日本からの「EMS」をKLIAのPOSまで受け取りに行ってきた(通関)。手続きが面倒なんてもんじゃない。

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海外からの小包ですが、今回、二度目の「通関」です。これが面倒なんですよね。

トラッキングをするといつマレーシアに着いてどこでどうなっているのかわかりますが、税関もすぐに通るのが普通なものの1日以上止まると、「通関のために止まっている」と考えて良いと思います。

今回は選挙があったので時間が掛かっているのかと思いましたが、選挙後も変わらず「Held by Customs」となっていますので、税関で止まっていると判断しました。

普通、そういう場合、POSからその旨を書いた文書が投函されるのですが、コンドの郵便受けには入っていない。

それを待とうかと思ったのですが、今回は時間があったので取りに行くことにしました。トラッキングの表示も不親切ですよね。「Held by Customs」だけじゃなくて、なんでそこで止まっているのかわかるように表示すればよいのに。

普通はこんな感じ。これは別便ですが、今丁度ブリックフィールズに届いて、多分、明日には宅配されるはず。

飛行場近くのPOSに行くわけですが、これが遠いのなんの。モントキアラからは75キロぐらい。どうしたって往復で2時間以上掛かっちゃいます。

前に行った時も手順を書きましたが、あらためて書いておきます。

1 駐車場に入るゲートで止めさせられる。

ここで「パーセルを受け取りに来た」というと、ゲートを開けてくれて中に入れますのでまず駐車します。そしてその後、「必ず」ゲートに戻って「登録」をします。ここで運転免許なりパスポートなりIDを預けて「入館証」をもらいます。と同時に緑色のスリップをもらってそこに名前、ID番号、EMSの番号などを書きますと、それを台帳に彼らが記入し、その後、その緑色のスリップを持ってPOS+税関の建物に入る。車で来なかった人もこのゲートでその手続をしないと駄目なんですが、それをしなくても中に入れちゃうようで、でも緑色のスリップがないと「中でなんの手続きもできない」わけで、再び外に出て登録をする人もいました。

2 入るとすぐ左側に1番窓口があって、そこで緑色のスリップを出します。

ここに当然人が並んでいるわけで、これだけでも結構、待ち時間があります。緑色のスリップを渡すと、彼らはそれを確かめて「通関書類」を作ります。それを待つわけですが、これが一番時間がかかる。1時間弱だったかなぁ。

3 名前を呼ばれたら窓口に行き、彼らが作った通関書類に名前とID番号、サインをし、それを彼らに戻します。

そしてまたひたすら待ちます。

4 窓口の横に荷物の搬出口があり、名前を呼ばれたら自分の荷物を受け取ります。

5 小包と書類を持って二番窓口に行きます。ここが税関。

税関吏に書類を渡し、彼らの目の前で荷物を開封し、中身の説明をします。

6 問題がなければその書類を持って3番窓口に行き「K-1」の手続きをしろと言われます。小包はそこに置いたまま。

「K-1」ってなんなのかわからないのですが、書類を持って3番の窓口に行きますとそこはキャッシャーになっているのね。3つある窓口の一番右側で書類を出し、また待たされます。これまた時間が掛るのですが、どうもインボイスに書かれた品目、価格と彼らが持っているデータベースと比較して税金を計算しているようす。前回はインボイスを見ても品目がわからなかったのでしょう、事務所の中に呼ばれて「これは何?」みたいに聞かれました。(ヒジキだったのですがSea Weedとでも書いてあればよかったのに、なんだか忘れましたが違う書き方がしてありました)

7 名前を呼ばれ、書類を受け取り、2番窓口の税関に戻ります。

8 税関吏にその書類を見せて、彼らが確認後、3番窓口に戻って納税します。(税金プラス書類作成料)(キャッシュのみ)

