日本人会と日本人学校

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記事を書くネタがなくなってきたので、本来コメントに書くことを記事にしちゃいます。

私が日本人会の理事をやっているときにこちらで日本語補習校の立ち上げに立ち会ったのですが、日本人会は母体として存在しているだけで実際の運営は運営委員会ってのが中心になってやってます。日本人会はそれの上部団体ということで、基本的なところの承認をする程度だというのは、どこも同じじゃないでしょうか。細かいゴタゴタを日本人会に持ってこられても困るし。日本人会の中では、教育担当理事が理事会で報告をして終わり、総会でも簡単に報告して終わりというパターンが多かったです。

日本人会の理事は駐在組ばかりという点ですが、政府から日本人学校へお金が出るから、日本人会の役員は駐在組である必要があるなんてことは全くないはずです。それどころか、母体は日本人会じゃなくても一向にかまわないんです。ただ、公的な集まりの母体が必要だという条件があるだけでした。日本人会があるのなら、それが母体になるのが好ましいというお上の意見だったように記憶しています(日本人クラブ、商工会議所でもOK)。公的なお金を出すのですから当然だろうと思いますが・・・・

こちらでは立ち上げの時に大騒動がありまして、日本人会から離して補習校を立ち上げようとする人たちが出てきたり、怪文書も出回ったりドタバタしましたっけ。当時の教育担当理事が会長を抱き込んで、二人だけで理事会では否認した報告書を無断で会員に出したり(その月だけは内容が全く違う二種類の会報が存在する)。特定の人を公の場で泥棒呼ばわりして排斥したり、まぁ酷かったです。それを切っ掛けに日本人会を去っていった人も多かったっけ。でも出来上がった学校は素晴らしい学校で、生まれるのに難産をした学校にはまるで思えないです。

本来日本人学校の校長になるべき人が中傷され、排斥され、追い出され、結局第二日本語補習校と呼ばれる私立の学校ができたことは悲しいことでした。このゴタゴタで、子供達も仲の良い友達が親の都合で引き離され、別の学校に通うという事態になってしまいました。この騒動で、狭いゴールドコーストの中に反目し合う二つのグループが出来たなんて、今でも思い出すとがっかりします。

私?私はコウモリの様に中間にいました。なーーーんてのは冗談で、両方の言い分とも正しいと思っていたんです。相手を尊敬して話し合いをすれば簡単に解決できたことばかりだったと今でも思っています。

まぁ、毎度のことで話があちこち飛びますが、学校に影響力を持ちたいとしたら運営委員会を押さえなくては駄目なわけだし、日本人会を押さえても関係ないと思うんですけどねぇ。でもま、会の構成員が駐在組ばかりとなれば理事が駐在組ってのもわかりますが・・・・

会の中には多くのサークルがありますが、その中でゴタゴタするってことはこちらでも無いようです。サークルからすれば日本人会があろうとなかろうと関係無いみたいな感じで和気藹々やってるようです。

そうそう、婦人部が力を持っていたのですが、婦人部の経理が不明瞭だとかなんとかいちゃもんがつきまして、それに怒った婦人会が日本人会から分離するなんて言い出して大騒ぎになったこともありましたっけ。その時は、会食を開いて会長、副会長が婦人部の幹部に頭を下げて一件落着。面白かったなぁ。実際には、婦人部はどんぶり勘定で、公認会計士からもこのままじゃまずいと言われていたのに、結局うやむや。その後、婦人部長も替わってからは婦人部の会計は別勘定ってのをやめて、今もそのはずですが・・・

ゴタゴタするのは、やっぱり大きな方針の転換があるときでしょうか。会則の変更であったり、あるいは全員参加型で何かの行事をするとか。お金を集めるために会として何かを始めるときとか。最近のゴールドコースト日本人会のことはわかりませんが、かつてはそんな感じでしたわ。

