マレーシアで手術をしなかったのは大正解だった

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今回、日本に行って入院・手術をしたわけですが、その病気に関しては、事前にマレーシアでも病院に行って診察を受けたのは前に書きました。当然、手術が必要ならマレーシアで手術をするつもりで。

ただその時のこともブログに書きましたが、パンタイ病院の外科医が言う診断に納得ができなかったのです。

細かいことは(今の時点では)書きませんが、「問題がある箇所は、他の箇所と繋がっていて、そちらも同時に手術する必要がある」という見立てでした。

ただ私としては、私の問題の箇所が悪化する過程は当然わかっているわけで、問題の箇所は「他の箇所とは繋がりはないはず」と思っていました。でも外科医はそうじゃないと。

さぁて、困ったと思いました。

簡単な手術で問題の箇所を切除すれば終わりのはずなのに、他の箇所に問題の根源があり、そちらも切るべきだというんですから。

どうしようか・・・と悩んだわけですが、そういう私を見たパンタイの外科医は言うんですよ。

「セカンドオピニオンを他の医師に聞くもよし」「私に任せるのもよし」「貴方の好きにしなさい」と。

この言い方に私は違和感を感じました。その外科医は自分の見立てに間違いはなく、私が「ちがうと思う」というのは全く無視。再考、再検査してみようなんてことは一切言わず。

この瞬間、私はこの医者に任せたくないと思ったんです。「日本に行こう」と決めました。

ただ日本でも同じ判断かもしれず、そのときはそのときで、日本で手術しようと思ったわけです。

そして日本。

私としてはマレーシアの外科医の見立ては違うと思っていましたが、そんなのは素人判断でしか無く、彼の言うことは正しいのかも知れない・・と思いつつ、日本の病院の医者にかかりました。

そして、マレーシアの医者に言われたこと、そして私が思うことをその医者に話したところ、彼の見立ては「私と同じ」で、「他の箇所とは関係がない」と診断しました。\(^o^)/

ということで、次の日には手術。

「悪いものを切り取ってしまう」だけのことなんですが、その箇所が【深い場所】にあり、【大きくなっている】ことがわかりました。ですのでメスが入った範囲も広く、「大きな穴を掘って、深いところにある芋を掘り出した」ような手術になりました。これは想定外で、他の部位とは関係がないにしても、単独の手術としてはそれなりにややこしいことになりました。

縫合も12針だったのですが、それの治りが悪く、当初の3,4日の入院では全く駄目で、医者は「あと2週間、入院」と言い出す始末。

縫合場所も壊死を起こし、傷口は塞がらないどころか、大きく開いてとんでもなく恐ろしいことになりました。そしてそこは洞窟のような穴になった。(T_T)

ですから1ヶ月の入院と言っても毎日何か特別な治療をするってわけでもなくて、手術箇所の洗浄と薬を塗り、ガーゼを当てて「良くなるのを待つばかり」という入院でした。

本来なら、1-2週間で退院し、あとは家で治療を続け、週に1度、2度でも外来で見てもらうということになるようですが、私は海外からであることも加味し、ある程度のところまで治るのを待とうということになりました。そしてそれは私の要望でもありました。

でも大きく開いた傷口が簡単に治るわけもなく、しかし、肉芽も出てきて傷が埋まりつつあるのが見えてきましたので、退院を決めました。

一ヶ月の入院なんていうとたいそうな感じがしますが、傷の治りが悪かったというだけのこと。

でももし、マレーシアで手術を受けたらどうだったか。それを考えるとゾッとします。多分、日本でのこの手術と同じような切除はしたはずで、そして、それプラス、マレーシアの外科医の見立てのまま「他の部位(非常に重要な箇所)」にもメスを入れたはずで、かなり大事になっていたんじゃないかと。一体、その部位ってどこだ?とお思いの読者もいらっしゃるようですが、それは下半身のあの場所で、下手にメスをいれると「常時オシメが必要な生活」にもなりかねないところ。(笑)

日本ではその箇所には一切触りませんでしたが、日本の医者いわく、「もしマレーシアの医者が言うように他の部位に関係があったとしたら、かなりややこしいことになったはず」という言葉は一生忘れませんし、マレーシアで手術をしないでよかったと心底思いました。

マレーシアの医者に技術的な問題があると言うつもりはなく、これはきっと日本でもどこでも普通に起きる「見たて違い」だろうと思っています。また日本でも、私の考え方、そして「マレーシアの医者に言われたことは違うと思う」とはっきり言ったからこそ、それを念頭に日本の医者は丹念に診断したはずで、もし私が何も言わずにいたら、マレーシアの外科医と同じ診断を下した可能性すらあると思っています。

