デサスリハタマスにある焼肉店「新日本焼肉党」に息子と二人で行ってきました。ヨメさんは家で留守番。付き合いの悪いヤツ。(笑)
この店は焼き鳥で有名な「鶏鬨」と同じ経営で店も並びにある。ただ同じ経営というのは「マレーシアでのオペレーター」のはずで、日本にある「新日本焼肉党」は別会社。
店は地上階と2階にあって、2階は「喫煙席」。
2階。
まずは生ビールで乾杯してから肉はメニューを見て注文することに。アサヒの生。うま~~~~~~~。やっぱり生は美味しい~~~~。
メニューを見た感じは「和牛」ばかりなものの価格的にはそんなに高くないと思いました。また肉は一般的なカルビじゃサーロインじゃという感じではなくて、「日本の専門店的な部位」、つまり「カメノコ」「シンシン」などがある。でも逆に食べ慣れている「カルビ」「骨付きカルビ」「中落ちカルビ」などがなく、今風の日本の焼肉屋ってこういうふうになっているのか、日本の現状が全くわからない我らにはコメントのしようがない。
またどこでもあれば必ず頼む「ミノ」「ハラミ」がOut of orderだったのが残念。聞いてみると良いハラミが入らないのでメニューから消えるかもしれないと。
運ばれてきたのは七輪。でもかなり小さめ。我らは二人だけだけれど、これで最後まで大丈夫なのか気になった。(やっぱり最後の方は火が弱くなってしまいました。でも取り替えてくれというほど食べたわけじゃないし・・)
最初に来たのが「キムチ、ナムルの盛り合わせ」ですが、これを食べた時に「良い店じゃん」と息子と話になりました。変な店ってここで手抜きをするからどうでも良いキムチ、ナムルが多いですが、これは美味しくてきっちり仕事をしているまともな店だという印象。楽しみ楽しみ。
最初の肉は「牛タン」なのが我が家の約束事で、厚切りの牛タンを頼んでみました。
私はこの手の牛タンが好きなんですが、これだけ厚いと焼くのが難しいんですよね。中が生っぽくなるのが普通だし。でもかなり美味しい。\(^o^)/
次に来たのはおすすめのセット。プレミアムなんちゃらという和牛4種、400グラムのセット。リブロース、シンシン、ランプ、カメノコ。
こういう場合、美味しそうじゃないものから食べるのが我が家の習慣で(笑)、なおかつ色々焼かずに一種類ずつ順番に食べるのですが、最初はランプ。
これがですねぇ、いわゆるパサパサのランプで全然美味しくない。和牛なら良いかと思ったけれど期待はずれ。これを食べて話が出たのは先日我が家で食べた「(安い)日本の神戸牛のランプ」。全く違う、天と地の差。この新日本焼肉党の和牛はオーストラリア産とのことだけれど、オーストラリアに長かった私らに言わすと「普通の安いランプ」でしかない。でもちょっと柔らかいかなという程度。
次にシンシン、カメノコと焼いてみましたが、これらもがっかり。ましてや和牛だなんて意気込んで食べたら落胆はかなり大きいはず。
でも最後に食べたリブロースは期待通り、そこそこ美味しかった。でも「和牛だ~~~」という感動は皆無。
これって我々の期待が大きすぎたのか、それともこの店がそんな程度なのか、よくわからず。少なくともこの4種のセットは大外れで、リブロースだけにすればよかったのは間違い無し。このプレミアムなんちゃら4種セットはもう二度と頼まない。
ただこのユッケは美味しいと思いました。家で作るオーストラリア産無印牛の「もも肉」のユッケとは大違い。
また酒の肴の「タンのポン酢」もそこそこ。ここの牛タンは良い部位だけで美味しくて、半端な部分をこういうのに使っているんでしょう。
シマチョウですが、これはそこそこ。もちろん臭みなんかない。
なんだか満足できない肉を食べましたが、息子がまだ食べられると言うので、薄切り牛タンを追加。炒めたネギが付いてくる、いわゆる「ネギタン塩」ですね。厚切り牛タンもそうですが、パッと見ただけでも牛タンの「美味しい部分だけ」使っているのがわかるし、この店は良いと思う。
焼いてからこのネギを包んで食べたら、まいう~~~~~、でした。厚切りよりこちらのほうが良いと思いました。
それとサンチュのつもりで頼んだのがこれ。いろいろな葉物が入っています。コリアンダーが入っているのは面白い。焼肉を食べに行くとこの野菜が私のご飯代わり。どの葉物も新鮮そのものでヘタっているのは皆無。ただし、これに付いてくる「醤」は激甘で美味しくない。テーブルにある「醤」をつけるのが良いと思う。
もうお腹は一杯なんですが、初めての店ですしご飯物か麺類をチェックしたいので、「石焼ビビンバ」を頼みました。
これは美味しい~~~。私のツボにハマりました。ストライク。久しぶりにお焦げらしいお焦げがある石焼ビビンバを食べました。テーブルにある辛めの醤を混ぜて食べる。
