マレーシアの「感染者の発表データ」が良くわからないなぁ 延長するのかな? 日本は?

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まぁ、どこの国も同じと言えば同じで、発表データに一貫性がないから他国との比較がちゃんとできない。

そしてマレーシアのデータにまた変更があった。

私がいつも主に見ているデータはこれなんですが、2,3日前から「Pending(検査結果待ち?)」の項目が消えたし、感染者の状態別の細かい区分けもなくなった。

4月9日のデータ。

4月4日までのデータ。

そもそも「Pending(検査結果待ち?)」の数字がかなり大きくて、これが本当に検査待ちだとするならこの中から「陽性と陰性」に別れるはずだけれど、数字の変化を追ってみても「そうなっていない」のがわかる。

私としては「検査結果待ち」じゃなくて「検査待ち」じゃないかと思っていたんですよ。結果待ちならすぐに結果は出るわけですから。

でもそれも違って「検査をした、していないは関係なくて」、「経過観察中」じゃないかと最近思うようになった。コロナに感染した人より、風邪を引いた人、肺炎は肺炎でも「細菌性の肺炎」(この数字が圧倒的に多いハズ)が多く、検査をすればわかるはずだけれど、何度も書いている通り、PCR検査ってのは「確認」には使えても、スクリーニングに使うには「精度が低すぎる」わけで、感染していても陰性と出る人は30%以上でるし、ただの風邪なのに陽性と出る人も多く、これだけで「確定することは意味がない」と私は思っていて、「経過観察」をしているんじゃないかと。だから「検査結果待ち」でもないし「検査待ち」でもないんじゃないかと。

どちらにしても「感染しているのかしていないのか」ってのは我々が考えるほど「簡単にはわからない」のが現実で、なんらかの数字の操作というか、考え方にギャップがあるんじゃないですかね。

そういえば、「日本には世界の3分の1の台数のCTがある」んですってね。そしてCTスキャンをすると「コロナの肺炎はかなりの確率でわかる」と。もしかしたら、これも日本での検査数が少ない理由かもしれない。PCR検査は精度が低いですから。でもどちらにしても「症状がある人」を検査するのが日本の「医療現場」であって、単に心配な人まで検査するのは病院の仕事じゃない。そんな暇はないんでしょう。じゃぁ、市中にいるであろう感染者はどうやって見つけるのか?これは私にもわからない「日本の不思議」。

そしてマレーシアのこの発表の大きな特徴として

「感染していても【症状がない人】の数字は一切発表されていない」

ってこと。おかしいですよね。若い人は症状がまるでない人もいると言われているし、日本でも17%前後の人は症状が出ないと。でも感染者は感染者なのだから、「感染者の数字には含まれている」はず。

でもマレーシア流の「感染者の分類」には、「症状が出ていない陽性」の項目そのものがない。

ま、わけがわからないのですが、このデータを見ると「感染者」ではなくて「(症状が出ていて治療が必要な)患者」だと考えれば納得なんですね。

医療の現場では「治療」が大事なわけで、感染者が市中にどれほどいるかは現場の問題ではない。だから「手当の必要な患者数」を公表しているんじゃないかと。

でも「確定した陽性の数字」として公表しているから、辻褄が合わなくなる。

だから細かく見ようと思っても何がなんだかわからないわけで、そんなふうに思っていたら、細かい表示をやめてしまった。

またそもそも「Pending(検査結果待ち?)」の数字も、見るサイトに寄ってまるで数字が違っていたんですよ。公表をやめたのはそれも関係しているかも。

だから、やっぱり見るのは「感染者数の増加」が主になってしまう。

まだ「明らかに減少した」というには早いと思いますが、MCOが始まったのが3月18日。今日は3週間目。これって「感染-発病-検査-確定」にはそれぐらいの日数が掛かっているのは「個別の感染例」を見ればわかるし、そしてMCO当初はちゃんと守られていなかったことも含めて、まさに「これからの数字が重要」だろうと私は見ています。

そして政府としては「MCOを守れば【感染者は減る】」という事実を国民に見せない限り、【MCOに意味がない】という批判と(さっさと止めろという圧力が増す)、【何をやっても駄目なのか】という不安が増大することも考えて、もう少し様子を見るんじゃないですかね。つまりMCOの延長。

