【ウクライナ侵攻】を感情抜きで考える重要性

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私が「プーチンの考えを知りたい」と書くと、「ダボはプーチンを擁護するのか」という批判が起きるのは前に書きました。

実は、これは我が家でも同じで、ヨメさんとはこの話は一切できません。「あんたのその話は聞きたくない。プーチンは絶対に悪いし、ウクライナは可愛そう。とにかく早く侵攻をやめるべきよ」となります。で、そこで話は終わりで先には進まない。

これは私だって感情的にはそう思うし、それどころか「プーチンが暗殺されれば良いのに」と思うくらい。そして「世界はウクライナをどんな手でも使っても助けるべき」だと思います。

でもこの感情的な見方をしていると、なぜこの侵攻が起きたのかもわからないし、それをどうやって止めるべきか。停戦するとしたらどこが落とし所になるのか。停戦があってもその後はどうなるのか。完全に終結した後はどうなるのか。そういうことは【現実的な見方】をしない限りなにもわからないはずなのね。

でもそんなことを我々が考えて何の意味もあるのか?ということなんでしょうが、我々に何も考えがなければ、世界がどう止めようとしているのか、何を考えているのかもわからない。そしてですね、私達自身が考えないと、【政治家や評論家、専門家の言うことがまるで理解できない】ことが起きるんじゃないですかね。

私達に詳しいことはわからないにしても、私達のリーダーたる政治家や専門家が「感情に押し流されているだけ」なのか、「ちゃんと事実を見ているのか」「具体的な解決策を考えているのか」を知るのは大切じゃないんですかね。それとも、政治家も評論家も専門家も「戦争やめろ!」とロシア大使館の前でデモをしていれば良い?

なはずはないじゃないですか。

でも多くの人はそういう状態になっていると思うんですよ。ユーチューブなどの一般人の解説を聞いていても、「事実は無視して、感情論が支配している」のを強く感じます。

でも「感情的になるな」ってことではなくて、【それとは別に現実を見る目も重要だ】ということでしかないのね。もし感情的にしか考えられないと「リンチさえも認める」ことになるんじゃない?「あいつは悪いやつだ。殺せ!吊るせ!」と。でも現実はそう簡単じゃないのは誰もが知っていることで、殺人者でも「なぜ殺人を犯したのか」を裁判では必ず調べる。それなくして殺人者を断罪したら、それはリンチしでしか無いじゃないですか。

マレーシア在住の「立花聡氏」をご存の方は多いと思いますが、彼がそこをわかりやすく話していますし、非常に重要だと思います。

立花氏は【価値判断】と【事実判断】という言い方をして、それは別にして考えるべきと説明しています。

 

私は、このブログでは「読者はそういうことはすでにわかっている」という前提で書きますのでよろしくお願いします。

また「事実判断」と言っても、私たちが得る情報が「ガセネタなのか事実なのか」はわからないんですね。特に戦争となれば【情報戦が繰り広げられる】わけで、「ガセネタ」「プロパガンダ」の応酬であって、「ウクライナ側、西側の情報は常に正しい」と考えてしまいがちなところに注意が必要だと思います。

ウクライナのゼレンスキー大統領が国会でビデオ演説をしましたが、本来は「プーチンにも同じ機会を与えるべき」じゃないんですかね。

ただし、今回は「武力で現状を変えようとする【国際法違反】が起きている」わけで、どんな理由があろうとプーチンの決断が容認されることは無いと私は考えています。ですから「被害者の立場として、ウクライナの大統領の話を聞く」のは良いことだと思いますが、それで盛り上がってしまうのは「片手落ちかもしれない」と考えることも重要じゃないんですかね。「犯罪者、人殺しの言い分も聞いてみる」ことは重要だと思いますし、法治国家ではそれが常識じゃないですか。

「困っている人たちの気持ちを理解し、寄り添う」のは大事なことですが、それだけで良いとは私は思わないし、もしかしたら「今まで長年、泣き続けて我慢に我慢を重ねていたプーチンという存在」があるかもしれない。そして「とんでもないことをやろうとプーチンに決心させた背景は何なのか」が重要だし、もし「それを仕掛けた勢力がある」としたら、諸悪の根源はその勢力かもしれないし、そこにメスを入れない限り、彼らは増長し、また同じことをするはず。

私はそういう意味でも、「彼らは増長し、また同じことをするはず」というのがまさに今回のプーチンによるウクライナ侵攻だという見方をしています。

今日はなぜまたこのことをブログに書いたかというと、皆さんに紹介したい動画があるから。

この動画の中で言われていることはかなり重要で、今回のウクライナ侵攻のキモであるし、私は世界はこれを知るべきだと思っています。

 

