シドニー旅行記 その1

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とりあえず、シドニー3泊旅行の内容を書いておきます。

次男坊がシドニーにあるニューサウスウェールズ大学のマスターコースに行くことになり出発したわけですが、それに我々夫婦もノコノコ着いた行った旅行です。

私は20年オーストラリアに居ながらシドニーは3度目。合計の滞在日数もたったの5日間で右も左も全く分からず。ヨメさんは初めてのシドニー。ああ、マレーシアにクーランガッタ飛行場から行ったときにAirAsiaの親切な計らいで帰りの便がフライトキャセンセルになり、普通なら行く機会もないであろう街のホテルに連れて行ってくれたり、突然出発だと言われて重い荷物を持ちながら走り回る運動もさせてくれて、挙句の果てはマレーシア航空でシドニー経由という嬉しいオマケまでくれたのを思い出しました。真冬なのに我々は真夏の格好。シドニー空港では寒い中、6時間もゆっくりさせていただきました。そうそうついでに清水の舞台から飛び降りたつもりで買った二本のロイヤルサルートはシドニー空港での乗り継ぎ時にお召し上げ。いえいえ没収じゃなくて、あくまで我々の意思で廃棄ということです。

突然のシドニー行きが決まったので十分調べることも出来ず、ホテルも直前なので泊まりたいホテルは満室。安く上げたいと思ったものの、お金のことより我が家の女帝に文句を言われることの方が嫌だったので、料金には目をつぶりシドニーのほぼど真ん中のホテルを取りました。Rydges World Square Hotel。4.5★。ロケーションは抜群でどこに行くにも楽でした。でも今時珍しいやわらかいベッドで腰が痛くなりました。それと冷房の温度調節が出来ず、なんとコントローラーの表示は16度のまま。エアコンを付ければ震え上がり、消せば暑く、おまけにベッドの掛け布団は薄いくせに保温力抜群。それをどけると寒く、私は寒さと女帝の文句から逃れるためにシーツをかぶったまま毎晩寝ておりやした。

今回はPCを持っていかなかったので情報収集もままなりません。しょうがないのでホテルにおいてあるパンフレット頼りの原始的な観光となりました。でもロケーションが良く、ホテルの建物にモノレールの乗り場もあり、移動は楽チン。地図の赤いラインがモノレールの周回軌道です。

このモノレールですが、うまくできてますねぇ。モノレールってこんな狭い軌道で十分なのかとびっくりするぐらい場所を取らない。これって都市計画の中にモノレールが無くても後付で十分作れると思いました。日本の都市もこういうのを利用したら面白いと思った。シドニーのモノレールは観光用と言っていいのでしょう。そんなに広い地域を結んでいるわけではなくて、まぁ、シドニーの要所をぐるりと一回りする感じ。一周20分ぐらいかな。いや、15分ぐらいか。このモノレールは一方通行。でも一周の時間があっという間ですので、逆方向が無くても全く問題なし。また便数も多く、4,5分間隔でしょうか。駅に行って待つという感じはなく、すぐ来るのも良いと思いました。下の写真のようにビルとビルの間を縫うように走っています。

私が歩いたのはこのモノレールの周辺のみです。ワールドスクエア、シティセンター、ダーリングハーバー、魚市場、チャイナタウン。そんなところ。ヨメさんとはまたいつのもパターンで滞在中に喧嘩し、別行動の日がありました。なんと観光嫌いのはずの敵は朝8時ごろにはもうホテルを出て、シドニータワー、水族館、ワイルドライフ、オマケにハーバークルーズもしてきたとのこと。私も意地を張らずに一緒に行けばよかった。(笑)

↓ 街を歩く人のアジア人の多さ。KLにいるような錯覚がありました。女性のあの被り物、トドンが無いだけの違いみたいな。

あ、そうそう、本の紀伊国屋がありました。それはそれは大きな本屋さんでKLにあるのと同じぐらい。日本の書籍もかなり豊富にありました。嬉しかった~~。

今回楽しみにしていたのは、絶対に行って来いと言われていた魚市場です。このシドニー魚市場の扱い量はなんと世界第二位。築地の次の扱い量とのこと。これを聞いたら食べることにしか興味が無いと言ってもいい我々は期待しちゃいます。

タクシーで行ったのですが、その日は土曜日。残念ながら取引所。つまり築地でいうと場内を見ることが出来ませんでした。ウイークデイなら場内、セリを見るツアーもあるそうで、これはまたチャンスがあったら行ってみたいと思いました。で、開いていたのはいわゆる場外ですね。一般に販売する店が並び、食事もできるようになっている。ここに日本人経営の寿司屋があって、毎日新鮮なネタがあると聞いていたので楽しみにしていたのですが、我々が魚市場に行った時間が早すぎてパックにいれた寿司の販売しかやっておりませんでした。魚を販売する店が何件かあって全ての店を見ましたが、正直なところ期待が大きすぎたのかがっかりしてしまいました。ゴールドコーストにある魚屋と扱う内容に大きな違いがあるわけじゃなく、そういう店が何件もならんでいるだけという印象でした。

でもゴールドコーストで売っていない魚があるのは間違いが無く、そりゃやっぱりシドニーの方が良いに決まっています。そして新鮮さという意味でもシドニーの方が良さそうに思いました。特に目を引いたのは、アジ、カツオがあった事。このなんてことのない魚ですが、ゴールドコーストでは手に入れるのは簡単ではありません。それとびっくりしたのはマッドクラブのメスを売っていたこと。これはゴールドコーストでは絶対にあり得ません。法律が違うということに初めて気がつきました。取って良い魚、大きさ、そういう基準が州によって違うのでしょう。マッドクラブは我が家の目の前の川でも簡単に捕れますがメスは捕獲禁止。でもこのメスが美味しいんですよね~~~。って、それは聞いた話ということにしておきましょう。

