ひさしぶりに息子と「酉玉@パブリカ」に行ってきました。
今日はなぜか息子とともに「XXXをしっかり食べたい」という思いが強く、いつもは幅広くいろいろ食べるのですが、今日は「好きなものを集中的に食べる」ことに。
席に座ると必ず出てくるこれをつまみながら、ハイボールで始めることに。ハイボールは「糖質制限食」としてはOK(蒸留酒はOK)で、日本酒、ワインは駄目。焼酎もよいのだけれど「酉玉@パブリカ」の焼酎の品揃えは駄目なのでハイボール。でもケチなのでウイスキーは一番安い「サントリーの角」。学生時代を思い出します。
絶対に、絶対に外せないものは「そろばん」で、これは首の肉「せせり」の一部。
息子は「5本は食べられる」と言っていたのですが、「お前、馬鹿か」ということで3本。私は2本。(笑)
そして「心残り」。これはハツ(心臓)に付いている血管というべきか。息子は3本。私は2本。
そしてそして、そしてこれがなければ酉玉には行かないと思うくらい大好きな「提灯」。「キンカン」と呼ばれる未成熟卵が美味しいのね。息子も私も2本ずつ。
で、結局はいつものいろいろを食べることに。ただ、いつも書いていますが、「酉玉@パブリカ」に行く時には珍しい部位を食べたいわけで、焼き鳥と言うと当たり前の「正肉」とか「ネギマ」「手羽」「ツクネ」の類は一切食べません。
これも私の大好物の「もみじ」。脚ですね。あんな細い脚から良く肉(ゼラチン質)だけ切り離せると思うし、とっても不思議。でも美味しいんだよね~。
中は火を入れすぎずトロンとした「レバー」。
その他、写真はないけれど「拳骨(膝の軟骨)」とか・・・あとなんだっけ。写真を撮らないと思い出せず。(笑)
ああ、欧米人が「オイスター」と呼ぶ、腰の肉。そして・・・・、なんだっけか。
今日はハイボールも5杯ぐらい飲んで、結構、酔っ払っちまった~~~~。
いつも「焼き手」の力ちゃんとおしゃべりをしながら食べるのだけれど、今日は、酔っ払った力も借りて、ちょっと聞きづらいことを聞いてみたんですよ。
「前と比べて、火を入れるようになったんじゃないか?」って。
焼き鳥って焼き方が命なのに、その焼き手に「焼きすぎじゃね?」みたいなことを聞くのは失礼なんてもんじゃないのだけれど、前々からちょっとそんな気がしていたし、酒も入っているから聞いてみたんですよ。すると・・・
「意識していなかったけれど、言われてみればそうなっているような気がする」
ですと。
それからいろいろ話が広がったのですが、やっぱり「日本人が好きな微妙な火の入れ方」ってマレーシアでは「生だ~~~」ってことになるようで、「焼けていない」と返されたことも過去には何度もあった様子。また「しっかり焼いてくれ」と言われることもあると。「焦げてパサパサ」でもそれを好む人もいると。だから「客を見ながら火の入れ方は考える」のだそうだけれど、確かに前に比べて深く焼くようになっていると思うと。
ちなみに、良く焼かないのを「浅く焼く」。しっかり焼くのを「深く焼く」と言うそう。
それを聞いて、ゴールドコーストのステーキを思い出しました。私は「レアで」と言っているのに「ウェルダン」で出すような店が昔は多かったんですよ。当初は我慢していましたが、あるころから「これは焼き方が違うよ」と【焼き直し】をお願いするようになりました。そしてある時、焼き直してもらったのにまたウェルダンが来たんですよ。
この店のシェフはアホかどこかおかしいのかと思ったのだけれど、彼にしてみると「レアでステーキを食べる人はいない。それって生肉じゃないか」ぐらいに思ってるのね。当時のオーストラリア人って全員が「ウェルダン」みたいで、「血の滴る赤い肉」なんて食べる人は異常だったんでしょう。でも私はその時、「これも違う」と再度、焼き直しをお願いしました。
そしてウエイトレスに言ったんですよ。「日焼け程度の焼き方でも良いのだ(Sun burned)」って。(笑)
そうしたらレアが来た。\(^o^)/
と同時に、レアじゃなくて「ブルー」と言ったほうが通じるのもわかった。生肉って青く見えることがあるじゃないですか。あれのことなのね。でも私が欲しいレアって決して「生」じゃないわけで、オーストラリアでステーキの焼き方を頼むのには結構苦労しました(かなり昔の話し)。