ここでもそれなりに待たされます。

9 納税後、書類を持ってまた二番窓口(税関)に戻り、その書類を渡して終了。荷物を受け取れます。

10 荷物を車に乗せてゲートに向かいます。入館証を返し、書類を見せ、荷物も見せ、彼らは書類の番号と荷物の番号をチェックし、問題がなければ入る時に預けておいたID(運転免許証、あるいはパスポート)を返してもらいます。そしてゲートが開いて、全て終わり。

面倒でしょ。あっちに行ったりこっちに行ったり何度も行き来しないとなりません。そしてその度に、窓口で待たされるのね。

今回、家を出たのが午後2時。POSに着いたのが午後3時過ぎ。なんだかんだ手続きをして荷物を受け取ったのが5時ちょっと前。2時間近くごちゃごちゃやっていました。

決して彼らはマレーシア風にのんびりやっているって感じじゃないんです。前回もそうでしたが、彼らはしっかり自分がやるべきことをテキパキとやっていると思います。ただ、その手順が多すぎるのね。私にしてみると荷物の中身はどうでも良いものがごちゃごちゃあるだけですが、彼らは普通の輸入手続きをルールに従ってやっているだけなのね。

私の場合は総額が700リンギぐらいで、税金は80リンギちょっとでした。でも見ていると何千リンギも払っている人もいたから、ま、普通の輸入手続きと考えるべきなんでしょう。

しかし時間がかかり過ぎ。家に帰ったのは6時過ぎで完全に半日潰れました。

前回も今回も自分で取りに行きましたが、この通関の代行をPOSがやってくれるのね。代行料は確か48リンギぐらいのはずですが、それでやってもらったほうがはるかに楽ですね。でも代行を頼むには、まずPOSからの「税関で止まっている」という文書が送られてくるのを待つ必要があります。そしてそこに「代行を頼む」という項目があるので、それにチェックして送り返すわけです。そしてその後、代引で宅配される。これは便利ですが、結構日数が掛るんじゃないですかね。

そして、小包の中身がややこしかったり、インボイスがちゃんとしていないと通関ができないわけで、税関吏の腹積もり一つで税金が決まっちゃう可能性がある。でもこれはインボイスがあっても同じで、極端に安く書いても彼らの基準がありますから、それに合わせて課税額を決めるはず。面倒なのは前回のように「検疫」が必要なものが入っている場合です。あるいは輸入許可が必要なもの。

POSに通関の代行をしてもらっても検疫は駄目じゃないですかね。その商品の説明をちゃんとしないとなりませんから。また輸入許可が必要なものですが、そんなものは持っていないわけで「自主廃棄」するわけです。あるいは送り返すか。この辺も本来なら申告者が決めることで、検疫の書類にサインも必要ですから、そういう商品が入っていた場合はPOSの代行は出来ないんじゃないかなぁ。

一つ間違いがないのは、彼らは全ての小包を開けるなり、インボイスをチェックしているわけじゃないってこと。どうやって決めているのかわかりませんが、荷物が止められて「通関が必要」となればそれに従うだけ。

今までこの1年半の間に何十回、日本から、その他の国からいろいろ通販で買いましたが、止められたのは2回だけ。いつもは普通に問題なく宅配されます。でもこれも本当はおかしなもんで、免税は総額500リンギまでで、インボイスにそれ以上の金額が書かれていても税関では止めないほうが多いし、医薬品も個人輸入の限度があるし、なんでもかんでも個人使用のものならOKってわけでもないし、税関がやっているのは「抜き打ち検査」としか言いようがないと思います。

最初の一番窓口で自分の小包を受け取るわけですが、その窓口から倉庫が見えますが、とんでもなく大きな倉庫に荷物がたくさんあるわけじゃないのね。抜き打ち検査で選んだ荷物だけが置いてあるんでしょうが、毎日の莫大な輸入される小包の何十分の一しかないのは間違いなし。何百分の一かもね。

