NHKってやっぱり左寄り

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近年、日本に保守の嵐が吹いていると感じています。

保守系の私としては良いことだと思ってはいるのですが、ネットの中の我々一般市民の意見の中にはネトウヨと呼ばれる過激派が増えているのはちょっと違うんじゃないかと思うし、彼らの主張はやっぱり極端。

へそ曲がりの私としてはこういう風潮だからこそ、逆の意見をもっと知るべきだと思って、そして毎年恒例ながら8月にはそうしたい気持ちが強くなります。

で、NHKの戦争がらみのドキュメントを改めて見ています。それに適したサイトも見つけました。過去放送分が網羅されていて、非常に簡単に見ることができます。今はネットでテレビを見たり、また我が家も日本にテレビPCを置いてそこでテレビ放送を受信、録画して、それをネット経由で持ってきて見る様になって7年ぐらいになりますが、それでも見逃した良い放送が山の様にある。でもそれらをどうにかネットで探して見ることができるようになったのは本当に有難い。

最近重宝しているサイト  ←  クリック

放映された動画がタグで分類されていまして、タグを選べばそれ関連がごっそり並びますし、録画状態、またそれをちゃんと視聴できるクオリティのを集めてあるのがこのサイトの特徴。

で、NHKスペシャルとか戦争関連の動画を見ているのですが、正直な感想としてはやっぱり最近の保守系が大騒ぎするように、NHKは偏向報道だと私も感じるということ。左寄りと言って良いと思います。あるいは保守系が騒ぐように、中国や韓国が喜ぶような報道をしていると言えるかも知れない。

あるいは、市民派とでもいうか。そういう視点を貫いているのがわかります。

でもねぇ、それが事実なのかどうか。それが全てなのかどうか。

例えば太平洋戦争にしてもそうですが、確かに戦争が良いわけがないし、絶対に避けるべきものであるのは誰しも同じ考えだと思うのですが、物事には全て功罪があって、良いことだらけ、悪いことだらけってのはあり得ないんですね。でもNHKは太平洋戦争に限っていえば、悪いことだらけ。大東亜共栄圏とか、アジアの欧米列強による植民地支配からの開放なんていう視点はゼロ。

最近放映されたこれもそう。

この動画の中に出てくるかつての海軍の中枢にいた人たちが集まって反省会をしたときのテープの存在。これに関しては前にも何度か見たことがあって、確かに戦争に向かっていく中で海軍の中枢にいたエリートたちが馬鹿げた論法で軍備を拡張し、開戦に向けて動いたのが良くわかります。そこに焦点が当てられている。

そしてこの番組に出てくるコメンテイターも反戦主義者。それも市民の視点からの戦争のことばかりしゃべる。

これは正しいと思います。でも違う視点がまるで紹介されていない。

海軍が開戦にむけて突っ走ったのは間違いが無いけれど、どうして突っ走ったのかという一番重要な部分が欠落している。ハルノートに関してはハの字も出てこない。いかにも戦争をやりたいキチガイが戦争に向かって行ったとしか思えない構成の仕方。

私はあの戦争を肯定しているんじゃないですよ。まずその話の前に、一体あの戦争はどうして起きたのか、背景に何があったのか、そこからまずは解明していきたいと思うのが戦争を知らない私の願望なんです。良いか悪いかを議論する前に、一体何があったのかを知りたい。でもNHKの番組はほとんど全て、結論ありきで話が進んでいるのを感じます。これじゃ真相がまるで見えてきません。

私はアメリカが突きつけてきたハルノートが大きな開戦の要因だと思っているのですが、ではハルノートを誰が書いたのか、どうしてあんなアメリカの要人でさえも、これじゃ戦争になると言ったものが日本に突きつけられたのか。その辺も重要だし、またどうしてそういうハルノートが書かれなければならなかったのか。それは満州事変に繋がっているはずで、また蒋介石の動きにも大いに関係している。私はその辺のことを細かく知りたいのです。でもそれは戦争を容認するためとか、そういうことじゃなくて、というか、結論は出さないという前提で、何が合ったのかを知りたい。でもNHKはそういう情報は出さずに、とにかく日本は悪いことをしたという証明の連なりばかり。

この8月に戦争がらみのNHKスペシャルの放送を10も20も見てみましたが、その根底に流れているNHKが誘導したい方向にブレがないのがわかります。違う視点を紹介するなんて事はしないのね。これは絶対に問題があると思うなぁ。教科書と同じで、戦略戦争だと言う立場から出ることは無いのね。中国韓国がNHKと朝日だけには一目おくというのが良くわかります。

では保守系が言う聖戦だったというのは?

