韓国を理解する

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日本人が韓国、韓国人に持つ印象っていろいろだと思うのですが、何が正しいかと言う前に【文化の違い】があるのをまず理解することが重要だと常々思っていました。

呉善花さんってご存知ですよね。日本に帰化した韓国人ですが、彼女のその辺の説明にはなるほどねぇと思うことは結構ありました。

私は彼女は「中立的」だと思っていて、片側に立って片側を非難するというタイプではなくて「理解し合うことは可能だ」という前提にあると感じています。

その呉善花さんが、どういう生い立ちでどういうふうに今に至ったか。何を考え何をしているのか、そして【私達が理解しておくべき韓国と日本と考え方の大きな差】が良く分かる動画がありましたので、紹介します。

 

私自身は残念ながら中立的な考え方ではなくて、「全く困ったもんだ」と常々感じています。

私自身、小学生の頃から韓国人を知る機会もあり(育った新橋には在日が多い)、中学時には友人の中にもいたし、社会に出てからはまぁそれはそれはいろいろ体験しましたので、はっきり言って良い印象ってないんですよ。中には酔っ払うと「俺は日本人を殺したい。絶対に許さない」と泣く知人もいたし。

ところが1991年にゴールドコーストに渡ってから一変しました。

ゴールドコーストでは日本とは逆で「日本人が少なく韓国人は多い」という環境で、一般生活の中でも韓国人との接点は多く、友人も多くいました。その中で感じたことは「ある特定の話にならない限り仲良くやっていける」ことであり、また「良いところも少なくない」と感じたのです。

でも【ある話になると大騒ぎになる】って感じでしょうか。ただ、韓国人はマジョリティーですし、マイノリティーの日本人っていちいち大げさに反論しませんから、彼らの言いたい放題、やりたい放題という感じだったかな。

これは子供たちが通う学校でも同じ。日本人は劣勢。私の友人が歳をとっているけれど大学に入り、歴史の事業で突然、「日本批判」をしだした韓国の留学生がいて驚いたと聞きました。

私の子供たちがまだ幼い頃、学校から泣きながら帰ってきて、「パパ、本当に日本人って悪くて卑怯な民族なの?嘘だよね?違うよね?」と私にすがりつくように言っていたのが忘れられません。

日本では静かにしている在日韓国人ですが、ゴールドコーストでは「日本人のほうがマイノリティー」。しかも彼らは「韓国でびっちり反日教育を受け、日本に対する知識もほとんどないし、【日韓の歴史】も知らない人が多い」わけです。

在日韓国人はそれなりに日本を理解していますし、「日韓関係がどうあるべきか」も考えている人が多い。

ところがゴールドコーストの韓国人は、韓国国内で反日を叫ぶ人たちと同じなわけです。

だから「話してはならない話題」に触れるとそれはそれは大変なことになりますし、逆にそれに触れなければ良好な関係を持つことは可能でした。

それ以上に、私は「彼らのほうが日本人より正義感が強い」場面にもよく遭遇しました。ま、それが良い方にも悪い方にも作用するのだと思いますが、忘れられないことがあります。

私達がマレーシアに来る直前は我が家を売るためもあって、「コンドミニアムを借りていた」のですが、そこの住人はいろいろで韓国人は多く、日本人は少ない。ま、外国人が多いコンドだったと思いますが、中にはわけのわからない外国人もいるわけですよ。

ある時、ヨメさんに「韓国人の青年に助けてもらった」という話を聞きました。

外出先から夜に帰ってくる時、エレベータで非白人の酔っぱらいと一緒になったと。その彼がヨメさんにああじゃこうじゃやらしい言葉も含めて言い寄ったそうです。そしてその時、エレベータには「韓国の青年もいた」と。

するとその韓国の青年は、何を言うわけでもなく、「スッと、変な外人とヨメさんの間に、ヨメさんに背を向け酔っ払いの方を向いて立ちふさがった」と。変な外人は「なんだ?こいつ」と思うわけですが、韓国青年は何も言わずに知らん顔をしつつ「変な外人をブロックし続けた」そうです。

そしてその韓国青年は、彼が何階で降りるのかはわかりませんが、ヨメさんが安全になるまで(その酔っぱらいが降りるか、ヨメさんが降りるか)ずっとその状態であったそうです。