その重要なところを抜粋します。

「去年12月にプーチンは【ロシアの安全保障に関連する多くの要求をしました】。しかしバイデン政府は相手にしなかった。いかなる対応もだしていない。プーチンは【書面の保証が欲しい】と言い、その内容は「NATOの東部拡張にウクライナは含まないこと。核ミサイルをルーマニアとポーランドに配備しないこと」

「このプーチンの要求は【非常に合理的なもの】だけれど、問題は99%のアメリカ人は「過去7年間、NATOとアメリカはどの様な軍事挑発をロシアに対してしたのかを知らなかった」こと。NATOの軍事演習は「防御的」と言われていたけれど、それは事実ではない。」

「もしロシアがキューバ、ベネズエラ、メキシコに核ミサイルと配置することをバイデン政権が許すのであれば、プーチンもルーマニア、ポーランドでのアメリカの核ミサイル配置を許すはず。」(でもそれはあり得ない)

でもウクライナがNATOに参加し、その後に「ミサイルの配置」が行われたら【ロシアは絶体絶命になる】んですね。かつてジョンエフケネディ大統領の時代に、ソ連がキューバにミサイル基地を作り、それに反発したケネディは「戦争も辞さない」と言い出して、世界中が第三次世界大戦が始まると大騒ぎになったんですね。(1962年キューバ危機)

多くの方はそれさえも知らないかもしれませんが、今回のプーチンのウクライナ侵攻の元になったのは、ケネディと同じ懸念を持ったからで、それに関してプーチンは西側諸国に再度、要望を出したけれど黙殺されてきた。

だからプーチンの主張は気が狂ってもいないし、不合理的なものでもない。

じゃ、合理的ならウクライナに侵攻してよいのか?ってことになりますが、当然、それは絶対に許されることではない。

喧嘩両成敗だとは思わないけれど、そういう状態に追い込んだ側の責任も無視してはならないと思うんですよ。そして追い込んだ側は「NATO+アメリカ」であって、ウクライナが悪いわけじゃない。

ただし、私はゼレンスキー氏に「理想に萌えた【若さ】」を感じるわけで、もし冷徹で老猾であるならば、ウクライナがNATOに加盟すると主張すれば何が起きるのかは簡単に想像できたはずなのね。でも彼の背中を押したのも「NATO+アメリカ」だと思うんですよ。ゼレンスキー氏は「何か起きれば必ずNATO+アメリカが助ける」と信じていたのでしょう。

でもそれは甘い期待で終わった。そしてゼレンスキー氏はそこまで読める政治家じゃなかったってことだと思っています。

私としてはバイデンが馬鹿なのか、それとも「ウクライナを犠牲にしてプーチンを徹底的にやっつける計画」があったんじゃないかと思うんですよ。その理由は、アメリカの過去を考えれば「十分に有り得る」のがわかるはず。

ここでも私はトランプ大統領だったらなぁと思うわけで、私は彼が「戦争好きではないのは事実」だと思っていて、まさに彼はアメリカの中心に存在する「戦争屋」とも戦っていたと思うから。

例えばですね、状況から判断するに「プーチンが攻め込む可能性は見えていた」わけですよね。そしてプーチンが西側に強く要望を出していたわけだから、本来、争いをなくすのであればその時点で対応があってしかるべきだし、何もしなかったのはバイデンの背後の勢力を考えてしまうわけですが、事前に「アメリカ軍を一個師団ウクライナに常駐させる」だけで、プーチンは手も足も出ないのはわかりきっているじゃないですか。私はトランプだったらそのくらいの予防策は考えたと思います。そしてプーチンを無視すること無く交渉に入ったであろうと私は思う。

でもバイデンはプーチンの行動を予想していなかったというより、今回のことが起きる前に「ウクライナでアメリカによる軍事訓練をしていた」「携帯用の対空ミサイル、対戦車ミサイルは大量に送り込んでいた」事実から、「全く何も想定していなかったなんてことはあり得ない」と考えています。

愛国者で「自国民によるロシアの繁栄を目指すプーチン」は、アメリカ、世界金融資本に取っては目の上のたんこぶで、彼を排除して弱体化させれば【ロシアの豊かな資源を西側の意志でコントロールできる】と計画を練っていたようにしか思えないんですよ。これはまさに「イラクのサダム・フセイン」「リビアのカダフィー」を排除したのと全く同じ理屈。

また「湾岸戦争」を覚えています?イラクのサダム・フセインが突如、隣国のクェートに侵攻して大騒ぎになりましたよね。でも砂漠で大軍が国境地帯に集結するのも丸見えで、放置すれば何がおきるかバカでも想像できるのに、アメリカは見て見ぬふりをした。そして進行が始まってから大騒ぎ。そして「サダム・フセインは世界の敵」となり、その後、湾岸戦争に向かっていった。