私はここにもうそがあると思うんですよ。どうも大東亜戦争を美化しているとしか思えないようなところがある。極端な言い方をすれば、あの昭和16年の頃に戻ったとしたら、やっぱり同じことをやると言い出しそうですもの。

確かにアジアで植民地じゃないのはタイと日本だけ。こりゃ恐ろしいと思うのも当然で、いつか日本にも魔の手が忍び寄ってくる。これはついあの時点から数十年前の明治維新があったのもそれが理由で、アメリカが日本に何をしたのか、不平等条約とはなんだったのか、そんな流れがあるわけで、戦争をするという意味じゃなくて日本がなんらかの行動を起こさないとならないのは間違いがないと私も思います。日韓併合もその流れの中で私は考えているのですが、でもその行動とは結果的にアジアへの侵略となったわけで、これを植民地からの開放だというのはどうも話が出来すぎに思えるのです。というか、NHKが多くの番組の中で主張している、大東亜共栄圏は後付の言い訳だという一面もあるように私は思うのです。植民地の解放どころか、日本が欧米に変わって植民地にしよう、略奪しようという魂胆があったのが見え隠れするし、多くの日本企業がその利権を得ようと動いた証拠もある様子。植民地もそれぞれで、うまく行っているところからすれば日本はただの侵略者でしかない。国によって温度差があるのはそれが理由だと思います。

ま、いろいろあるわけで全ての事実はわからないし、当初の計画から段々変わっていくなんてこともあるのが普通だろうし、調べれば調べるほど「わからない」ということがわかるだけで中途半端な資料、データ、情報しか手に入らない私はストレスがたまるだけみたいな状態です。

でもま、ひとたび戦争が起きれば犠牲になるのは一般市民で、これは悲惨なのは間違いが無いと思います。だから戦争は駄目なのだと言う主張もわかる。私も賛成。特にあの大東亜戦争は最初から無理があったのにも関わらず、どんどん膨張を続け、にっちもさっちもいかなくなってからも戦闘を続け、戦争が終わる2年の間に80%の死者が出たといわれている。これって本当にただの犬死で責任者の責任は問われて当然。原爆だって特攻だって絶対に回避できたはず。

でも戦争は駄目だから、何があってもどんな状況でも戦争をしないのかと聞かれたら私の答えはノーで、戦争しなければならない状況もあると思うし、それを受け入れるしかない状況もあると思っていて、何が何でも戦争から逃れられればそれで良いという考えは全く持っていません。

それどころか、戦争は悲惨だ。被害者は国民だ。偉い連中は安全なところでノーノーとしているとか、そういう僻み根性丸出しの反対意見には腹が立ちます。じゃぁ、政治家も軍のお偉いさんも、宮家も全員が突撃するのなら良いのか?って話しになる。

悲惨だからやめるべきだと、その恐怖や悲しみだけに囚われて、そこで思考停止してしまうことのほうがよっぽど危険だと私は思うわけです。

戦争って過去の話じゃなくて、今まさにチベット、ウイグル、そして南西諸島に侵略が行われていて虐殺や戦闘が起きている。これを他人事だと思って、日本はとにかく関係ない、戦争、暴力を否定するべきだと主張すればそれで済むのかって話。それと同じ様な状態に入るかもしれないのが尖閣諸島なわけで、どうして尖閣諸島の場合は武力行使してこないのか?そこをどう市民派は考えているのか聞いてみたいです。

やっぱり中国は日本が怖い。アメリカも怖い。日米同盟も怖い。もしこれが無ければ南西諸島と同じ様に中国は動くんじゃないでしょうか。彼らには絶対に取らなければならない事情があるんですから。

