「金牛@デサスリハタマス」に行ってみた

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我が家もご多分に漏れず焼肉好きですが、やっぱり家では焼肉は出来ない。ベランダでやれるのかもしれないけれど、我が家ではやらないし、やっぱり焼肉屋に食べに行くのが普通。

何度もブログに書いていますが、我が家は「韓日館@デサスリハタマス」に良く行っていました。私達はグルメでも何でもなくて焼肉屋でも安い肉しか食べませんが、韓日館って丁度我が家のニーズに合っていたんですよ。値段もこなれていて結構飲んでもOK。

ところが前回、行った時に、「韓日館ってこんなだったけ?」みたいに感じました。いつもと同じものを頼んでもなんだか美味しくなくて、「もう次は無いかな?」なんて話までになった。

そうなると困るんですよ。他に良い店を知りませんから。「トラジ@LOT10」は?なんて思う人もいるかも知れないけれど、あの店はどうも我が家とは合わない。タレは美味しいと思うのだけれど、肉に問題がある。とんでもなく高い肉を頼めば美味しいのかもしれないけれど、そんなのをガツガツ食べられる我が家ではないし、私の好きな冷麺、コムタンはなんだこれ?っていうレベル。レモンを頼んだら、市販のあの「レモン汁」を平気で出すような店。なんでこの店が有名なのか我が家では全く理解できず。

これはある意味、「新日本焼肉党@デサスリハタマス」お同じで、「タン塩」は絶品だと思うけれど、他の肉がイマイチなのね。ここでも一番高い肉を頼めば美味しいのだけれど、そういうのって我が家では受け入れられないわけで、「やっぱり我が家には韓日館が合うね」ということだったわけです。

でも韓日館にはもう行きたくないとなると、さて、どうしようと悩むことになる。我が家は「日式焼肉」が好きで、昔から「韓国式焼肉」は合わないと思っていました。ゴールドコースト時代でも嫌ってほど「韓国式焼肉」を食べてきましたが、美味しいと思うことって本当に少なくて(肉が悪すぎるし、なんでもかんでも甘い)、日式焼肉店が出来た時には本当に嬉しかったです。

さぁどうする?ってなことになった時に、閃いたのが「金牛@デサスリハタマス」です。

この店って「鶏鬨」「新日本焼肉党」と同じ経営で、ブログでのレポートを読む限りでは面白そうだと思っていたから。

我が家からも近く、Grabで5リンギ。自家用車で行くと駐車に困る場所ですが、「鶏鬨」「新日本焼肉党」と同じくバレーパーキングができて無料。でもいつもとんでもなく混む場所にあるし、お酒の問題もあって最近はすぐ近くのデサスリハタマスもGrabで行くようになりました。

今回は私と長男の二人だけで、ヨメさんに行こうよと言ったら「う~む、私は行かない」ですと。本当に変なヤツ。

金牛のホームページはここ(クリック)。

店は「新日本焼肉党」の並びで、狭い階段を登った1階(日本で言う2階)にある。でも店に入ると結構大きな店でキッチンも広く、テーブルは全て個室の様子。

まだ新しい店だからか、結構清潔な感じがして、高級感もある。黒が基調だけれど、結構派手な色も使っていて、でも私の嫌いなマレーシア的、中国的な色じゃないので好感を持てました。

私はこういう赤は好きで派手過ぎるとは思わない。

テーブルに座ったときの目の前にあったお皿も私の好きなラピスラズリの青で、これだけで嬉しくなってしまうし、店全体の雰囲気に違和感が、私には全く無い。

こういう、店に入ってそして席に着いたときの印象って非常に大事だと私は思ってて、ここで自分には合わないと思うと出てくる料理も自分には合わないだろうと思っちゃうのね。

メニューを見ると食べてみたいものばかりでワクワクしました。

メニューは金牛のサイトから見れます。(ここをクリック)

まずはいつもの通りビールで乾杯のはずですが、今、私は「かなり厳しい糖質制限」をやっているので、ビールはパス。

ということで、料理の注文をする前にウーロンハイを頼みました。

このウーロンハイが美味しいと思いました。変な薬臭さもないし、氷も美味しいと思いました。やっぱり安い居酒屋とはちと違う。

ただ、マレーシアのあるあるなのか、相変わらずウーロンハイの焼酎が少なめでストレスが溜まるし、この店では「ボトルキープが可能」と聞きましたので、すぐに焼酎をボトルで頼みました。

安定の「いいちこ」。(笑)

食べてみたいものばかりですが、今回は二人ですので、結構、何を注文するかで揉めました。(笑)

この店の売りというか名物で、「牛肉の刺し身」とか「牛肉の寿司」があるんですね。これを頼むかどうかが悩みどころでした。

写真はメニューから拝借。

まぁ、牛肉の刺し身って私には興味が全く無くて、でもいろいろある寿司はちょっと食べてみたかったなぁ。でも生肉じゃ牛肉の味が出ないのは当たり前で、炙ったのは美味しいかもしれないと思ったんです。