そしてもし「数字が減少しない」としたら、中国の武漢がそうであったように、そしていくつかの居住地、コンドがそうなったように【完全封鎖】を考えるのかもね。もちろんそのときには「全ての外出は禁止」となるわけで、食料品は「配給」になるか、コンドの玄関までの「宅配のみ」になるか。

我が家の場合は、そういうことも想定して早くから備蓄を嘲笑されながらもやっていましたので、2週間ぐらいの「完全封鎖」が行われても問題なし。

ただし、本日10日に「延長」が発表されてもそこまで厳しくなるとは思えず、「完全封鎖」が起きるとしても感染蔓延が全くどうにもならなくなるようなまだ先の話。

それとも「解除」なんてことがあるんだろうか。

私としてはそれは無いだろうと思っていますが、実はマレーシアのこの感染者数の増加は「感染拡大はしていない」という判断になるんですね。それって我々の感覚とは違うけれど、「一定数の伸び」が今ですが、「拡大」というときには「どんどん増える」「X日で2倍」とかそういうことをいう。

つまり、マレーシアの状況は、「毎日100人を超す」のは多すぎるにしても「毎日これの2分の1~3分の1レベルに落とせたら大成功」ということのはず。

そして今は「拡大はしていない。一定数である」「縮小の兆候は小さいながら見えている」とした場合、MCOの経済的影響を考えると解除する可能性もあるかもしれない。

でも解除すれば蔓延は元に戻るのが道理で、我々ジジババにしてみれば、今の時点では解除しないほうが良いと思うのが普通だと思うけれど、働く人達の多くは「自己責任でしっかりやるから解除して欲しい」という声が大きいかもしれない。

どうなりますか。

少なくとも今の動きを見ていると、マレーシアの場合は「医療崩壊していない」し、「感染者の収容施設」はどんどん広げているようで、【東京より良いんじゃないか】みたいな気がしています。

おおお、多くのマレーシア人はMCOの延長に賛成ですと。大したもんだ。(ニュースはここ Most M’sians okay with longer MCO)

問題は「収入の確保」はどうなっているかですが、「収入に影響があるのは5人に二人」ですと。

MCOで収入が増えた人が1%もいる。へ~~~~。

こういうニュースを見ても、「延長しても大丈夫」という雰囲気作りをしていると見えるわけで、延長決定ですかね。

でもリストラ、収入が減るのは「これから」だと私は見ています。企業だって将来が見えないから今はまだ躊躇しているはずですから。

こういうデータって非常に大事で、日本と比較はできないにしても、「MCOを支持する人が多い」ということがあるはずで、それは「日本は単なる要請で大きく人の動きが変わった」ことからも見えるはずで、「MCOロックダウンに反対する人」って飲食業にはかなり多いみたいだけれど「自分が困っているからそういう声を出す」だけで、もしその通り、ロックダウンが行われないしても「売上も収入も大幅減したまま」というのが現実かもしれない。MCO、ロックダウンが実施されなければヘラヘラと外に出て今まで通りの生活をするほどの能天気は多くないと思う。みんなしっかり「コロナの恐怖」は植え付けられていますから。

問題はMCOでもロックダウンでもなくて「感染の広がりがどうなるか」という事実だけじゃないんですかね。

ただ私の本音を言いますと、政府や自治体に頼ること無く「全ては自己責任」と考えるタイプですから、「商売をしたい人はすれば良い」と思うんですよ。日本の場合は自粛であって、それも強い要請でしか無いんですから。そしてそこで感染が広がるとしたらそれも自己責任で、店も客もどうなろうと勝手だと思う。好きにすれば良い。

ただし、何か起これば、法的には問題がないにしても「社会的制裁を受ける」のは覚悟するべき。訴訟問題に発展するかもしれないけれど、それも覚悟するべき。そして客は、感染し、感染を広げ、愛する人を亡くすかもしれないリスクを取るべきだし、自分が広めたせいで死者が出たとすれば、一生をかけてそれにどう償うかの義務を負う。

自己責任とはそういうものだと思う。

自粛やMCOに文句があるなら「コロナウィルスに言え」と私は思う。

もっと簡単に言えば、「自粛をしたら貴方の収入が減る」VS「自粛をしなければ貴方のせいで死者が出る」。貴方はどちらを選ぶのかって話。

自分は感染しない、感染者も出さない、だから大丈夫だという自信、確信はどこから来るのか?と私は聞いてみたい。

もしそれに答えがあるのなら、それができない何百万人という感染者、何十万人という死者は「ただのバカ」ってことになる。

まさか「私の収入を確保するために、国民はリスクを取ってくれ」と?

