ワンモントキアラのビレッジグローサーには良く買い物に行くんですが、気になる広告がエスカレータ正面の壁にずーっとありました。
スペイン料理店がオープンすると。タパスもあるらしい。「Mercat Barcelona@ 1 Mont Kiara」
我が家はスペイン料理はしょっちゅう食べるわけでもないのですが、料理としてはかなり好きなので楽しみにしていました。
買い物はいつも私の役目ですが、ヨメさんが「ビレッジグローサーに連れて行って欲しい」というので二人で行ってきました。お昼の時間に。
買い物の前にご飯を食べることになったのですが、ふと、あのスペイン料理店はどうなったんだろうと思ったわけ。で、G階のコンシェルジェに聞いてみたんです。するともうオープンしていますと。\(^o^)/
場所は表通りに面していてThe Barnの並び。歩行者用信号の角の店。ワンモントキアラの中からは入れないのかな?
パッと見の雰囲気は良さそうでした。タパスバーって感じですね。二階もあって結構店は広そう。
店の中にはハモンイベリコの原木がありました。
席に座ってまずは私はビール(一番安いタイガー)とヨメさんはワイン(一番安いハウスワイン)で乾杯。
最初に出てきたパンですが、触ってみたらしっとりしていて「こりゃ(好きな)サワードウかな?」と思ったんです。ワクワクして食べてみたらしっとりしつつパサツイてなんともパン食いでは無い私には説明できないパン。でも美味しくないということも無し。ってパン食いじゃないからわからない。(笑)
メニューを見たら楽しくなりました。食べたいものばかり。まず、目についたのが「イカスミのパエリア」。迷わずこれをチョイス。調理に30分以上掛かると書いてありますので、とりあえずそれだけ頼みました。
タパスもいろいろあるし、面白そうな店です。
ヨメさんと二人だけですし、パエリアは頼んじゃったし、ヨメさんは少食ですので、とりあえずちょっとだけタパスを頼みました。
酒のつまみには最高だと思ったチョリソ。そしてマヨネーズにちょこんとハーブを乗せてあるのがわかります?この気遣いが嬉しい~~。
食べたら美味しい~~~~。最初にコケるとがっかりしますが、これならこの店は面白いかもねとヨメさん。
鶏のコロッケ。一つだけ頼んでシェア。
イベリコ豚のコロッケ。これもシャア。
ダボ 「これ、結構美味しいね」
ヨメ 「うんうん、イベリコ豚のコロッケはかなりいける」
ダボ 「だけどさ、豚肉入っていた?」
ヨメ 「入ってない。(笑)」
ダボ 「俺のは米粒ぐらいのがあった」
なーんて話していたのですが、鶏肉もイベリコ豚も肉が無いのに美味しい。鶏肉のは鶏肉、イベリコ豚のは豚肉の味がしっかりついていて美味しい。こんな料理もあるんだと感心しちゃいましたわ。(笑)
そしてPincho Moruno。豚串。このトマトソースにも可愛いハーブが。こういうのに惹かれちゃうジジーってなんなんだ。
最初のオリーブオイル+シェリービネガーをつけたら美味しかった。ヨメさんは「My塩」を持ってこなかったことをしきりに悔やんでいましたっけ。
で、この豚串の下にあったパンが美味しかった~~~。カリカリに焼けていてなんとも言えない食感と味。このパンをですね、チョリソの汁(赤ワイン風味)に浸けて食べたら完璧の美味しさ。(笑)
ヨメ 「このお店、アタリじゃない?」
ダボ 「うんうん、そう思う」
ヨメ 「問題はパエリアね?」
ダボ 「だね~~~」
なんて話をしていたらパエリアの登場。
この店の結構しっかりしているウェイターが来て「よそりましょうか?」と。お願いしました。
彼の仕草を見ていたら、パエリアパンにこびりついた「お焦げ」を半分ぐらい削ぎ落として、皿に盛ってくれました。そしてレモンが来ないのでレモンを別途注文。
激ウマ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~。美味しいなんてもんじゃなくて、我ら夫婦のツボにピッタリはまりました。