でも寿司だから当然、ご飯が・・・・・・。

厳しい糖質制限をしている私としてはこんな少量のお米も駄目なんですよ。こうやってレストランで食事をすれば嫌でも炭水化物、そして砂糖も使っていますからどうしても「炭水化物の摂取量は増える」んですね。だからそれに追い打ちをかけるようなお米は諦めるしか無い。(T_T)

刺し身には興味がありませんが「ユッケ」は大好きだし自分でも作るので、お店ではどんな風に作っているのか必ず食べてみる癖がついています。ということで、「和牛ミソタルタル」。

これは美味しいと思いました。これってやっぱりタルタルであってユッケとは違う。なめろうなんですね。そして一般的にはユッケは「赤身」を使いますが、これには脂肪分がかなり入っている。これって良いかもだなぁ。

もしかすると我々の世代だけかもしれませんが、「生で食べる時は赤身」というお約束があるんですね。「牛のたたき」もそうですよね。でも時代は「和牛の刺し身、寿司」を食べる時代になってきて、先入観は捨てたほうが良いと思いました。私は洋風の「タルタルステーキ」を食べて美味しいと思ったことはないのですが、こういう風になっているのは全く問題ないどころか美味しい。「新時代のユッケ」みたいな感じかな。(笑)

でも和牛の脂だから大丈夫なのであって、脂の融点も低いから舌触りも悪くないんですよね。これを普通の安い肉で作ると美味しくないと思う。是非、これを家でも作ってみようと思う。

メニューで見ても見た目が綺麗で、美味しそうだと思った「飾り野菜のピクルス」。これは美味しかったし、特に久しぶりの「ミョウガ」が良かったなぁ。でもこれを食べていると「イタリアンレストラン」にでも来たような気分。(笑)

焼肉屋に行けば必ずキムチを頼みますが、こういうのがあればこの方が良いと思う時もあるんじゃないかなぁ。

ごま豆腐にするかくるみ豆腐にするか迷ったのですが、くるみ豆腐なんてマレーシアでは食べられる機会がないので、くるみ豆腐。

正確に言うとくるみ豆腐ではなくて、なんの豆だかわからないけれど「まめ豆腐」で、くるみが散らばせてあるだけ。息子はイマイチだと言っていたけれど、私は美味しいと思った。

でも豆腐の汲み方が野暮ですよね。これじゃもったいない。新入りにやらせているんだろうと思った。

この店では「塩」に力を入れているようで、15種類の塩から3種類選べる。

適当に選びましたが、たかが塩と思っていたのは大間違いで、結構美味しかった。

ソースも4種類から選べますが、店のスタッフがテーブルまでワゴンで持ってきて、客が選べるようにするサービスも良いと思いました。

自分も作るし、この店はどんな風に作るのか興味があった「牛タンのデミ赤味噌シチュー」。

これの赤味噌は本当に隠し味でしかなくて、フレンチで八丁味噌を使うなんてことも多いらしいけれど、そんな感じでけっして「和風の味」ではありませんでした。でもハーブが効いている洋風とも違っていて、これはこれでかなり気に入りました。是非、真似しようと思った。

そしてお楽しみだった「和牛スジ豆腐」。

これは出汁が効いていて美味しいと思いました。酒のつまみに良い味の濃さで、決して「御飯のおかず」じゃないのが良かったなぁ。ただ、ちょっと甘いと思ったし、私が想像していた「スジ」ではなくて、限りなく「普通の肉」に近い「スジ肉」であって、ましてや私はメニューで英語のを見ていたせいか「Tendon」と言う言葉に惹かれていて、つまり、アキレス腱みたいなあのトロンとしてスジが出てくるのと勝手に期待していのは見事に裏切られました。でも美味しいと思う。

そうこうしているうちに、頼んだ牛肉がどんどんテーブルに運ばれてきました。

そしてその肉を見た時に、「とんでもなく大事なことを忘れていた」ことに気が付きました。

4種盛り。ザブトン、ランプ、肩ロース、そして牛タン。

この店は、「肉をテーブルで焼くのではなくて、キッチンで焼いて持ってくる」のを忘れていました。(T_T)

どんどん持ってきます。これは「ゲタカルビ一本焼き」。

ああ、この「ゲタカルビ」ですが、肋骨の間の肉です。注文時にはいくつかの肉の塊から選ぶ様になっている。

この時に、ちゃんと肉を見て選ぶのは非常に大事だと思います。ポイントは「肉の大きさ」ではなくて「脂身の多さ」なんですね。いわゆる「中落ち」ですが、ものによっては「脂身ばっかり」でオェとなるのも多い。この部位が美味しいのは間違いがないと思いますが、当たり外れがあるのもこの部位だから、自分で確かめられるのは良いと思いました。そして脂身が多すぎると思ったら、諦めるのも一つの手。

この部位って、肉屋でも売っていないんですよね。本当はメチャクチャ安い部位で、「Rib Finger」と呼ばれる。これって家での調理でも使い道がいくらでもあるのに、マレーシアの肉屋では売っていない。本当に残念です。

