「新冷戦時代」に入ったのかな?日本の未来は?

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アメリカは「中国制裁」と言っても良いくらい強硬な課税を決めたし、これに中国が応酬、それにまたアメリカが応酬する泥沼に入ってきた感じがしますね。

私はなんとなくこれは大事にはならずにどこかで落ち着くんじゃないかと思っていたのですが、どんどんエスカレートする。ま、日本が鉄鋼・アルミの課税から外れなかったのはFTAを日本と結びたいアメリカの揺さぶりでしか無いと楽観しているんですが、それももしかしたら楽観しすぎかもしれない。でも評論家曰く、日本からの鉄鋼・アルミが入らなくなって得をするアメリカ国民と、損をするアメリカ国民の数を比べると損をする国民のほうが多いと分析する人もいる。また特殊資材である場合には日本から買うしかないわけで、結局は増税分はアメリカの消費者負担となるであろうことから、日本はいずれ課税対象国から外れるだろうとも言われている。

私が気になっていたのはヨーロッパの動きなんですよ。

特に北欧なんて日本と全く関係ないし、アメリカとの繋がりもよくわからない。ましてやロシアと北欧がどうなっているのかなんてさっぱりわからず。

ただ、フィンランドでのアメリカ軍駐留が増えているというニュースや、スエーデンがロシアとの関係を懸念して「徴兵制度を再開した」なんて話も聞こえてきて、そんな時に今回の元二重スパイ暗殺未遂事件。世界はこれはロシアのせいだと騒いでいるけれど、使われた劇薬がロシア製だというだけで確たる証拠はない。でもロシアから外交官を引き上げるなんてことが欧州、アメリカでも始まった。当然、ロシアもそれに報復して外交官を追い出す。

疑惑がすでに事実として進んでいるのっておかしいなぁと思うわけですが、もっと深いところで問題が進んでいるんだろうと思うわけです。

アジアでは北朝鮮のお坊ちゃまが突然、態度を変えてきて、「非核化に夢を持つ」人も出てきたけれど、お坊ちゃまは「朝鮮半島の非核化」を言っているわけで、今までの流れとしての「北朝鮮の非核化」を言っているわけじゃない。そしてですね、気になるのはお坊ちゃま自身は自分の口であるいは文書で何か表明したわけでもなくて、全ては韓国からの伝言ですよね。

韓国がちょっと話を曲げて伝えている可能性だってあるわけで、米朝会談だって実際に行われるかどうかわからず。またもし行われても「話が全く違う」とトランプ氏が激怒するかもしれない。でもそれはお坊ちゃまも一緒で「何を勝手に勘違いしているんだ?」と言える状態。

でもその流れは韓国が作り、南北会談も決まり、米朝会談も行われる流れになって、焦ったのは中国ですよね。蚊帳の外で話が進み、もしかすると北がアメリカに近づく可能性だってあるわけで、でも北と中国の関係は悪く、習近平も焦っていたはず。

ところがお坊ちゃまは中国へ電撃訪問。

これは習近平としては両手を上げて喜んだでしょうが、一体何が話し合われたのかはわからず。ただし、お坊ちゃまとしては中国というカードを手に入れたわけで、アメリカが好きなように動くと「中国も黙っていない」という状況を作った。しかしまぁ、お坊ちゃまって前からここに書いていますが、頭良すぎ。彼をキチガイだのなんだの言う人は昔から多かったけれど、私は「彼は天才か、よっぽど凄い参謀、それも絶対に粛清に合うことのない参謀が付いている」と書いてきましたが、ここへ来て、ますますその思いは強くなりました。

北朝鮮こそが世界を相手にうまく立ち回っている状態。今の時点では彼が勝っていると私は思うわけです。でも彼の行動の元には「本当にアメリカは攻撃するかもしれない」という恐怖が極まったからであるはずで、それはまさにトランプ氏の脅しと半端じゃない対北朝鮮強硬派のボルトン氏の起用、そして安倍氏の共同歩調の制裁が効いているからでしょう。話し合えと馬鹿みたいに騒いでいた左翼の連中はこれをどう読むんですかね。ちゃんと話をしようとすればお坊ちゃまもこうやって話し合いに応じるようになったじゃないかなんて言うのか。左翼がいう理想論ではなくて、「このままでは本当に戦争になるかもしれない」と誰しもが思うところまで追い込んだからこそ、お坊ちゃまは動き出したはず。

