダック。普通飲茶を食べに行って北京ダックを頼むことは無いのですが、久しぶりなので北京ダック。

この店には北京ダックの半身がないそうで、じゃぁ諦めようと思ったところ、彼女の No Worries という一言で特別にやってくれました。本当に彼女は友達としても客としても大事にしてくれますので、我々が中華を食べるときにはどうしてもこの店に来てしまいます。

もう10数年前から我々が北京ダックを注文した場合、彼女がそれを切ってくれるのがお約束になっています。それは彼女がウェイトレスをやっている頃からで、当時はわざわざ指名していました。やっぱり切り方で随分違うんですよね。我々は肉がついている北京ダックは北京ダックじゃないと思っていて、その辺の切り方が彼女じゃないと上手く出来ないんです。

でもこの店では彼女はオーナーですし、我々もあえて彼女に頼むことはしないのですが黙っていても彼女がやってくれます。

これはただの二つ折りですが、我々が中身の調節をしやすいようにわざとそうしてくれているわけです。

私は北京ダックには非常に強いこだわりを持っていまして、というか、北京ダックほど難しい料理も無いと思うんです。皮がちゃんとパリっと焼けていないと駄目だし、皮に脂や肉が着いていたら北京ダックじゃなくてただの焼き鴨。良く肉屋の窓から見える調理場にぶら下がっている焼き鴨と北京ダックは調理法が違うはずなんだけれど、多分、多くの店はあのぶら下がっている鴨を北京ダックとして出すのが普通なのだろうと思っています。だったら値段も焼き鴨の値段にしてくれないと~~。

そしてあの包む皮もいろいろなんですよね。固すぎたり粉っぽかったり。また中にはさむキュウリやネギ、ホイシンジャンの量や質でもまるで味が変るから得点の高い北京ダックってなかなか無いと思います。そういう意味でこの店の北京ダックは標準。点数をつければ60点か。

では美味しい北京ダックを食べたことがあるのかと聞かれれば、我々は本場の北京の北京ダックを食べたことが無い(香港ではいくらでも食べた)のでなんとも言えないのですが、今までで一番美味しかったのはかつて住んでいた近所、五反田ですがそこにあった上海園という中華料理屋の北京ダックが一番美味しかったです。またそこのフカヒレも絶品で、普通の町の中にある有名店でもなんでもなかったのに本当に不思議。近年有名になった恵比寿に本店がある筑紫楼なんか比べ物にならない美味しさでした。

私たちの新婚旅行は香港でのフカヒレ探訪の旅で、朝食は食べずに昼・晩・晩の3食、ほぼフカヒレばかり探すという1週間の旅だったのですが、なんと、日本に帰ってきてからその日にその五反田の上海園に行きフカヒレを食べ、ここが一番美味しいねという結論でした。

後日談があって、その話を知り合いの香港人に話したところ、真っ赤になって怒り出して、今度香港に来た時には絶対に連絡しろ、世界一のフカヒレを食べさすからとしつこく言われましたっけ。ま、美味しい美味しくないウンヌンってのは好き嫌い、食習慣に大きく左右されますから世界的に美味しいほんまもののフカヒレとはどんなものなのかはわからず。

そうそう、話が長くなりますが、香港のウエイトレスって愛想がないなと思っていて、ある店で非常に可愛い子がテーブルについてサービスをしてくれたときにあの手この手で笑わせようとしたんです。ところがまるで無視。でもちゃんと聞いたことには答えるしサービスは完璧。どうもおかしいなと思って、どうして笑わないの?と聞いたところ、それって駄目なんだそうです。いわゆる給仕って下僕と同じで、主の目を見てはいけない、笑ってはいけない、そして左手を使ってはいけないってのがあると聞きました。これは高級店ほどそうだとのこと。

オーストラリアみたいに世界は皆友達みたいなサービスが当たり前のところにいると、ニコニコ笑って知り合いなら家族の話をするのが普通だし、ちょっとなれなれし過ぎない?なんて思うこともあるけれど、今ではこういうのが良いなと思います。昨今の日本は変にマニュアル化されていて、丁寧さに不自然なものを感じます。日本料理屋の女将みたいな接客方法が広がればいいのになぁ。

ということで、毎度のことで話が長くなりましたが、その他、頼んだのがこれ、大好きな豚さんです。共食い Crispy Skin Pork。皮がカリカリなのが良い訳ですが、これもタイミングで運が悪いと時間が経ってフニャとしちゃう。この日はそういう意味でアンラッキー。

でも、これ。これこそが私の大好物。Steamed Chicken。醤油味がついて茶色のものもありますが、私はこのシンプルな白蒸しが大好き。これを食べたくて自分自身も家で低温調理を始めたわけです。この日は上に書いたチリ醤油であるラーチュウシーヤォ、あるいは細かく刻んで炒めたネギの薬味の二種類で食べました。美味しかった~~。

彼女には子供が3人いて、この女の子は次女。まだ13歳。しっかりしていて可愛い子でした。お母さんが挨拶に行きなさいと言ったのでしょう。この前にわざわざ席まで来て丁寧に挨拶をしていました。私が生まれる前からの母のお友達なのですね?それが不思議~、なんて言ってました。

この写真は、彼女が店で担当している豆腐(桶の中に入っている)を掬う時に、掬い方がそれじゃ駄目だとお母さんが教えてる図。

3人でビールを何本飲んだろうか。10本ぐらい?その内、半分は久しぶりの飲茶で舞い上がってしまった私~~。久しぶりの飲茶。嬉しかったです。

そういえば、このオーナーですが、愛想は良いですし、接客も完璧。適当にごまかすというかの国特有のいい加減さがまるでありません。いつも笑顔で、笑っていない顔は見たことがありません。

ただし、たった一度だけ凄いところを見ました。

ある日、この店で飲茶を食べようと友人と待ち合わせをしていたときのことです。ちょっと早く行き過ぎまして、店も開いていなかったのです。でも彼女が従業員を集めて開店前のミーティングをしているのが見えました。

その時の彼女の顔。しゃべり方。凄かったです。軍隊そのもの。いつも笑顔の彼女がまるで鬼に見えました。

でもさすがですね。店の従業員もここはかなりちゃんとしている方ですが、それはやっぱり彼女の教育があるからでしょう。そんなところも私が彼女、この店が好きな点です。

「にほんブログ村」のランキングに参加しております。是非、応援のクリックをお願いします。

にほんブログ村 海外生活ブログ マレーシア情報へにほんブログ村 海外生活ブログへにほんブログ村 海外生活ブログ ゴールドコースト情報へ