しかし、これらの肉が出てきた時に、失敗した~~と思いましたよ。

牛タンのシチューや牛すじ豆腐みたいに「熱い内に食べないとならない」ものがいろいろあるのに、「焼かれた肉」もどんどん来ちゃうんですから。

これって飲ん兵衛には地獄。(笑)

ただ肉を見るとわかるはずですが、焼き方が中途半端なのね。レアでもなくて、火が入っていないものもある。でもそのために、「テーブルで【追加で火を入れる】ために熱した石」もあるのね。

これでそれぞれが好きな焼き方に調節するわけです。

ゲタカルビ(中落ち)が来た時点では、こんな感じに焼かれているだけ。これってレアじゃないんですよね。火がまるで通ってない部分が多いだけ。

私はあまり焼かないのが好きですが、決して生で食べようとは思わないし、特に牛タンってそれなりに火を通さないと繊維の繋がりがしっかりしてて噛み切れないんですよね。これももっと焼いたほうが良いと思った。牛タン。

それでいて、4種盛りの中の「肩ロース」には結構火が入っている。なんなんだよ~~~~~。

このへんで、段々と私も冷静さを取り戻してきました。

そしてわかった。「この店は焼肉屋ではない」ということ。これって自分が勝手に勘違いしていたことですが。

あえて言えば、「中途半端に火が入った【ローストビーフ】屋」とも言える。

そして食べながら思ったことは、「大して美味しい肉じゃない」ってこと。(T_T)

結局ですね、この店は「新日本焼肉党」の姉妹店ですよね。だから同じ肉を使っているんでしょう。

そしてメニューを見るとどこにも「和牛」とは書いていないんですよ。でも写真を見ると「美味しい和牛だろう」と錯覚してしまうようになっているのに気がついた。

今回頼んだ4種盛りもメニューでは「霜降りの美味しそうな肉」に見えませんか?

でも出てきた肉はこんな写真の肉とはまるで違う肉。(T_T)

結局、この店でも、私が「新日本焼肉党」で感じたのと同じことが起きているってこと。

一見、美味しそうでも、美味しくないんだよ~~~~~~。ランプだけは美味しいと思ったけど。

「新日本焼肉党」では焼肉なら「絶品のタンのみ」で良いと思うし、その他、美味しいものがいろいろあるから、肉を焼いて食べることを忘れてしまったほうが幸せになる。

それはこの「金牛@デサスリハタマス」も同じかもしれない。

きっとそれは間違いがないと「肩ロース」を食べた時に思いました。

私が家で作るローストビーフのほうが、間違いなく美味しいと思ったから。

私は、肉の専門店でこんな霜降りでも何でもない、中途半端に火を入れたローストビーフもどきを高い金を払って食べたいとは思わない。

そもそもメニューの写真と肉質がまるで違うじゃないか~~~~~~~~~~~。

このお店に来て、席について、メニューを見て、美味しいウーロンハイを飲んで、美味しい料理が来て・・・と結構、気持ちは舞い上がっていたのが、最後の方になるとこの店の素性が見えてしまった感じがします。考えてみれば、「新日本焼肉党」と肉が大きく違うなんてことも無いのも当たり前ですよね。

で、こういう肉に文句があるのなら「高い肉を選べ」ってのも間違いがないんですね。それはまさに「新日本焼肉党」と同じ。

こういうのを頼めば問題なく美味しいんでしょう。

値段はどうなっているかというと。

これをたった500グラム食べただけで、軽く25000円は超えちゃう。

こういう価格の肉を好きなだけ食べるような生活は我が家ではしないし、お金の問題ではなくて、「分不相応」だと思うんです。

今回は二人だけですが、ボトルを入れたこともあって、お会計は900リンギ。

それでいて肉には満足できずに、「文句があるなら高い肉を食え」ってのもねぇ。ましてやそれに勝手に中途半端に火を入れて出されたら、私は切れるかもしれない。(笑)

ボトルキープできる焼酎ですが、半分近く残っていたのをキープしてもらわず、持って帰ることにしました。

これが結論。

「肉を食べたい~~~」と思わずに行けば、幸せになるかもしれない。それは「新日本焼肉党」と同じ。(笑)

あるいは、一人の予算が2万円まではOKな人なら満足できるかもね。でもそういうレベルの人が、中途半端に焼かれて出てくるのを受け入れられるだろうか。上の写真みたいに「外側は火を入れすぎで、真ん中はナマ」だったらどうすりゃ良い?

ややこしい店だわ・・・・・・・。

(前の)韓日館みたいに、そこそこの肉を美味しく食べさせてくれる店ってないんだろうか。焼肉屋ってそのへんをうまくやる(例えば安いハラミを美味しく食べさせるとか)のが彼らのプロとしての腕だと思うんですけどね~~。高い肉なら美味しいなんて、あまりにも当たり前過ぎてぜんぜ~~~~~ん面白くないわ。

 
 
 

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