海鮮の味もしっかりしていて、よく見ると小さなイカが多く入っていますが、大きなイカの切身も入っていて、それがイカらしい味を出しているのがわかった。でもイカスミの本体のイカではないわけで、イカスミは調理素材として存在するのだろうけれど、そんなことはどうでも良いほど美味しかった。
そしてですねぇ、お米の硬さが完璧!!!そこそこ硬くて入れ歯のジジーには厳しいかもしれないけれど、縄文人の血を引く私にはちょうどよいなんてもんじゃありませんでした。
夫婦ふたりで美味しいね、美味しいね、って何度言ったかなぁ。
それぞれのお皿に盛ってもらったものはなくなった頃、また気の利くウェイターが来て、よそってくれました。でも彼はまだこびり付いているお焦げを削ぎ落とそうとしないのね。私はそれが美味しいのだからしっかり削ぎ落としてくれと頼んだのですが、ヨメさんが「もしかしたら焦げすぎていて苦いかもしれない」ですと。だからウェイターは削ぎ落とそうとしなかったのだろうと。
でも私は焦げ大好き人間ですし、真っ黒に炭化しているなら食べたくもありませんが(笑)、多少の焦げ過ぎは大歓迎。\(^o^)/
ヨメさんはもうお腹いっぱいということで私が残り全部を食べたのですが、また口に運ぶ度に「美味しい・・」と言わないと我慢できないほど美味しいと思いました。
ってこういう書き方は大げさだろうとも思うのですが、私達はこれほどのパエリアはマレーシアでは「初」でした。パエリアそのものはチャンカットブキビンタンの有名店とか、ちょうどワンモントキアラから高速道路を隔てた反対側にあるこれまた有名店でも食べましたが、全然、お話にならずだったんですよ。でもここのは私達の好みにパッチリ合いました。パエリアはやっぱり注文を受けてから料理してくれないとね~~。
またワンモントキアラの高速の反対側に見えるスパイン料理の有名店ですが、美味しかったけれど「家庭料理の延長」って感じがしたんですよ。またパエリアは大きなパエリアパンで調理したものを注文した人に分けて出すというやり方で、楽しみな焦げも無く、ご飯も柔らかく、「(ベチャッとした)焼き飯を食べに来たんじゃないぞ~」みたいな感じでした。チャンカットブキビンタンのこれまた有名店も美味しかったんですが「素材で勝負」みたいなところがあって、それはそれで良いのだけれど、この「Mercat Barcelona@ 1 Mont Kiara」はスペインの街角にあるようなスペインらしさを感じることが出来る店で良いと思いました。
かなりお腹いっぱいでデザートなんか入りませんが、車の洗車を頼んでありましたのでその時間つぶしも兼ねてコーヒータイム。
私は全くコーヒーが駄目なジジーで、コーヒーの美味しさなんてまるでわからず。でもなぜかサンフランシスココーヒーのラテ(Cold)だけは美味しいと思う。Domeもそこそこ、でもスタバは全然美味しいと思わない。では一体どう違うのかと問われてもコーヒー好きではない私には全くわからず。
コーヒー飲みではないのになぜコーヒーを頼んだのか。もしかしたらこのお店だったら、コーヒー嫌いの私でも美味しいと思うコーヒーを出すかもしれないと思ったから。
ヨメ 「美味しい?」
ダボ 「う~~む、苦い」
ヨメ 「(爆笑)」
ま、私にはコーヒーの良し悪しはわからないけれど、このコーヒーはコーヒー好きの息子は受け入れるかもしれないと思いました。駄目かな?(笑)
3人で来るのが楽しみです。パエリアはそこそこ量があるし、3人でも今日頼んだものに2つ3つタパスがあれば十分だと思う。
お会計はハウスワイン2杯、ビール一杯で合計RM230を超えましたが、ランチとしては調子に乗りすぎだとは思ったもののリーズナブルかもしれない。
次回が楽しみです。今回、ハズレだったものは一つもなかったし、スタッフもみんないい感じ。安心して食べられる店。