Lot10の地下で肉を売っていたり、伊勢丹の中で焼き鳥を売っていたり、田丸屋って面白いですよね。日本の元々の会社は「山葵」を扱う会社の様子。
その田丸屋がパブリカに開店。行ってみました。「金目鯛」や「シャトレーゼ」の並び。
私はてっきり料理の他に肉を売っているのかと思いましたが、それは無い。ここはハンバーグとステーキのお店なんですね。
12時ちょっと過ぎに入りましたがガラガラ。私が帰るまでに一組入ってきただけ。
パッと入って感じるのはお店が小奇麗で、スタッフたちもしっかりしているってこと。この最初のイメージって大事ですよね~。
メニューを見るとまさにハンバーグとステーキのお店で、ハンバーグはオーストラリア和牛100%ですと。そしてステーキはオーストラリア和牛とオーストラリアのGrain fed(穀物で育てた牛)の二本立て。メニューがゴチャゴチャしていなくて、出し物を絞っているのは良いと思いました。ビールも安いし。(笑)
ただ小奇麗は小奇麗なんですが、テーブルに座った時に違和感がありました。この箸の置き方ってマレーシア流?
中華は横に起きますが、箸の向きが逆じゃないかと。でも逆にしてみるとなんだか落ち着かないのね。(笑)
注文したのはランチのハンバーグセットです。35リンギ也。
まずシーザーズサラダが来ました。やっぱり箸が気になりますよね。(笑)
ということで、日本風に箸を移動。
その後、箸を割ったのですが、これですよ。惜しい~~~~。箸ってめちゃくちゃ安くて、もうちょっと良いのを使っても良いと思うんですがね~~。
ちなみにナイフとフォークはテーブルに用意してありました。サビエの紙質もイマイチだった。
この店はコスト削減は徹底していますね。でも高級志向でもないし、気軽にハンバーグとステーキを食べてほしいというコンセプトのはずで、これに文句を言う方がおかしいのかもしませんが、また「ここはマレーシア」だからこれで良いのかもしれませんが、店の作りは小奇麗だし、スタッフも良く教育されているのに、変なところ(質を上げてもコストが殆ど掛からないところ)で「惜しい~~」と感じさせちゃうってもったいないと思いますわ。
シーザーズサラダはお金も手も掛かっていませんが美味しいし良いと思いました。
次に来たのがスープ。パンプキンスープだと思うんですが・・・・、パンプキンの味が非常に薄く、「これは何のスープですか?」と聞いてしまいました。パンプキンスープですと。(笑)
そしてハンバーグが来ました。
和風の感じ。ソースはマシュルームソースのセットをお願いしたのですが、イメージが違っていて濃い系のソースかと思っていました。でもこれってハンバーグの味に自信があるからじゃないですかね。左上のはジャガイモとチーズを焼いたものですが、激ウマ。気に入りました。(笑)
でもメインのハンバーグを食べてみると、なんてことのないハンバーグ。
おかしいなぁ、と思ったんですよ。オーストラリアの和牛の味じゃないですから。改めてメニューを見てみますと「オーストラリア和牛100%」と書いてある。
スタッフに聞いてみました。メニューにはオーストラリア産和牛100%と書いてあるけれど、ランチは違う肉なんですか?と。
そのスタッフは即答できずに、奥の方へ行って聞いてきた様子。「ハーフあんどハーフ」ですと。
ふ~~ん、と思いましたが、「何とのハーフなのか」聞くのを忘れました。ドジだ~~~~~~。orz
オーストラリアの肩を持つつもりはないんですが(笑)、長年オーストラリアの牛ばっかり食べていましたので、このハンバーグは「オーストラリア牛、オーストラリア和牛のハーフアンドハーフ」ですと言ったらオーストラリアが可愛そうな味。私には和牛香が全く感じられなかったし、オーストラリアにはどこにでもある普通のミンチの味。Grain fed(穀物で育てた)という感じもしなかったなぁ。
普通のミンチに「和牛の脂肪分」を足すだけでもっと美味しくなるはずなのに、不思議だ・・・。
ちなみにオーストラリア牛ってかつては牧草だけで育てたんですね。それはGrass fedという。でも日本向けとかアジア向け、国内でも脂身があって美味しい肉が好まれるようになって「穀物で育てる牛(Grain fed)」が増えてきた。でもその肉が普通のスーパーに並ぶようになったのもこの10年じゃないですかね。
穀物を食べさせるのにも、ずーっと食べさせるわけじゃなくて、「出荷前に集中的に食べさせる」んですね。コストは高くなりますから、30 days fed とか 60 days fed とか食べさせた期間によって価格も違うし、肉質も違う。
だから単にオーストラリア牛と言ってもいろいろで、また穀物を食べさせているGrain fedもいろいろ。そしてですね、ミンチでしょ?どこの部位を使っているのかは全くわからない。
オーストラリアの和牛100%のハンバーグだとしても、ステーキ用のテンダロインじゃリブアイじゃをイメージするとうまくなくて、例えば十分美味しいBladeなんて部位でもステーキにする部位の4分の1,5分の1の価格なんですね。ましてやもっと安い部位があるわけで、和牛のミンチって難しいと思います。
ま、そこが商売をする方としては面白いところなんでしょうが・・・・。
ちなみに私がゴールドコーストで気に入っていた「和牛」がこれです。部位は「Blade」。悪くないでしょ?味はもちろん和牛で和牛香がしっかりある。
これはリブアイに比べると価格が4分の1ぐらい。1キロ2500円。100リンギぐらい。マレーシアで売っている普通のオーストラリア牛のリブアイと同じような価格ですね。でも和牛のリブアイだとオーストラリアでも1キロ1万円を超えます。マレーシアでは500リンギ前後ですね(グレードによって違いますが)。
だから単に「和牛」って言ってもいろいろだし、スネ肉だってあるわけで、ミンチの場合は肉が見えないから「名称」に惑わされてはならないと思いました。
いつもの話が長くなりましたが、ランチですから「ライス」が来ました。
そこに置くなよ~~、と言いたいですがしょうがない。(笑)
今日食べたのはランチでしかないですし、今度は「正真正銘のオーストラリア和牛100%」のハンバーグを食べてみようと思います。
ああ、デザートが来ました。キャラメルが掛かったバナナとプリン。
お会計ですが、ランチの35リンギにGSTが付きました。ウーロン茶は無料。
私としてはここのランチのハンバーグはリピート無しですわ。
私はハンバーグが大好きなんですが、このランチだとしたら、このパブリカの同じ通りの並びにあるお店の方が美味しいんじゃないかなぁ。
どちらにしても次回は「和牛100%のハンバーグ」とやらを食べてみるつもり。