「北朝鮮危機」の今

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なんだか世の中は「危機は去った」みたいな雰囲気がありますが、私は「アメリカの準備は着々と進んでいる」と考えています。

ま、我々が得られる情報なんてのは氷山の一角でしかありませんが、アメリカが攻撃するとなれば絶対に空母は必要で、でもカールビンソンはすぐに日本海には入らずにチンタラしていましたよね。そして釜山港に入港した原子力潜水艦ミシガンですが、「入港」している限り「戦闘はない」のがはっきりしていると思います。

気になったのは横須賀でドッグ入りしていた空母である「ドナルドレーガン」ですが、とうとう整備は終わって出港した様子。

もしアメリカが攻撃をする場合、空母は「最低二隻、できれば三隻」は必要であるという防衛関係者の話もあって、カールビンソンだけの場合、もし戦いが長期化した場合、非常にうまくないらしい。だからドナルドレーガンも必要になるし、もう一隻あれば十分なのだそう。

カールビンソンが日本海に直行しなかったのも、ドナルドレーガンの準備完了を待っていたからだという専門家もいる。

潜水艦はSLBM(大陸弾道弾)ではなくてシリア攻撃でも使われた巡航ミサイル「トマホーク」を154発搭載していて、様々な弾頭(戦術核兵器含む)を搭載できるとのこと。ただ潜水艦一隻ということもなさそうで、発表はされないにしても攻撃開始だとすれば増援されるはず。ドナルドレーガンが日本海に来るとすれば当然、原潜も帯同しているわけで、それだけで十分なのかもしれない。

私の好きな参議院議員の青山繁晴氏によると「必ずアメリカは攻撃する」と言うし、ただ私は彼を好きではあるものの、彼の話を全部信用、賛同しているわけでもなく、「思い込みの強い人」なのは間違いがないはず。しかし彼は最近アメリカはハワイのハリー司令官と会っているし、「アメリカはやる」という手応えを得ている様子。少なくとも何らかの結果が出なければアメリカは引かないという強い決心はあるんでしょう。

十分な軍備が揃うこと、そして「北朝鮮の韓国を向いている長距離砲、ロケット砲の壊滅」「ミサイルの発射基地の壊滅」が出来るかどうかのシミュレーションを続けているらしく、「これで行ける」となれば行動に移す可能性が高いと。

アメリカは「アメリカ国民を放置しない」のは間違いがないようで、韓国のアメリカ人の動きを見ていればかなりの事がわかるはず。また6月には「避難訓練」が予定されているらしい。

と同時に、出港した空母であるドナルドレーガンの行方を見ていればそれなりのことはわかるかも。今の時点で待機しているカールビンソンだけでは不十分だとするならばですが。

そして釜山港に停泊中の原子力潜水艦ミシガンはそのままでは戦闘はできないわけで、その動きも合わせて見るべきなんでしょう。

トランプ氏やお坊ちゃまが何を言おうと、あるいは日本政府にしても「本当のことは言わない」のが当たり前で、我々としては「空母と原潜の動き」そして韓国在住の「アメリカ人の動き」の方が重要かもしれませんね。

また中国にしてみると「アメリカが北朝鮮に居残ること」は絶対に認められないわけで、「後始末は中国がする」という確約がなければ攻撃には猛反発するはず。またその確約があったところでそれが守られるかどうかはわからず、アメリカの動きを見ながら北朝鮮に進軍するのでしょう。というか攻撃があるとすれば、必ず中国軍が北に入って行くんじゃないですかね。

9日には中国が新型弾道ミサイルを渤海に向けて発射した。

どうもこれは射程距離2000キロの「弾道対艦ミサイル」の様子。アメリカ軍も「絶対に逃れられない」と言われているアレかもしれない。これはアメリカに対する警告と見て良いはずで、好きにはさせないという意思表示かもですね。

でも現実的に考えて、もし攻撃してもその後アメリカが北朝鮮に居残ろうとは思わないはずで、でも原爆やミサイル施設を完全に破壊した確証を得ねばならず、それを(今まで北朝鮮に技術を渡したであろう)中国にすべて任せるはずもないですよね。ま、後々、国連の査察団が入るにしても、アメリカの行き過ぎを中国は想定しないとならないのは当たり前。

ま、こんな風に思うのは、私は「お坊ちゃまが原爆もICBMも絶対に捨てない」と見ているから。

そうこうしている間に、韓国ではやっぱり大方の予想通り「文在寅大統領」が生まれた。9年ぶりの左派大統領。

彼は盧武鉉前大統領と路線は同じだと言われていて、新北勢力。大統領になったらトランプ氏より先にお坊ちゃまに会うと表明していたし、ケソン工業団地の操業再開も言っていた。これじゃ「北朝鮮囲い込み作戦」に穴が開く。