日本からマレーシアに戻っても、自宅で傷口の手当は続けなくてはならず、帰国した次の日にはパンタイ病院の「皮膚科」の予約をしておきました。

その先生が本当に良くしてくれる先生で、私の次から次へと出てくる疑問にもニコニコしながら全て答えてくれる先生でした。また日本からもらってきた「肉芽の発生を促進する薬」はマレーシアでは使われておらず、一世代前の同様な薬をマレーシアでは使っているのがわかりました。でも薬はその日本の薬を継続してつかうことにし、ただ家での治療に関しては「マレーシア式」を採用することにしました。

というのは、その手当の方法、考え方は、日本以上にちゃんとしていると思ったから。

日本では単に傷口を洗浄して薬を塗るだけだったのに、マレーシアでは「傷口にできた薄い被膜を切除する必要がある」と、白、あるいは黄色っぽくなった部分(死んだ組織と体液が結合している)をピンセットと小さなナイフで綺麗に切除し、「真っ赤な肉が表面に出る状態を維持するほうが治りが早い」ということと、日本で言われていた「一日に3度は洗浄すること」とは全く逆の「二日ごとの手当とするべきで、頻繁に洗浄すると新しくできた組織まで洗い落とすことになる」という考え方を私は受け入れることにしました。

皮膚科のドクターではなく、看護師のユニフォームを着た施術者が30分以上も掛けて、丁寧に傷口の不要な部分を切除し、取り除く施術を受け入れた私は、「こういう面倒なことは日本ではしない」と思ったもんです。

日本での手術後は毎日、担当のドクターが回診に来て傷口をチェックしますし、薬を塗ったりガーゼを当てたりは看護師がやってくれましたが、マレーシアのパンタイ病院の皮膚科のその先生のほうが「はるかに丁寧」「患者の側に立っている」と感じました。そして2日ごとの「洗浄と薬の塗布」の手当は病院でもやっても良いし、家でできるなら家でやっても良いとのことでしたので、一緒に病院に行った私の長男に2日ごとにやってもらうことにしました。そして8~10日ごとぐらいに病院で見てもらうことに。明日はまた病院に行き、長男が手当のレクチャーを細かく受けることになっています。

ま、このへんは、医者によって、病院によって、あるいは国によってまるで考え方、施術法、そして使う薬も違うのが普通なのでしょうが、私の場合は、「手術は手術」「その後の治療は治療」としての、私に合った人たちと出会えてラッキーであると考えることにしています。また家での治療に協力してくれる長男にも感謝しています。

傷が完治するのはまだまだ先で、1ヶ月やそこらはかかるはずですが、今の進行状況を見ると、問題はなさそうです。

しかしまぁ、ちょっとした外科手術で終わると思っていたことが、こんなことになるとは全く想像さえしませんでした。

そして「おかしいと思ったらすぐ病院に行く」ことが大事で、「おかしいことを放置しておいても治らない」というアタリマエのことを私はしなかったことが悔やまれます。1年前だったら、それこそ「チャチャッと切って終わり!」だったかもしれない。(笑)

うーむ、隠してもしょうがないから書きますが、一体どういう病気だったのかというと・・・。

オデキ

それだけです。(笑)

オデキって出てきても放置しておくと消えてしまったり、あるいは爆発したらしたですぐ治るのが普通でしたが、今回のオデキは消えること無く、段々と大きくなり、そして爆発もしないという、私の人生では経験したことのないオデキでした。

でも私は「たかがオデキ」とバカにしていたわけです。で、これって何かおかしい、このまま放置するとヤバいんじゃない?と思った時にはもうすでにヤバいことになっていたということ。

オデキの治療で1ヶ月入院したなんて聞いたこともありませんでしたが、こんなこともあるんですねぇ。オデキと思うから馬鹿にしてしまうのであって、「腫瘍」だと考えれば違う行動になったかも知れない。ちなみに切り取った部位は生検の結果、問題なしとのこと。

皆様も是非、お気をつけくださいませ。

病院でいろいろ話を聞きましたが、場所が微妙な場所の場合、男性より女性の方が「問題をこじらせることが多い」とのこと。

これって痔や生殖器の病気も同じですが、場所が場所だけに、女性は医者に行くのが嫌でこじらせる傾向があるとのこと。

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