今日は久しぶりにワンモントキアラの「寿司三昧」に行ってきました。一人ランチです。
ここへ行くと食べるものは決まっていて、いつも「チキンカツ重」。(笑)
これが結構美味しいんですよ。自分の家で作ってもここまでは出来ないと思うし(ヨメさんがどう思うかは別)。そしてお茶を頼んで税金も払って21リンギですよ。600円しない。
良いと思うなぁ。
それは「楽膳」でも同じで、不思議なのは日本人シェフが全くいないのに「あるレベル」をちゃんと維持していて「店舗ごとのブレ」もないのね。安心して食べられる。
寿司三昧で鮨を食べたことってほとんど無いのですが、大トロもあるんですね。これは食べたことがありますが、「全く問題なく美味しかった」んですよ。これって不思議で大衆店で大トロがそうそう出るとは思えないのだけれど、ちゃんと、そこそこのを常に用意しているのね。ってもしかしたら売れ筋なのかもしれないけれど、私にしてみると「やるじゃ~~ん」って思う。
でも他にいろいろネタが有るかというと無いのだけれど、普通に食べる分には十分かもしれない。私はマグロ、アジ、タコ、イカがあれば嬉しい人だから寿司三昧でも良いかもしれない。今度、鮨を中心に食べに行ってみようと思っています。
この「楽膳」「寿司三昧」は同じ経営で「ダイショーグループ」なんですね。その他、ワンワールドホテルの「蔵」とかミッドバレーの「北海道市場」とか、「パスタ三昧」「正直屋」も一緒。
かなり前に「蔵」には日本人シェフがいたんですね。それが中島さんで、その後、「稔」へ移り今はSS15の「寿楽」。経営権を買ったらしく、また他にも仲間と一緒にお店を数店持っている。
あの当時の蔵ってやっぱり結構よくて、ま、ワンワールドホテルの中の和食店ですからそうじゃないと困るんですが、中島さんが辞めたあとにも日本人シェフがいた。ところがその人も「蔵の常駐」ではなくなって他店も見ているとのこと。その時点で「この多店舗展開している中で、板前は私だけ」と彼は言っていた。でもその彼も今はいないみたい。どちらにしてもどの店に行っても日本人はいないのに、あれだけのグレードを維持できるってのが私には理解の外で、「なんちゃって和食」だなんて馬鹿にできないと思っています。
私は商人の家に育ちましたし実家は飲食業だからやっぱり飲食業が気になるわけですが、楽膳や寿司三昧を見ているとどうしてあのロケーションで、あの綺麗な店作りで、スタッフも一杯いて、メニューも豊富で、そしてどうして「あの安さで成り立つのか」がさっぱりわかりません。(笑)
楽膳や寿司三昧を見ただけで、あの店の近くでは絶対に和食店なんかやろうと思いませんわ。日本で言えば「餃子の王将」の近くに普通の中華料理屋を始めるようなもので、自殺行為じゃないですかね。
彼らより上のレベルを狙うのも良いですが、寿司三昧でもちゃんとした大トロを持っているくらいですから、そして安いですから対抗するのは難しいと思うなぁ。差別化しようともっと上のクラスを狙ってもその需要は多くはなさそうだし、も~~っと上を狙うしか無いのかなと思ったり。
あるいは「家族的な雰囲気」の店とか。
やっぱり楽膳や寿司三昧、そして「和食店の形としてはちゃんとしている【蔵】」でも「チェーン店」らしさがプンプンしていて、ひとりひとりのお客を大事にすることはしていないのね。寿司カウンターにいる板前も(英語でも)「客との会話が出来るスタッフはいない」。
寿司カウンターで「定食」や「コース」をなんの会話もなく黙々と食べるなんて古い私には考えられないのだけれど、板前との話が面白いのにそんなのは「全く無い」。
そう言う意味じゃオーナーシェフが日本人とか、ちゃんとした日本人の責任者がいる店って違いますよね。本当に日本にいるような気がしてきますし、楽しい。そしてチェーン店とはちょっと違う「ネタ」も置いているのが普通。ま、それがあるから私は家から遠いのにSS15の寿楽が好きなんですが(恐ろしく不味いものあるけど 笑)、ああいう感じでやらない限り楽膳や寿司三昧には全く勝てないんじゃないですかね。
でも「食事」ということだけで考えれば「楽膳」「寿司三昧」で十分だという人は多いハズで、その辺の客をしっかり掴んでいる楽膳、寿司三昧って本当に大したもんだと思いますわ。
そういう意味でちょっと中途半端だなあと感じるのが、寿司三昧と至近距離にあるプラザモントキアラにある「鮨家」。ここのネタはそこそこ良いのだけれど、せっかくの寿司カウンターなのに会話も少なく「注文をタブレットで出す」ってのが私の一番気に入らない所。それでいて結構高いのね。
寿司屋でタブレット注文かよ~~って思うわけですが、それが今の流れなんでしょう。そしてそういう店も多いのは分かるのだけれど、寿司屋でそれってないよね~~。でもそんなことを考える日本人相手に商売しているわけでもないから良いんでしょう。
私としては「ここだ!」というこじんまりした和食店(寿司屋)をまだ見つけられていないのでちょっと寂しいです。まずは座ったらビールを飲み、黙っていても大好きなタコブツをだしてくれて、そこから「今日は何がお薦めかな~~」と始まるような店。「いらっしゃいませ」と「有難うございました」しか会話がない店なんて面白くもなんともない。
そういう意味じゃ「吉成」とか「邦」は結構面白いのですが、私の好きなネタを置いていない。
探せば私のツボにはまる店もあるんでしょうね。これからが楽しみです。
焼き鳥の「酉玉」みたいな感じの寿司屋があったら良いのになぁ・・・・。仕事の帰りにちょっと寄って、ちょっと食べて一杯引っ掛けてから家に帰るみたいな。
そういう意味じゃゴールドコーストのほうが良かった。過去にそういう店は結構ありましたから。オーナーやシェフも皆友達で、一緒にゴルフをしたり家でパーティをしたり、そんな人間関係があった。子供たちも皆友人同士とかね。だから食べに(飲みに)行くのじゃなくて話をしに行くみたいな。 (笑)
高級店なら良いところもあるんでしょうが、(高くて)通えない店じゃ意味ないし。
50%の割引があるホテル内の和食店に通うなんてのは良いかもしれないなぁ。でも嫌な客として扱われたり?
そう言えば面白い話を思い出しました。私の姉がヒルトンホテルのPremium Clubに入っていて、ヒルトンホテルの中での食事は二人で行くと50%引き。その当時はその権利を使わないともったいないと、週に二度くらい行っていたらしいんです。通うとスタッフとも顔見知りになって、ちゃんとしている子には時々チップもあげていたらしいんですよ。するとある時から、「頼んでもいないロブスター」が時々出てくるようになったと。当然それはサービスで、トータルの会計は50%引き。(笑)
マレーシアもいろいろみたいですね~~~。