きっと古き良き時代のやり方を、現代でも続けてやっているってことでしょう。小包の数が膨大になってもやっていることは同じみたいな。

そういう意味ではオーストラリアって凄いと思うのは、「全品検査」なんですわ。それもアメリカから健康食品を通販で買ったときですが、そのうちの一つにオーストラリアでは認可されていない、輸入には許可証が必要な「成分」が含まれていたんですよ。それをチェックして、「これは輸入できません。廃棄するか送り返すか連絡をしてください」というハガキが来るんですよ。健康食品の瓶に書いてある内容物までチェックしているってことね。日用品や食材を良く通販で買っていましたが、宅配で届いた小包は「開封した跡」が必ずありましたっけ。

マレーシアの場合は、抜き打ち検査に引っかかると面倒だけれど、そうじゃなければ楽勝。

オーストラリアでは健康食品を通販で買っただけなのに「弁護士と一緒に税関に出頭するように」なんて連絡が来て、取調室みたいなところで尋問みたいなのを受けました。ごっついテープレコーダーがあって全て録音ね。一体何なのかと思ったら、私に「密輸」している容疑が掛かっていたんですわ。それは「成長ホルモン」。私が買った健康食品にこれが含まれていたわけです。でもそれもたったの2個ですよ。成長ホルモンが入っている健康食品に輸入許可が必要だなんて知らないし(アメリカも日本も問題ない)、買ったのはそれこそ錠剤が60個ぐらい入っているのを2個ですよ。これで密輸だなんて言われてもねぇ。

その前にも健康食品を輸入したら、やっぱり駄目な成分が入っていたことがあって(日本では問題なし)、それだけを小包から抜いて宅配してきました。でその中に「XXはXXXという成分が入っているので輸入不可。廃棄するか送り返すか連絡をください。2週間以内に連絡がなければ廃棄します」と書いたカードが入っていたことがあります。当然、そのまま放っておいたわけですが、いろいろなものを海外から買う場合、それぞれが自由に輸入できるのか出来ないのかなんてわからないわけですよ。ましてや健康食品なんて中にいろいろな成分が入っていますから。

でもわからなくてもとりあえず買っちゃって、駄目なら駄目で税関で教えてくれて、廃棄するべきものなら諦めるという方法を私は取っていたわけです。でもある日ある時、「弁護士と一緒に出頭せよ」ですからねぇ。びっくりしましたよ。

結局その時は何もなくて、後日どういう判断をするか知らせますと、2週間後にわざわざ税関吏が私の自宅まで来たんですよ。まさか逮捕ってことは想像もしていませんでしたし、「問題ありません」ということを言いに来ただけなんですが、お茶を飲みながら「なんでこんな少量の健康食品でここまでのことをやるんですか?」と聞いたんですわ。するとちょうどシドニーオリンピックで「ドーピング」が問題になったんですね。だから上の方から「その手の薬品の輸入をしっかり監視しろ」という命令が出たんですと。

でもねぇ、普通にアメリカで売っていて日本でも問題がないものをオーストラリアでは駄目なのはしょうがないにしても、随分大げさなことをするのにはびっくりしました。可愛そうなのは税関吏で、上から指示が出ればやらざるを得ないし、ちゃんと仕事していますということも見せないとならないんでしょうね。

とにかくオーストラリアっていろいろとうるさい国でしたので、それに比べたらマレーシアは天国です。たまに面倒な通関をしないとならないなんてのはご愛嬌みたいなもんで・・・。(笑)

あ、そうそう。KLIAのPOSに車で行く時ですが、注意するべきことがあります。KLIAに行く本線からMitsui Outlet Parkの辺りで降りてPOSに向かうわけですが、その道も3車線で広くて空いていて高速道路みたいな感じなんですよ。ここをボーッとしつつ普通にスピードを出して走っているとかなり危ないのね。なんと途中にランダバウトもあれば信号もいくつかあるんですよ。これが非常に見づらいし、スピードが出ているとそのまま突っ込んじゃうかも。

 
 
 

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