でもその韓国青年は終始無言で、「僕が貴女を助けましょう」という言葉もそのフリもせずに、酔っぱらいに対しても何も言わず、「自然な行動」として酔っ払いの前に立ちふさがり続けたとのこと。そしてエレベータを降りる時には言葉もかわさず、何もなかったように降りたそう。

これにヨメさんは感激していましたし、私もへ~~~、カッコ良いじゃんと思った。そしてもし私がそういう場面に出くわしたら何ができるかと考えさせられてしまいました。もちろんヨメさんではない他の女性が迷惑行為を受けていた場合のことですが。

その青年も「何かあったら一瞬でぶっ倒す」という自信があったからだと思いますし、韓国青年って「ほとんどが兵役を経験していて」【殺人術さえも習っている】んですね。だから体格も良いしみんな強そうでした。でも逆に、仲間同士でも喧嘩になると「血を流しながらとことんやる」のも何度か見て、随分、違うなと思ったもんです。

そのエレベータの中の出来事ですが、そういう風に酔っ払いに言い寄られて「困った顔をするだけなのは日本人ぐらい」だとも思っていて、オーストラリア人の女性も中国、韓国女性も、「はっきりした態度を取る」のが間違いがない。警察沙汰にする女性も多いはずで、そういうシチュエーションでは警察に連絡するのがオーストラリアでは常識なのかもしれません。

この出来事から私は考えさせられることが、ま、いろいろありましたし、韓国と日本とうまく付き合う方法もあるんじゃないかと思ったくらい。

25年、オーストラリアに住んでいる間に、そういう韓国人の意外な面を見ることはそれなりにあったわけです。また韓国人と友達関係になると、こちらが困るくらい良くしてくれましたし。

そして面白かったのはヨメさんの親友とも言える韓国女性に「貴女が韓国人だったら良かったのに・・・」と言われたことがあったそう。でもヨメさんはどう答えて良いかもわからず、何も答えなかったと。

でもそこに「わかりあえる可能性がある」ということじゃないんですかね。というか、「人と人はそこそこやっていける」のね。でも「国と国と考えるとアウト」。

日本人には韓国や韓国人を全否定する人が決して少なくないけれど、私はそれは「韓国の反日」と同じだと思うくらい。特に「韓国人」に関しては、私たち日本人でも見習うべきところはあると思っています。韓国という国に関しては別ですが。

私が思うのは、韓国と日本の仲が悪いのは、「そうしようとする勢力が間違いなくあった」ってことなんですね。ま、日本統治時代はうまくいっていたようですが、日本が韓国の【身分制度を壊した】ことによって、一番おもしろくなかったのは「ヤンバン(両班)」と呼ばれるかつての支配層で、私はこの両班こそが朝鮮半島を駄目にした張本人だと思っているのですが(それが併合にも繋がった)、彼らは当然、失った権力を取り戻したいし、戦後、韓国が独立しても「日本を宿敵とする」ようにして、歴史の歪曲も続けたと思っています。

なおかつここにややこしいこともあって、韓国人も両班がどれだけ酷かったのかはわかっているのに、「支配者である両班に対する憧れ」も強かったのは間違いがないと思うんですよ。だから戦後の反日教育にも簡単に乗ったのだと思っています。そして日本を攻撃することによって、「両班になった気」というと語弊があると思いますが、李氏朝鮮時代に積み重なった体制への恨みつらみが全て「日本に向けて転嫁された」と思っています。

韓国では法律以上に「人情が優先される」【国民情緒法】が存在すると揶揄されることありますが、それも【両班に統治されて苦労した庶民の思いが強い】からだと思っています。でもその両班を排除して国民が平等になるのではなくて「皆が両班になろうとしている」ように私は感じるのです。

「やられたらやりかえす」のが当たり前なのは韓国ドラマを見ていてもわかるし、「復讐は良いこと」の様。でもそれもまた「儒教」に沿った正義、倫理観なのかと思ったり。この儒教ってのも大きな問題を孕んでいると私は思っていて、それを重視した中国韓国がたどった歴史にマイナス面が出ているんじゃないですかね。近代化が遅れたのも儒教のせいかもしれない。

ま、私には詳しことはわからないしても「両班」は一つのキーワードだと思っていて、実際に、今の韓国で「ご先祖さま」の話になるととんでもない数の両班になる計算になるとのこと。まさか自分のご先祖様が最下層で名前さえもなく、理由もなく殺されたり強姦されたり、また売られたりしたなんて歴史を認めたい人はいないのも当たり前。日本でも先祖は「武士だった」という人が多いのと同じ。