政府からの援助ですが、普通は税金も納めていない海外の人たちの子弟の為にあれだけのお金を出すのだから日本政府も可哀想な気がします。外務省というより、文部省ですね。外務省が窓口でお金を出すのが文部省だったかな。忘れました。こちらは全日制の日本語学校じゃなくて日本語補習校ですが、それでももらう金額はかなりの大きさ。週に一度の授業なのに、校長先生も派遣してくれますし。全日制だったら凄い額なんでしょうね。

補習校でもたぶん日本人学校でも同じだと思うのですが、私が気になるのは、生徒の父兄達に自分たちの学校であるという理解が不足してること。普通の日本の学校みたいに、そこにあるのが当然だと思ってるんです。日本人会があるから学校も存在すること、そして運営の母体は我々自身だという意識がない。なーーんて、関係しているときはよくそれを感じました。

お金がなければ自分たちで出すしかないのに、生徒一人あたり毎年200円の会費を出して保護者会で必要な物を買おうという案を否決されたことを思い出しました。必要な物があるのなら、政府からそのお金を出してもらおうという意見が大多数だった。本来、全ての経費を我々が出すのが当たり前なのにねぇ。200円ですよ。200円。金額の問題じゃないというのも一理ありますが、オンブに抱っこが当たり前というのもどんなもんなんでしょうか。

理事の人選ですが、俺が会長になる!なんていう人はいないのかもしれませんね。理事も同じで、出来ることなら関わりたくない。で、しょうがないから駐在組の中で持ち回りをするという形になっているのかもしれませんね。

でもね、やりたいと思ってる人って実はいるんですよね。でも自分からは言えない。そういう人にやってもらって良いのかどうかはわかりませんが、改革したい、もっと良くしたい、あれもしたいこれもしたいとやる気がある人っているんですよね。そういう人にどういう風に話を持ちかけていくのか、回りのその人の評判、評価も無視できないし、人選は簡単ではないけれど、まぁ、持ち回りでやろうやと仲間内で妥協しているところに進歩はないね。

昔は飲み仲間が集まった時に結構日本人会の話題がでましたっけ。で、改革すべき点がいろいろあるということで、理事でも何でもないその仲間内で次に誰を推すか話し合って、当事者に意向を聞いたりしたこともありましたっけ。その人がうんと言えば、あとは簡単でした。

今では、友達と飲んでも日本人会の話題もでなくなりました。若い人たちが中心になってうまくやってるようで安心しています。

日本語補習校もハーフがどんどん増えています。純粋の日本人がいない学年もあるぐらい。彼らは永住組で、いつか彼らが日本人会の中心になっていく時代が来ると思うと楽しみです。住んで、その地に生きるということは数年の腰掛け駐在とはまるで違うんです。そのことを理解した上で、日本人会も運営されていくといいですね。次の世代が、日本人会なんか関係ないよ、なんて言わないといいなぁ。駐在組が多く、学校に通う子弟もそうだとしたら、永住組は肩身がせまいんだろうなぁ。それとも永住組は地元の学校かインターナショナルに通わすのが当たり前なのかな?私だったらそうするけど・・・・

私は駐在組を嫌っているんじゃないんですよ。駐在組の論理と永住組の論理は違うということを言ってるだけなんです。どっちが上だとか偉いとか、そんなの関係ない。逆に永住組は俺たちは住んでるんだ、なんて変な見栄があるのも事実で、ゴールドコーストみたいに永住組ばかりのところは駐在組は肩身が狭かったこともあったろうと思います。そして、その逆も真。だから折衷案をだすのが大事だけれど、この際、バラバラになろうぜと永住組が日本人クラブを立ち上げて、それぞれが自分たちの論理でやっていくのも一つの手。だから世界各地に日本人会と日本人クラブが存在するわけだし、二つに分かれることで反目することもなく、手を取ってやっていけるんですね。

毎度のことで話が飛んで広がるばかりですが、マレーシアで日本人クラブを作るべきだと言ってるわけでもありません。思うままに書いているだけのこと。

垂れ流しのウンチクにお付き合い毎度有り難うございま~~~す。

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