ま、今のところはそんな流れですが、ここへ来てもう一つニュースが。

4月3日、中国の新国防大臣に就任した魏鳳和は、初の外国訪問にモスクワを選んだ。アメリカへの当てつけである。

これはニュース速報にも出ておらず、評論家である宮崎正弘氏のメルマガでの情報。これは『フォーリン・アフェアーズ』(電子版、3月27日)に出ているという。

今までは中国とロシアは表立って喧嘩はしないものの、絶対に相容れないものがあり、手を組むことはないと私は想像していたんですよ。

ところがロシアも追い込まれ、中国もアメリカにやられ、この二国が手を結ぶ動きがあると。

この中国国防大臣がプーチン氏と会い、「ロシア人外交官がスパイ容疑だとして欧米諸国で150名も国外追放になったことに対し【ロシア側の抗議はもっともであり、理解できる】と反欧米の立場を取った」と。そしてプーチン氏はアメリカから中国へ農産物が入らないようなことが起きれば、「いつでもロシアの農作物を中国に輸出する」と言い出した。

北欧やバルト海周辺では緊張が高まっているわけで、アメリカは武器弾薬を大量に売り出したし、バルト三国との共同軍事演習も予定している。そしてこれに対して中露が「南シナ海で共同演習」をするのではないかと憶測も出ている。

つまりですね、冷戦が終わってしばらくアメリカの支配が続いたものの、多極化は進んでいてアメリカの支配は終わりを告げ、そして何も行動できないオバマ氏の時代にロシアも中国も動き出してロシアのクリミア併合もあれば、南シナ海での中国の力はどんどん強まった。ここで冷戦後の「欧米+中国 VS 旧ソ連」という図式から「欧米+旧東欧 vs ロシア+中国」へと枠組みが変わりつつある。

この動きを北朝鮮も読んでいるし、今がチャンスとそれぞれの国々が動き出したのじゃないかと感じるんですよ。これらの動きは偶然ではなくて、欧州、中東、東アジアで張り詰めていたものがなにかのキッカケで動き出した。それこそ地殻変動が起きているように思うんです。元スパイ暗殺容疑でこれだけの大騒ぎになったのも「NATO VS ロシア」の図式があってそこがずーっとくすぶっていたから今回の話で火が付いたんじゃないですかね。

だからこれを元スパイ暗殺未遂事件として見たら大外れで、大本にもっと大きな問題があってそれが動き出したと考えるべきじゃなかろうか。

これは北に取っては高契機であって、うまくアメリカを焦らせて時間稼ぎができれば「アメリカが適当なところで妥協する」と読んでいるんじゃなかろうか。まさにそれこそが日本にとっては国難で、アメリカとの安保も協調、共同歩調も全く意味がないのが明らかになるし、それがはっきりした時には安倍氏のメンツも丸つぶれで、そこを突いて左翼が大騒ぎすればモリカケ問題プラスアルファとなって安倍氏の三選はなくなる。

と同時に安全保障で非常に日本は危ない立場になるわけで、憲法改正どころか「核武装」に関しても議論が必要になってくるはず。私は日本が核武装するのは反対なんだけれど、議論は非常に重要で、「日本も核武装をする必要があるのかないのか」の議論そのものが抑止力になる。だから未来永劫「核武装するかもしれない」というあいまいな立場が良いと思うのだけれど、議論さえも出来ない日本ってメチャクチャだと思いますわ。

だからこそ安倍氏はトランプ氏とあってきっちり話をつけておかないと大変なことになるし、「安倍氏はトランプ氏に会って【拉致被害者の奪還】に関して必ず話をするように要請しに行く」なんて巷の話も全く頓珍漢な的はずれでしょう。拉致問題が小さな問題とは言わないけれど、今、日本は地殻変動の真ん中にいるわけでここでどう動くかによって「日本そのものが危なくなる」のは間違いがないはず。