そしてですね、「韓国と日本が仲良くなると困る」勢力として「アメリカ」があると思っています。もしもですね、一応独立国ということで日本と朝鮮半島は分断したものの、日本統治時代のように「朝鮮半島と日本が力を合わせたら何が起きるか」ってことだと思うんですよ。

戦後、日本を統治したアメリカ、マッカーサーは「ウォーギルトインフォメーション(WGIP)」で日本を大改造しましたし、東京裁判でも日本を徹底的に悪者にした。と同時に、「朝鮮半島を日本から完全に切り離す必要があった」のは間違いがない。

私は未だに夢想することがあるんですよ。もし南北分断もなく、朝鮮半島と日本が団結したらとんでもない強力な勢力が東アジアに出現すると。

ま、そんなことはあり得ない。彼らと日本との価値観のギャップはそう簡単には埋まらない事もわかった上で、そんなことを想像してみたり。

福沢諭吉の「脱亜論」が有名ですが、やっぱり水と油のような「相容れることは絶対にない大きな違い」があるとも思うんですよ。だから私は「併合こそが問題をややこしくした」と考えています。絶対にすべきではなかった。

でも日本が日清戦争で勝ち、朝鮮を独立国として承認させたとか、日露戦争で日本が勝たなければ朝鮮半島はロシアに取られていただろうとか、あたかも「日本が朝鮮を助けた」みたいな言い方はあまりにもご都合主義だと思っています。確かに【日清戦争も日露戦争も朝鮮半島がキーワード】なのは間違いはないけれど、それは【日本の安全保障を考えるから】であって、朝鮮民族のためを重視したのではないのは明らかじゃないですか。

でも併合によって朝鮮半島で劇的な大進化が起きた。これは間違いがない事実で、それなくして「両班が統治する古代封建的な朝鮮半島」がそのまま続いていたら、今の韓国はなかったと私も思う。

だからそれをもってして「日本は礼を言われても良いくらいだ」という日本人は少なくない。

私はそれに関しては徹底的に反論したいと思っていて、もしですね、戦後、日本がアメリカに併合されてアメリカの一つの州になったとしましょうよ。そして日本は豊かで進歩した国になったとする。

でも私は絶対にそれを受け入れたくないし、併合したアメリカにも、そして併合することを受け入れた日本政府に対しても一生恨むと思います。その恨みは「千年どころか未来永劫続く」と思うくらい。

「豊かになったのだから母国が消滅しても良いじゃないか」なんて考え方は絶対に受け入れられません。

そして朝鮮半島では、日本は日本国内以上に大きな投資をし、教育もそうで文盲が多い朝鮮半島に学校をあちこちに作り、日本で国立大学を作る時に朝鮮半島を優先したという事実もある。これに関しても「お礼を言われて然るべき」なんて言う日本人が多い。

でもそれもまた、「朝鮮半島の近代化を急がなければならない、日本の事情がそうさせた」だけのことじゃないですか。

と言いつつ、併合という形で「日本が主導権を取らなければ近代化は無理」という考え方が当時の主流だったのだと思うし、「協力」という形で朝鮮半島が近代化できたとも思えず。でももちろん「併合に反対する日本人」もいたわけで、それの筆頭が伊藤博文だと言われている。でも彼は暗殺された。つまり日本から見ればテロリスによる犯行だけれど、韓国ではその暗殺者である安重根は韓国トップクラスの英雄となった。

伊藤博文が殺されなかったら併合がなかったかどうかはわからないけれど、結果的には「併合が東アジアの安定と発展に寄与した」のは間違いがないと思うんですよ。

これは台湾も同じですが、実はその日本の成功体験こそが、まさに「日本の勢力拡大」に繋がったのだと思うし、その結果としての第2次世界大戦があると思っています。

でも大戦での敗戦。またアメリカによる日本の大改造にしても、それが良かったのか、そうじゃないほうが良かったのかは私にはわからない。また原発投下にしても、もしそれがなかった場合、「本土決戦」にまで進み、当然、ソ連は北方領土だけではなくて北海道へ進軍したはずで、一体何が不幸で何がラッキーだったのかの判断は難しいと思うし、私にはわからないこと。

