なんで私はサウジャナの中華料理店「ティーチェン」のことばかり書くのか?
それはこの10年で、我が家が一番行ったお店がティーチェンであることと、サウジャナのこのお店は歴史的にも多くの日本人が知っていると思うから。でもま、昔と今はまるで状況が違いますから、ティーチェンのことなど気になる人はいないと思っていますが・・。
昔は本当に良い中華料理店で「マレーシアの食事は安くて美味しい」というのを表しているお店でした。
でもこの10年の変化は大きくて、段々と我が家の基準から離れていくのを感じています。特に最近の変化は半端じゃなくて「大きな値上げ」と「料理のレベルアップ」がありました。昔から「暇な店の筆頭」と言っても良いくらい、いつ行っても客が数組しか居ないほどガラガラの店で、普通だったらとっくのとおに閉店になってもおかしくないと思うのだけれど、それはサウジャナのホテルそのものもそうですが、オーナーの強い思い入れか、半端じゃない意地があるんだろうと想像しています。
先月に行った時のことを書きましたが、本当にもう我が家とはレベチの存在になったと思いました。(この日記)
でも年老いて車いすに乗るようになった父が行ける店はここしかないと言っても良いのね。アクセスが簡単で、混雑していないというのは良いこととなります。
ということで、今回はその父の誕生日の会食でティーチェンに行ってきました。
前回はメニューに載っているものでもあれがないこれがないという料理が多かったし、この際、「コース」を頼んでそれに追加するようにすれば良いと私は思っていたのですが、店についてからメニューを見ていた皆は「やっぱりコースは面白そうじゃないから、いつも通り好きなものを頼もう」ということに。
私としてはもちろん異論があるわけでもなく、私も絶対に外せない「ハーガオ」「ローマイガイ」「ダックの燻製」が食べたかったし、それぞれが好きなものを注文。
今回はどういうわけか、あれがないこれもないということもなく注文は全て通りました。
そしてですね、「前回より美味しい」と思ったんですよ。なんなんですかね。前回はメニューに載っているのになかったり、何かおかしなことがあったんだろうか。ただ間違いがないのは、先月行った時にはサウジャナホテルで大きな会合がいくつもあって、駐車場から各レストランも「満員に近いほど盛況であった」こと。こんなのは見たこともありませんでしたが、各レストランもほぼ満員というのは「バウチャーを使った客が多かった」のかもですね。
「こんなに客が入っているのを見たことがない」というほどのティーチェンでしたが、皆さんが食べているのは「もしかしたらコース料理かな?」と思ったのを思い出します。だからアラカルトには力を入れてなかったのかもね。
美味しいのにびっくりしたのは「いつも(あれば)必ず食べる【ダックの燻製】」です。
これもまた長い間にいろいろあって、美味しくなくなったりまた美味しくなったりしたのですが、今回は「今までで一番美味しい」と思ったし、家族みんなも同意見。他のレストランでもこれだけのものを食べた記憶はありません。って我が家はあちこちのお店に行ったことがあるわけじゃありませんが。
どう美味しいかを説明するのはグルメでもない私には無理なのですが、燻製の度合いも良かったし、素材のダックがかなり美味しいと思いました。牛肉で言えば「和牛」みたいな感じでしょうか。脂身はちょっと多めでしたが、それがまた美味しかった。
それと「ライチ」みたいに見える「エビ餃子」。これも美味しかったです。
それと前回も頼んだ、「湯葉巻き」。これはエビとチーズが入っていて、私としては普通の湯葉巻きを食べたいのにこれしかないのでがっかりした料理ですが、これも美味しいと言えば美味くて家族には好評。
それと(私以外の)皆が好きな「牛肉黒胡椒炒め」。これは初めて美味しいと思いました。肉も良い肉を使っているなぁと。
その他、いつもそこそこ美味しいと思う料理も、「今回はどうしたの?」と思うぐらい美味しいと思いました。ただし、冷凍で持っているはずの【点心類】はいつもと同じ。でも美味しい。外れは無し。