でもこの辺も難しいところで、「経済的に北朝鮮を追い込む制裁」もお題目ばかりで中国はずーっと支援を続けていたし、肝心要の「石油」もどうなっているのかわからず。それはロシアとて同じで、どんな経済取引を続けているのかはわからない。つまり、関係国にとっては「制裁」とはアメリカや日本を中心に騒ぐだけの話で、現場では全く違う考え方で動いている可能性があるってことじゃないですかね。今までの六カ国協議も茶番だったのははっきりしているし。

また南北統一は民族の悲願であって、どうしても韓国はその方向へ動こうとする。でも力による統一ではなくて「緩やかな統合」と考えているようで、「統一」の前に「一国二制度」「連邦」があるはずで、違った体制を維持したままの形で繋がるなんらかの方法を模索していると考えるのが妥当のはず。

そして韓国は「北朝鮮の原爆とミサイル技術」も自分の手にしようと企むのも当然なんでしょう。

当然保守系は親北に反発するものの、今回の大統領選の結果を見ても、我々日本人やアメリカ人とは全く違う考え方が韓国の根底にあるのはは間違いがなさそう。

その反面、アメリカは全く韓国を無視しているようにも見えるわけで、日本が常にアメリカの意向に従う以上の関係があるのかもしれないと思ったり。韓国は当事者でもあるけれど、韓国の言い分を聞いていたら何も出来ない。それどころか問題は深刻化すると見るべきなんでしょう。

ま、どうなるかわかりませんが、一番のポイントは「韓国内のアメリカ人の動き」であって、アメリカの戦力の動きも同時に見ないと駄目なんでしょう。

でもその時に「何かが起こる」ってことでもなくて、その時こそ「お坊ちゃまが決断をする時」であって、攻撃開始が決まるわけでもないんでしょう。

私としてはどんな状況になってもお坊ちゃまは自ら先制攻撃することはあり得ないと思っていて、それは自殺行為以外の何物でもない。かと言って、祖父、父から受け継ぐ「北朝鮮の夢」を彼が捨てることも絶対にしないと私は想像するわけで、最近、「北朝鮮軍部の動きがおかしい」という情報もあるようですが、「クーデター」こそが世界にとっては良いことなのかもしれない。

でも考えてみればそれもおかしなもんで、「あいつは怖い」というだけで「死ねば良い」と考える自分ってどこか狂っているとも思えるわけです。もし彼が殺されること無く、軍部に捕らわれることになったら、彼は一体どうするのか、そんなことが気になります。私だったら生きていようとは思わないけれど・・・・。というか生きてられないでしょう。狂死するかも。

独裁者は身の安全を最大限考えると言いますが、それって政権転覆することから逃れるためであって、自分の命惜しさじゃないんじゃないかと思ったり。自分の命はそもそも無いものと考えていないと、独裁者なんてなれないのかな、なんてお坊ちゃまを一人の人間として見るとそんなことを考えたり。

彼もスイスで自由な世界を見て育ったはずですし、意外に自分の生まれを憎んでいるんじゃないかと思ったり。それは殺された正男氏も同じで、本当は自由な世界で勝手に生きたかったと思っているんじゃないかろうか。

フト、日本の天皇家は心の底で何を考えているのかなんて思いましたが、一緒にするのは不敬でしょうが、ああいう「家系に縛られる立場の人たち」、北のお坊ちゃまも含めて、心の中の葛藤をのぞいてみたいと思ったり。もし斬首作戦みたいのが実際に起きて、彼の首が取られたとしても諸手を上げて喜ぶ心境にはなれませんわ。

ま、怖いのは北の暴走で、それがあれば最悪の事態に陥るんでしょう。そしてそれがあれば、トランプ氏が何を決断しようと彼の責任にはならず、トランプ氏はそれを待っている可能性すらある。こういうのはアメリカの得意芸で、アメリカがかつてベトナム戦争に参入するきっかけ作りのために自ら自作自演の「トンキン湾事件」を引き起こして、「お前が先に手を出した」という証拠づくりをした。これは後に極秘文書が出て来て明らかになった。

日本の真珠湾攻撃も同じで、手を先に出したのはお前だという状況を作った。でも史実としては、真珠湾攻撃の五ヶ月前にアメリカは「中国から日本を長距離爆撃機で攻撃する」という案を持っており、ルーズベルト大統領はそれを承認していた。でもアメリカ正規軍ではうまくないので、「志願兵」の形をとり、B17爆撃機500機の中国への派遣を決定した。

でもそれが実行される前に、「ハルノート」で追い詰められた日本が先に動いた。

イラク戦争も「大量破壊兵器を持っている」と根拠が無いことでアメリカとイギリスが攻撃を開始。北朝鮮にもし油田でもあったらとっくのとうにやられていたのかも。

こんな似たような歴史がまた作られるのかな、と思ったり。

 
 
 

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