中華食材・調味料が見つからないことに関して

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やっぱり地域的なものが大きいということなんでしょう。クポンやクチャイラマ、あるいはチャイナタウン辺りに行くと全く違う世界なのかもしれず。

ただ、私としては小売店周りは大変なので、やっぱりスーパーでなんでも揃っている所が良いと思っていて、大西さんが教えてくれたテスコ、イオンビッグ辺りをもう少し調べてみようと思います。

ただ、モントキアラがそうであるように、この地域に中国人がいないわけじゃない。日本人、韓国人よりは間違いなく多いハズ。でも中国系の食材が殆ど無いってのはやっぱり不思議です。韓国食材、日本食材は豊富にあるわけですから。

でもフト思ったのは、これってやっぱり「ハラル」が関係しているんじゃないかと思うんです。

どのスーパーでも多くの商品が並んでいますが、あれって「ノンアルコール」だし、「ノーポーク」ですよね。また製造過程でアルコールを使ったり、豚由来の例えばゼラチンが添加してあっても駄目。

中華食材、調味料の多くは中国本土から来るんでしょうが、この辺の「証明」が難しいんじゃないかと。

少ない調味料でも「李錦記」の商品はどこでも若干は置いているってのも、その辺を考える一つの参考にはなるんじゃないかと。李錦記は今では世界的企業と言ってもおかしくなくて、世界中どこに行っても売っている。

つまり、その国に合わせた作り方はしていないにしても、「内容を証明」することぐらいはしっかりやるんじゃないですかね。

輸入の現場、あるいはスーパーの仕入れの現場がどうなっているかわかりませんが、まずこれは必ず調べますよね。

○ アルコール
○ 豚、豚由来の物

で、その答えとして「はい」「いいえ」と「不明」ってのがあると思うんです。そして中国産のものはこの「不明」も多そうで、もしそうだとしたらそれは仕入れない、売らない。当然、スーパーには並ばない。でも不明であるからして「ノンハラル」と決めることも出来ないとか?

でも李錦記の製品は内容物がはっきりしているので、どのスーパーも安心して置くことが出来る。でも商品種が少ないのは、それだけ「中華食材にはアルコール、豚由来のもの」が多く使われているってことなのかも。

NSKで豆鼓と腐乳を買ってきたと書きましたが、その売場はレジから見ると左の一番奥の方にあったんですよ。そこにはほとんど客もいない。

そして今思いだすと、その棚の一番端に「紹興酒」がたくさん並んでいました。あれは料理用だと思いますが、もちろんアルコールが入っている。

そういうものと一緒に、NSKの端の奥の方に置いてあったというのはどういうことなのか。

ここに私の疑問の答えがあるような気がしています。

アルコールや豚由来の材料を使っている食材はモスレムにすれば「猛毒」以上のもので、その可能性がある物を一般的な店で売るわけがない。仕入れ担当者、あるいは店にしていれば「触らぬ神に祟りなし」じゃなかろうか。

ところが中国人ばかりの街に行くと、そこはモスリムから見たらある意味「無法地帯」みたいなもので、近寄ってはならない場所なのかもしれない。モスリムが絶対に足を踏み入れることのない店というのが存在するのかもしれない。

だからそういう店はそういう場所にしかないわけで、モントキアラにしてもKLCCにしてもああいう開けた場所には無い。またそういう場所の店には「(モスリムにとって)危ない商品」は置かない、置けない。

うーむ、これが正解のような気がしてきました。

私にしていると中華食材、調味料は「一般的なもの」と考えていますが、モスリムの目から見ると「危険極まりないもの」かもしれない。だとしたらそれをスーパーで売るわけもない。

もしスーパーに日本食材店や韓国食材店の様に中華系の商品がずら~っと並んでいたとしたら、マレー系の客はその店を敬遠するようになるんじゃないですかね。

どこにでもある李錦記の少ない中華系の調味料ですが、あれもスーパーに並べられることがもしかしたら画期的なことなのかもしれない。

どこを探しても見つからない「甜麺醤」ですが、これにはアルコールでも入っているんでしょうか?だとしたらスーパーには並ばない。

ところがB.I.G.には「日本製の甜麺醤」を売っていた。これってハラル認証こそ取ってはいないものの「問題なし」で通ったからとか?で、中国産の甜麺醤はパスしないとか。

それとどのスーパーにでもある「ノンハラルコーナー」ですが、私はなんで豚もこの程度しか置いていないのかって思うんですよ。ちゃんとした大きなスーパーなのに豚がらみの品揃えはたいしたことがない。

結局、これも中国人を相手にしているんじゃなくて、豚を食べる多民族の為、サービスみたいなもので、本腰を入れて品揃えはしない。これはわざとそうしているはずで、もし豚売り場が大きくて商品量もばっちりあるような店だと、マレー系が来なくなるかもしれない。

ノンハラルコーナーは別の場所にありますが、スーパーの外にあったり(ミッドバレーのイオン)、階も違う場所にあったり。

つまりノンハラルってそれだけ「忌み嫌われている」ってことで、あの大きなミッドバレーのイオンのノンハラル商品の貧弱さがそれを物語っている気がします。NSKにノンハラルコーナーってあったかなぁ。気が付きませんでした。もしかしたら無い?

きっと敬虔なモスリムにしたら、ノンハラルコーナーさえも「無い方が良い」のかもしれず、また「中華食品」全体に不信感を持っているのかも知れず、そんな商品群がスーパーの棚にずら~っと並んでいたら、私がモスリムだとしたら気分的にそういう店には行きたくなくなる。

それこそ豚の人形をスーパーに並べているのと同じで、それって「モスリムは来るな」って言う意味にもなっちゃうんじゃないですかね。

中華食材、調味料はそれなりの場所に行かないと無いってのはおかしいじゃないかと思っていた私ですが、それらは「猛毒以上に恐ろしいもの」だとした場合、どこでも売っている方がおかしいってことですよね?

この国はモスリムの国。そこに答えがあったんですね。気が付きませんでした。

モスリムが近寄りたくない街、店。ここに行くしか無いのがやっと理解できた。(笑)

マレーシアは多民族国家で皆が仲良くやっている素晴らしい国~~、なんてブログに書いている人がいましたが、私は全くそうは思わなくて、深い深い問題を抱えていると感じています。それぞれの人種にちょっとだけでも「カマをかける」とすぐに多民族への不平、不満、またバカにしたジョークをいう場面は何度もありました。

「俺たちみんななかよくやっているよ」なんて人には一人たりとも会ったことがありません。「笑って握手はするけれど、心は絶対に(やつらには)開かない」とはっきり言った人(さてなに人でしょう?)もいた。

結局、食品もそうで、この国では「住み分けがうまく出来ている」と考えればなんでもすんなり理解できるような気がしてきました。

差別はないのかもしれない。でもはっきりした「区別」が存在しているんでしょうね。

 
 
 

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