だからやっぱり軍備は大事だし、それを使える状態を彼らに見せるためにも法整備も必要だと思うんです。今の法律は最悪で、集団的自衛権が問題になっていますが、それどころか、例えば海上保安庁、あるいは海上自衛隊が攻撃されたとしても、航空自衛隊はその敵に攻撃が出来ないんですってね。あくまで自分が攻撃された場合の反撃が許されているだけだとのこと。私はここまで異常な法律とは知りませんでした。

でも、それでも良いとしましょう。でも軍備はしっかり持つべきだと思うんです。軍備拡張するとすぐ戦争だの侵略だのと、子供がいうような論理を展開する大人が多いのが不思議で仕方がありません。

戦争をしないためにも軍備が必要だと言う論理展開が必要だと思うのです。

その良い例がスイスだと私は思います。永世中立国で自分から戦争を仕掛けることはしない。でも戦争を放棄しているんじゃないんですね。それどころか国民皆兵で、のどかな風景で花が咲き乱れている美しい田舎の一軒家にも地下室には武器が準備されている。かなり前ですが、スイスに行ったときにそんなのどかな風景ですが、事が起きれば全国民が動いて、5時間でスイス全土を封鎖できるようになっていると聞いてびっくりしたことがあります。そして、もし全土を敵に掌握されてもスイスは絶対に降伏しないと決まっているらしいですね。徹底抗戦するという意思表示。

つまり、軍備をもつということと、戦争をするということはイコールじゃないわけで、戦争をしないためにも軍備が必要だと言う抑止の考え方が市民派には欠落しているのね。悲惨、怖い、悲しい、そういう観念で一杯で思考停止しているようにしか思えません。

そもそも、なんで日本と言う銃刀を保持してはいけない国なのに、警官は銃を携帯しているのか。それだっておかしいじゃないですか。世界に銃刀法違反という考え方は無く、原爆と言う最終兵器まで持つ国があって、自国の領土、影響力を広げようと画策する国が存在するのに、軍備も必要ないとどうして言えるのか。私には本当に理解の外です。

また、その考え方には他人を救うという考え方も欠落しているのね。隣の家に強盗が入ったら、とにかく静かに隠れていましょうと言う考え方。

自分の家に入ったら?「やめて~~~」と平和主義を主張すれば助かると思ってる。

でもそういう理想主義者が減ってきて現実に目を向ける日本人が増えたのは、まさに近年の中国や韓国の動きで、安倍内閣が出来たのも中国韓国のおかげだと私は思うくらい。

でもねぇ、またその反対の考え方もあって、私はあの集団的自衛権ってのもかなり難しい問題をはらんでいると思っています。

アメリカは日本に出兵を依頼してきたことはなんどもあるわけで、でも日本は憲法9条でうまく逃げてきた。でも集団的自衛権があるとなると、じゃぁ、一緒に行こうという話しになるのは間違いが無いと思うんですよ。

それでもそうするべきな根拠のあることなら良いと思うし、世界第三位に落ちたといえども大国の日本が世界の動静に知らん顔が出来るわけがない。その場合は国連決議に基づくと言うのは良いにしても、国連で力を持っているのは誰?となるし、たとえばイラクがクウェートに侵攻したのが発端の湾岸戦争は良いにしても、ではその次の、大量破壊兵器があるといちゃもんをつけて強引に進行したイラク戦争だったら話は別だと思うんですよ。あの時、ドイツフランスはアメリカイギリスと歩調を合わせるのを断った。私はさすがだと思いましたよ。でも日本は何をしたか。これは当時官房長官だった福田元首相が暴露したじゃないですか。ブレア首相から電話があって、アメリカと共に戦うことに決めたので賛同してくれと。その時、判断情報がまるで無いのにも関わらず、小泉さんはアメリカ支持を決めたと。

私はこのニュースを見てひっくり返るぐらいびっくりしました。やっぱり日本ってこの程度なんだと。そのときの日記を探しましたが、やっぱりそのニュースはもう削除されていて、転載したものだけ残っていました。