そういう状態を習近平氏も見ていて、北朝鮮問題で日本とロシア除く新枠組みをトランプ氏に提案し、日本の足をさらおうと一生懸命。尖閣もうまくなくて、中国の海警(日本の海保)は中国軍の指揮下に入ったのね。

世界の国々って本当にしたたかで、自国ファーストは世界の常識なのに「アメリカ・ファースト」なんて言ったトランプ氏は正直すぎるんじゃないかと思うくらい。でも日本だけはいつまでもボーーーっとしてて何の手も打てない、打たない。

トランプ氏と安倍氏の繋がりはいくら深いと言ったところで、アメリカにとってのNATOや中東問題に比べれば「北朝鮮、日本に構っている暇はない」のが真実じゃないですかね。だから「朝鮮半島からのアメリカ軍の撤退」もまんざら大げさじゃないかもしれない。

私には世界が「地響きとともに動き出している」感じがしてしょうがないのですが、国会ではまだまだ野党は森友問題でやる気満々。

嗚呼・・・・・・・・・

しかしここで安倍氏が退陣なんてことになったら日本はどうなるのか心配で仕方がありません。巷では時期総理は1位が石破氏、2位が進次郎氏、3位が安倍氏ということらしいですが、総裁は自民党員と議員が決めるから巷の下馬評は全く関係がない。今の時点では自民党内では安倍氏が一位ということらしいですが、モリカケ問題もあそこまで馬鹿みたいに騒げば支持率を落とせるのを野党は知ってしまったし、また他に攻めるネタも無いからこれを続けていくんでしょう。

そして支持率が下がれば、もうすでに今の時点で自民党内ではきな臭い動きが見えているわけで、これが大きくなると本当に安倍氏退陣もありうるかもしれない。

となると誰が総理になるのか。石破氏は党内で全く人望が無いらしいから無理だという意見は多いようで、でも石破氏が総理になると、彼は増税派であり緊縮財政派だから、経済の方向性は全く逆に動くはず。進次郎氏は人気は高いけれど、よーく彼の話を聞いているとまだまだやっぱりガキだし、財務省に入れ知恵されたんだかわかりませんが、こども保険だなんて本当は保険でもない増税を進めようとする経済オンチ。彼は「喋らしたら一流」なのは間違いがないと思うけれど、それは役者と同じで、中身はわからない。

岸田さんも安倍さんとは真逆の方針を打ち出すはずで、岸田氏が香港の投資家を前に「(金融緩和は止めると)出口戦略の必要性を説き、消費税増税は必ずやる」と言っていたらしい。これじゃ岸田さんが総理になったら「株は大暴落」するのが当たり前で、経済も停滞する。倒産する企業や個人も増え、当然、自殺者も増える。せっかくここまで来た失業率も元の木阿弥になるんでしょう。

結局、彼らは「日本政府の膨大な借金」が頭にあるからなはずで、それをどうにかしないと未来はないと信じ込んでるのね。財務省のレクチャーが凄いんでしょう。

安倍さんはそれに反対して今まで頑張ってきたけれど、それでも緊縮財政はやる羽目になって最初の三本の矢の3本目は未だに撃てていない。それどころか目的税の消費税も借金返済に一部回した。これは財務省との妥協策だとは思うけれど、妥協どころか財務省の言いなりなのがその他の次期総理候補者。

6月には安倍さんは骨太の方針を閣議決定しないとならないけれど、この調子だと安倍さんのやりたいようにはやっぱり出来なくてズルズル時がすぎるだけの様な気がします。

でもいつかは安倍さんも総理の座から降りるわけで、後継者づくりが全く進んでいないのも恐ろしいと思うわけです。

せめてまともな成長戦略を出してくれる野党がいれば頼もしいのだけれど、世界が成長しているのに「成長はしない前提で富の再分配を・・」をなんて馬鹿でも考えつくようなことをいう左派も多いのは日本の悲劇だと思います。

どう考えても日本の未来は暗い、としか言いようがないので困ったもんだ。

 
 
 

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