ああ、お酒ですが、サイコロを投げてその結果で何をいくらで飲めるかなんていう遊びをしました。2回投げて二度とも奇数で、700mlのハイボール。2杯。
飲みかけですが、700mlって結構量がありますね。
これが息子いわく「ウイスキーの味が微かにする炭酸水」なので、最後にもう一度サイコロを投げて700mlをもらい、ウイスキーだけ別に頼んでこれに入れて息子とはんぶんこ。
お腹いっぱいですが、満足感がありません。美味しくないのかというとそんなことはなくて、良い店だと思うんです。スタッフたちも大したもんだしいい感じ。でもねぇ、肝心要の肉に問題あり。
我々が食べた4種のセットの中で美味しかったのはリブロースだけで、じつはそれを追加しようと思ったんですよ。ところが聞いてみると300グラムで390リンギかな。これに++ですから当然400リンギ超え。これって100グラム133リンギ。キロ単価1300リンギですからかなり高い。
う~~~む、ですよねぇ。これが一番美味しかったと言っても、「この店で」という意味であって、B.I.G.やBSCのJasonsで売っているオーストラリア産の和牛リブロースの方が遥かに美味しいんですから。これって本当に不思議でヒルトンホテルのGrillで食べたオーストラリア産和牛もたいしたことがなくて、スーパーで売っている和牛の方が美味しいってなんなんですかね。
ということで美味しそうなリブロースを頼むのをやめて、ネギタン塩と石焼ビビンバを頼んだわけです。
いい店だと思いますが、そこそこ美味しい肉は高い。でも他の肉は全然美味しくない。これって困りますよね。いわゆるカルビとか中落ちカルビとか「中間の肉」がないのね。だからといってキロ1300リンギのリブロースばかりバクバク食べたら大変なことになるし。
この店って本当に良い店だと思うけれど、「ガッツリ肉を食べたい」人には厳しい店。
そしてその高い肉を我慢した我々でも、お会計では二人で805リンギ(一人一万円超え)(酒代は150リンギ。生ビールX2、ハイボールX3)。これって美味しくない肉が入っている「お得なセットもの」を食べてこの料金ですから、美味しいプレミアムリブロースをしっかり食べたら大変なことになります。
そういう意味では我が家には「韓日館」の方が合っていると思います。館日館には肉の種類が豊富で高い肉じゃなくてもそこそこ美味しい。私達家族3人で飲んで食べて大体500リンギ程度で済みますから(ヨメさんは少食)、今日の中途半端な肉を食べて二人で800リンギはちと悔しい。
でも文句を言っているんじゃないんですよ。店がターゲットにしている客層と我々が違うだけの話で、店が悪いわけじゃない。でもヨメさんはこの店のほうが気に入るだろうあぁ。また行くとしたら、肉はプレミアムリブロース、牛タン、ユッケ。あればシマチョウやミノって感じか。肉をガッツリ食べてお酒も飲めば一人2万円って感じですかね。これって我が家としては受け入れることは出来ない金額で、何かの記念日ならまだしも「焼肉でも行くか~~」ってノリで使える額じゃない。
でもタン塩は良い場所を使っていて美味しいし、石焼ビビンバも美味しいし、「肉をガッツリ」と言うんじゃなければ良いかもしれない。スタッフに聞いたら本当にタン塩だけ食べに来る客もいるとのこと。
でも我が家は焼肉を食べる時にはガッツリ食べますから、この店は微妙・・・・ということになります。残念でした~~~~。
しかし焼肉に関しては我が家が本当に満足出来る店に出会っていません。Lot10のトラジは美味しいですが、肉そのものは大した肉じゃないのはすぐわかるし、では良い肉はと言うととんでもなく高いし・・・。トラジもこの店も、肉の原価率はかなり低いと思いました。儲かってるんだろうな~~。(笑)
我が家で七輪でも使えれば、安くて美味しい日本の本物の和牛が食べられるのに・・・・。と言っても安い部位ですけど。カブリとかランプ。
ああ、そういえばこのブログの読者で焼肉屋さんがいるんですが、タレのレシピをいろいろ教えてもらったんだっけ。それも作りたいのですが、フライパンや鉄板で焼く焼肉は悲しいし・・・。
なかなかうまく行きませんね~~~。
それとこの新日本焼肉党ですが、日本の本家から「店長クラス」の人が来ているとのこと。3ヶ月交代で他の店舗のそういうクラスが来るらしい。これって良いですよね。肉は別にしてなんでも美味しいし、スタッフたちはしっかりしているし。
手頃なカルビや中落ちカルビがあれば文句なしなんだけどなぁ。いわゆる「ショートリブ」の部位がこの店には無いってことなのね。本当に残念。
しかし商売はうまいと思う。パッと見た目は値段がこなれている和牛を「セットで」並べてその気にさせるし、でもそれじゃ満足できない客はかなり割高の肉を頼むことになる。それでも大繁盛。