米国(ドル建てという意味)の債券を買うチャンスだと思う。今なら年利7%で回せる。

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前に米ドル建ての債券を買うと書きましたが、国債の動きを見ても「今がチャンス」だと思います。

これは米国債10年もののイールド、つまり利回りですが、このたった2年でこれだけ利回りは上がっている(債券価格はさがった)。

2020年から今まで。コロナが始まった頃って米ドル債券も1%以下の利回りだったんですね。社債でも2%以下が当たり前でした。

国債でも利回りが3%を上回るということは、当然、社債はもっと利回りが良いわけで、なおかつちょっとリスクがある社債ならかなりの利回りで回る。

だからチャンスだと思うわけですが、もう一つ。

前にも書きましたが、アメリカの好景気は「好景気に見える」だけかもしれない。つまりインフレは間違いがなくて、それは「需要が多い健全なインフレ」と見ることが出来た。だから行きすぎないように金融引き締めにFRBは動いて金利を上げたわけですが、私はそれに疑問を持っているわけです。

つまり、コロナによって物流もちゃんと動かないところに来て、コロナ終焉による突然の需要爆発。でもその需要に対応できるだけの供給が追いつかない。人手も不足している。産業のコメである半導体の製造も足らない。そんな時にロシアのウクライナ侵攻でエネルギーや食料、飼料、肥料などに問題が出てきた。これはコストプッシュインフレに繋がるわけで、決して良いインフレじゃないのはわかりきったこと。

さて、アメリカのインフレってなんなんでしょうか。

好景気だと思っていたのが、実は・・・・スタグフレーションの前兆を見間違えていたなんてことはないんですかね。

どうも景気に陰りが出て来ているのは言われているようですし、そうだとすれば日本と同じで「金融引締は逆効果」になるわけで、アメリカの金融引締が突然止まる。あるいは引きすぎた手綱を緩めるかもしれない。

もしそういう風になると市場が読めば、金利は一気に下がってくるわけで・・・・。

だから今がチャンスでこれを逃すとうまくない。そんな気がして仕方がないわけです。

でもそれはあくまで目先でしかなくて、ロシア=ウクライナの動きによっては全世界が真っ青になることもあるわけで、あるいは多くの懸念は「考え過ぎ」となるかもしれず。ちょうどその瀬戸際にあるんじゃないですかね。

どちらにしても将来のことなんかわからないわけですが、私は「現在の社債の利回り」を見ると、【この辺で買っておいても問題は無いのじゃないか】と思うわけです。

いくつかの例を出します。米ドル債です。赤字が利回り(イールド)。ただし債券の値動きも大きくてイールドも大きく変動しているので注意。

BNP PARIBAS BBB- 7.67%
LLOYDS BANKING GROUP PL BB- 7.68%
UBS GROUP AG BB+ 6.45%
HSBC HOLDINGS PLC N.A. 6.90%
BARCLAYS PLC B+ 7.68%
AUST & NZ BANKING GRP/UK BBB- 6.60%

上記の例は全て永久債(Perpetual)ですし、ガチガチのリスクなしということでもない。ま、パリバやロイズ、UBSやHSBC、ANZなどをどう考えるか。

いや、絶対安全じゃなければ嫌だというのなら、上のチャートに出したような「アメリカ国債」が良いんじゃないでしょうか。利回りは3%を超えている。

今後のことはわからないにしても、「目先の天井」に私には見えるわけです。チャートからはそれはわかりませんが、ファンダメンタルズから考えても「本当に好景気なのか?」と私は思っているわけ。

このレベルの利回りはこの10年を見る限り、【そうそう無いチャンス】だと私は考えています。

2012年からのアメリカ国債10年物の利回り。

私は前に何度も3%ぐらいの利回りはインフレに勝つのも難しいし、その金利で食うのは不可能と書いてきました。

ところがですね、7%というのは全く違うレベルで、複利計算ですと10年で2倍、20年で4倍に増えるんですね。そしてこの%なら「そこそこの為替変動には耐えられる」ことも多いわけです。