なんだか今回と筋書きが似ているように感じるのは私だけですかね。

やっぱりアメリカには「プーチンを倒す野望がある」のは間違いがないと私は思っていて、ましてやヨーロッパ諸国はロシアからの資源輸入に大いに頼っている現実があって、またそれがロシアの金づるだし、このまま行けば、ロシアの資源は「中国に多く流れる」のは見えていたわけですから。

つまりプーチンさえ消してロシアを政治、経済的に押しつぶせば、ロシアの資源に頼るヨーロッパも将来的な不安は減るし、中国を封じ込めるのにも非常に役に立つはず。

中国は台湾に必ず侵攻すると言われていて、問題は「いつやるか」だけだと言われていますよね。そしてアメリカは台湾を助けたい。たとえウクライナがどれほど被害を受けても台湾のほうが大事。

つまりですね、進行中の「中国の封じ込め作戦」には【プーチンを無力化する必要がある】ってことじゃないですか?

もしプーチンと習近平が本当に手を結んだらかなり面倒なことになるのは明白ですから。

ま、この辺は私の妄想でしかありませんが・・・。

今の時点ではまだ落とし所が見えていませんが、私はアメリカはプーチンを徹底的に叩こうとしていると思うし、プーチンも「負ければ母国ロシアの凋落と認識しているはず」で、私達が望むような結果にはならずに泥沼化すると危惧しています。

またもしゼレンスキーが大きく妥協したとしても、今度はそれを「ウクライナ国民が許さない」ということが起きるはず。

ウクライナ国民のやる気の凄さは私たちはもうすでに見ましたし、コサックの子孫がそう簡単に折れるとは思えず、ゼレンスキーが下手に妥協すれば、「激しい内戦が続く国」になるようにしか思えません。そもそもウクライナには「極右勢力」が存在していて、東ウクライナでは戦闘状態にあったわけですから。今までもロシア寄りの勢力と戦ってきた彼らが、ゼレンスキー大統領の大幅な譲歩を認めるわけがないじゃないですか。

またマリウポリはその極右勢力の本拠地と言われていて、今、ロシアが徹底的にマリウポリを攻撃しているのもそれが理由だろうし、極右勢力がなぜマリウポリに拠点を置いていたのかは、「ロシアは、ロシアからウクライナの東部と南のクリミア半島を繋げる大動脈を欲しがるはず」なのもわかっていて、それにはマリウポリが最重要地点となるからでしょ。

停戦合意も「突発的に始まった戦い」ではなくて、核をも持つ大国が小国に攻め込んだという、人類史上初めての大事なわけで、どちらもそう簡単に合意に向かうとは思えません。

かつての日本も「一億玉砕」と喧伝し、「本土決戦で全国民が戦うように準備もしていた」のを私は忘れることが出来ないんですよ。

でもそのやる気を一瞬にして砕く事が起きた。広島と長崎で。

-----(追記)-----
 

また最近、世界のネット上で話題になっていることがあります。

私には嘘だろ?としか思えない内容なんですが、こういうことも言われている。ウクライナの人気ユーチューバーが現場からの多くの情報を得て、「ウクライナの情勢を発信」しているのですが、西側の大手メディアとはまるで違う内容。

 

 

またこんなことがアメリカで起きている様子。

 

今現在、この及川氏もネット上で徹底的に叩かれています。「ロシアの犬だ」と。

そして及川氏ってあの「幸福の科学」の幹部なんですね。で、幸福の科学はロシア寄りだと非難する人も多く、及川の言うことを聞くな、及川を排除しろという動きまで出ている。

全くどうして、そういう単純なことしか考えられない人がいるのか、その程度の脳みそしか無いのかがっかりしているのですが、「及川氏がどういう人かというのは、彼の言論を聞いて判断すべきこと」じゃないんですかね。

ま、彼の話を聞いて、「こいつはリンチに掛けるべきだ。吊るせ」と思ったってことなんでしょうが・・・。

私の今の一番の「世界を見る指標」は我が家のヨメさんです。ヨメさんがこれから何を考えるのか、それとも何も考えないのか。

「弱いものに寄り添う気持ち」って大事だと思うのですが、悪い奴らはそれさえも利用する。またウクライナも「ウクライナ頑張れ」という大きな支援の輪を世界に作るのに長けていて、ゼレンスキー氏の世界での演説はまるで台本があるような完璧さ。アメリカ人のスピーチライターがいると言われていますが・・(内容からそれが推定できるそう)。

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