-----------朝日新聞デジタル 3月20日(水)5時0分配信

 イラク戦争開戦当時、官房長官だった福田康夫元首相が朝日新聞のインタビューに応じ、小泉純一郎首相の開戦支持表明の直前、英国からブレア首相の議会演説に先駆けて支持を打ち出してほしいと打診されていたことを明らかにした。「イラクに大量破壊兵器(WMD)がある前提」で支持した日本だが、判断材料を得ようにも「手も足もないという感じがした」と日本独自の情報入手ができなかったと率直に認めた。

 2003年3月20日の米英軍の先制攻撃を前に、当時のブッシュ米大統領が18日(日本時間)にイラクへの最後通告演説をした。福田氏によると、その頃に英国外交筋が福田氏に「ブレア首相がこの問題で議会演説をする。日本がその前に英米への支持を表明してほしい」と要請してきた。

 福田氏は「小泉首相はもうじき(記者団に)ぶら下がりをする。それを見て判断を」と返答したが、「開戦の判断で英国も(世論の反発で)相当困っていた」との印象を受けたという。結局、小泉氏は直後に「米英が武力行使に踏み切った場合、支持する」とイラク攻撃支持を打ち出した。
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こんな意思も何もない国がアメリカの後ろをノコノコついて行って戦争しなければならないとしたら?

もしそうだとするならば、集団的自衛権なんてとんでもないと言う話になる。だから集団的自衛権を認めてはならないのだという主張も一理あると思ってしまいます。

でもね、やっぱりそれも違うと思うんですよ。

結局、子供が子供のままで大人の論理を持ち出したら危険と言うことなんだろうと思うわけで、

○ 子供なんだから大人の論理には近寄らないこと。
○ 子供から大人に育って、大人の論理に従って大人の行動をするべき。

さて、この二つのどちらを選ぶのか?

私は日本の選択っていつもここに帰結すると思うんですよ。安保も同じでしょ?

左派、あるいは平和主義者の多くは子供のままでいようよと言っているように聞こえるし、でも保守派が言う大人の行動するほど日本は育っていないという現状がある。だだをこねてさえいれば、国民の安全は担保できるという現状。

この状態から抜けようよというのが安倍さんの考え方だと私は想像していますが、かなり難しそうな気がします。でもその方向へ進んで欲しい。マッカーサーが日本人は12歳の子供だと言ったのは私は今でも許せない。真実を言っただけなんでしょうが。(笑)

でもま、大東亜戦争とはなんだったのか。これを知りたいと思ってきましたが、きっと私にはその結論は出そうもありません。また7人の目しいが象を手で触ってまるで違う印象を言うのに似て、視点をどこに置くかでまるで結論が違うのでしょうね。

東京裁判もそうで、あれがインチキの事後法による裁判なのは明白。でもサンフランシスコ講和条約で判決を厳守すると署名してしまった。これじゃ今更ガタガタ言えないじゃないですかねぇ。でもインドのパール判事がずーっと言い続けていたように、日本が悪いばかりじゃないと言う点は、それに法的な根拠があろうとなかろうと、私は子供達に伝えていく必要があると思っています。

と同時に、戦勝国は東京大空襲や広島長崎の原爆による無差別大量殺戮に関しては東京裁判で言えばBC級戦犯にあたり、関係者は絞首刑になって当然だということ。そして大量破壊兵器があるといい続けてイラクに進行し、結局あれはガセネタだったと平然な顔をするブッシュはA級戦犯だということ。

ま、不合理ばかりですが、それに良いとか悪いとかの判断は別にして、せめて事実だけは子供達に伝える義務があると思っています。そしていかに悲惨な戦争だとしても、愛するものを守らないとならないときには立ち上がれと言いたいです。でも自ら侵略はすべきでないし、侵略国家の片棒を担ぐのもうまくないと。

小競り合いで国家が消滅した歴史は無い。でも小競り合いから逃げようとすると国家が消滅する危険があるということ。理想論しか言わないエセ平和主義者が国を滅亡に導くという事実。ここもきっちり理解する必要があると思ってます。

そして忘れられないのがこの動画。何度もこのブログで紹介していますが、この中で言われていることが真実だとは思わないけれど、こういう見方もあるのは忘れてはならないと思うのです。

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