金利が高いのはインフレ率が高いわけですが、これは「アメリカに住んでいるわけでもない私たちには【関係ない】とも言える」わけです。

例えば、オーストラリアの金利が10%なんて時代がありましたし、瞬間風速では16%も定期預金で付いた時代があるそう(1980年代)。金利がそこまで高いってことは「オーストラリアのインフレはとんでもないことになっていた」わけですが、オーストラリアに住んでいない限り国内のインフレは関係ないんですね。私達が気にしないとならないことは「為替変動だけ」なわけです。

かつて1980年代でしたが、アメリカの30年国債がなんと15%の利回り(ゼロクーポン)だったことがありますが、私はそれを買いたくて日本で銀行や証券会社に問い合わせたことがあります。でも売ってくれないのね。すったもんだして、「100万円相当なら・・」と言われたんですが、私は「バカにするな」と怒って席を立ってしまいました。馬鹿だよね~。

当時は「アメリカの国債を日本の生命保険や銀行が買っている。日本はアメリカのお財布に成り下がった」なんて批判の声が多く出ていましたが、15%で回ることの凄さってとんでもないんですね。

ゼロクーポンですから毎年もらえるクーポンはないわけですが(その代わり複利で増える)、1000万円が10年で4045万円になるわけです。20年で1億6355万円。30年持っていたら6億5211万円です。1000万円がですよ。ただし、為替に変化がなかったらの話。

でも当時の為替はまだ円が安い頃で、150円ぐらいだったですかね。その後、80円以下になったこともあるわけで、「いくら利回りが良くても為替でやられる」なんてことも言われていました。でもとんでもなく利回りが高ければそれも乗り越えられるってことなのね。為替が半値になっても全く問題なし。

ま、10%以上の金利で回ることってそうそうないし、どこかの発展途上国ならまだしもアメリカや日本のような先進国の高利回りというのは途上国とはわけが違う。

そういう意味での「米ドルが7%で回る」というのは凄いことだと私は思っているわけです。

でも過去にもっと凄いことになったことはあるわけで、今後どうなるかはわかりませんが、現代のFRBやアメリカ政府がそんな金利になるまで放置するようなことは無いんじゃないかと。

ただし、私のように持っている通貨がほとんど米ドルなら問題ないですが、もし円しかない場合はどうするべきか。安くなった円で高いドルを今、買うべきか?

ここは悩みどころが満載で、どうするべきかは私にはわかりません。

でも7%という利回りは「そこそこの為替変動には耐えられる」ってことなのね。20%高くドルを買うことになっても、その分は7%X3年で、3年我慢すれば取り戻せるわけですから。そしてその後は5年でも10年でも7%の利回りを享受できる。それを受け入れたくないと思って我慢すると「未来永劫ほぼ0%」となるのかもしれない。日本の場合は金利を上げられない諸事情があるわけで・・。

でもま、全力投球する必要もないわけで、とりあえず日本円で金利もつかないキャッシュを持っているのなら、3分の1、2分の1ぐらいは「今」米ドルを買って米ドル建ての社債を買うのも良いかもしれない。

とは言うものの、為替の変動は大きく予想は簡単ではなくて、大きく円高になると泣くことにもなるんでしょう。でもマレーシアの金利が良いと3%の金利を狙うより良いんじゃないですかね。また世界の金融が根本から変化する可能性も言われているわけで、私はボラティリティが高い暗号通貨が主役になることはないとは思っていますが、電子マネー、あるいは暗号通貨でもステイブルコインが大きく増えて既存の考え方が根底から崩れる日も近い将来あるかもですね。

でもそれは「過去に経験したことがない」ことですから、予想はあくまで予想であって、それに賭けるのは私はギャンブルだとしか思いません。

やっぱり大事なことはこのような為替変動のリスクを取り「取らぬ狸の皮算用」をすることなく、【常に十分な日銭をどうやって稼ぐか】ってことじゃないかと。その技量さえあれば世の中に何が起きても怖くない。万が一、資産がゼロになる大変動が起きても生きていけるし復活できる。

債券に興味がある方は取引のある銀行、証券会社に問い合わせてみてください。

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