それが通用する国って、世界にあるんだろうか。

要は「金を出してくれれば良いんだよ。金だよ、金」

ってことでしょ。ヤクザの発想。

文句も言わずに自粛を決めた企業や店舗は多い。どうしてそれが出来るのか?

ここが重要なことで、「生き延びるためにはリスク想定が必要で、それはちゃんとやってきた」ってことだと私は想像しています。そして「社会的責任」をしっかり自覚しているんでしょう。

ただし業種によっては「営業することによる赤字」より、「閉鎖したことによる赤字」のほうが【明らかに小さい】業種もあると。スタッフも多い大型小売店舗・レストランはそうなんでしょう。

逆に(社会の要請があるわけでもないのに)「出社を強制」し「三密の状態を改善しようとしない」企業には「辞表を叩きつける【勇気】を持て」という評論家がいたけれど、それは正しいと私も思う。

世界の動き、為替の動き一つで、「重要な産業でさえも衰退し」「弱小は簡単に潰れた」のが世界の、日本の歴史。私もそういう中で生きてきましたが、例えば円高で倒産した企業って半端じゃない数だけれど、誰がそれを政府に保証しろといった?

円高は政府・日銀の失策で起きたのがはっきりしていてもですよ。政府に保証しろなんてことは言わない。

助けてもらえるのなら助けてもらいたいのは同じだけれど、そんなことをいう人はいない。それこそバカだと思われるから。そして世界はそういう「未知数の上に成り立っている」のを知っているから。

結局、世の中には大きな変化はない、通常営業をやっていれば生きていけると「勘違いをしていた人たち」「脇が甘い人たち」が文句を言っているだけだと私は考えています。

自分が荒波を乗り越えられないのを他人のせいにする。

こういう人たちは遅かれ早かれ・・・・・・・・・、だと私は思う。そしてそういう「リスク管理が出来ない人たち」に多額の税金を投入することは間違えだと思う。

このままじゃ危ないと、一生懸命、通販やデリバリを始めた企業、店舗、レストランも多いのはマレーシアも日本も同じ。リモートワークも進んでいるらしいですね。

大したもんじゃないですか。援助し税金を投入するとしたらこちらだと思う。こういう人たちが未来を作るのだから。

私は全面的に協力しようと思う。

でも自粛MCOは止めろ、金を出せと、それしか言わない企業、店舗、個人は自滅するしかない。それが自然の摂理。

それじゃコロナの死者より、自殺者が増える?これを指摘する経済評論家や学者も少なくない。だから景気を悪くしてはならないと。政府はどんどん援助、補助をしろと。

でも私は違うと思う。「最終的に死を決める」のは「個人の意志であって【環境ではない】」のだから。「風が吹けば桶屋が儲かる」みたいなレトリックを私は受け入れない。ただ自殺者の数字と景気の善し悪しは逆相関関係があるのは間違いがない。

私が自殺する人に思うことは、その生死の瀬戸際を乗り越えたら、とんでもなく強い人間になって何でも出来るようになるということに気づくことが出来ないのは残念だってことだけ。

逆に、「このコロナのせいで死のうと思ったけれど、やめた。俺は決して自分では死なない」と決心した人たちがこれからの強い日本を作っていくんじゃないかと思うくらい。

世の中では「勝ち組」「負け組」って良く言うけれど、それを決めるのは「自分自身」なんですよね。「環境のせいにしている自分」を自分で気がついたらそれは自分で乗り越えないと。気が付かない人?行く末は決まっているんじゃないですかね。もしかするとそういう人こそが「本当の弱者」で、国はそういう人こそ助けなければならないという考え方もあるのかもしれないけれど、私にはそれはわからないし、私としては頑張って自ら生き延びようとする人を応援するのが国の役目だと思う。でもそういう人に国の援助はいらないのかもしれないね。

 
 

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