でもま、韓国と日本との軋轢って、それを無しにすることは不可能にしても、協力関係を築くことは両国の国益になるという考えを長い間持っていました。

でもねぇ、それも無理だと思ったことが起きました。

あの韓国軍艦による「自衛隊機への(攻撃用)レーダー照射事件」です。

まさかと思いましたし、その後のああじゃこうじゃと二転三転する言い訳、そして事件をすり替えて「自衛隊機が威嚇した。謝罪しろ」とまで言うようになったのは、私の我慢の限界を超えてしまったと言ってもよくて、「もう駄目だ」という確信に変わったときでした。それまでは「韓国軍と自衛隊は非常に良い関係にある」と聞いていただけになおさらでした。

そして「日本の輸出許可」に関すること、「徴用工訴訟」なども、全く、全然、お話にならないことばかり。

実は「慰安婦問題」に関しては、あの話をでっち上げたのは朝日新聞で、社民党の福島瑞穂や左翼の学者達が総出で話を大きくしたと思っていますので、韓国は「乗せられてしまった」ように感じています。ま、簡単に乗せられてしまう下地があることが問題でもあるわけですが。

日本製品不買運動もいい加減だし、「どうしようもない・・・」という思いがつのるばかりで、今の私としては「日韓関係が良くなれば良い」とは願ってはいますが、「無理だ」という思いが99%で、近年言われている【非韓三原則(助けず、教えず、関わらず)】に賛同するしか無い状態。通貨スワップにしても、韓国にはメリットばかりで日本には何のメリットもないことなのに、「日本が頭を下げれば受け入れても良い」なんて言い出すし、この国って一体何なんだと思うわけです。

でもここで絶対に忘れてはならないのは「日本政府の対応」で、問題を大きくするようにしか動いてこなかったと思います。安倍総理の時代には多少変わったと感じましたが、今の岸田さんって本当に「何を考えているのか」と思うくらいで、でも「何もしない、何もできない無策」の方がメディアにも叩かれずに支持率が高いという現象が起きている。

とは言いつつ、小さな光明も無くはないのね。

日本でも韓国でもベストセラーとなった「反日種族主義」という書籍。【歴史を見つめろ】と主張する元ソウル大学の李 栄薫氏を中心としたグループが活動を広げているのね。本来ならそんなことをしたら逮捕されるか暗殺されるのに、活動をやめない。

でもそれは「親日」という意味じゃないのね。「歴史にウソを付くことはできない」、それを続けていたら韓国はどんどん駄目になるという主張。

またその書籍に続く新たなものも出てきて、小さい動きながら「反日教育、反日運動」って一体何なのかを見つめようとする韓国人も増えてきている様子。

そして日本では上に紹介した呉善花さんみたいな人もいるし、そして、そして、韓国大統領戦では「文大統領みたいな過激なことはしないだろう」と見られている尹錫悦氏が次期大統領と決まったし、彼は決して親日派ではないものの、なんらかの変化があればよいな、と。

期待はしていませんが・・・。

前に、上に紹介した呉善花さんが言っていたことが忘れられません。「反日は心の奥底に刻まれていて、理屈で解決することはない」と。「それは私達が【ウンコは汚いものだ】と考えるのと同じ」なんですと。日本・日本人イコール汚いもの、悪の権化だと条件反射をしてしまうと。

でもね、やっぱり、日韓が協力関係にあったらどんな面白いことが起きるか、それは不可能だとしても夢想することを止められません。

福沢諭吉(が書いたとされる)の「脱亜論」は、全くそのとおりと思うのですが、いつの日か、あれは間違えであったと思える日が来ることを夢見ています。でもま、それもまた「韓国人が、いつか日本が過ちを認めて心から謝罪する日を待ち望んでいますというのと同じ」なんだろうと思ったり。

私や私の上の世代は「お互いに嫌なことが積もり積もっている」のは間違いがないと思いますが、若い世代ってそういうしがらみも少なく「仲は決して悪くはない」と感じます。それはマレーシアでもオーストラリアでもアメリカでも同じ。でもいつか若者同士でも「利害関係がぶつかる時」が来るわけで、そういう時にどうなるのかは私にはわからないにしても、とりあえず「過去ばかりに拘ること無く」、協力関係が築ける糸口を是非探って欲しいと願っています。この二国が協力関係になれば、東アジアは大きく変わるのに間違いがないはずですし。

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