牛肉の「ハラミ・サガリ」を家で食べるのは難しいかも

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先日、Wmartから「激安・激ウマ」の日本の和牛スライスを買ったレポートをしました。

Dabo's life in KL, Malaysia

古いエントリーが表示されているかもしれないので、是非、「投稿日」を確認してください 牛肉を買うためにいつも苦労している私…

この時、「サガリ(Hanging Tender)」も買ってみました。オーストラリア産の本物の和牛(一般的にオーストラリア産は和牛ではなくてF1 ハイブリッドで日本の基準では和牛とは呼ばない。だから私は和牛・Wagyuと区別する)で非常に珍しく、和牛としては「キロ単価が安かった」から。キロ270リンギ(グラム800円ちょっと)。

下の画像をクリックすると「Wmartの販売ページ」が表示されます。

そもそもハラミ・サガリとはどういう肉なのか。

焼肉屋で食べるハラミは一般的で私も大好きですが、これって横隔膜なんですよね。ハラミは左右に別れていてその真中でハラミを繋げているのがサガリ。これも最近は日本でも焼肉で人気が出てきている部位。

このサガリ、ハラミもそうですが、一般的には「焼肉屋で食べる肉」であって、一般家庭で食べることはほぼ皆無じゃないですかね。肉屋でも注文しないと手に入らないかもしれない。

でもアメリカ・オーストラリアではそこそこ人気があって、「脂質が少なく、柔らかく、味がある」「そして安い」のね。肉質はテンダーロインに似ていて「貧乏人のヒレステーキ」なんて言われている様子。でもヒレ肉より味があるから「隠れ人気」がある。

日本では「内臓肉・ホルモン」に分類されていて「牛タンや頬肉と同じ副生物」とされる。

つまりロース、サーロイン、テンダーロインなどのメジャーな肉とは違う部位で、かつては「まともな人は食べない部位」と言われたぐらい。(笑)

美味しい、味があるというのも、「癖がある」とも言えるわけで、「私はシャトーブリアンが一番好き~♫」みたいなセレブ、あるいは「自分はグルメだ」と思っている人向きではない。

世界広しと言えども、サガリを出す「高級鉄板焼き店」って存在しないと思う。(笑)

つまり私みたいな「アンチセレブ・アンチグルメ」の下々の人間にはピッタリの肉。コスパの良さは半端じゃないし。(^_^)v

ところがですね、調理をしようと思ったら、「かなり小さい」のね。これってオーストラリア産Wagyuの特徴でもあって、日本の和牛みたいに大きくない。私はてっきり、「大きな塊から1キロ分、切ったもの」だろうと想像していたんですよ。でもWmartから来た肉は「サガリそのものの塊」でした。

当然、脂や筋、銀皮が付いているわけですが、煮込み料理ならこのままぶつ切りにするものの、やっぱりローストビーフにしたりステーキではそこそこ綺麗に「掃除」しないとなりませんよね。焼肉屋で出てくる肉も同じ。

ところがその掃除が面倒で手間取っているうちに、肉はバラバラにしないとならないし、「塊のまま焼くローストビーフ」を作るつもりだった私としてはちょっと意気消沈してきてしまいました。

そして初めて食べる「オーストラリ産(ほんものの)和牛のサガリ」ですから、ちょっと切ってさっと焼いて食べてみたんですよ。

う~~む、間違いなく「ハラミ・サガリ系の味」。(笑)

でもさすが和牛で、柔らかいし和牛香もあるし、良い感じではあるものの、やっぱり「ハラミ・サガリ系の味」なのね。サガリとしては美味しいのに間違いないと思う。

ここで盛り上がるのが普通の私なんですが、今回はなぜかテンションがさがって来てしまいました。(^_^;)

ということで、適当に焼いて、塊のまま出して、ソースは「焼肉のたれ」で良いと手抜きが決定。

でも低温調理はする。

この手の肉って、ちょっとだけしっかり焼くのが習慣化していますので、低温調理の温度もいつもよりチョイ高めの57度に設定。3時間。

やっぱり見た目も「内臓肉」らしい色で、益々テンションはだだ下がりでした。(笑)

そして低温調理後はしっかりかなり強めに周りを焼くのは我が家のお約束。

そしてその肉はそのままお皿の上に。焼肉のタレは何種類か用意して、各自好きなものを使いました。

食べてみると、美味しいことは美味しいですが、やっぱり「ハラミ・サガリ」の類なのね。

難しいなぁと思いました。

焼肉屋ではほぼ確実にハラミ・サガリがあれば食べますが、やっぱり「おまけ」でしかなくて、【カルビだけを食べる】ことはあっても【ハラミ・サガリだけ】ということは絶対に有り得ない。

脇役としては優秀だと思いますが、脇役しか出てこずに主役がいない映画は面白くもなんともないのと同じ。(笑)

でもそれって「ハラミ・サガリは脇役でしか無い」と思い込んでいる私が悪いのであって、このサガリがダメってことでは全く無いのね。

きっと「心の準備」が出来ていなかっただけかもしれない。

そしてプロ、ハイアマなら、この和牛のサガリをきっちり料理できるのだろうと思うし、焼肉屋でこの肉があったら、万々歳で「大当たり」と思うかもね。

普通のハラミ・サガリだとがっかりすることも多いマレーシアだけど(焼肉屋で食べても同様)、この肉なら「ハラミ・サガリを馬鹿にできない」という【実力】があるのは間違いないと思う。

「お前にはまだこの肉を扱う実力がない」と思い知らされたような気もしています。

この肉は「ステーキでもローストビーフでもない、煮込みでもない」調理方法。つまりしっかりハーブを効かせてマリネして、濃い味系の、しかし「火も入れすぎない」欧米系の調理方法が向いていると思う。

日本人って、一般的に「洋食でも素材を重視する料理」をする傾向があるけれど、その考え方はこの肉にはあっていないと思う。

私はオーストラリアで25年生活をする中で「安い肉はソースで食べる」ことを覚えましたが、今回はなんとなく日本的な調理方法だったと反省しています。

またチャレンジしてみる?

そうねぇ、来年なら・・・・・ ^^;

-----(追記)-----
 

この肉って、「肉質がテンダーロインに非常に似ている」のだけれど、美味しさに関してもこの動画がわかりやすいと思う。

テンダーロインと同じ様に調理して比べている動画。価格は安く、テンダーロインに比べたら3分の1以下で買える肉だし、この肉に慣れて美味しさを引き出すことが出来たら、かなり強い味方になるはず。

低温調理大好き人間としては「世界一の情報を持つ」と一目置いているユーチューバーが、3種類の味付けでどれが良いのか実験しています。

簡単に素材を重視した味付けだと美味しくないとの結論が出ている。

そして日本の焼肉屋で、これほどわかりやすく肉のこと、処理の方法、食べ方を説明しているユーチューバーはいないと思っている人の動画。

ただし、彼が扱う肉は「日本の高級和牛」であって、マレーシアで手に入る様な肉ではないし、和牛、Wagyuでもない本当に安いハラミ・サガリの場合はかなり違ったものになるはず。

安い肉、あまり良くない肉を食べる場合は「それなりのことをしないとダメ」なのが逆によく分かる動画だと思いました。

 

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