↓マッドクラブのメス。これはチャンスがあったら食べるべきだと思います。

↓カツオ

↓アジ、シマアジ、サバ

ちなみに私がオーストラリアで一番美味しいと思う魚はアルファンシノという魚です。これはめったなことがないとゴールドコーストには入ってきませんが、このシドニー魚市場でも見かけませんでした。アルファンシノは日本でいうキンキでしょうか。煮ても焼いても、もちろん刺身でも抜群で、完璧といってもいいくらい。そしてその次に良いと思う魚はヒラマサです。オーストラリアではKing fish。これはいわゆる日本では青物三兄弟といわれるブリ、カンパチ、ヒラマサのヒラマサ。ヒラマサは温暖な海でも獲れるそうでそれがゆえにオーストラリアでも一般的なのでしょう。温暖であることも加えて脂の乗りはブリと比べようもないですが、逆にしつこさはなく、結構いけると思います。それとこれも市場ではみませんでしたが、オーストラリアにはインドマグロ、本マグロと言って良いと思いますが、それの畜養が行われています。子供を捕まえてきて育てるという畜養で産卵までコントロールする養殖とは違いますが、これもオーストラリアに住む日本人にとっては救いの神。ただ夏場は出荷がないようで、シドニー魚市場にもなかったのはそれが理由でしょうか。ちなみにキハダマグロ、Yellow Fin Tunaはいつでもどこでもあります(私は好きではありません)。Big Eye、メバチもたまにありますが、これも見つけたら買うようにしないといつ美味しいマグロが口にはいるかわからないのがオーストラリア。

↓ヒラマサ

その他、このJohn Dory、日本でいうマトウ鯛。これも美味しいと思います。

なんでこんな魚の名前をいちいち書いているかということは、つまり、日本のようにあれもこれも美味しい魚がないってことなんです。こういう魚市場を見れば見るほどいかに日本の魚世界って大きく広く、深く、そして素晴らしいかというのがわかります。それとこのシドニー魚市場が世界第二位であるという話。それって眉唾じゃないかと思いました。プロが売買するいわゆる場内は見ていませんが、全体の広さを見ただけでそんなに大きくないのはわかります。それに比べて日本の青森、函館、あるいは新潟、清水港にしてもこんな規模じゃないはずなんですね。もっと大きいし、魚の種類も量も豊富に思えます。それとも本当に量だけをいうなら世界第二位なのか。うーーむ、私には信じられません。ましてや魚の種類がそれこそ両手両足あれば十分数えられる種類しかないわけですから、扱い高だけ多くても魅力は感じません。オーストラリアは海老が豊富ですが、日本の海老市場を考えると大人と赤ん坊の違いがあると思います。日本ならありとあらゆる数十種類の海老が築地市場に集まり、それこそ車えびだとしても産地によって味が違うし、長崎だ沖縄だ、あるいは輸入物だと大きさや質、そして価格で選ぶ範囲は広い。でも、こちらにはそんな選択肢は無いに等しいです。アジ一つとっても築地にはどれだけの種類のアジがあるか。こちらでは近海もののアジがちょろちょろと売っているだけ。また冷凍、冷蔵、活、干物、そんな種類もありませんし、日本人はいかに魚と共に暮らす民族かというのが海外に出て売っている魚を見ると良く分かります。魚好きが海外に出るとどこへ行っても悲しい思いをすることになるっちゃいますね。

私は貝類が好きなのですが、貝好きも悲しい思いをします。オーストラリアにはピピと呼ばれるアサリをぺったんこにしたような二枚貝があるのですが、これはその辺の海岸でごっそり採れます。でもねぇ、なんでこんなに味がしないの?って思うような貝。また他の地方で採れた似たような二枚貝もあることはあるのですが、似たようなレベル。活アワビもこの大きなシドニー魚市場で売っていた店はたったの一軒。それも水槽の中に疲れたようなアワビが二枚あっただけ。オーストラリアではサザエがいくらでも採れるはずなんですが、その姿もなし。そういう点はニュージーランドの方が良いですね。海産物もあちらは豊富。日本を赤道を中心に裏返したような位置にありますから似たような魚がいるんだろうと思います。

単に観光であるならば、ロブスターの大きいのを食べてみたり、シーフードプラターで感激しますが、住む目で見るとまるで違うものが見えてきます。

↓普通の2,3倍はある特大ロブスター。2キロ以上でしょう。

↓シーフードプラター

↓調理したものもいろいろありました。

我らが夫婦はこの手の物には一切目もくれず何か無いか探したのですが、結局見つけたのはこれ。ウニです。

ゴールドコーストでも冷凍物の生ウニは手に入るのですが、とりあえずここのをチェック。後で聞いた話ですとこれも冷凍物らしいのですが、これほど身がしっかりしていて、そして生臭くなく、もちろん苦味もアルコール臭さも無く、非常に美味しいウニでした。今までオーストラリアで食べた一番美味しいウニかもしれません。

正直なところ、シドニー魚市場での我らの収穫はこのウニだけでした。

そしてフト思い出したのがマレーシアの事。多分オーストラリアより選択肢は少ないはず。

魚好きには地獄か?(爆)

あ、そうそう、次男坊ですが、飛行場から宿舎に一緒に行き、そこで登録の手続きをし、部屋を見、その時点で私たちとはさようならでした。その後、電話では連絡を取りましたが一緒に遊んでくれないし食事を一緒にしようというのも断られました。

まぁ、当たり前といえば当たり前なのですが、子離れできない親父としては悲しかったです。

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