ヨメ 「ラーメンを食べに行こうよ」
ダボ 「ラーメンねぇ・・・」
ヨメ 「あんたがラーメン嫌いなのはわかっているけれど、ラーメン以外に何かあるはずだし」
長男 「うんうん、行こう行こう」
ということでガーデンズにある「一風堂」に行ってきました。
店に入ってすぐ気がついたのは店のスタッフたちに活気があること。良いですねぇ、こういうの。
ヨメさん、長男がメニューを見ている間に私は店を観察していたのですが、びっくりしました。
スタッフの動きが非常に良い。これって鼎泰豊やカントンアイみたいな店で中国系のスタッフたちの動きが良いのとは異質の良さ。中国人のあの動きって確かに早いのだけれど、ザワザワして丁寧じゃないし、私は嫌いなんですよ。でも一風堂のスタッフは日本人みたいな動きをする。動きは早いけれど丁寧。
注文を聞きに来たスタッフも丁寧だし、説明もちゃんとできるし、マレー系のスタッフもやればちゃんとできるじゃないかと思ったんです。でも一風堂はハラルじゃないし、豚を多く扱う店だし、こういうところでもマレー系は働くのか疑問に思っていたんです。
そんなときにフト耳に入ってきた彼らの言葉。マレー語じゃない。
耳を澄ましてみるとなんと「タガログ語」。フィリピン人でした。そこでスタッフに聞いてみたんです。「フィリピン人?」って。そうしたら全員そうだとのこと。
なるほどねぇ。動きがまるで違うのがわかりましたし、一風堂の経営者がどんな人かは全く知らないけれど、面白いチョイスをしているなぁと思いましたっけ。これならサービスで他店に負けることはないし。
ラーメンは3種類で、食べ比べてみることにしました。
白。
赤。
黒。
白はちょっとあっさりし過ぎていると思いましたが、赤も黒も美味しい。ラーメン好きじゃない私でもこれならいいなと思いました。
セットメニューが面白い。こんなのが付いてきました。
ビールを飲みましたから枝豆は嬉しいですが、海苔とか、卵、紅しょうがってラーメンに入れる具じゃないですか。これを別にしてセットとして販売する。これも頭が良いなあって思いました。分けることによって単品の料金を下げて、でも当然、海苔、卵、紅しょうがは必要でしょうと思う客はセットを頼む。
商売がうまいと思いました。
ただし、こういう商売のうまさは困りますねぇ。
メニューに乗っている「手羽先の唐揚げ」。
実物。
メニューの餃子。
実物。
ま、これらはご愛嬌といえばご愛嬌ですが、今回多くの店に行ったわけではないものの、メニューと実物とまるで違うのを何度か経験しましたし、これがマレーシアの文化なのかと思ったり。(笑)
でもこの餃子も面白くて、日本の餃子じゃないのね。中の餡は「肉まん」の餡に限りなく近いと思いました。これって中華の肉たっぷりの餃子とも違っていて、こういうのも良いなぁと思いました。ぜひ作ってみよう。(笑)
食べている間に、お皿を下げに来たり、新たな注文は無いか聞きに来るんですが、それが本当に自然で、まるで日本のお店に行ったような気がしました。でもスタッフはフィリピン人。スタッフ教育を誰がどんなふうにしているのか、ミーティングでも覗いてみたいと思いました。
こういうのに興味があるって変かなぁ・・・。
ああ、ラーメンそのものは私は美味しいと思いました。リピありです。セットで来た「枝豆」も美味しかった。きっと細かいところに気を使っているオーナーなんでしょうね。こういう店は安心して来れるから私は好きです。