本当にレストランってどこでもそうですが、「行くたびに味が変わる店が多い」と感じます。だから「味が変わった。もう行かない」とかそういうことが我が家は結構あるんですが、「たまたまそういうこともある」というのを理解しないと駄目なんだろうなと思ったり。でもねぇ、「たまたま美味しかった」なんてこともあるはずで・・。ま、当たり外れがあるのが当たり前だと割り切って、それを楽しめるようにならないと駄目なんでしょうねぇ。でも私はまだそこまで達観できていません。
そんなことを考えているとすぐに頭に浮かんで来る店が二店舗あります。
一つは「麗苑@リッツカールトン」で、昔は大好きな店だったのが、ある時、とんでもなく不味い北京ダックを出されて、それを指摘した時の黒服の対応が最悪だったので、それっきり行かないようになりました。
もう一つは「十九代目鈴木飯店@KLCC」の中華で、最初は「日本的なエビチリが抜群に美味しい」と思ったのですが、その次が最悪で「ボソボソして全く美味しくなかった」んですよ。きっといつも使っている【エビ】を変えたのだと思うし、深海のエビである「赤海老」でも使ったんでしょう。火を通して美味しいエビってクルマエビやブラックタイガーみたいに「浅瀬のエビ」なんですよね。天ぷらやフライも同じ。ところが深海のエビである甘エビ、ボタンエビ、そして赤海老もそうですが、火をしっかり通すとボソボソになるのね。そして赤海老は近年、広く使われている様子。私はブラックタイガーの方が良いと思うんだけれど・・・。
またこの会社って私がどうしても気になる「ある種の牛肉を製造販売している(ドンキでも売っている)」こともあって、それ以来、一切、利用しないようになりました。
ま、そんなことを思い出しつつ、ティーチェンで美味しい中華を楽しみましたが、ケチな私が気になるのは「価格」です。
たまに皆で集まって「お食事」をするなら良いにしても、「ちょっとランチでも食べる?」という価格じゃないのね。というか私にしてみると「気軽に行ける店じゃない」と感じます。そして私としては「オーソドックスな普通の飲茶を楽しみたい」と考えるタイプですから、新しいティーチェンの料理は美味しいにしても、私に合う店ではない。
でもフト思ったんですよ。
サウジャナホテルは他の大手のホテルと同じ様に「プレビレッジシステム」があるのね。「毎年お金を払って権利を買う」わけですが、それがあると「二人で食事すると半額」になったり(その他、いろいろベネフィットがある)。
やっぱりどんなに高いお店でも「半額ってかなりインパクトがある」わけで、サウジャナ近辺に住んでいて、二人で食事に行く事が多いならこれも良いんじゃないかと思うようになりました(一人なら40%オフ)。当然、ホテル内の他のレストランも同様ですし。
もし我が家がサウジャナに近くに住んでいたとするなら、そのプレビレッジシステムに入るのも有りかなと思いました。40%オフなら、「一人でちょこっとランチ」もありかもしれない。実際にティーチェンには一人できている客もチラホラいます。
ティーチェンは、私はかなり高いと思いますが、半額なら話は別。(笑)
私としてはモントキアラの周辺で、普通に気軽に食べられる飲茶の店があったら嬉しいなぁ。
ちょっとKepongにまで足を伸ばせば、美味しくて激安のお店がいくらでもありそうなんだけれど、家族がKepongに行くのを嫌がります。なんなんですかねぇ。
一応、好きな店ってあって、それはGrand ImperialやBSCのMing roomなどですが、コロナ前に行ったきりで最近どんな感じなのかは全くわからず。
実は「点心」は本当に大好きで、もしかしたら毎日でも大丈夫かもしれません。
かつてゴールドコースト時代に、買い物に行くと点心を食べるのが習慣づいていたことがあるのですが、ヨメさんに「お昼は何を食べたの?」と聞かれ、「飲茶」と答えると、【あんた、中華ばかり食べていると病気になるわよ】と言われたのを思い出します。
「ふ~~~ん。ということは中国人ってみんな病気なのか。知らなかった・・・」
と答えましたっけ。(^_^)v
サウジャナホテルのプレビレッジシステムはこれ。
ありゃりゃ、おかしいなぁ。私が見たティーチェンの店の前に貼ってあったポスターと割引率が違う。勘違いかなぁ。
そもそもCIMBのカードで支払いをすると「一律20%オフ」だから(併用は出来ない)、このプレビレッジってあんまり嬉しくないか。
しかし最近のホテルってどこでもこういう割引をしていて、レストランで「定価で食事をする客」っているのかと思う。
どこも大変なんでしょうね~~~。