これって本当に難しくて、「ブルー」なんて言ったら、本当に生そのものみたいなのが出てくるかもしれないし、私が良く頼んだ「レア」ってのも、そもそも彼らが焼きすぎるのはわかっていたから「レア」というだけで、日本、あるいは日本人シェフがいるところでは「レア」とは言わずに「ミディアムレア」。でもこのブログの私の低温調理関係を読んでいる人はわかるだろうけれど、私が本当に好きなのは「レア」と「ミディアムレア」の真ん中ぐらいなんですよ。こういうのってちゃんとしたステーキハウスに行けば通じるし、シェフとの人間関係も必要なのね。「この客、面倒なことを言うなぁ」と思うであろうシェフもいれば、私が一度頼んだだけで、「その後は、焼き方は一切聞かずに完璧に焼くシェフ」もいて面白い世界だと思います。
ま、そんなことを思い出しつつ、焼き手の力ちゃんには失礼なことを言ってしまったけれど、彼自身、気がついていないことがあったのかもしれないし、今後に期待したいと思うし、焼く前に一言、「ミディアムレアでお願い」ぐらいのことは言っても良いのだろうと思いました。そしてああいう腕のある焼き手って「同じことは二度聞かない」のが普通だから、もしかすると今後は何も言わなくても、かつて感激した「酉玉」の絶妙な火入れで出してくれるかもしれない。またそうじゃなかったら、「私には【火が入りすぎかも】」ぐらいのことは言っても良いと思うんですよ。マレーシア人が「しっかり焼いてくれ」というのと同じ。(笑)
しかし結構、飲みました。ハイボールでしたが、薄すぎるなんてこともなく、濃すぎ~~と思ったくらい。でも5杯はお代わりしちゃったかな。
最後はこれまた摩訶不思議な美味しさがある「金針菜」を食べたら大満足で、打ち止め。
良く食べたし、良く飲んだ~~。私は糖質制限中だからいろいろ食べられないのだけれど、焼き鳥なら全く問題なし。\(^o^)/
なぜかこの「酉玉@パブリカ」に行くと、普通の焼き鳥で食べる部位は一切頼みません。決して嫌いなわけじゃないけれど、この店には「他の店にはない特殊なもの」がいろいろあるわけで、正肉じゃのネギマじゃ手羽じゃと食べると、酉玉らしいものが食べられなくなるからなのね。で、もし普通のネギマじゃ正肉じゃのを食べたいときにには「炭家」とか「鶏鬨」「ふく田」の方に行こうと思う。
おしゃべりをしている中で、私は「実は大好きな部位があるんですよ。でも焼き鳥屋では見たことがない」という話をしたんです。これって肉屋でも売っていない部位で、「鶏ガラにくっついている部位」なのね。肋骨にくっついている「膜みたいなペラペラの部位」が好きなんですよ。これって部位の名前も知らなかったんだけれど、「一羽丸ごと焼いてある鶏には必ず付いている部位(当たり前か)」で、焼き手の力ちゃんいわく「エンガワ」ですね、と。
これって「横隔膜」らしい。ハラミですかね。鶏にもハラミがあったんだ~~~? (笑)
これは息子も大好きなようで、彼が行った日本の焼き鳥屋ではそれがあって、またそこは自分の席で焼肉屋みたいに焼く店だったようで、そればっかり食べたことがあると。
で、力ちゃんいわく、「うちにもそれはありますよ」ですと。でも今日はない、と。
聞いてみたら、一週間に二度、4本ずつしか取れない量だそうで、もちろんメニューには乗っていないし、それを頼む客もいないと。
じゃぁどういう時にそれを出すの?と聞いたら、やっぱり私達みたいに「変わった部位」が好きな常連さんがいるそうで(日本人)、そういう客に(注文がなくても)美味しいところがありますよと出すらしい。
「俺達、そんな経験はないぞ~~」と言いましたところ、それがある時に私達は来たことがないはずだと。ジグソ~~~。
ということで、「4本は確保できる日には電話をくれ」とお願いしました。
「明日でもいいよ」と言いましたところ、息子が「来週すぎにしてくれ~~」と。(笑)
次の楽しみが出来た~~~~~~~~~~~~~~~~~。
こういう楽しみが「酉玉@パブリカ」にはある。
いい店だと思いますわ。
ちなみに「好きな部位を(私以上に)集中的に食べた息子」は帰り際に「胃の調子がおかしい」と何度も言っていました。
当たり前だろうが、アホ~~~~~~~~~。
「でも好きなものは、もう食べたくないって思うほど食べるのも大事なことなんだよ」ですと。
って、私の言葉を盗むな~~~。アホ~~~~~~~~~~~~。
ちなみに、食後、一時間の私の血糖値は95.4。100以下なら全く問題なし。ケトン体も順調に出ているケトーシス状態。