なぜこんなに円安?

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読者から「なぜこんなに円安になるのか、今後の読みはどうか?」とご質問を頂戴しました。

私も教えて欲しいです。(笑)

これに関して私に聞くのは筋違いだというのはいつもブログを読んでいる方ならわかるはずですが・・・・

「ダボはそういうことは全く分からないでやってるんだ」なんて思われると非常に困るのですが、でもま、その通り。だって知る必要がないですから。

逆に私に質問させて欲しいんですよ。なぜそれを知りたいのか?ってところを。

単なる興味でしたら経済誌でもまた為替の読みを書いているサイトはいくらでもありますから、そちらを見るのが良いと思います。でももし自分の資産防衛、あるいは利益追求の為にそれが気になるのだとしたら、そういう「なぜ」は必要ないと私は考えているといつも書いている通りです。

逆に、「なぜこんなに円安が凄いのか」という質問に私流で答えるとしたら答えは簡単で

「円を売る人が多いから」「米ドルを買う人が多いから」

それだけです。 (笑)

また今後のことは、

「神様に聞くしかありません」

です。 ^^v

バカにしているように聞こえるでしょうが、よ~~~く考えて欲しいんですよ。競馬でもやろうかと思って、じゃぁ馬券はどれにするのかと一緒で、まぁ勝負が決まる理由っていろいろあると思いますが、それを自分で考えること無く他人の解説を聞いてどうするんでしょうか。考えてもわからないからってのが答えかもしれませんが、では解説をしている人はどうなんでしょうね。今の時代、昔みたいに耳に赤鉛筆をはさんで「読み」を売る予想屋がいるのかどうか知りませんが、そういう人たちが数えきれないほど居て一体誰のを買うのか、誰の解説、予想を取るのか。それぞれ言うことは一理あるはずでどう選ぶんでしょうか。

これって結局はサイコロを転がして、どの目が出るのかってのと同じなんですね。

でも一つ確かなことがあるじゃないですか。それは「円を売り、米ドルを買う人が多い」という事実。だったらその動きに着いて行くだけで良いんじゃないですか?ではその流れがいつ変わるのか?そんなことも気にする必要ないと思うんですよ。市場参加者が混乱したり、やっぱりあっちだ、いやこっちだと動き出すとすれば、それを観察していればわかるじゃないですか。

わからなければ、何もしないで見ていれば良いだけでしょ?常に現在の動きの理由を探し、将来どうなるか考えるなんて無意味だと思うんですよ。

でもそれをしなければならない人たちっていっぱい居ますよね。私もかつては貿易屋でしたから、為替の先行きがわからないというのは死活問題で一体どうなるのか毎日考えていました。また大手企業もそうだし、国も同じでしょう。だからテレビ・ラジオ、新聞、週刊誌、どこを見てもそういう話題で一杯。その解説、予想をするのを商売にする人たちも半端じゃない数、存在しますよね。

でも自分はそんな中に入る必要がないんじゃないかと思うんですよ。だって円安の理由はまだしも、神の領域の将来の為替がどう動くかなんて考えなくても生きていけるから。あるいは、そんなことを知らなくても生きていけるようにしないとならないんじゃないかと思っています。多分、薄利多売で貿易をやっている人たちだって本音は「馬鹿げている」と思いながらやっているんじゃないかなぁ。

ちょっとこれを見てください。USD/JPYのチャートです。

2014-09-20_16h08_11

小さな上下を繰り返し、それがまた大きな波を構成し動いていますが、どうして上がったり下がったりするんでしょうか。その理由をその場所その場所で理屈を付けられます?解説できます?

これ、一分足です。

たった3時間の中でもこれほどのドラマがあるんですよ。

私は相場の原点はここにあると思っています。動く理由がなんだろうと相場は動く。ただそれだけなんですね。だから「なぜ?」を考えても無駄だし、「未来」を想像しても何の役にも立たない。

動きには「方向性」と「力」そして「加速度」が存在しますから、それだけ見ていれば流れに乗れるんじゃないでしょうか。

でも日足を見ると、毎日毎日世の中でいろいろ起きてそれが相場の値動きに影響しますから、「一体何が起きたのか」が気になるんですね。そして「何が起きるとどう相場に影響するのか」を想像して未来を読もうとする。でもそのドツボにハマるとうまくないんじゃないでしょうか。経済評論家になるのならその線で一生懸命勉強し、世界の動きを読めるようになって、なおかつそれが相場にどう影響するのか予想するのもよいでしょう。

でも私は評論家になろうとは全く思っていませんから、そして上に出した1分足のような動きをそれでは説明ができないわけですから。

でも世の中はそう簡単には行かないんですね。3ヶ月後、半年後、1年後の為替予想が付かなければ仕事なんかできないし、ましてや海外進出をするような大手はもっと長いタームで為替も読まなくてはならない。そして、「今の動きは説明がつかない」とか「未来はわからない」とは絶対に言えないんですね。即、首になるはず。

でも我々はそういう人たちとは全く関係ない世界に生きているはずなんですよ。それなのになぜ一緒になって悩む必要がある?

相場に乗れない、あるいは勝てないというのは手法に問題があるんじゃなくて、根本的な考え方におかしなところがあると疑うべきかもしれませんぜ。

今、フト思い出したことがあります。このブログは「にほんブログ村」というところに登録されておりまして、マレーシア情報の上位の方で株式投資をなさっているかたがいらっしゃいます。その方がこんなことを書かれていました。

「トレードをしてないと、どうも気分が落ち着かない。いや、売買そのものはやらなくても、まだ大丈夫。上がった下がったの、チャートを見てないとダメなのだ。」と。

私はこれを読んで思わず笑っちゃいました。私と同じだと。 (笑)

そしてもう一方思い出しました。このブログで何度か話題に出している方で、相場で財をなしてシドニーに移住してきたあの方です。彼には私の息子のことに関してもいろいろ相談させてもらっているのですが、彼が一言おっしゃったんですよ。

「相場が好きにならないと駄目でしょうね」と。

結局ですね、儲けたいとか、資産が目減りしたら大変だとか、そんなことばかり考えながら相場を見、何を勉強しても無駄だってことだと思うんですよ。そういう人たちは「収穫」のことばかり考えていて、畑を耕し、種をまき、毎日毎日世話をして、汗水流して日頃努力するということを軽んじてしまう傾向があるんじゃないでしょうか。欲を前面に出さずに相場と向き合う(これは自分にも言い聞かせている理想論だけど)、相場と生きるように転換できたら、また違うものが見えてくるんじゃないでしょうか。

オマケですが、最後にいつもの為替の相関チャートを出します。円安とか円高とか、この相関を見ないと実態が見えないんですね。

この1ヶ月間

2014-09-20_15h42_55

この7ヶ月間

2014-09-20_17h12_22

この2年間

2014-09-20_17h20_37

これはMT4のRecent Strengthというインジケータです。

    

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